「保育士を1人採用するのに、結局いくらかかっているんだろう?」と気になったことはありませんか。実は採用コストとは、求人広告費のような目に見える出費だけではありません。まずは費用が何でできているかを知ると、自園の予算も立てやすくなります。この記事では、保育士の採用コストの内訳と1人あたりの計算方法、そしてムダを減らす順番までを、採用担当者の方に向けてわかりやすくまとめました。

保育士の採用コストとは?まず全体像を知ろう
採用コストとは、保育士さんを1人採用するまでにかかる費用の総額です。
求人広告費のように外部へ支払う費用だけを思い浮かべがちですが、実際には採用担当者や園長が動いた時間なども含まれます。
採用コストは、大きく「外部コスト」と「内部コスト」に分けられます。
この2つを合わせて1人あたりいくらか(採用単価)を把握することが、予算づくりやコスト削減の出発点になります。
保育士の採用コストが上がりやすい背景
保育士の人材不足は依然として深刻です。待機児童の解消に向けて保育の受け皿が広がり、保育需要は高い水準が続いています。
こども家庭庁・厚生労働省の調査資料によれば、保育士の有効求人倍率は2026年1月時点で3.88倍と他職種より非常に高い「売り手市場」です。
有効求人倍率は地域差も大きく、都市部だけでなく地方でも高い傾向があります。応募が集まりにくいぶん、1人を採用するまでの費用はふくらみやすく、採用単価が上がりやすい状況です。
採用コストを「把握する」と何が変わる?
自園の採用コストを正しく把握すると、次の3つができるようになります。
- 予算が立てられる
1人あたりの単価がわかれば、採用予定人数から必要な予算を見積もれます。 - 手法の費用対効果を比べられる
どの手法が自園にとって割安だったかを数字で振り返れます。 - ムダを見つけられる
見えにくい内部コストまで含めると、削れる部分が見えてきます。
なんとなく毎年同じ費用をかけ続けるのではなく、根拠をもって判断するために、まずはコストの中身から見ていきましょう。
どれくらいかかってる?
採用コスト見直し診断
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1人あたりの採用単価を計算したことがない
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採用担当や園長の対応時間(内部コスト)を費用に入れていない
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年間の採用予算を、根拠をもって立てられていない
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選考のどの段階で応募者が離脱しているか把握していない
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3つ以上当てはまったら
自園の採用コストを一度計算して
みるのもおすすめです。
内訳と1人あたりの金額がわかると、どこから下げればよいかも見えてきます。当てはまる項目が多かった園も、現状を整理するところから始めてみましょう。
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保育士の採用コストの内訳。「外部コスト・内部コスト」とは
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採用コストは「外部コスト」と「内部コスト」に分けて考えると、全体像がつかみやすくなります。
多くの園が外部コストには注目する一方、内部コストは見落としがちです。
両方をそろえて初めて、実際の採用コストが見えてきます。ここでは、両コストについて詳しくみていきましょう。
外部コスト(園の外に支払う費用)
外部コストは、採用のために外部へ支払う費用です。保育士採用では主に次のようなものがあります。
- 求人広告(求人情報サイト)の掲載費用
- 人材紹介会社へ支払う成功報酬
- 転職・就職フェアの出展料
- 園のPR動画やホームページの制作費用
- 採用管理システムなどの利用料
外部コストは、金額が決まっているので予算と照らし合わせやすいのが特徴です。
人材紹介の成功報酬は年収の25~40%程度の手数料が発生するため高額になりやすい傾向があります。それらの外部コストを合計して「1人あたりいくらか」を計算してみましょう。
手数料の相場や会社による違いはこちらの記事でくわしく紹介しています。
