保育園の求人が集まらない…原因から探る3つの立て直し術【採用担当者向けコラム】

    求人を出しても保育園に応募が集まらないと、頭を悩ませる採用担当者の方も多いでしょう。保育士の有効求人倍率は2026年1月時点で3.88倍と売り手市場が続いています。原因は給与などの条件だけでなく、誰に・どう届けるかという採用設計や、働きやすさの発信不足にあることも少なくありません。本記事では、保育士の採用が集まらない原因と、立て直しのための対策を順番に整理します。

    この記事でわかること
    • なぜ集まらない?保育士不足が進む3つの背景 ▼詳細
    • 未経験・潜在保育士まで、応募の母数を広げる方法 ▼詳細
    • 採用・育成・定着を一体で整える職場環境のつくり方 ▼詳細

    目次

    保育園の求人に応募者が集まらない4つの原因

    応募が集まらないと、自園の求人の出し方に問題があるのではと感じる場面もあるでしょう。

    その前提として、まず保育士の採用市場そのものが厳しさを増している点を押さえておきましょう。

    【有効求人倍率3.88倍】保育士不足と潜在保育士の増加

    こども家庭庁の資料「保育⼠の有効求⼈倍率の推移(全国)」によると、保育士の有効求人倍率は、2026年1月時点で全国平均3.88倍です。

    これは、全職種平均1.27倍の約3倍にあたり、保育士1人に対して約3.8件の求人がある計算になります。

    少子化が進む一方で保育需要はピークを迎えており、現場では人手不足が続いています。

    こども家庭庁の資料「保育人材の確保のための総合的な対策」によれば、保育士資格を持つ「登録者数」が年々増加している一方で、実際に現場で働く「従事者数」との差が拡大していることが示されています。

    潜在保育士の割合グラフ

    出典:保育人材の確保のための総合的な対策/こども家庭庁をもとに作成

    2023年時点では保育士の登録者は約185万人ですが、実際に働いている方は約69万人に留まります。

    初めは、約115万人もの「潜在保育士」がいることになります。求人が集まらない背景には、この膨大な有資格者を現場に呼び戻せていない現状もあります。

    【需要が増える動き】こども誰でも通園制度の開始

    2026年4月から、就労の有無を問わず子どもが保育施設を利用できる「こども誰でも通園制度」が全国で本格的に始まりました。

    利用の受け皿が広がることで、保育現場ではこれまで以上に人材が求められる場面が増えると見込まれています。

    保育需要が高まるほど採用競争も強まりやすく、求人を出すだけでは応募が集まりにくくなりつつあります

    【求職者の傾向】他園や別業態とのシビアな比較

    いまの求職者は、給与や休日数といった表面的な条件だけでなく、残業や持ち帰り仕事の実態、人間関係、ICT化による業務効率などの「具体的な働きやすさ」まで確認しています。

    しかも、比較の相手は近隣の保育園だけではありません。

    病院内保育や企業内保育、さらには歯科助手など、保育士資格や経験を生かせる別業態とも条件を見比べているケースがあります。

    競合は思っているより幅広いという前提で対策を考えることが大切です。

    【集まらない園の共通点】「採用設計」の見落とし

    市場が厳しいなかでも、応募が安定して集まる園と、なかなか集まらない園があります。その差は、求人を出す前の「採用設計」にあらわれることが少なくありません。

    採用設計の落とし穴

    • 「誰に来てほしいか」が決まっていない
    • 応募の母数(母集団)を把握できていない
    • 採用したい時期から逆算した計画ができていない

    「保育士なら誰でも」という募集は、間口が広いようでいて、実は誰の心にも強くは響きにくいものです。

    経験・年代・働き方など、来てほしい人物像(ターゲット)が曖昧なままだと、求人の内容もぼやけてしまいます。

    また、採用がうまくいかないとき、「応募が少ない」という結果だけに目が向きがちですが、そもそも何人に求人が届き、そのうち何人が応募したのかという「母集団」を把握できていないケースも見られます。

    いつまでに何人採用したいのかを決め、そこから逆算して準備を進めると、余裕をもって応募数を集められます。

    求職者が動きやすい時期を意識して募集を始めると、より多くの応募と出会いやすくなるでしょう。

    厳しい採用市場でも応募が集まる園

    有効求人倍率3.88倍という激しい採用競争のなかで、自園の力だけで「採用設計」をゼロから組み立て直すのは簡単ではありません。

    日本最大級の保育士採用支援サービス保育士バンク!なら、業界最大級のデータベースを活かし、園の課題に合わせた最適な採用プランをご提案します。

     

