【採用担当者向けコラム】年末年始は採用の穴場！次年度4月に向けて保育士人材を獲得する準備と対策

次年度4月採用の保育士を確保するなら、採用面でライバルとなる他園の採用活動が手薄になる年末年始が絶好の機会です。意向調査の結果、次年度の保育士採用に頭を悩ませている経営者の方は、年末から動くのが吉です。本記事では、この時期に採用を成功させるメリット、年末にできる効果的な準備、園の魅力を伝える求人の方法、採用フローの見直しで人材を獲得するポイントを解説します。

年末年始は保育士採用において絶好のチャンス

年末年始は採用活動がやや下火になる時期でもあり、求職者へのアプローチが通りやすくなる貴重なチャンスです。

このタイミングを逃さず活用することで、4月に向けた採用の競争を有利に進めることができそうです。

なぜ今？採用市場で他園よりも優位に立つ

年末年始は、一般的な企業だけでなく多くの保育園も採用活動を休止する傾向にあります。

今はどの園も人材不足とはいえ、年末の行事やイレギュラーなシフト管理、年明けに通発表される入園児の二次募集の準備などに追われる時期。求人情報の更新やスカウト活動が手薄になりがちです。

そのため、この時期にあわせた求人情報を公開したり、積極的に更新したりすることで、求職者の目に留まりやすくなります。

多くの園が4月入職に向けて採用活動を本格化させるのは、行事が落ち着いた1月下旬以降がメインになるでしょう。

他園が動かない空白期間だからこそ、保育士さんの心をつかむ求人を出せば、希望通りの人材といち早く出会えそうです！

年末年始は転職希望の保育士が増えるタイミング

年末年始は保育士にとって、自身のキャリアについてゆっくりと考える時間を確保しやすい時期といえます。

日々の保育業務に追われている最中は転職活動をする余裕がなくても、長期休暇に入れば自宅で求人サイトを閲覧したり、自身の働き方を見つめ直したりする時間が生まれます。

とくに、次年度に向けた意向調査で退職希望を出したり、異動希望や働き方の変更希望を申し出たりしたものの、受け入れられなかった保育士が、本格的に転職活動を開始するケースが多く見られます。

また、帰省の際に家族や友人と将来の話になった、忘年会や新年会で養成校時代の友人と他園の情報交換が行われた、などのきっかけで、転職を考えるパターンも聞かれます。

スマートフォンで手軽に求人を検索できる状況があるなか、休暇中のリラックスした状態で目に入ってくる魅力的な求人は、応募へのハードルを大きく下げるでしょう。

それまで転職行動を起こしていなかった保育士が、気軽にアクションを起こしやすい時期だからこそ、思うような人材との出会いにつながる可能性が高まります。

年末に甥っ子・姪っ子さんに会ったことで「やっぱり子どもが好き！」と気づき、お正月休みにすぐ応募してくれた潜在保育士さんもいましたよ！

【年末に完了】4月入職を確保する採用活動の準備

4月入職の保育士採用を成功させるためには、年内に計画的な準備を完了させておくことが重要です。

行き当たりばったりの活動ではなく、明確な目標と計画に基づいた採用戦略を立てましょう。

採用の「目的・目標」と「活動計画」を定める

採用活動を成功させるためには、まず具体的なゴール設定とスケジュールを立てていきましょう。これを年末のうちに完了させ、採用担当職員がいれば情報を共有します。

「目的・目標」
まず、以下の3つを明確にします。

1. いつまでに保育士を採用したいか
2. 何名の保育士を確保したいか
3. いつから勤務を開始してもらいたいか

「活動計画」
年度末に向けての行事、園児募集（二次・三次）などを考慮しながら、おおまかなスケジュールを立てる。

【例】
1月中旬　応募者選定・面接
2月上旬　採用通知・内定承諾
3月上旬　入職日や条件の調整
4月　　　入職

前年度の失敗パターン
「いい人がいたら採用しよう」と構えていたら、結局決まらず、3月末に慌てて採用してミスマッチが起きてしまいました。

今年度の成功パターン
今年は「1月中に3名面接、2月第一週までに内定出し」と具体的な目標を設定しました。1月・2月は細かい行事がいくつかあるので、面接担当者のシフトを事前調整して、スムーズに選考が進みました！

求める人材像（採用要件）を明確に

採用活動において最も重要な準備の一つが、求める人材のイメージをはっきりさせることです。

現場が本当に必要としているのは、どのようなスキルや経験を持った人物でしょうか？

単に「明るい人」「経験者」といった漠然とした雰囲気ではなく、「必須条件」と「歓迎条件」を分けて、できるだけ具体的に整理しましょう。

これにより、応募者とのミスマッチを防ぎ、書類選考や面接の精度を高めることができます。

求める人物像の例
必須条件→「保育士資格保有」「実務経験3年以上」
歓迎条件→「ピアノが弾ける」「リトミック指導経験あり」

前年度の失敗パターン
とにかく人手が足りないからと、来るもの拒まずで採用していたら、園の方針と合わずに早期離職が続いてしまいました。

今年度の成功パターン
現場のリーダーたちと話し合い「チームワークを大切にし、子どもの主体性を尊重できる人』という要件を決めました。求人票にも明記して、結果的に定着率の高い採用ができました。

