特定のテーマで演出された観光施設であるテーマパーク。訪れる人たちが非日常的な時間を過ごせる場所のひとつですが、そんなテーマパークの中で働く保育士さんがいることをご存じでしょうか。今回は、テーマパークで勤務する保育士さんの働き方や給料、やりがいなどを詳しく解説します。また、テーマパークの保育士として勤務する際の注意点なども確認しておきましょう。
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■目次
テーマパークで働く保育士の主な仕事
テーマパークで働く保育士さんは、一体どのような仕事をしているのでしょうか。日々の仕事内容を確認しておきましょう。
テーマパークを訪れた子どもを預かる
テーマパークには施設内に託児所を設置していたり、連携する保育園などがあったりするようです。
このようなテーマパークで働いている場合、保育士さんはテーマパークに訪れる人たちから預かった子どもの保育を行ないます。
迷子になった子どものお世話をする
テーマパークの中には、来園中に保護者とはぐれて迷子になってしまった子どもを一時的に預かる迷子センターが設置されています。
迷子センターでは、保護者が迎えに来るまで、保育士さんがその子どものお世話をします。基本的に普段は別の業務を行ない、迷子が発生したときのみ対応することがほとんどです。
ベビールームの管理をする
授乳やおむつ交換などができるベビールームの管理を行ないます 。赤ちゃん連れのお客様がいつ訪れても気持ちよく利用できるように、ルーム内の清潔さを保つのが仕事です。
迷子センターで働くスタッフと同様、ベビールームに常駐しているのではなく、他の業務と兼任することが多いようです。
運営スタッフとして子どもと関わる
幼児向けのテーマパークの場合だと、施設の運営スタッフとして子どもと関わることが多いでしょう。
子どもたちを楽しませながら施設内の案内をしたり声かけをしたりしつつ、安全にも充分に配慮しながら仕事をします。
テーマパークに勤務する保育士の働き方
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テーマパークに勤務する保育士の場合、施設によって異なりますが、ひとつの施設で活躍できる職種がたくさんあります。
託児所や連携する保育園で保育士として働けるのはもちろんのこと、迷子センターやベビールーム、運営スタッフなどで子どもと関わるスタッフとして働くことも可能でしょう。
ただ、日常的に子どもを預かる保育施設とは違い、テーマパークの託児所や連携する保育園の場合は毎日預かる子どもが変わります。そのため、日々預けられた子ども一人ひとりに合わせた柔軟な対応をすることが求められるでしょう。
あくまで一時的に預かることがほとんどのため、一般的な保育施設のように行事やイベントは行ないません。保育時間もテーマパークが開園してから閉館するまでの時間となるため、業務上の負担はそこまで重くないでしょう。
テーマパークで働くスタッフの給料
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テーマパークで働くスタッフの給料を、厚生労働省が発表する令和4年賃金構造基本統計調査で確認してみました。
テーマパークなどの娯楽施設で働く人は、保育の仕事に携わっていたとしても職業分類上は「娯楽場等接客員」に該当するそうです。そんな娯楽場等接客員の給料は、全国平均で約25万2200円となっていました。
ただ、これはあくまでも全国を対象にした数値です。また、娯楽場等接客員という職種には映画館や劇場、遊園地なども含まれるため、あくまで目安の金額であることを理解しておくようにしましょう。
そのため、テーマパークの保育士求人を探す場合は、求人サイトや転職エージェントを活用するなどして給与条件などをしっかりと確認したほうがいいかもしれません。
テーマパークの保育士のやりがい
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テーマパークの保育士という仕事には、どのようなやりがいがあるのかを確認しておきましょう。
たくさんの子どもと関われる
テーマパークには、毎日たくさんの人が訪れます。特に家族連れが多いので、子どもと関わる機会は多いでしょう。
また、子ども一人ひとり年齢や性格が異なるため、豊富な経験を積むことができるでしょう。結果的に保育スキルの幅を広げられる可能性があります。
保護者から感謝されることが多い
テーマパークの保育士として働いていると、子どもを預かったりお世話をしたりする機会が多くなります。
子どもを預けている間は保護者も安心して用事を済ませることができるため、保護者から感謝されるでしょう。
テーマパークで保育士として働く際の注意点
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たくさんの子どもと関わることができたり、保護者から感謝されたりするため、やりがいのある仕事ですが、働く際にはいくつか注意すべきことがあります。主にどのような注意点があるのか確認しておきましょう。
非正規雇用になることが多い
テーマパークの仕事は正社員よりも、派遣社員やアルバイトなどの非正規雇用が多いです。そのため、収入が安定しにくいことは覚悟しておいたほうがよいでしょう。
休日や勤務時間が安定しない
テーマパークの仕事は、年中無休で営業時間も朝から夜遅くまでであることがほとんどです。また、シフト制となっているところが多いため、休日や勤務時間は安定しにくいでしょう。
出典:令和4年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口(e-Stat)
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託児所や連携する保育園、迷子センターやベビールームのスタッフなど、テーマパークの中でも保育士の資格を活かして働ける仕事はたくさんあります。
一般的な保育施設とは違った環境ですが、たくさんの子どもと関わることのできる環境が整っているので興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
保育士バンク!でも、テーマパークの中にある保育園などの求人を取り扱っています。正社員や契約社員、パート・アルバイトなど柔軟な働き方が可能なので、気になる求人がございましたら、お気軽にお問い合わせください。