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    ・人材紹介・求人広告・転職フェアから最適な求人方法を組み合わせ可能

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      立て直し術① ターゲットを広げて応募数を増やす

      男女保育士wheeljack / stock.adobe.com

      来てほしい人物像を絞ることは大切ですが、条件を厳しくしすぎると、かえって集まりにくくなることもあります。

      視点を少し広げるだけで、出会える人材の幅は変わってきそうです。

      未経験・ブランクのある人材へ間口を広げる

      「経験者のみ」と限定すると、応募のハードルは一気に上がります。

      育成・研修やフォロー体制を整えたうえで「未経験歓迎」「ブランクのある方も相談可」と添えると、応募できると感じてもらえる層が広がります

      育てる前提で迎え入れることで、長く活躍してくれる人材と出会えることもあるでしょう。

      潜在保育士・復職希望者・シニア層に目を向ける

      こども家庭庁の資料では、資格を持ちながら現場を離れている「潜在保育士」は、2023年時点で全国に115万人以上いるとされています。

      復職を考えている方やシニア層、パート・短時間勤務を希望する方など、これまで採用ターゲットにしてこなかった層に目を向けることも、母集団を広げる有効な対策です。

      また、若い世代に届けたい場合は、SNSを活用した発信も選択肢になります。発信の方法は別記事で詳しく紹介しています。

      今いる職員のつながりを生かす(リファラル採用)

      職員からの紹介で人材を採用する「リファラル採用」も、応募者数を増やす方法の一つです。

      実際の職場を知る職員を介するため、園の雰囲気に合う人材と出会いやすく、採用コストを抑えやすいという利点もあります。

      職員が「人に勧めたい」と思える職場であることが前提になるため、後述する働きやすさの改善とあわせて取り組むと効果が高まります。

      🎯 潜在保育士や未経験層へのアプローチ

      ターゲットを広げて応募数を増やしたいけれど「自園のホームページや求人票だけでは、潜在保育士や復職希望者にまで情報が届かない…」とお悩みの園も多いのではないでしょうか。

      保育士バンク!人材紹介サービスなら、長年現場を離れていた「潜在保育士」や「ブランクあり・中途層」の登録者も多数保有しています。

      SNSを活用した若年層へのアプローチから、パート希望のシニア層まで、幅広い出会いをワンストップでサポートします。

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      立て直し術② 「選ばれる園」になる職場環境づくり

      売り手市場では、園が応募者を選ぶだけでなく、応募者から園が選ばれる時代でもあります。

      募集範囲を広げても、働きやすさが伝わらなければ応募にはつながりません

      ここでは、採用・育成・定着を切り離さず、まとめて対策する考え方をみていきましょう。

      求職者が見ている「具体的な働きやすさ」を整える

      ICTシステムを導入して手書き書類を一掃したところ、残業がほぼゼロに。求人票に「残業なし・持ち帰りなし」と具体的に書けるようになり、応募数が3倍に増えました。

      求職者は、残業や持ち帰り仕事の有無、有給休暇の取りやすさ、人間関係、業務量などの労働環境をシビアに見ています

      配置基準に沿った人員の確保やICTシステムによる業務効率化など、業務負担の軽減につながる取り組みは、そのまま採用時の魅力にもなります。

      働きやすさが伝わると、応募者が前向きに検討しやすくなるでしょう。

      育成と定着の仕組みを作って次の採用を楽にする

      新人に先輩がつくメンター制と週1回の面談を始めたら、1年以内の離職がゼロに。職員が定着したおかげで、毎年のように追われていた求人募集の手間とコストが激減しました。

      採用は入口にすぎません。離職防止と職場環境の改善は、採用対策と地続きの取り組みです。

      入職後に育成体制やフォローが整い、長く働き続けられる環境があれば、離職が減り、追加採用の負担そのものが軽くなります

      採用・育成・定着
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      抽象表現を排して、自園の強みを具体的に発信する

      求人票の「アットホーム」をやめ「20代から50代まで活躍中!『おたがいさま』でフォローしあう環境だから子どもの急病でも休みがとりやすい」と書いたら、潜在保育士や中途の方からたくさんの応募がありました。

      「アットホームな職場」「働きやすい環境」といった抽象的な表現は、他園との差別化になりにくいものです。

      「20代〜50代が在籍し行事担当も完全分担」「入職後1年は担任につきません!ゆっくり慣れることができます」など、自園の特色を具体的に発信することで、求職者に違いが伝わります。

