園見学を行う際、希望者の募集方法を知りたいという担当者の方もいるでしょう。園見学は求職者に自園の保育観、業務内容を知ってもらう大切な機会です。多くの求職者に参加してもらうためには、募集方法を工夫する必要があるでしょう。今回は、園見学希望者を募る4つの募集方法や採用へと導くためのポイントを詳しく紹介します。
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■目次
園見学の希望者を募集しよう
保育士の人材不足が取り沙汰される中、園見学を実施して人材の確保につなげたいと考える採用担当者の方もいるでしょう。園見学とは、就職や転職を考えている保育士さん向けに自園の保育活動を紹介する機会です。
園見学を開催して多くの方に自園の魅力を伝えることができれば、採用の成功につながるかもしれません。園見学希望者を募り、人材確保に役立てていきましょう。
園見学の目的やメリット
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そもそも園見学を実施する目的は、自園の保育環境や方針、業務内容などを求職者に直接知らせることです。園の様子を紹介する中で求職者とコミュニケーションを図り、相互理解を深めることができます。
その際に求職者からの疑問や質問を受ける機会を設ければ、入社後の「想定していたイメージとは違った」「思ったよりも働きにくい」などといったギャップを防止することにも役立つでしょう。
また、園見学を通して多くの求職者にアプローチできるため、採用の成功を目指す有効な手段と言えそうです。
園見学希望者を募る4つの募集方法
園見学を行う際に、どのように希望者を集めるべきか迷うこともあるでしょう。
ここでは4つの募集方法を紹介します。
園のHPに応募フォームを設ける
まずは園のHPに応募フォームを設け、園見学希望者を募るとよいかもしれません。
園児の見学者を募集する際、ウェブサイト上から応募できるページを設定している園も多いでしょう。求職者向けにそうしたフォームを作り、定期的に見学者を募集してみるとよさそうです。
また、フォームとともに園の雰囲気や子どもの様子を伝える動画を掲載しておけば、求職者の目に留まり、応募の後押しになるかもしれません。
求人票の書き方を工夫する
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園見学希望者を募るためには、求人票の書き方を工夫するとよいでしょう。
「園見学OK!」「園見学のみでも歓迎!」といった短い文言を添えてもよいですが、
「園見学を随時受けつけています。まずは園の雰囲気や子どもの様子をぜひご覧ください。」
「園見学OKです!実際の働き方について職員と話す機会も設けています。ぜひ一度、お問い合わせくださいね。」
といった詳しい園見学の説明をのせると応募が集まりやすいかもしれません。
また、「お子さんとの園見学も大歓迎です。」と、子育て中の求職者の方向けにメッセ―ジを記載するのもよいでしょう。
気軽に園見学に参加できるような文言を添えることがポイントといえそうです。
転職・就職フェアを活用する
転職・就職フェアで園見学者を募集するというのもひとつの方法です。
転職・就職フェアとは、実際に会場に訪れた求職者と触れ合い自園の説明やアピールを行う機会です。求職者の要望と保育施設側の希望が一致した場合は面接がセッティングされる場合もあるようです。
その際に「まずは園に一度遊びに来ませんか?」と誘うことで求職者も訪問しやすいかもしれません。
養成校経由で園見学希望者を募る
保育学生さん向けに園見学のチラシを配布してみると、希望者が集まりやすいのではないでしょうか。
就職先をどのように決めるべきか迷っている保育学生さんも多いでしょう。中には、今まで実習園しか訪問したことがないというケースもあるようです。就活を考え始める春頃に園見学のお誘いを行うと効果が期待できそうです。
園見学希望者を募集する前に必要な準備
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園見学希望者を募集する前は以下の点に気をつけて準備を進めていきましょう。
- 開催可能な日程を明確にする
- 担当者を決める
- 園の資料を用意する
園見学は求職者と直接話すことができる大切な機会です。あらかじめ誘導する担当者を決めて、受け入れ体制を整えておきましょう。自園の保育方針や1日のスケジュールがまとめられた資料を用意すると、園の雰囲気を伝えやすいでしょう。
園見学希望者を採用へ導くポイント
最後に園見学希望者を採用に導くポイントを紹介します。
園見学と面接を同時に行う
園見学と面接を同時に行えば、園の雰囲気をしっかり伝えたあとに選考へ移るため、採用率が高くなることが考えられます。
ただ、中には「園の保育環境を見たかっただけ」という方もいるため、求職者の意向を確認することも大切です。そうした方には、園見学終了後に「面接日程を〇日と〇日に用意しているため、希望する方はぜひお待ちしています。」といった具体的な内容を伝えると応募へのハードルが下がるかもしれません。
現場の保育士さんと話す機会を設ける
園見学のよいところは、求職者の方に直接現場の保育内容や業務を紹介できるという点です。実際に現場の保育士さんと話す機会を設けると、より一層園への理解を深めてもらえるでしょう。
その際は、保育観・キャリアアップに関することなど「この園で働けばこんなことができる」という内容を中心に体験談を話してもらうとよいかもしれません。質疑応答を丁寧に行えば、自園の誠実な対応が応募への後押しとなり、採用の成功につながりそうです。
園見学後のフォローを大切にする
園見学終了後、電話やメールで見学に来てくれたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。その際に面接への応募の意思を確認するのもひとつの手です。
園見学後にすぐ面接の応募がなくとも、転職の意思を固めてから希望する方もいるかもしれません。一人ひとりとの縁を大切にし、丁寧な対応を心がけましょう。
園見学希望者を募集して人材の確保につなげよう
園見学を開催すれば、求職者に直接自園の保育内容や雰囲気を伝えることができるでしょう。求人票の書き方を工夫したり、自園のHPを活用して募集を募ったりと希望者の集め方を工夫してみるとよいかもしれません。
また、園見学の開催には現場の職員の協力も重要になります。話し合いの場を設け、受け入れ体制を整えていきましょう。園見学の希望者を募り、より多くの方に自園の魅力をアピールして人材の確保につなげられるとよいですね。