保育士の人手不足が続く中、退職を防ぐために仕事を辞める人の前兆を把握しておくとよいでしょう。「休みが増えた」「笑顔が減った」などの職員がいた場合は要注意!適切に対応し、離職を防止することが大切ですね。今回は仕事を辞める保育士さんの前兆6選を紹介します。また、退職しやすい人の特徴もまとめたので参考にしてみてくださいね。
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■目次
仕事を辞める人の前兆を把握しよう
保育園の経営者の方の多くは、なるべく職員に継続して働いてもらいたいと考えることでしょう。
実際に退職を申し出る前に、仕事を辞める前兆がみられるケースがあります。いち早くその兆候に気づくことで、職員の悩みを解消し、退職を回避できるかもしれません。
まずは仕事を辞める職員にはどのような前兆があるのか、詳しく見ていきましょう。
仕事を辞める保育士の前兆:1遅刻や早退、休みが増えた
遅刻や早退、休みが増えている方は日頃のストレスで体調を崩していたり、仕事へのモチベーションが下がっていたりすることが考えられるでしょう。休日に転職先の採用面接を行っている場合もあれば、退職を決意して有給を消化している可能性もありそうです。
特に今まで余裕をもって休日申請を行なっていた保育士さんが直前に休みを申請してきたり、早退が増えたりしているときは要注意です。
体調に不安を抱えている可能性もあるため、様子を見る必要があるでしょう。
仕事を辞める保育士の前兆:2笑顔が少なくなった
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保育士さんは笑顔を心がけて仕事と向き合う人が多いでしょう。
しかし、仕事を辞めたいという思いが強いと、子どもや保護者に笑顔で接するのが難しい方もいるかもしれません。
いつもよりも表情が暗かったり、声のトーンが低かったりする保育士さんがいた場合、退職を意識していることがありそうですね。
仕事を辞める保育士の前兆:3消極的な行動が増えた
退職を考えている方は「いずれ仕事を辞めるのだから」と、消極的な行動が目立つようになるかもしれません。
クラスの様子を聞いてもどこか投げやりな態度だったり、ミスが増えたりしているときは仕事を辞める前兆というケースも…。
職員の中で以下のような行動が目立つ方がいた場合、注意が必要になりそうです。
- 行事の準備や業務を積極的に行なおうとしない
- 前よりも報連相ができていない
- 子どもや保護者に関する相談事が減った
以前は周りの職員に業務のやり方などを聞いていたのに、退職の前は相談の回数が減ったという方もいるため、様子を見守るとよさそうです。
仕事を辞める保育士の前兆:4会議での発言が減る
積極的に会議で発言していた方が急に発言が減っているときも仕事を辞める前兆かもしれません。
仕事への意欲が低下しているため、発言を控える場合があるのです。
普段から職員の様子を観察しておくことで、変化に気づきやすくなりそうですね。
仕事を辞める保育士の前兆:5職場の人たちとのコミュニケーションが減る
仕事を辞めようと考える方は、職員同士の付き合いを避ける傾向にあるでしょう。
例えば、必要以上の会話に参加しなくなったり、プライベートの話を避けたりと何らかの変化がみられることがありそうですね。
仕事を辞める保育士の前兆:6:引継ぎの準備を始める
退職の意思を固めた方の中には、今までの業務の引継ぎを始めることがあるかもしれません。
子どもの記録をまとめていたり、書類作成のテンプレートを作っていたりと後任の方の負担にならないよう、準備を始める方も多いようです。
年度末の場合は新年度に向けて書類をまとめることがあるかもしれませんが、時期に関係なくいつもとは違った業務をしている場合は注意深く見守りましょう。
仕事を辞めてしまいやすい保育士の特徴
仕事を辞めてしまいやすい保育士さんには特徴があるといわれています。
すべての保育士さんが当てはまるわけではありませんが、普段の職員の様子を確認する際の参考にしてみるとよさそうです。
ネガティブな発言が多い
仕事を辞めてしまいやすい方は職場に対して不満を抱き、ネガティブな発言が多いかもしれません。
ネガティブな発言をしたからといってすぐに退職に結びつけるのは危険ですが「給与が少ないことが辛い」「〇〇先生と保育観が合わない」など普段からマイナス思考の方は、いずれ辞めてしまう可能性がありそうですね。
一人で悩みを抱えやすい
保育士さんは子どもや保護者との関わりの中でさまざまな悩みを抱えることでしょう。
悩みを抱いたときに周りの職員に相談できればよいのですが、一人で悩みを抱え込む方もいるようです。
「自分で悩みは解決できるから」「自分の悩みを人に話すのが苦手」などと話している方は、次第にストレスがたまり、精神的にも肉体的にも追い詰められて辞めてしまうことがあるかもしれません。
仕事を辞める保育士の前兆に気づいた時の対策
最後に、仕事を辞める保育士の前兆に気づいた時の対策を紹介します。
話を聞く機会を設ける
まずは、該当の保育士さんに何か悩みごとや職場への不満はないか聞いてみましょう。保育士さんが話しやすい人物を選び、その方に相談できる機会を設けるとよさそうです。
話を聞いてもらうことで気持ちが楽になり、退職を思いとどまることがありそうです。
話の内容が漏れることはない旨を伝えたうえで、早めに話す機会を設けられるとよいですね。
待遇や配置を見直す
仕事を辞めたい理由が待遇や人間関係の可能性の場合は、環境を整備していきましょう。
特に地域の保育園と比較して待遇に問題があった場合、退職の引き金になる可能性があります。定期的に競合園の雇用状況や条件を把握して、よい条件で雇用できないか検討することが大切です。
また、保育士さんの中には人間関係が上手くいかないことを理由に辞める方もいるでしょう。
その際は、人材の配置替えを検討するのも一つの方法です。
「担任と副担任との連携がとれていない」「パート職員と正社員の関係が上手くいっていない」などの課題が見つかった場合、早めに配置の見直しや対応を検討することで退職の防止につながるでしょう。
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保育士さんに仕事を辞めそうな前兆が見られたらしっかり対策を立てよう
全国的に保育士不足の状況が続いている今、職員一人ひとりが長期的に働ける環境づくりが求められるでしょう。
仕事を辞めそうな方がいた場合は早めに悩みを解決できるよう、職員の心に寄り添った対応ができるとよいですね。
また、急な職員の退職でお困りの方は、一度保育士バンク!にご相談ください。求人広告や人材紹介、転職・就職フェアへの参加など採用活動を全面的にサポートいたします。お気軽にご相談くださいね。