児童発達支援施設で働くには?仕事内容・職種・資格・給料の総合ガイド

保育士の資格を活かして児童発達支援施設で働きたいと考えたとき、気になるのは仕事内容や資格、給料ではないでしょうか。児童発達支援施設は療育を通じて未就学児の発達を支える場所で、保育士のほか児童指導員などが活躍しています。この記事では、施設の種類や職種ごとの仕事内容、必要な資格、給料の目安、なり方、放課後等デイサービスとの違いまで、働く全体像を整理しました。

この記事でわかること
  • 保育士と児童指導員、2職種の仕事の違い早わかり ▼詳細
  • 気になる児童発達支援施設の給料と確認するポイント ▼詳細
  • 児発と放デイ、どっちが向く?違いを比較 ▼詳細

目次

児童発達支援施設とは?対象の子どもと施設の種類

児童発達支援施設とは、障がいや発達の遅れがある未就学の子どもの自立支援を行ったり、遊びや学びの場を提供したりする施設のことです。

児童発達支援施設で行われる支援は「療育」と呼ばれます。一人ひとりの特性に合わせた個別支援計画にもとづいて、日常生活の動作や人との関わりを少しずつ育てていく支援のことです。

保育園での集団保育とは進め方が異なる場面もありますが、子どもの育ちを支えるという点は変わりません。

児童発達支援を行う施設は大きく分けると、「児童発達支援事業所」と「児童発達支援センター」の2つに分類されます。以下では、それぞれの施設の特徴を確認しておきましょう。

児童発達支援事業所

児童発達支援事業所は、地域で発達に遅れや不安のある未就学の子どもを受け入れ、集団生活に適応できるようにサポートを行う通所施設です。

子どもへの発達支援やカウンセリング、リハビリといったケアに加え、その家族にも支援を行い、負担を軽減することが主な目的です。

通いやすさに重点を置いているため、各市町村に数多く設置されているという特徴があります。

児童発達支援センター(2024年度から類型を一元化)

児童発達支援センターは、事業所と同様の支援を行いながら、子どもが通っている地域の保育施設などへ助言・援助も行う、地域の中核的な役割を担う施設です。

障がいのある子どもとその家族の相談に応じ、専門的なアドバイスを行うのも特徴です。

かつては「福祉型」と「医療型」の2類型に分かれていましたが、2024年(令和6年)4月施行の改正児童福祉法により、両者は一元化されました

これにより、障がいの種別にかかわらず、身近な地域で支援を受けられる体制づくりが進められています。

なお、治療を併せて行う場合には診療所に求められる基準が別途必要で、旧基準による運営には経過措置が設けられています。

児童発達支援施設 比較表

項目 児童発達支援事業所 児童発達支援センター
特徴・位置づけ 身近で通いやすさを重視した施設 専門性が高い地域の中核施設
対象 障がいや発達に遅れ・不安がある未就学の子どもとその家族 障がいや発達に遅れ・不安がある未就学の子どもとその家族
主な役割 子どもへの「療育」と家族へのサポート 子どもへの「療育」と家族へのサポートに加え、園へのアドバイスや専門相談も行う

児童発達支援施設で働く職種と仕事内容

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児童発達支援施設では、保育士や児童指導員をはじめ、さまざまな職種が連携して子どもを支えています。

ここでは代表的な職種と仕事内容を見ていきましょう。

保育士の仕事内容

児童発達支援施設で働く保育士の主な仕事は、児童への「発達支援」と、「保護者への支援」です。

保育園とは進め方が異なる場面もありますが、保育士としての経験はそのまま活かせます

主な業務内容

  • 子どもへの発達支援
    食事や着替えなどの日常の動作を支えたり、遊びを通して人との関わりを育てたりします。子ども一人ひとりの特性に合った関わり方が求められます。
  • 保護者への支援
    子どもの障がいへの不安や、日々の関わり方に悩む保護者の声に耳を傾け、相談に応じます。
  • 事務・その他の業務
    個別支援計画などの書類作成や教材の準備といった事務を担当します。送迎を行う施設では、運転を受け持つこともあるようです。

