インターネット上で人と人とをつなぎ、情報収集源としても活用できる「SNS」。保育園の採用手法のひとつとして、利用している園が増えているようです。今回は採用活動にSNSを活用するメリットや運用するポイント、注意点などを詳しく紹介します。求人募集の際、SNSで園の魅力が伝えられるよう、参考にしてみてくださいね。
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■目次
保育園の採用活動にSNSを活用しよう
SNSとは、スマートフォンやタブレットなどでインターネット上の交流を通して、社会的なネットワークを構築するものです。若年層の世代を中心に広まっており、人とのコミュ二ケーションを図るためだけでなく、情報の収集源としても利用されています。
保育園の採用活動においても、SNS上に求人情報を掲載することで、多くの募集が集まることが期待できるでしょう。
中には、保護者向けに園児の様子や活動内容を伝えるなど、情報の配信ツールとして役立てているケースもあるかもしれません。採用活動にもSNSを活用し、人材の確保につなげられるとよいですね。
保育園で採用活動にSNSを活用するメリット
まずは、保育園の採用活動にSNSを活用するメリットについて見ていきましょう。
園の魅力をダイレクトに発信できる
求人広告や求人情報サイトを利用した採用活動では、ある程度体裁が決まっており、募集の詳細を項目ごとに入力することが多いでしょう。一方、SNSで採用情報を発信する場合は、保育園の担当者が直接求人情報を記載することが多いものです。
そのため、自由な体裁で、園の写真や動画、保育方針や活動内容などを詳しく掲載することができるでしょう。また、画像つきで子どもの様子や活動内容をリアルタイムで配信すれば、求職者の目に留まりやすくなり、自園の魅力をダイレクトに伝えられることに役立ちそうです。
園の認知度を高めることにつながる
SNSは拡散性のあるツールのため、採用情報が人を介して、多くの方に行き届くことが考えられます。
保育士さん同士で「○○園が求人を募集しているみたいだよ」とSNSを通じで情報が広がる可能性もあるでしょう。
その結果、園の認知度が高まり、応募の増加が期待できそうですね。
運用しやすい
一般的に保育士さんの募集は、求人広告やハローワークなどを利用することが多いでしょう。その際、仲介業者に募集要項を伝えて情報の発信を依頼するため、時間がかかる場合もあるかもしれません。
SNSを活用すると、求職者と直接やり取りすることが可能となり、運用しやすいというメリットがあります。気軽に問い合わせを受けることもでき、選考がスムーズに進むケースもあるようです。
また、急に人材が必要になった場合も、タブレットやスマートフォンを通してSNS上で応募を募ることができるため、スピーディーに採用活動を展開することが可能になるでしょう。
保育園で採用活動にSNSを活用するときの3つのポイント
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次に、保育園で採用活動にSNSを活用するときのポイントを紹介します。
自園の採用活動に利用しやすい媒体を選定する
SNSには最新情報をリアルタイムで発信することに特化したものや写真の掲載が中心のものまで、さまざまな媒体があるでしょう。
職員にどのような媒体を利用しているのかアンケートを取るなど、自園の採用活動に適したツールを選定することが大切になります。
「一度利用してみたが使いにくかった」「写真をたくさん掲載できない」など実際に活用してみると、問題点が出る可能性もあるでしょう。
改めて媒体の選定をし直すなど、運用しながら活用方法を振り返ることも大切になります。
採用活動に特化した情報を配信する
SNSを活用して保護者向けに子どもの様子や活動内容を伝えることもあるかもしれません。
しかし、このような内容を継続的に投稿していると、保護者の方向けの情報のみを記載しているものだと勘違いされてしまうこともあるようです。
求職者向けに運用していることが分かるように、タイトルなどを「保育士さん募集」「子どもたちをいっしょに見守る仲間を募集」などにして、配信の目的を明確にした内容を記載することを心がけましょう。
園の魅力を伝えられるように工夫する
園の楽しげな雰囲気を伝えられるように子どもの様子を写真つきで掲載したり、魅力的なキャッチコピーを記載したりするとよいかもしれません。
例えば、
「小規模保育園で子どもたち一人ひとりと密に関わることが可能です!未経験者・ブランクありの方大歓迎ですよ!」
「子どもたちや職員の笑顔を守ることを大切にしています。残業なし!持ち帰りの仕事もなく、働きやすい園です。」
といった内容を配信することで、求職者の目に留まることも考えられます。園の雰囲気や魅力が伝わるような一文を求人募集に添えてみてくださいね。
保育園で採用活動にSNSを活用する際の注意点
保育園で採用活動にSNSを活用する際の注意点を紹介します。
子どもの写真の掲載可否を確認する
保育園ブログなどで園児の写真を掲載する際は、保護者の方に承諾を頂くことが多いでしょう。
しかし、ブログ掲載は承諾していても、より多くの人の目にふれる可能性がある求職者向けの採用情報には写真の記載を望まない保護者の方もいるかもしれません。
保育士さんを募集する際にSNSで子どもの写真を掲載する際には、あらためて保護者の方に確認を取る必要があるでしょう。
募集要項に誤りがないか気をつける
SNSで採用情報を配信する際、募集要項に誤りがないか確認することが大切です。
基本的に掲載する項目は以下の通りです。
- 勤務地
- 応募資格
- 募集職種
- 勤務形態(正社員・パートなど)
- 勤務日数
- 勤務時間
- 休日
- 給与
- 応募方法
上記の情報に誤りがないかチェックしてから配信するようにしましょう。
また、応募方法についてはSNS経由で連絡が可能なのかもしっかり明記することも大切になります。
SNS上で電話番号を載せるにあたり、いたずら電話などを心配する園もあるかもしれません。その際は、まずSNSを通して直接求職者とやり取りを行い、その後、応募者のみに連絡先を伝える旨も記載するとよいかもしれません。
職員の意見を大切にする
運用を開始したあとは、SNSの記載内容を園の職員などにチェックしてもらうとよいでしょう。
若年層の保育士さんは特にSNSの活用に慣れていることが考えられ、「写真は色を調整し、明度を上げた方がいい」などさまざまな意見を寄せてくれる可能性があります。
効果的に運用するためにも、職員に記載内容の印象などを聞いて、アイデアを募るとよいかもしれません。
保育園でSNSを活用した採用活動を展開しよう
保育園でSNSを利用して人材募集を行うことで応募が増える可能性があるでしょう。上手に活用する方法を把握し、求職者に園の魅力をアピールできるとよいですね。