内部コスト(園の中で発生する費用)
内部コストは園の中で発生する費用で、その多くは人件費(人が動いた時間)です。
支払いとして表に出ないため見落とされがちですが、実際には採用にかける時間が大きな割合を占めることもあります。
- 採用担当者が募集や応募者対応、書類選考にかけた時間
- 園長や主任が面接・園見学の対応にかけた時間
- 求人原稿の作成や、養成校への声かけ・訪問にかけた時間
- 自園ホームページの求人ページを整える手間
- 在職者からの紹介(リファラル)に対するお礼
各プロセスにかけた時間を時給に換算しておくと、内部コストを数値にしやすくなります。
保育士の採用単価(1人あたりのコスト)の計算方法
外部コストと内部コストの全体像がわかったら、1人あたりの金額(採用単価)を計算してみましょう。
数字にすることで、予算づくりや見直しの判断がしやすくなります。
採用単価=「採用コストの総額 ÷ 採用人数」
1人あたりの採用単価は、外部コストと内部コストを合計した総額を、実際に採用できた人数で割って求めます。
このように、内部コストまで含めると、思っていたより高いと感じることが少なくありません。
ポイントは、同じ費用でも採用人数が増えるほど1人あたりの単価は下がるということです。
たとえば一度に複数人と会えるイベント型の手法は、1人あたりの単価を下げやすい傾向があります。採用人数を見すえて手法を選ぶと、単価をコントロールしやすくなります。
求人広告単価の出し方(媒体ごとの成否を振り返る)
採用単価のうち、求人広告にかかった費用だけを取り出したものが「求人広告単価」です。
「出稿した媒体が自園に合っていたか」を振り返る目安になります。複数の媒体を使った場合は媒体ごとに単価を出すと、次にどこへ予算を寄せるべきかが見えてきます。
募集や応募者対応、面接調整に時間が取られている場合、人材紹介を使うと選考の手間を任せられます。
保育士バンク!の人材紹介サービスなら、内部コストを抑えながら、条件に合う保育士さんと出会いやすくなります。
自園の採用単価を見直してみたい方は、保育業界支援のプロと相談しながら進めてみませんか?
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保育士の採用単価を「平均・目安」から比較する
計算した自園の採用単価は、平均や目安と比べることで「高いのか・適正なのか」が見えてきます。
ただし平均はあくまで参考値です。読み方を押さえておきましょう。
保育士の採用単価の目安(ベンチマーク)
一般的な目安として、人材紹介や成功報酬型を利用した場合は、採用した保育士さんの年収の約25〜40%(おおよそ60万〜150万円程度)かかるというのが一つの基準です。
求人広告中心であれば、これより低く抑えられるケースもあります。ここでは「自園の数字を比べる物差し」として押さえておきましょう。
手法別の費用相場など「採用手法によっていくらかかるか」と、それぞれの選び方は以下の記事でチェックできます。
平均と比べるときの3つの注意点
比較する際は、以下の点に気を付けると、より的確な結果がみえてきそうです。
内部コストを含めて比べる外部コストだけで比べると、実際より安く見えてしまう。
採用人数で単価は変わる少人数採用ほど1人あたりは高くなりやすい。
地域や時期で平均値は変動する募集が集中する時期や都市部では単価が上がりやすい。
もっとも役立つのは、他園の平均よりも「自園の前年の採用単価」と比べることです。
条件が異なる他園と比べるより、前年度など過去の自園を基準にすることで、改善できているかどうかがはっきりわかります。
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保育士の採用コストを下げるには効果が出やすい順番で見直す
metamorworks / stock.adobe.com
まず、年間の採用予算は「採用したい人数 × 1人あたりの採用単価」で目安を出せます。
前年の単価を計算しておくと、翌年の予算が立てやすくなります。そのうえでコストを下げるときは、やみくもに削るより“効果が出やすい順番”で見直すのがコツです。
お金をかけずに今日から取り組める①から始めると、ムリなく単価を下げられます。
①選考の歩留まりを見直す(無料・即効)
最初に見直したいのが、応募→面接→内定→入職の「歩留まり」です。
途中で離脱が多いと、同じ費用でも採用人数が減り、1人あたりの単価は上がってしまいます。
