保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?保育補助や事務、本社勤務の運営スタッフなどさまざまな仕事があるため、保育士さんを支える仕事を一挙紹介!異業種である保育士人材のキャリアアドバイザーや保育メディア編集者など職種もまとめたので、参考にしてみてくださいね。
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保育士をサポートする仕事に就いて保育士さんの力になりたい!
保育の現場では、子どもと直接関わる担任保育士だけでなく、サポート役として働く人たちの存在も欠かせません。
保育補助や事務・用務を担当するスタッフ、さらに本社で現場を支える運営スタッフなど、関わり方はさまざまです。
といった方は、さまざまな仕事があることを知って、自分が興味のある職種を見つけてみてくださいね。
【保育士をサポートする・支える仕事】
・保育補助
・子育て支援員
・本社スタッフ
・事務スタッフ
・保育ソーシャルワーカー
・栄養士・調理師
・看護師
【保育士をサポートする仕事は現場だけじゃない!他にもある支え方】
・保育人材のキャリアアドバイザー
・保育関連商品の開発(玩具・教材メーカーなど)
・保育メディア編集・SNS運用などの情報発信業務
・講師(養成講座、リトミック、ベビーマッサージなど)
【保育士として子どもと関わる仕事も考えたいという人は…】
・企業内保育所
・認可保育園・認定こども園
・託児スタッフ
・放課後児童支援員
・児童発達支援員
保育士をサポートする・支える仕事
保育の現場では、子どもと関わる保育士さんをそばで支える職員は大切な存在。
保育士さんは、子どもたちの安全を守りながら、成長を見守るために日々さまざまな業務を担っています。
活動の準備や片付け、衛生管理、ケガや体調不良への対応、連絡帳やおたよりの作成など、裏側で支える仕事は数多くあります。
そんな保育士さんを支える“縁の下の力持ち”としてサポートする職種を紹介します!
保育補助
保育補助とは、担任の保育士をサポートしながら子どもたちと関わる仕事です。
資格がなくても保育園で働くことができ、未経験から保育の世界に入るきっかけとしても人気があります。
保育士の働きやすさを支え、子どもたちの安心・安全な園生活を見守る重要なポジションです。
<特徴>
- 保育士の指示のもと、生活介助や遊びの見守りなどを担当する
- 食事・排泄・午睡の補助や、活動の準備・片付けを担う
- 室内の清掃やおもちゃの消毒など、衛生管理に取り組む
担任のような責任を持つ立場ではなくても、子どもと関わるやりがいを感じられる職種として、多くの保育園で必要とされています。
パート勤務や短時間勤務など、扶養内で働ける場合もあるでしょう。
「無資格でしっかり働けるかな…」と不安な方も、まずは保育補助として現場に入ることで、子どもと関わる楽しさや自分の得意なことに気づけるかもしれません。
経験を重ねながら「やっぱり資格を取りたい」と感じたときには、働きながら保育士資格の取得を目指す道も選べます。
なお、幼稚園の担任の方を補助するスタッフも募集しているため、「幼稚園」で働いてみたいという方も求人をチェックしてみてくださいね。
保育補助に興味がある子育て支援員
子育て支援員は、自治体が実施する研修を修了することで認定され、地域や保育施設で子育てをサポートする役割を担う人のことです。
保育士資格がなくても、基礎的な知識や実践力を学ぶことで子どもと関わる仕事に一歩踏み出すことができます。
<特徴>
- 自治体の研修(座学・実習)を受けることで「子育て支援員」として活動できる
- 保育園や一時預かり、子育てひろばなどで保育士の補助として働ける
- 地域のニーズに合わせた支援ができ、保護者と関わる機会も多い
子育て経験を活かしたい方や、「資格はないけれど保育の仕事にチャレンジしてみたい」
という方にぴったりのお仕事です。
現場に出る前に研修があるため、基礎から学んで自信を持ってスタートできますよ。
研修は20時間程度と短時間で修了することができるため、自治体でいつ行われているのかを確認してみてくださいね。
子育て支援員に興味がある本社勤務スタッフ(運営スタッフ)
保育士さんをサポートする方法のひとつに、保育園を運営する企業の“本社”で働くという選択肢があります。
保育現場とは少し距離のあるイメージかもしれませんが、本社からの支援が、保育士さんたちの働きやすさにつながっています。
保育の現場を理解したうえで運営に携われるので、間接的に子どもたちや保育士さんを支えることができます。
<特徴>
- 人事・採用・労務・企画・スーパーバイザーなど、さまざまな職種がある