【無駄なくサービス活用】園の魅力を伝える求人アプローチ

年末年始の求職者に選ばれるためには、これまで出していた求人内容を見直し、自園の魅力を積極的に発信することを意識しましょう。

ここでは、求職者の心に響く求人づくりのポイントと、それを手軽に実現できるサービスを紹介します。

「好条件」＋「園の雰囲気・想い」をアピール

求職者が職場選びで重視するポイントは人それぞれですが、どんな求職者も魅力に感じる大きなポイントとしては、以下の要素がありそうです。

• 働きやすい・休みやすい（パート・時間シフトなど選べる・年間休日が多い）
• 給与・待遇面の安定（処遇改善手当・賞与や一時金の支給・福利厚生）
• 園のビジョン・保育方針がマッチする
• 人間関係が良好・風通しのよい職場

給与や休日などの条件面へのこだわりは前提として、「職場の雰囲気」や「園のビジョンへの共感」を重視する保育士さんも多いようです。

転職先に対して、人間関係や保育方針への不安を持つ求職者にとって、文字だけの無機質な求人票では、安心感を与えるのに十分とはいえないかもしれません。

動画コンテンツの配信でリアルな保育現場を伝える

「百聞は一見にしかず」の通り、園の雰囲気をより魅力的に伝えるには動画が最適です。

当社ネクストビートが実施したアンケートによると、約9割が「園の動画はあったほうがいい」と回答しており、動画を視聴することで志望度が上がったというデータもあります。

子どもたちの活き活きとした表情や、職員同士の自然な会話、園舎の開放感などを動画で伝えることで、応募への不安を払拭できます。

SNSを活用して「潜在層」へダイレクトに届ける

今やSNSは、もっとも活用される情報収集ツールです。保育士を含めた20代から40代は、転職活動にも動画をメインとしたSNSを積極的に活用しています。

求人サイトに登録していないものの「いい園があれば転職したい」と考えている潜在層にアプローチするには、SNSでの発信が不可欠なのは間違いないでしょう。

そうはいっても、「SNSやりたくても時間が取れない」「ノウハウがない」という方がほとんどでしょう。

日々変動するトレンドや、プラットフォームの特性、応募につなげる導線設計などの専門的な理解や、こまめな運用が必要なのがSNSです。

それらのポイントを押さえて効果的に活用すれば、採用にも大きな差が生まれます。

多忙な時期こそ「効率化」！負担を減らして成果を出す戦略

年末年始はただでさえさまざまな業務が立て込む時期。採用活動に割ける時間や人員は限られているでしょう。そのため、効率的かつ効果的な採用フローを立てて、手間を削減しながら成果を出す工夫が必要です。

面接や選考結果の採用・通知タイミングの注意点

年末年始の採用活動において最も重要なのは「スピード」です。

優秀な人材は複数の園からオファーを受ける可能性が高いため、他園へ応募が流れてしまうのを防ぐには、面接から内定通知までをできるだけ短縮したいですね。

理想としては面接後3日以内、遅くとも1週間以内には結果を通知しましょう。スピード感のある対応は、園の熱意や誠実さを伝え、応募者の志望度を高める効果もあります。

また、年明けすぐの面接設定もポイントです。年末年始に応募してきた求職者に対し、1月3日から10日程度の早い段階で面接枠を集中させることで、他園が動く前の人材獲得につながります。

通知手段についても柔軟性が必要です。とくに若い世代はメール・電話よりもSNSのダイレクトメッセージやSMSでの連絡を好む傾向があります。連絡手段を工夫することで連絡不通による離脱を防げます。

オンライン面接を導入

忙しい年末年始のスケジュール調整を円滑にするために、オンライン面接の導入はメリットが多いです。

Webで面接できる無料のオンライン会議ツールを活用することで、遠方からの応募者にも対応できます。4月から転居を考えている保育士にとっても、気軽に応募できる魅力の一つになりそうです。

現職中の保育士にとってもWeb面接はメリットが大きいでしょう。自宅や任意の場所で面接を受けられるため、面接設定率が向上します。また、園側にとっても面接場所を準備する手間が省けます。

ほかにも、応募者の心理的・物理的なハードルを下げることで、内定辞退率の低下や選考離脱の防止も。

採用エージェントに動いてもらう

採用担当者の手が回らない年末年始の時期は、採用エージェントを積極的に活用しましょう。

エージェントに応募者対応を代行してもらうことで、、園側は面接や最終的な判断のみに集中できます。

とくに年末年始の休暇中に応募があった場合、エージェントが間に入ることでスムーズな対応が可能になります。

非公開求人の活用もエージェントならではのメリットです。現職の職員に知られずに募集したい管理職クラスの求人なども、エージェントを通じてピンポイントで獲得したいターゲット層にアプローチできます。