一日の流れと特徴

一般的な一日の流れは、以下の通りに進むことが基本です。施設やシフトによって異なる場合もあるでしょう。

1

登園前の準備

2

登園の受け入れ

3

個別や小集団での活動

4

昼食や生活の支援

5

記録の作成

保育の基本となる「子どもと向き合う活動」だけでなく「支援計画を保護者や専門職と共有しながら活動にフィードバックさせる」業務も大きな比重を占めていることが特徴です。

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児童指導員の仕事内容

児童指導員は、保育士と並んで子どもの発達支援を担う職種です。

仕事内容は保育士とほとんど同様で、活動の計画や日々の関わり、記録の作成などを行います。

児童指導員として働くには任用資格が必要ですが、保育士資格を持っている場合はその要件を満たせることが多く、採用で評価されることもあります。

今の資格で児童指導員になれる?と気になった保育士さんは、保育専門のキャリアアドバイザーに聞いてみるのが手っ取り早いかもしれません。

児童指導員と保育士の違いはないの?と気になる方は、以下の記事で詳しくまとめています。

▶ 児童指導員と保育士の違いは?

児童指導員ってどう?保育士から新しい経験できる在職中の先生も多数利用中!

そのほかの職種

施設では保育士や児童指導員だけでなく、以下のような多様な専門スタッフがともに協力しながら働いています。

  • 児童発達支援管理責任者(児発管): 支援計画の作成や教室全体の管理を行う
  • 看護師: 子どもの健康管理や医療的ケアを担当する
  • 栄養士: 発達に合わせた食事の提供や栄養管理を行う
  • 保育補助: 日常の活動や安全面で保育士らをサポートする

それぞれの職種が専門性を活かし、チーム一丸となって子どもと家族を支えています

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児童発達支援施設で働くために必要な資格

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児童発達支援施設で働くうえで、どんな資格が必要なのかを見ていきましょう。

資格がなくても働ける?無資格・未経験の場合

児童発達支援施設では「保育補助」など、無資格・未経験から始められる求人もあります。

研修やサポート体制を整える施設も増えており、障がい児支援が初めてという方も、現場で学びながら慣れていけます

ただし、子どもへの支援に直接たずさわる職員や加配の職員には、保育士や児童指導員などの資格・要件が求められる場合があります。

無資格で始めて、働きながら資格取得を目指す方も増えています。

児童発達支援施設で活かせるおもな資格

児童発達支援施設では、さまざまな資格や経験を持つ人が働いています。代表的なものは次のとおりです。

  • 保育士
  • 児童指導員(任用資格)
  • 幼稚園教諭免許
  • 社会福祉士・精神保健福祉士
  • 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
  • 児童発達支援管理責任者(児発管)

なかでも児童発達支援管理責任者は、児童発達支援施設や放デイなど、児童の療育施設に特化した資格で、個別支援計画の作成など、配置が必須の役割です。

児童指導員任用資格を満たすには

児童指導員として働くための任用資格は、いくつかのルートで満たせます。

たとえば、保育士資格や教員免許を持っている場合、大学などで社会福祉学・心理学・教育学などを学んで卒業した場合、一定の実務経験がある場合などです。

保育士資格があれば要件を満たせることもあり、採用で評価されやすい傾向があります。

児童発達支援施設での仕事内容や資格については、以下の記事で詳しくまとめています。

▶ 児童発達支援施設で役立つ資格

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    児童発達支援施設で働く職員の給料の目安

    児童発達支援施設で働く職員の給料は、おおむね一般的な保育士と同程度とされています。施設や地域、職種、経験によって幅があります。

    給料を左右するおもな要素

    給料は、次のような要素によって変わってきます。求人を見るときの目安にしてみてください。

    • 地域:都市部と地方での給与水準
    • 施設の形態や運営法人:事業所かセンターか、法人の規模など
    • 職種・役割:役職が付くかどうか
    • 雇用形態:常勤か非常勤(パート)か
    • 経験年数や保有資格