- 現場で困りごとがあった際に、系列園を回って保育支援に入ることもある
- 保育士の声を企業側に届け、よりよい園づくりを目指す役割を担うことがある
現場のニーズを理解しながら支える立場として、保育士さんが安心して働ける環境を整えることが本社勤務のやりがいです。
保育士の経験を活かして、裏方から現場を支えたいという方に向いているかもしれません。
事務スタッフ
事務スタッフは、保育園での電話対応や書類の管理、備品の発注などを担当し、保育士さんが子どもたちと向き合う時間をしっかり確保できるように支える役割です。
保育に直接関わるわけではありませんが、園の“運営”という面で現場を支える大切な存在です。
<特徴>
- 電話・来客対応や園児に関する書類整理などの事務処理を行う
- 給食や保育用品などの発注業務を担当し、日々の運営をサポートする
- 保育士や保護者とのやりとりを円滑にする“調整役”としても活躍することがある
保育に関わる専門知識がなくても、事務経験や人とのやりとりが得意な方は検討してみましょう。
また、保育士の資格を持っている方でも、体力的な負担を抑えて保育園で働きたい方もいるかもしれません。事務スタッフとして園運営に携わる道を選ぶこともできます。
本社勤務に興味がある栄養士・調理師
保育園の子どもたちにとって、毎日の給食は健康と成長を支える大切な時間。
栄養士や調理師は、子どもたちの身体や発達を考えた食事づくりを通して、保育現場を支える存在です。
<特徴>
- 子どもの発達段階に応じた給食やおやつの調理を担当する
- アレルギー対応や衛生管理など、安全面にも気を配る必要がある
- 食育活動を通じて、保育士と連携しながら子どもの成長を支える
保育士と連携して、子どもに食事のマナーや楽しさを伝える「食育活動」を行なう園もあります。
調理補助として働く場合は、無資格・未経験でも応募できる園が多く、家庭での料理経験を活かして働きたい方は検討してみてくださいね。
栄養士・調理師・調理補助として働きたい
看護師
保育園で働く看護師は、子どもたちの健康管理やケガ・病気への対応を通して、保育士さんと子どもたちの安心を支える存在です。
保育園によっては、医療的ケアが必要な子どもやアレルギー対応に関わる機会もあります。
<特徴>
- 体調不良やケガなど、日常の応急処置に対応する
- 感染症対策や衛生管理を行い、保育士と連携して園内の健康環境を守る
- 医療的ケアが必要な子どもの対応や、保護者との連絡・調整を行う
医療の専門性を活かしながら、子どもと丁寧に関われる仕事です。
保育に興味がある看護師さんや、小児看護の経験を活かしたい方にもぴったりの環境といえるでしょう。
看護師として働きたい保育ソーシャルワーカー
保育ソーシャルワーカーは、子どもや家庭が抱える悩みや困りごとに寄り添い、支援につなげる役割を担う専門職です。
保育士さんからの相談を受けて関係機関と連携したり、保護者と面談を行なったりと、保育現場を支える重要な役割を担います。
<特徴>
- 子どもや保護者の困りごとに対し、必要な支援機関との橋渡しを行う
- 保育士さんの相談相手となり、現場の課題を整理・解決に導く
- 虐待・貧困・養育困難など、家庭の複雑な事情に対応することもある
保育現場と家庭の両方に寄り添いたいという気持ちを活かせる職種といえます。
ただし、求人数が少ないため、募集園を探すことに時間がかかるケースもあるでしょう。
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保育士をサポートする仕事は現場だけじゃない!他にもある支え方
保育士さんを支える仕事は、現場で子どもと関わるだけではありません。
「保育に関わりたいけれど現場以外での働き方を考えたい」という方は、以下の職種も選択肢も視野に入れて考えてみてくださいね。
保育士さんをサポートする異業種の職場を紹介します。
保育人材のキャリアアドバイザー
保育の人材専門のキャリアアドバイザーは、就職・転職を希望する保育士さんのサポートを行う仕事です。
保育士を目指す人や再スタートを切りたい人が保育施設で活躍できるように背中をそっと押す、大切な役割を担います。
<特徴>
- 保育園の採用担当とやりとりし、施設ごとのニーズを把握する
- 保育士として働きたい人の希望を聞き取り、職場選びをサポートする
- 求職者に寄り添った提案を行い、情報提供やアドバイスを行う
人の話を聞くことが好きな方や、誰かの役に立ちたい気持ちが強い方に向いている仕事です。
保育園や保護者と直接関わることはありませんが、人と人をつなぐやりがいを感じられるでしょう。
保育士人材のキャリアアドバイザーとして働きたい
保育関連商品の開発(玩具・教材メーカーなど)