さらに、内定後のフォローも重要です。条件交渉や入社意思の確認など、直接は聞きにくい内容もエージェントが間に入って調整してくれるため、内定辞退を防ぐためのサポートが受けられます。

採用成功報酬型のエージェントを選べば、初期費用を抑えられる点も経営上のメリットとなります。

このすべての要素を兼ね備えた採用エージェントは以下のボタンから。まずは相談するだけでも大歓迎です！保育士バンク！とは？

年末年始の採用にまつわるQ&A

年末年始特有の採用課題や疑問について、具体的な解決策をQ&A形式で解説します。

Q1.　年末年始に保育士シフトが埋まらない！単発バイトの募集はできる？

A.　保育士・保育所支援センターが活用できそうです。

2025年10月から全国で法定化された保育士・保育所支援センターでは、採用の相談などもできます。

年末年始の臨時開所期間に限定し、単発・スポット勤務の非常勤保育士を募集できるかもしれません。

ただ、人手不足をスポットの非常勤でまかなうだけでは根本的な解決にはならないでしょう。あわせて採用エージェントも手配しながら、次年度に向けた採用計画もしっかり進めましょう。

Q2.　休暇中に応募があった場合、返信できないと逃がしてしまうかも？

A.　自動返信メールで対応しましょう。

せっかく応募してくれた求職者を逃さないためには、「応募を受け付けたこと」と「再開後の具体的な連絡日」を自動返信メールで返送できるとよいでしょう。

また、求人原稿の目立つ場所にも年末年始の休業期間を明記しておきましょう。これが不明のままだと、応募者は「連絡がないから不採用かな」と不安になり、他園へ流れてしまうかもしれません。

このような取りこぼしを防ぐためにも、しっかり求職者と求人のあいだを調整する採用エージェントを活用しておくことも大切です。いま相談しておけば安心

Q3.　年末年始に出す求人、ほかの園と差をつける例文は？

A.　働きやすさを数字で示しつつ新年度への希望も

この時期だからこそ、求職者が重視する「プライベートとの両立」や「特別感」を強調した求人が効果的です。以下の例文を参考にしてみてはいかがでしょうか。

【例文】

【4月入職・面接1回】年末年始もWEB応募受付中！昨年度の有給消化率は95％、残業は月平均3時間以内です。プライベートも大切にしながら、子どもたちとじっくり向き合える環境を整えています。年明けの面接はWEBも可能ですので、帰省中でもお気軽にご相談ください。

【年末年始限定キャンペーン】1月中の内定・入職決定で、引っ越し準備金として一律〇万円を支給！新しい環境でのスタートを全力で応援します。持ち帰り仕事ゼロを徹底している当園で、あなたの資格を活かしませんか？見学だけのお問い合わせも大歓迎です。

Q4.　求人はいつも出しているけど反応なし。4月に向けてできることは？

A.　SNSやフェアの活用はできていますか？

年末年始は、幅広い世代の消費行動・交友関係やSNS利用時間が活発になる時期。スマホでの情報収集機会が格段に増えます。

主な情報収集のツールとして利用されるSNSへ効果的に求人を差し込むことで、認知度を高められます。

また、より意欲的な求職者をいち早く確保するなら、対面型の就職フェアへの参加がおすすめです。

フェアでは求職者と直接対面で話すことができ、その場で面談や園見学への誘導が可能です。文字情報だけでは伝わらない園の魅力を直接伝えられるため、マッチングの質も高まります。

保育士専門のフェアとしては国内最大級の保育士バンク！就職・転職フェア参加を検討してみませんか？今すぐチェックフェアの資料請求はこちら

年末年始の採用活動で年明け・4月から余裕ある園運営を

年末年始は、採用競合が少なく、求職者の動きが活発になるという、まさに隠れた採用の「ゴールデンタイム」です。

この時期に適切な準備とアプローチを行うことで、次年度4月の体制が大きく変わるかもしれません。

さまざまなサービスを利用しながら、採用活動の準備、動画やSNSの活用、そしてスピーディな対応を心がけ、採用につなげましょう！

保育士バンク！では、人材紹介や求人掲載、シフト・勤怠管理のICT化まで、幅広いサービスをご用意して園の採用・運用を幅広くサポートしています。

次年度の採用に向けて悩んでいる経営陣、園長先生、採用担当の方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

保育施設の採用課題へのお取組み支援

コスト削減しながら採用を強化するって、どうすればいいの？

新卒採用も年々難しくなってきているし、参考にできる採用事例が聞ければなぁ。

採用のお悩みは私たち保育士バンク！にお任せください！

保育士バンク！からのご提案

• 人材紹介サービス
• 求人広告制作代行
• 就職・転職フェア
• 認知拡大、情報発信支援

保育施設が抱える人材確保や採用課題について、保育士バンク！の担当エージェントがしっかりとサポートいたします。
各サービスへのご質問、採用課題・経営課題についてのご相談についても受け付けております。