    また、基本給に加えて処遇改善の加算が反映される場合があります。

    施設の体制によって支給のされ方は変わるため、求人票の手当欄をあわせて見ておくと、実際の見込みがつかみやすくなります。

    児童発達支援施設で働く職員の給料や手当について気になる方には、以下の記事で詳しくまとめています。

    給料以外にも確認しておきたい待遇

    働きやすさは、給料だけで決まるものではありません。

    賞与の有無や回数、各種手当、社会保険、休日数、研修制度などもあわせて見ておくと、入職後のギャップを減らせます。

    実際の金額は施設ごとに差があります。気になる条件があれば、求人を見比べてみると目安がつかみやすくなりそうですね。

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    読んでおきたいおすすめ記事

    児童発達支援施設で働くには?就職・転職の進め方

    未経験から児童発達支援施設で働きたいと考えたとき、何から始めればよいか迷うこともあるかもしれません。

    ここでは、求人探しから入職までの流れと、自分に合う施設の見つけ方、相談先の選び方までを順に整理します。

    未経験から働くまでのステップ

    未経験から児童発達支援施設で働く場合も、基本的な流れは一般的な転職と同じです。

    次の手順で進めると、迷いにくくなりそうです。

    転職活動のステップ
     
     
    STEP1
    希望を整理する
    勤務地や休日、未経験可かどうかなど、ゆずれない条件を書き出しておくと、求人を選びやすくなります。
     
     
    STEP2
    求人を探す
    自分に合った方法で求人を探します。探し方の種類は次の項目で紹介します。
     
     
    STEP3
    気になる施設に応募・見学する
    可能であれば見学で支援の様子や職員の雰囲気を確かめると、入職後のイメージがつかめます。
     
     
    STEP4
    面接・条件確認を経て入職する
    仕事内容や研修体制、勤務条件をすり合わせ、納得したうえで入職します。

    求人の探し方と、それぞれの特徴

    児童発達支援施設の求人は、さまざまな方法で探せます。

    そのときの状況や働き方の希望によって向き・不向きがあるため、自分に合う探し方を選んでみてください。

    • 転職エージェント
      求人の紹介から、見学・面接の調整、給料・条件の相談まで任せられる
    • 求人サイト
      多くの求人をまとめて見られる。条件で絞り込みやすい
    • 施設へ直接応募(ウェブサイト・SNSなど)
      気になる施設があるときに。情報は自分で集める
    • ハローワーク
      地域の求人を無料で探せる。比較や応募は自分で進める

    在職中で時間が取りにくい方や、未経験で施設選びに迷う方には、求人探しから条件交渉までまかせられる転職エージェントが向いていることもあります。

    📌 保育士バンク!ができること

    保育士バンク!では、専任の担当者が希望をうかがい、児童発達支援施設の求人を紹介しています。

    たとえば、次のようなことがおまかせできます。

    • 勤務地・休日・未経験可など、希望条件に合う求人を探してもらえる
    • 支援の方針や職場の雰囲気など、求人票だけではわかりにくい情報も聞ける
    • 見学や面接の日程調整、給料・条件の相談を代わりに進めてもらえる

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    志望動機・面接のポイント

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    志望動機や面接では、なぜ児童発達支援施設で働きたいのか、これまでの経験をどう支援に役立てたいのかを、自分の言葉で伝えられると安心です。

    志望動機で伝えたい観点

    志望動機では、次の4つの点を自分の言葉でまとめておくと、思いが届きやすくなります。

    1. なぜ児童発達支援施設で働きたいのか
    2. 療育や障がい児支援に関心を持った理由
    3. これまでの保育や子どもと関わった経験をどう役立てたいか
    4. 数ある施設のなかで、その施設を選んだ理由

    これらをすべて盛り込むのではなく、このなかから自分が大切にしたいことを軸に考えてみましょう。

    具体的なエピソードを添えると、思いがぐっと伝わりやすくなります。

    志望動機の書き方や、そのまま参考にできるケース別の例文は、以下の記事で詳しくまとめています。

    面接でよく聞かれること

    面接では、志望動機のほかに、次のようなことを聞かれることがあります。

    • 障がいのある子どもと関わった経験はあるか
    • どのように子どもと関わり、支援していきたいか
    • 保育園など前職での経験を、どう支援に役立てたいか
    • 体力面やシフトへの対応はできるか

