「そろそろ転職したいけれど、いつ動くのが一番いいんだろう…?」そんな不安を感じている保育士さんにとって、安心して転職を進められるベストタイミングは4月(=3月末退職)です。今回は、4月転職が最適な理由や理想的な転職スケジュールを詳しく紹介。さらに、年度途中で辞めたい方向けの転職時期についても詳しくまとめました。
polkadot / stock.adobe.com
保育士の転職時期は4月が最適!心も生活も大切にできる4つのメリット
「今の園を辞めたい…」そう思ったとき、いつ転職するべきなのか、ベストなタイミングが気になりますよね。
保育士さんの最適な転職時期は「4月(3月末退職)」です。
なぜ4月に転職すべきなのか、詳しく見ていきましょう。
【メリット1】子ども・保護者・職員に「お別れ」を伝え、気持ちに区切りをつけやすい
年度途中の退職は慕ってくれる子どもたちを悲しませてしまったり、ギリギリの人員で回している現場に負担をかけてしまったりと、どうしても心苦しさが残るものです。
ただ、月末なら「進級・卒園」という年度の節目のため、後ろめたさなどを感じることも少ないでしょう。
子どもの成長を見守りながら、同僚にしっかりと引き継ぎをする時間もあるため、精神的にも安心できますね。
【メリット2】じっくり次の職場を選べるから、「働きたい園」に出会える
保育士さんの求人は、意向調査に合わせて9月~10月頃がピーク。
「人が足りないから」という理由で急募する園ではなく、来年度に向けて計画的に募集している園が多いため、条件のよい求人が揃っている可能性が高いです。
「次はこんな保育がしたいな」「こんな環境なら長く続けられそう」と、自分の未来のために時間をかけて選ぶことができます。焦って決めるのではなく、心から納得できる職場を見つけやすいでしょう。
【メリット3】冬のボーナスをもらえるから、新しい生活に備えられる
園からのボーナスの支給は、生活していくうえでとても大切な要素。
冬のボーナスは、4月から毎日の保育や行事を懸命に走り抜けてきた保育士さん一人ひとりの「頑張りの証」でもあります。
だからこそ、冬のボーナスをしっかりもらい、3月末まで責任を持って働くと、スッキリした気持ちで次の職場でスタートを切れるでしょう。
【メリット4】2025年の変化を味方に、キャリアと給与を「アップデート」できる
2025年は、保育業界にとって大きな変化の年。
例えば、国からの「処遇改善手当」の制度が見直され、保育士さんがより給料アップを実感しやすい仕組みへと変わりました。
また、2026年4月から本格化する「こども誰でも通園制度」に対応するために、多くの園が新しいポジションの募集や、フリー保育士の増員を計画しています。
実際、9月から採用活動を始めている園も多く、特に新しい取り組みに熱心な園ほど、動き出しが早い傾向にあります。
4月入職を目指せば、自分のキャリアを見据えて選びやすいでしょう。
9月スタートが鍵!保育士の4月入職に向けた「理想のスケジュール」
続いて、4月入職に向けたスケジュール例を紹介します。
希望の園からの内定をもらい、円満退社に向けて動き出すためにご活用ください。

【9月~10月】情報収集・園見学・応募(意向調査で退職申し出)
多くの園で、来年度の継続意思を確認する「意向調査(アンケート・面談)」が行われる時期です。実は、このタイミングこそが転職活動のスタートの合図。
まずは転職サイトや転職エージェントなどを活用し、情報収集を始めましょう。
興味のある園が見つかれば、できるだけ園見学に行き、実際の職場の様子を確認することが大切です。履歴書や職務経歴書を作り、応募してみましょう。
また、もしこの段階で退職の意思が固まっている場合は、園長先生に…
などと前向きに伝えましょう。園側も早めに採用計画を立てられます。
【ワンポイントアドバイス】
「まだ転職するか迷っている…」という場合でも、この時期に転職サイトや転職エージェントへの登録だけは済ませておくのがおすすめです。
人気の求人は一般公開されず、登録者限定の「非公開求人」になることも多いからです。
登録して情報を伝えておけば、求人が出たタイミングで希望に合った園を紹介してもらえます。求人探しの手間が省けて、転職活動がぐっと楽になります♪
【11月~12月】面接・選考・内定