子ども向けの玩具や教材、保育備品などをつくるメーカーや開発チームで働き、製品づくりを通して保育現場を支える仕事です。
保育の視点や子どもの発達を理解したうえで、安全で使いやすい商品を企画・設計していきます。
<特徴>
- 子どもの年齢や発達段階に応じた設計やアイデア出しを行う
- 保育士や保護者の声をもとに、商品内容や使い方を検討する
- 開発チームやデザイナーと連携しながら、製品の試作や改良を進める
直接子どもと関わるわけではありませんが、モノづくりを通じて保育に貢献できる仕事です。
「こんな道具があったら便利」「もっと子どもが楽しめる教材がほしい」そんな視点が活かされます。
ものづくりが好きな方や、保育に役立つアイデアを形にしたい方は検討してみましょう。
保育メディア編集・SNS運用などの情報発信業務
保育に関する情報を必要としている人に向けて、Webメディアの記事やSNS投稿などを通して発信する仕事です。
現場で役立つ知識や、保育士さんの悩みに寄り添う内容を届けることで、保育の世界を広く支える役割があります。
<特徴>
- 保育士や保護者向けのコラム・インタビュー記事・特集などを企画・編集する
- 保育に関する情報をSNSやWebで発信し、関心を持つ人に届ける
- 読者のニーズを考慮し、実用性や共感を意識したコンテンツづくりを行う
保育現場からは少し離れた立ち位置ですが、情報を発信することで保育士さんや子育て家庭を支えることができます。
文章を書くことが好きな方や、保育に関する情報をわかりやすく届けたいと思う方にぴったりかもしれません。
講師(養成講座、リトミック、ベビーマッサージなど)
保育士養成校や各種講座で、保育に関する知識や実技を教える仕事です。
子どもとの関わりを学びたい人や、保育の現場に進もうとしている人たちの学習を支えます。
<特徴>
- 保育士を目指す学生や受講生に対して、保育の基礎や実技を指導する
- リトミックやベビーマッサージなど、特定の分野での講義や実演を行う
- 自身の体験や知識をわかりやすく伝え、学びを深める工夫を行う
保育の魅力を次の世代に伝えていく、大切な役割を担う仕事です。
これまでの学びや経験を言葉にし、人に伝えることにやりがいを感じられるかもしれません。
保育士として子どもと関わる仕事も考えたいという人は..
保育士として子どもと関わる仕事に就きたいと考える方もいるでしょう。
保育園以外にもさまざまな職場があるので参考にしてみてくださいね。
企業内保育所
企業内保育所とは、企業のオフィス内や企業に併設された保育施設です。
<特徴>
- 定員が少なく、クラスを設けていない場合が多い
- 少人数制で保育に集中できる環境が整っている
- 行事が少ない園が多い
少人数制で指導案やおたより作成などの事務作業も少なく、保育に集中できる環境で働けるかもしれません。
また、保護者が同じ企業で働いているため、行事があってもその日に合わせてみんなが休みを取ると仕事に支障が出ることがあります。そのため、行事が少ないことが考えられるでしょう。
日常的な保育を大切にしたいという方は働きやすさを感じられそうです。
企業内保育所で働いてみたい認可保育園・認定こども園
認可保育園や認定こども園は大規模な園が多く、保育士さんのサポート役を募集する園が多数あります。
<特徴>
- 担任業務ではなく補助的な役割ができる可能性が高い
- 大規模な園では多くのサポートスタッフがいるため、協力して仕事ができる
- 「始めはサポートとして働き、ゆくゆくは担任に就きたい」など自身のキャリアプランにあわせて相談可能な園がある
短時間勤務パートや早番・遅番専任など多様な働き方があるため、自分に合った働き方を選ぶことができるかもしれません。
今まで培った保育経験を活かしてサポート役として働くことで、やりがいを感じることができそうです。
認可保育園・認定こども園を希望託児スタッフ
保育施設での保育士さんのサポート役の他に、美容院や歯科医院など各現場の託児スタッフとして働く方法もあるでしょう。
<特徴>
- クラスがない施設が多く、異年齢の子どもと関わる現場が多い
- 保育士さんの補助的な役割を担い、活動の準備を任されることがある
- 保育現場ではなかなか経験できない異業種の仕事の手伝いを行ないながら、子どもと関われる可能性がある
- 一時保育が多く、さまざまな子と関わることが考えられる
異業種の現場での託児を通じて、保育士資格を活かして働くことができそうです。
預かる人数が少なく、気持ちにゆとりをもって子どもと関わりたいという方におすすめかもしれません。
託児スタッフとして働いてみたい放課後児童支援員
放課後児童支援員は、小学生の子どもたちが放課後を安全に安心して過ごせるように見守る仕事です。