      🛠️ 求人票の書き換えから職場環境の提案まで

      保育士バンク!では、求人を掲載するだけでなく、園の魅力が求職者にしっかり伝わるよう求人表現のブラッシュアップをアドバイザーが徹底サポート

      さらに、ICT導入やメンター制といった「定着・離職防止」につながる職場環境づくりのノウハウも共有いたします。

      園のお困りごと

      保育士バンク!が解決できること

      他園との違いが伝わらない

      PR動画作成・SNS運用・ホームページ作成で魅力発信をサポート

      残業削減やICT化が進まない

      保育園特化型の労務管理 ICTシステムで業務削減

      採用しても早期離職してしまう

      職員マネジメントツール導入で定着率向上をお約束

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      求人票やホームページでの具体的な書き方・改善のコツは、こちらの記事でも解説しています。

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        立て直し術③ 「集まらない」状態から採用を取り戻す進め方

        PCと保育士kapinon / stock.adobe.com

        ここまでの内容を実際の手順に落とし込むと、進めやすくなります。難しく考えず、現状の把握から順番に見直していきましょう。

        現状の応募数と使っている方法を棚卸しする

        まず、どの方法でどれくらいの応募が来ているかを整理します。

        媒体ごとの応募数や採用単価(かかった費用÷採用人数)を並べると、効果の高い方法と見直したい方法が見えてきます。

        📌 今すぐできること
        • 過去1〜2年で「どの媒体から何人応募があったか」をメモに書き出す
        • それぞれの媒体に支払った総額を割り出し、採用単価を計算してみる
        • 成果が出ていないのに自動更新されている有料プランがないか確認する

        ターゲットと条件を見直す

        来てほしい人物像を具体化し、間口を広げられる部分はないかを確認します。

        条件のうち、本当に必須なものとそうでないものを分けるだけでも、求職者から見た応募のしやすさは大きく変わってきます。

        📌 今すぐできること
        • 求人票の必須条件から「ブランク不可」「経験◯年以上」を外してみる
        • 「遅番のみ」「土曜のみ」など、短時間でも歓迎な枠を切り出してみる
        • 現役職員に「自園で働き続けられている一番の理由」を聞いてみる

        自園に合う方法を選び、外部の力も活用する

        採用方法には求人サイトや人材紹介、転職フェアなどさまざまな選択肢があり、それぞれ費用や向いている園が異なります

        自園の魅力を求職者へ的確に伝え、ミスマッチのない採用を効率よく進めるためには、専門性の高いサポートを活用するのが近道です。

        保育業界に精通したアドバイザーの提案や、日本最大級の求職者データベースを活かしたアプローチなど、園の課題に合わせた最適な採用方法を見つけることで、応募数の獲得から内定までをスムーズに進めることができます。

        📌 今すぐできること
        • 保育施設に特化した採用支援サービスに相談する
        • 保育士が集まる転職フェアへの参加を検討する
        ⛰「集まらない」状態から抜け出すには

        過去の応募の棚卸しやターゲットの条件緩和と並行して、「保育業界に特化した専門の採用支援」を取り入れることが、採用成功への一番の近道です。

        今すぐ1名採用したい」から「来年度に向けて応募数を増やしたい」まで、園の予算やスケジュールに合わせた最適な手法で、内定までスムーズに導きます。

         

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        自園だけで抱え込まず、採用支援サービスを活用するのも、立て直しを早める対策の一つです。

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        来てほしい人物像(経験・働き方)を具体的に決めていない
        応募の母数(何人に届いているか)を把握していない
        求人を1つの方法だけに頼っている
        未経験・ブランク・潜在保育士など、対象を限定しすぎている
        残業・持ち帰り・人間関係など、具体的な働きやすさを発信していない
        採用後の育成・定着まで見据えた職場環境づくりができていない

        当てはまる項目がある場合

        採用の設計や職場環境を

        見直す余地がありそうです

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        保育園の求人が集まらないお悩みを解決するQ&A

        Q. 保育園の求人が集まらないのはなぜ?

        A. 有効求人倍率が3倍を超える売り手市場で、求職者が園を選べる状況にあることが大きな背景です。

        加えて、採用ターゲットの曖昧さや、残業・人間関係といった働きやすさの発信不足が原因のこともあります。保育士バンク!では、原因の整理から園ごとに合わせた対策を提案しています。