気になる園に応募し、見学や面接に進みます。11月頃はまだ採用枠に余裕がある園が多いため、自分に合った園を見極められるでしょう。
年度内に次の職場が決まっていると、安心して年が越せそうです。
また、退職希望を出していない方は、内定をもらったら、遅くとも12月中には園に正式な退職届を提出することが大切です。
早めに伝えることで、園側も年明けから余裕を持って後任の先生を探すことができ、トラブルになりにくいでしょう。
【ワンポイントアドバイス】
冬のボーナス後などのタイミングを考えて、まずは直属の上司(主任など)に伝えたうえで、園長先生に申し出るとよいでしょう。相談ベースだと引き止めにあいやすいため、退職の意思をしっかり伝えることがポイントです。
【1月・2月】引き継ぎ
年が明けたら、後任の先生への引き継ぎの資料を作り始め、卒園・進級に向けて動き出しましょう。
3月は行事や年度の振り返りなどで忙しくなりますが、進級・卒園に向けて成長を感じられる大切な期間です。
子どもたちとたくさんの思い出を作りましょう。
【ワンポイントアドバイス】
引き継ぎノートや資料は、具体的に書いておくのがベストです!丁寧に引き継ぎをしておくことで、退職後に「あの書類どこですか?」「もう一度説明をお願いします」といった園からの電話対応に追われることはないでしょう。
【3月】退職
いよいよ今の園での最後の日を迎えます。最終日に向けて、ロッカーの片付けや、エプロン・健康保険証・入館証などの「返却物」の準備を進めておきましょう。
また、次の職場で必要になる「源泉徴収票」や「雇用保険被保険者証」などの書類がいつ受け取れるかも、事務の先生や園長に確認しておくと安心ですね。退職時の挨拶のポイントもおさえ、きちんと考えておくとよいでしょう。
【ワンポイントアドバイス】
最終日には、休憩室に置けるような「個包装のお菓子」などを用意しておくと、感謝の気持ちが伝わりやすいでしょう。同僚といつか研修などで再会することもあるかもしれません。最後はきちんと挨拶をして、笑顔で退職できるとよいですね。
【4月】新しい園でスタート
いよいよ新しい園でスタートを切ります。初めは、新しい環境に慣れず、不安を抱くことも多いようです。
ただ、4月入職なら、他の職員たちも一斉に新年度の準備を始めるタイミングなので、園のルールや流れをイチから共有してもらえるでしょう。「自分だけ知らない」という孤独感がなく、年度初めの研修やオリエンテーションなども受けられそうですね。
【ワンポイントアドバイス】
経験者であっても、最初は「教えてもらう姿勢」を大切にしましょう。「前の園ではこうでした」と比べる発言は、周りの先生を警戒させてしまうかもしれません。保育方針や職員同士の連携方法を素直に吸収していきましょう。
まずは新しい園のやり方を覚えることで、早く職場に馴染めそうです。
簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
年度途中の場合は?転職時期のベストタイミング
なかには、年度途中で「どうしても退職したい」「今の園で働き続けるのは厳しい」という保育士さんもいるでしょう。
4月以外の時期でも、転職のチャンスは年に数回訪れます。
【年度途中の転職狙い目タイミング】
・5月~6月(GW明け)
4月に入職したものの合わずに早期退職してしまった人の「欠員補充」が出る時期。採用を急いでいるため、内定が出やすいのが特徴です。
・7月~8月(夏のボーナス後)
6月~7月の「夏のボーナス」を受け取って退職する人が増えるため、夏休み中に求人が動きます。秋の運動会シーズン前に人が欲しい園も多く、狙い目です。
・1月(年明け)
冬のボーナスをもらって年末で退職した人の後任募集が出ることも。
4月を待たずにすぐ働ける人は歓迎されるでしょう。
このように、年度途中に退職した方を求めて、人材を探している園はたくさんあります!
ただ、なかには人の入れ替わりが激しい園もあるため、要注意!
「教えてくれる人がいない」「前の園の方が働きやすかったかも…」と後悔することになりそうです。
年度途中の退職に迷ったら、まずは保育士バンク!にご相談ください。園の内情に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたが働きやすい園を探すサポートをいたします♪
働きやすい園を探す「年度途中」の転職は不利?狙い目求人はある?