「学童保育」の現場で、生活面のサポートや遊びの見守りを通して子どもたちと関わります。
<特徴>
- 放課後や長期休みの時間に、子どもたちの生活や遊びを見守る
- 宿題や自由遊びなど、年齢に応じた活動をサポートする
- 家庭や学校、地域と連携しながら、安心できる環境を整える
小学生ならではの自立や社会性が育つ時期に寄り添い、子どもたちが落ち着いて過ごせる居場所づくりを支える仕事です。
特に共働き世帯にとって児童館や放課後クラブといった学童保育所は欠かせない施設。
子どもの成長を保護者の方と共に感じるやりがいのある仕事といえるでしょう。
放課後児童支援員として働きたい児童発達支援員
児童発達支援員は、発達に特性のある主に未就学の子を対象とした療育施設などで働く職種です。
保育士などの資格がなくても働ける場合もあり、子どもとじっくり関わりたいという思いからスタートする人もいます。
一人ひとりの発達段階や個性に寄り添い、遊びや生活を通して成長を支えます。
<特徴>
- 個別支援計画に基づき、子どもの発達に応じた支援や関わりを行う
- 製作活動や感覚遊び、運動あそびなどを通して、心と体の成長を促す
- 保護者との連携を図りながら、家庭や園との橋渡しの役割を担う
一人ひとりの特性を把握し、子どもの可能性を引き出していく仕事です。
障がい児教育に興味のある方は、ぜひご検討くださいね。
児童発達支援員として働きたい保育士をサポートする仕事に向いている人
保育士に限らず、人をサポートする・支える人には向き不向きがあるかもしれません。
どのような人がサポートする仕事に向いているのか、一例を紹介します。
人に尽くすことが好き
人の成長によろこびを感じられる人は、サポートする仕事に向いているかもしれません。
特に、保育現場と密接にかかわる本社勤務やキャリアアドバイザーなどは、保育士さんの新しい一歩や成長する姿を見ることができるかもしれないですね。
冷静な判断ができる
人をサポートするには、的確な判断が必要になるでしょう。
相手や周りを分析する力、洞察力などがある人は向いているかもしれません。
保育士さんは人間関係や労働環境に悩む人が多くいるでしょう。
現場の悩みに気づいて寄り添うことで、必要なサポートを提供できるのではないでしょうか。
コミュニケーション能力がある
保育士さんをサポートする仕事は、人とかかわりながら仕事を進めていくことが多いかもしれません。
例えば、担任の保育士さんの補助を行なう場合、担任の動きを見てどんな風にサポートしていくべきかを考える必要があるでしょう。
相手の話を聞いたり様子を見ながら声かけをしたりと、コミュニケーションスキルが必要になってくるかもしれないですね。
縁の下の力持ちになれる
そもそもサポートとは、なにかを支援したり支えたりすることです。
表に立つのは保育士さんで、サポートする人は黒子のような役割になるかもしれません。
自分が前に出たい、というよりも、陰から支えるほうが好きだと思える方は、サポートをする仕事に向いているかもしれません。
保育士さんを陰で支える、頼られる存在となれるとよいですね。
保育士をサポートする仕事に向いている人チェックリスト
保育現場で保育士を支える仕事に向いているか、以下の項目でチェックしてみましょう。
10個以上当てはまった方は、サポート職に適性があるかもしれません。
■人との関わり・コミュニケーション | |
縁の下の力持ちタイプと言われたことがある | |
人のサポートをするのが好き | |
指示を素直に受け取って行動できる | |
子どもの気持ちに寄り添いたいと思う | |
保育士や保護者と適度な距離感で関われる | |
■性格や働き方 | |
人を支える役割にやりがいを感じる | |
子どもや周囲の変化に気づきやすい | |
あわてず落ち着いて行動できる | |
自分の役割を理解して丁寧に取り組める | |
裏方で働ける仕事を探している | |
■日常の姿や考え方 | |
朝が得意で規則正しい生活を心がけている | |
誰かに「ありがとう」と言われると嬉しい | |
子育て経験や家庭でのスキルを生かしたい | |
絵本の読み聞かせや掃除などの家事が好き | |
子どもたちの笑顔を見ると元気をもらえる |
保育士をサポートする仕事への転職を検討中の方へ
保育士さんをサポートする仕事はたくさんあります。
保育士経験やスキルを活かして保育士さんのサポート役として働きたいという方は、どんな仕事があるのかを確認し、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
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