連絡を早くする、面接日程を柔軟にするなど、各段階の取りこぼしを減らすと、追加費用なしで単価を下げられます。
たとえばある園では、ターゲットを「ブランクのあるママさん保育士」に絞り込み、見学・先輩との座談会を中心にした説明会を開いたことで母集団が増え、採用につながったとのことです。
誰に届けるかを定めると、同じ費用でも成果が変わります。
あわせて、求職者が気にする給与・勤務時間・クラス体制などを募集時に具体的に示すと、応募の質が上がり、ミスマッチによる離脱も減らせます。
②無料・低コストの窓口を併用する
次に、無料・低コストの窓口を組み合わせます。無料で利用できる主な採用ツール・媒体などは以下です。
- ハローワーク
- 保育士・保育所支援センター
- 求人検索エンジン
- 保育士養成校への求人
③手法そのものの配分を見直す
最後に、採用にかけるコストや手間などの配分を見直します。この場合は、採用したい人数に応じて配分を変えるのが効果的です。
たとえば以下のように考えることができそうです。
- 一度に複数人を採用したい
検索エンジンに拾われやすい求人サイトへの掲載で1人あたりの単価を下げる、 - 少人数を確実に採用したい
人材紹介サービスを利用して希望人材を獲得する
単体では応募が安定しにくいなど、それぞれの使い方や注意点は以下の記事で紹介しています。
採用単価が高いからこそ、早期離職で同じ費用が二度かかるのは避けたいところです。
保育園特化型のICTシステム保育士バンク!コネクトは、登降園管理や保護者連絡などを一元化でき、職員の負担が軽くなり働きやすさが高まることで、職員の定着につながります。
コスト削減しながら
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保育士の採用コストについてのよくある質問
Q. 保育士の採用コストとは何を指す?
外部コストは求人広告費や人材紹介の成功報酬など外部に支払う費用、内部コストは採用担当者や園長が対応にかけた時間などです。両方を合わせて見ると、実際の費用に近づきます。
Q. 保育士の採用単価(1人あたりの費用)はどう計算する?
総額には外部コストだけでなく内部コスト(対応時間)も含めると実態に近づきます。たとえば総額240万円で2人採用なら、1人あたり120万円です。
Q. 採用人数によって1人あたりの単価は変わる?
一度に複数人と会えるイベント型の手法は単価を下げやすく、少人数の確実な採用には別の手法が向きます。採用人数を見すえて手法を選ぶことが大切です。
Q. 保育士の採用コストの相場・平均はいくら?
目安は、人材紹介・成功報酬型で年収の約25〜40%(おおよそ60万〜150万円程度)、求人広告中心ならこれより低いこともあります。
Q. 内部コストはどうやって数える?
募集対応・書類確認・面接・園見学の対応時間を記録し、担当者の時給を掛け合わせると、見えにくい内部コストを数値化できます。
Q. コストをかけずに採用単価を下げる方法は?
あわせて、ハローワークや保育士・保育所支援センター、拡散力の強い求人検索エンジン、養成校への声かけなど無料の窓口を併用すると、追加費用を抑えながら応募数を広げられます。
Q. 相談だけでも対応してもらえる?
「採用単価をどう計算すればいいかわからない」「予算の目安が知りたい」といった段階でも、状況をうかがってご提案します。無理な営業などはいたしませんので、情報収集の段階でもお気軽にご利用いただけます。
まずは相談だけしてみる相談無料・お気軽に!
Q. 問い合わせた後はどのような流れ?
いきなり契約に進むことはなく、費用や進め方を確認したうえでご判断いただけます。これまで人材紹介や運営サポートを利用したことがなかった経営者様や園長先生など、はじめての方にも多くご愛用いただいています。
保育士の採用コストのお悩みは保育士バンク!へ
保育士の採用コストは、外部コストと内部コストを合わせて「1人あたり」で考えると、実態がはっきりします。
まずは自園の採用単価を一度計算し、歩留まりの見直しから順に取り組むと、ムリなくコストを下げられます。
保育士バンク!では、「採用したいけれど応募が来ない」「自園に合う採用方法や予算配分がわからない」という声に応える個別相談や、サービスガイド・採用ノウハウ資料の無料ダウンロードを行っています。
費用の考え方や予算の立て方からご説明しますので、まずはお気軽にご相談くださいね。
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