    答えに正解はありません。自分の経験や考えを素直に話せると、緊張していても気持ちは伝わります。

    児童発達支援と放課後等デイサービスの違い

    児童発達支援とよく比較されるのが放課後等デイサービスです。大きな違いは対象年齢で、児童発達支援は主に未就学児、放課後等デイサービスは就学児が対象です。

    おもな違いを整理すると、次のとおりです。

    比較項目 児童発達支援 放課後等デイサービス
    対象年齢 主に未就学児(小学校入学前まで) 就学児(6歳〜18歳ごろの小・中・高校生)
    利用時間帯 朝から夕方までの日中が中心 平日の放課後や、土曜日・夏休みなどの長期休暇中
    支援の内容
    どちらも根底にあるのは「発達支援」だが、児童の年齢ステージに応じて活動が変わる
    求められる関わり 幼児期ならではの着替え・食事といった基本的な「生活支援」や早期療育 学齢期に必要となる将来的な「自立支援」や集団における「社会性の向上」

    どちらも保育士の資格を活かして働けます。

    どちらが自分に向くかは、関わりたい子どもの年齢や支援の内容によって変わります

    両方の施設の違いについては、以下の記事で詳しくまとめています。

    ▶児童発達支援と放課後等デイサービスの違い

    児童発達支援施設について保育士さんからよくある質問

    Q. 児童発達支援施設とは何ですか?

    A. 障がいや発達の遅れがある未就学児に、療育(発達支援)を行う通所施設です。

    大きく「児童発達支援事業所」と「児童発達支援センター」に分かれ、個別支援計画にもとづいて日常生活の動作や集団生活への適応を支えます。子どもとの距離が近く、一人ひとりとじっくり関わりたいという方に向いた職場のひとつです。

    Q. 児童発達支援施設で働く保育士の仕事内容は?

    A. 子どもへの発達支援、保護者の相談対応、記録などの事務が主な仕事です。

    食事や着替えといった日常生活の支援から、遊びを通した関わりまで幅広く担当します。保育園とは進め方が異なる場面もありますが、保育士としての経験はそのまま活かすことができます

    Q. 保育士資格がなくても児童発達支援施設で働けますか?

    A. 働ける場合があります。

    児童指導員や保育補助など、資格要件が異なる職種もあるためです。ただし保育士資格があると担当できる業務や採用の幅が広がります。未経験から始めた方も多く、資格がないからと不安に思いすぎる必要はありません。どんな資格が役立つかは児童発達支援施設で役立つ資格でも詳しく紹介しています。

    Q. 児童発達支援施設の給料は保育園より下がりますか?

    A. 大きく下がるとは限りません。

    給料はおおむね一般的な保育士と同程度とされ、施設や地域、職種によって幅があります。職種別の目安や手当の付き方はこちらの児童発達支援施設で働く職員の給料に関する記事で詳しくまとめています。気になる条件があれば、実際の求人で見比べてみると目安がつかみやすくなります。

    Q. 未経験でも児童発達支援施設に転職できますか?

    A. できます。

    未経験・無資格から始められる求人もあり、研修やサポート体制を整えている施設も増えています。障がい児支援が初めてで不安という方も多いですが、現場で学びながら慣れていける環境が用意されていることもあります。保育士バンク!では、未経験歓迎の求人もあわせて紹介しています。

    Q. 児童発達支援施設は土日休みですか?

    A. 土日休みの施設が多い傾向です。

    通所のスケジュール上、平日中心の運営が一般的なためです(施設により異なります)。プライベートの時間を確保しやすい点を魅力に感じる方もいます。実際の休日条件は求人ごとに違うため、気になる場合は個別に確認すると安心です。

    Q. まだ転職を考えていないのですが、登録してもいいですか?

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    Q. ちょっと見るだけにしたい。登録後も何もしなくて大丈夫?

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    Q. 登録したら、まずどんな流れになるの?

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    保育士資格を活かして児童発達支援施設で働こう

    児童発達支援施設には「児童発達支援事業所」と「児童発達支援センター」があり、いずれも保育士の資格を活かして働けます

    少人数で子ども一人ひとりに寄り添える点や、障がいに関する専門知識が身につく点など、保育園とは違う魅力があります。

    保育士経験があれば、児童発達支援施設でもそのまま活躍できるのが人気の理由かもしれません。

    仕事内容や資格、給料、なり方まで全体像を確認したうえで、自分に合う働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

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