◆保育園には季節の行事がいっぱい!
保育園では、季節ごとにたくさんの行事があります。
春は親子遠足、夏は夏祭りにお泊まり保育、秋は運動会にハロウィンパーティ、冬はクリスマス会や餅つき大会やお別れ遠足などが大きな行事でしょうか。
そこで今回は、上記行事の中で、保育士さんが主体となって準備し、さらにそこにオリジナリティが問われる、「夏祭り」「ハロウィンパーティ」「クリスマス会」について豆知識など役立つ情報をお伝えします。
◆保育園の夏祭りで使えるノウハウ
まずは、保育園の夏の行事で使えるノウハウをお伝えします。
0~5歳児が楽しめる夏祭り行事のアイディア満載ですよ。
○磁石でゆらゆら魚釣り
画用紙で作った魚の頭にクリップを付けてビニールプールなどの中に並べて、磁石を付けた釣竿で釣る遊びです。
年長さんにお魚の絵を描いてもらったり、空き缶や空き瓶、長靴、流木など面白い物を加えても楽しいです。
また、こっそりジバニャンやアンパンマンなどのキャラが紛れていたりするとより楽しく遊んでくれるかもしれません!
釣竿は小さな子には新聞紙で作った棒の先に磁石を付けた物を、大きな子には紐がゆらゆらする物にすれば安全に、簡単に遊ぶことができます。
○乳児へおすすめ♪ボール転がし大会
2歳児くらいから楽しめるボーリング遊びです。
色紙やペンで飾った空の牛乳パックやペットボトルを並べます。
色んな大きさのボールを用意しても楽しいです。
転がすだけだから簡単と思いきや、意外と最後の1本を狙って倒すのは難しいもの!力の入れ方や腕の振り方を覚えていき、自然と身体の発達にも繋がります。
○屋台ごっこの待ち時間におすすめ!じゃんけん大会
保育園の夏祭りと言えば輪投げ、水鉄砲ゲーム、ヨーヨー釣り、ポップコーンやわたあめ、焼きそばといったさまざまな屋台が並んで、まるで本当のお祭りのように盛り上がる行事です。
お店に並んでる間も退屈しないイベントがあると子どもたちも喜びます。
じゃんけんマンに勝ったらお菓子2つ、負けたら1つ、まだ飴など食べられない小さな子には赤ちゃんせんべいなどをプレゼントすると待ち時間の短縮にもなります。
○クライマックスに園庭で花火
園舎に子どもたちを集めて、園庭に市販品の花火をずらっと並べて箸から順番に点火していきます。
必要な時は保護者のお父さんたちの力も借りましょう!!業者のイベントのような迫力はなくても、子どもたちは十分見とれて、喜んでくれます。
火薬を扱うので十分安全面に配慮した上で行いましょう!
◆保育園のクリスマス会で使えるノウハウ
秋の運動会も終わって一息つく間もなく、さっそくクリスマス会の準備にとりかかるという保育園も多いのではないでしょうか?特にクリスチャン系の保育園や幼稚園では、クリスマス会は一年の中で最も大きな行事に位置づけられており、保育士さんの気合も入るところなのでは?ここでは、保育園のクリスマス会で使える豆知識やおすすめの絵本をお届けします。
○12月7日はクリスマスツリーの日
1886年12月7日に、横浜で外国人船員のために日本で初めてクリスマスツリーが飾られたそうです。
今でこそ年間行事となっていますが、クリスマスが日本で受け入れられたのは1900年に明治屋が銀座に進出したことを機に、クリスマス商戦が始まったと言われています。
○そもそもクリスマスとは何なのか?
クリスマスは英語で「Christmas」ですが、これは「キリスト(Christ)のミサ(mass)」という意味です。
つまり、約2000年前にイエス・キリストが生まれた日をお祝いする日なのです。
○クリスマスカラーはなぜ赤と緑?
緑と言えば、木や植物をイメージしますよね。
クリスマスツリーにも使われる常緑樹。
「常緑」、つまり強い生命力を持って一年中葉を茂らせる緑の姿は永遠を表し、さらに神の永遠の愛や、イエス・キリストが与える永遠の命を象徴しています。
赤は、イエス・キリストが私たちに永遠の命を与えるために十字架にかかって死にましたが、その際に流した血を表しています。
○サンタ・クロースは実在した!?
サンタ・クロースと聞くと、絵本の中に出てくるトナカイのそりに乗ってやって来て、煙突から入って来てプレゼントをくれるといったイメージがありますよね。
しかし、実は4世紀の小アジア(今のトルコ)に実在した、ニコラオスという司教のことだと言われています。
ニコラオスは、貧しい人や子どもたちを助けたことで多くの人に慕われ、後に聖人とされて「聖ニコラオス(Saint Nicholas)」と呼ばれました。
いずれ、カトリック教会によって、聖ニコラオスはクリスマスのお祝いと結び付けられるようになり、オランダ訛りから「Santa Claus(サンタ・クロース)」と言われるようになりました。
○クリスマスにはどうしてプレゼントを贈るのか?
クリスマスにプレゼントを贈る習慣は、聖ニコラオスが困った人へ贈り物をしたことや、イエス・キリストの誕生の際に、東方から来た博士たちが贈り物を携えてきたこと、などの理由からきています。
クリスマスはイエス・キリストの誕生日です。
イエスにバースデー・プレゼントをあげてはどうでしょうか。
「でも、どうやって?」 イエスは、次のように言いました。
「私の兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、私にしたのである(マタイによる福音書 25章40節)」
つまり、困っている人を助けたり、誰かに優しくすることは、イエスに対してしていることとなり、こうしてあなたもイエスにバースデー・プレゼントを贈れるのです。
○クリスマスに作れる折り紙飾り♪
クリスマスの由来も分かったところで、保育園で実際に作れる飾りを作ってみましょう。
こちらはクリスマス・ベル。
金の折り紙を使って、ちょっと豪華に作ってみてはいかがでしょうか?
○クリスマスにぴったりの絵本
クリスマスに読み聞かせするのにぴったりの絵本はこちら。
『クリスマスのおばけ』作:せなけいこ
大人気、せなけいこさんの絵本です。
「ねないこだれだ」など、せなけいこさんの絵本が好き、というお子様にぜひ読んであげたい一冊。
子どもの心をしっかりとつかんで離さない世界観が、この本にも活きています。
『クリスマスの ふしぎな はこ』作:長谷川 摂子 絵:斉藤 俊行
クリスマスのわくわくを詰め込んだような、クリスマスにぴったりの絵本です。
ふしぎなはこの中には、サンタさんが・・・?素敵な発想と、どこか懐かしいようなイラストが魅力の一冊です。
『クリスマスの前のよる(しかけ絵本)』作:クレメント・C. ムーア
クリスマスイブの夜、静まり返った町にやってくるのは…?最後のページのしかけがとっても繊細で素敵!いつまでも眺めていたくなるような、クリスマスの時期にぴったりのしかけ絵本です。
◆アイディアを駆使して各行事を盛り上げよう!
以上、保育園の夏行事やハロウィン、クリスマス会で使えるアイディア集をお届けしました。
自分たちが創意工夫することで子どもたちの笑顔が見られると思うと、つい張り切ってしまいますね。
ただ、文中にも記載していますが、何か新しいことを行う時には安全面は大丈夫かなど十分に留意し、また一人ひとりの子どもの体の状態などに応じて、無理のない範囲で行うようにしてくださいね。
ちょっとした工夫で毎年恒例の行事がぐんと華やかなものになることでしょう。
アイディアを駆使して各行事を盛り上げていきましょう!