保育所保育方針は、保育の質を向上させ、子どもの健やかな成長を保障するために欠かせないものです。しかし、保育方針の作成や見直しをするにあたって、何を意識すればよいのか戸惑う方もいるでしょう。本記事では、保育方針を掲げる目的や方針、作成や見直しのポイントなどをわかりやすく解説します。
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■目次
保育所保育方針とは？
保育所保育方針とは、その保育所が保育に対してどのような考えを持っているのかを示すものです。
厚生労働省が設けている「保育所保育指針」と言葉が似ているので混同しがちかもしれませんが、保育方針はそれぞれの保育所で作成され、保育の理念や目標、保育内容などを表すものです。
保育士として働いていても、職場の保育方針についてはよく理解していないという方もいるかもしれません。
勤め先がどのような保育方針に基づいて保育を行なっているのか、今一度おさえておきましょう。
次より、保育所における保育方針について解説します。
保育所で保育方針を掲げる目的
保育方針を掲げる目的としては、以下の内容が挙げられます。
- 保育の質を向上させる
- 保育の方向性を定める
- 子どもの最善の利益を考慮する
- 子どもの健やかな成長を促す
保育方針は、それぞれの保育所ごとに独自のこだわりを持った内容で作成しています。
職場の保育方針を再確認することで、保育士として子どもの未来を見据えた保育を日々意識することにもつながるでしょう。
保育所における保育方針の役割
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保育所で掲げている保育方針には、以下のような役割があるでしょう。
- 保育の方向性を周囲に示す
- 保護者や地域と連携を図る
保育所がどのような理念を掲げているのか保育方針を通して周囲に示すことにより、施設に対する共感を得やすくなるかもしれません。
保護者や地域の方の理解を受けることができれば、保育所と互いに協力しあいながら子どもの成長を見守る体制作りにつながるでしょう。
保育所で保育方針を作成する際のポイント
保育方針は、法人や企業などの保育所の運営側が作成するほか、施設によっては園長や主任などが定めるケースもあるでしょう。
ここでは、保育方針を作成するにあたっておさえておくべきポイントをまとめました。
保育所保育指針の内容に基づいて作成する
厚生労働省が設定している保育所保育指針では、保育所に子どもが安全かつ健康に過ごせる環境を作ることを求めています。
そのため、子どもの発達状況に合わせて日々の生活を見守る姿勢とともに、子ども主体の保育を実施していることを分かりやすい表現で伝えられるとよいでしょう。
独自の理念や目標を明確に示す
保育所独自のこだわりに沿った方針を打ち出すことができれば、ほかの施設にはない魅力を発信できるでしょう。
地域の特性なども踏まえながら保育方針の内容を検討すると、保育所がどのような考えを持っているのかを保護者や地域の方に向けて具体的に示すことができるかもしれません。
保育所における保育方針の見直し方法
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保育方針を作成した後、例えば5年ごとなど定期的に見直しをかける必要があるでしょう。
見直しを行なう際に留意すべきポイントは、以下の通りです。
子どもの状況の変化を踏まえる
保育方針を作成したときと、預かる子どもの人数などに変化がみられるかもしれません。
子どもの状況と既存の保育方針の内容に食い違いがないか確認してみましょう。
施設の形態の変化に伴う内容にする
施設の移転や増設などを経て、保育方針の作成時と施設の形態が変わっているかもしれません。
移転により変化した周囲の環境や、増設による新たな利点などを踏まえながら、保育方針の内容に見直しをかけてみましょう。
地域の環境の変化に目を向ける
保育所をとりまく地域の状況も、保育方針を作成して以来数年間で変化しているかもしれません。
地域の子育て世帯が求めている内容が盛り込まれているか定期的に見直しをかけることで、保護者や周囲からの理解や信頼をより深めることにつながるでしょう。
なお、転職時には希望する保育所の保育方針を確認することで、職場の特色などを知ることができるかもしれません。
保育所のホームページなどを参考に、前もって保育方針を確認しておくことが、自身の求めている保育の実現にもつながるでしょう。
参考文献：保育士保育指針について/厚生労働省
保育所で掲げている保育方針に注目しよう
保育所の打ち出す保育方針を、普段意識することは少ないかもしれません。
保育士さんが施設独自で掲げている保育方針の内容を再確認することにより、どういった点を意識しながら日々の業務をこなせばよいのか方向性が定まるでしょう。
転職の際には保育所の保育方針に注目することで、自身の求めている保育のやり方を実施しているのかを知ることができるうえ、志望動機を伝えるポイントとしても活かせるかもしれません。
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