        Q. そもそも保育士はなぜ不足しているの?

        A. 少子化でも保育需要はピーク。新たな施設や制度で人材ニーズが増え続けていることが主な理由です。

        2026年4月に本格化した「こども誰でも通園制度」もあり、有効求人倍率は全国平均3.88倍(2026年1月時点)と高い水準が続いています。

        Q. 応募が少ないかどうかの目安は?

        A. 必要な採用数の数倍の応募があるかが一つの目安ですが、地域や時期によって大きく変わります。

        まずは「何人に届いて何人が応募したか」という母集団の数字を把握すると、課題が見えやすくなります。

        Q. 採用ターゲットはどこまで広げてよい?

        A. 育成・フォロー体制を整えるところからスタートしましょう。

        未経験者や復職希望者、潜在保育士、短時間勤務希望者まで広げても問題ないことが多いです。間口を広げるほど応募者の母集団が増え、結果として採用につながりやすくなります。

        Q. 若手採用に向けてSNSを始めたいのですが、運用する時間やノウハウがありません。

        A. SNSトレンドは目まぐるしく変化!プロにまかせれば安心です。

        いまの学生や若手保育士は、園のリアルな雰囲気を知るためにInstagramなどのSNSをシビアにチェックしています。しかし、日々の保育業務と並行してアカウントを継続運用するのは、リソースの面でも簡単なことではありません。
        保育施設向けに特化したSNS運用代行サービス「BuzzAssist(バズアシスト)」なら、総フォロワー数50万を超えるノウハウを活かし、園の魅力が伝わるコンテンツ制作からデータ分析までサポートします。

        Q. 採用できてもすぐ辞めてしまう…定着のコツは?

        A. 採用と定着は地続きです。

        残業や持ち帰り仕事の削減、ICTによる業務負担の軽減、人間関係への配慮など、職場環境の改善が離職防止につながります。働き続けやすい環境が整うほど追加採用の負担も軽くなり、採用全体が楽になります。

        Q. 採用が具体的に決まっていない段階でも相談できる?

        A. 問題ありません。

        「来年度に向けて準備したい」「今の集まり方を確認したい」といった段階のご相談も受け付けています。現状の課題を整理するところからお手伝いできます。

        求人採用のプロに聞いてみる現状の課題整理だけのご利用も歓迎

        Q. 採用方法が多くて選べないときは?

        A. 求めている人材・採用したい人数・予算によって、向いている方法は変わります。

        媒体ごとにバラバラに問い合わせる手間を省くためにも、あらゆる採用手法を一括で扱っているサービスに相談するのが効率的です。保育士バンク!では、人材紹介・求人広告・転職フェスタなどを組み合わせて提案できるため、自園に合う方法を相談いただけます。

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        人材紹介】 完全成功報酬型。ピンポイントで即戦力を採用したい時に
        求人広告】 日本最大級のWeb認知力。複数名の母集団をまとめて作りたい時に
        就職・転職フェスタ】 直接会って園の雰囲気をアピール。ミスマッチを防ぎたい時に

        保育士バンク!ではこれらを柔軟に組み合わせて提案できるため、自園の予算や計画に合わせた無駄のないプランが見つかります。

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        Q. 相談や資料ダウンロードは無料?

        A. いずれも無料です。

        保育士バンク!は累計40万人以上の保育士に利用されている人材サービスで、厚生労働省認定の有料職業紹介事業者として運営しています。費用が発生するのは、実際にサービスを利用した場合のみです。

        「求人が集まらない」を乗り越えて人材豊富な保育園に

        今回は、保育園の求人が集まらない原因と対策について、保育士不足の背景から採用設計、ターゲットの広げ方、採用・育成・定着を一体で整える職場環境づくりまでを整理しました。

        売り手市場が続くなかで応募を集めるには、給与などの条件だけでなく、自園独自の働きやすさを具体的に発信し、長く働き続けられる環境を整えることが近道です。

        人手不足の解消に向けて、一つずつ確認しながら、自園に合うやり方を組み立てていきましょう

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        保育施設が抱える人材確保や採用課題について、保育士バンク!の担当エージェントがしっかりとサポートいたします。
        各サービスへのご質問、採用課題・経営課題についてのご相談についても受け付けております。

         

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            実際には多様な見解があり、必ずしも唯一絶対の真理を示すものではありません。これらの点につき、本記事の内容を参考にしていただく際は念のためご留意ください。

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