実は年度途中でも転職しやすい職場がたくさん存在します。
具体的にどのような職場を探せばよいのか、3つのパターンを紹介します。
大手のグループ園
全国や特定の地域で多くの園を運営している「大手グループ」は、狙い目の求人のひとつ。
理由その1!内定率が高い(受け皿が広い)
運営している園の数が多いため、「希望していたA園は埋まってしまったけれど、通勤圏内のB園なら空きがありますよ」と系列園を紹介してもらえるケースが多く、1回の応募でチャンスが広がります。
理由その2!受け入れ体制が整っている
中途採用に力を入れている園が多く、年度途中からの入職者に対する研修制度や、業務マニュアルがしっかり整備されていることが考えられます。
「自分だけ業務がわからない」という状況になりにくく、安心して仕事ができるでしょう。
大手の求人を見る新規オープンの保育園
4月以外にも、10月や1月などに新しくオープンする園は意外とあります。こうした「オープニング求人」は、年度途中の退職者の受け皿となる人気の転職先。
人間関係が「ゼロ」からスタートできたり、開園直後は園児数が少ない園もあったりと、余裕を持って業務を覚えられそうです。
オープニング園を探す自由保育がメインの「小規模や企業型保育園」
定員が少ない小規模園や企業内保育園は、大規模な行事が少なく、アットホームな環境が魅力です。秋や冬に入職しても、行事準備に追われることなく、目の前の子どもたちとじっくり関われるでしょう。
また、子どもの主体性を大切にする「自由保育」なら、園独自のルールを覚えるプレッシャーも少なめ。
「大規模園の行事や人間関係に疲れてしまった…」という方にとって、心にゆとりを持って再スタートできる環境かもしれませんね。
小規模園・企業型保育園を探すいつが最適?あなたの転職時期をチャートで確認!
転職すべきか悩んでいる方は、「自分に合ったタイミング」を知ることが大切です。
今感じている気持ちや状況に合わせて進めることで、心が少し楽になったり、未来の選択肢が広がったりします。
まずは、以下の【Yes/Noチャート】で、あなたにぴったりの転職時期をチェックしてみてください。
保育士の転職時期に関するQ&A
保育士の転職時期に関する質問をまとめました。
Q.1年目(新人)で辞めて、転職するのは不利になりますか?
面接では不満を言うのではなく、「やりたい保育が見つかった」と前向きな理由を伝えると好印象です。
Q.「今すぐ辞めたい」場合、最短でいつ転職できますか
一般的には「退職の申し出は1カ月前」などのルールがある場合が多いようです。ただし、心身の不調など緊急時は、すぐに退職を検討することも大切です。
新しい職場ですぐ働き始めたいという方は、転職エージェントに「即日勤務可」の求人を探してもらうとよいですね。
即日勤務可の求人を探すQ.ボーナス支給日の「翌日」に退職届を出してもいいですか
念のため、園の規定に「支給日に在籍していること」以外の条件がないかなどを、確認しておきましょう。
Q.「3年」は働かないと次の職場で「この人すぐ辞めるので?」と思われるでしょうか
ただし、3年の経験があると即戦力とみなされ、給与交渉で有利になることも。
転職のしやすさは地域によっても変わるので、まずは、地域の保育事情に詳しい転職エージェントに確認してみるとよいでしょう。
会員登録・相談無料保育士バンク!で転職相談また、転職を決めた保育士さんのインタビューはこちらをご覧ください。
「転職したいけれど、退職したいって言いづらい…」円満退社を叶える伝え方
metamorworks / stock.adobe.com
「人手が足りないのに申し訳ない」「園長先生になんて言われるだろう…」退職を伝えるとき、なかなか言い出せないものですよね。
退職理由が「人間関係」や「給料」だった場合に、正直に伝えるとトラブルや引き止めにあう可能性もあります。
嘘をつくのは避け、「その不満を解消して、次はどうなりたいか」という未来の話に言い換えることが大切です。
ここでは、引き止められにくく、かつ誠実さが伝わる退職意向の伝え方を紹介します。
【パターン1】「保育観の違い・人間関係」が理由の場合
今の園を否定せず、「別の環境で挑戦したい」と伝えることで、園側も「うちの園では叶えてあげられないな」と納得してもらえるでしょう。
【パターン2】「給料・待遇・残業」が理由の場合
個人の生活に関わる理由なら、深く突っ込まれる心配も少ないでしょう。感謝の気持ちを伝えたうえで、前向きな言葉で締めくくるとよいですね。
【パターン3】「体調不良・メンタル不調」が理由の場合
「医師」や「家族」などの第三者の判断と自分の意思を伝えることが大切です。自分の心や身体を守ることを最優先にしてくださいね。
希望を叶える求人を探す転職時期を調べ始めたあなたへ。思い立ったが吉!自分の未来を守る選択をしよう
「もう疲れた…限界かも」「辞めたいけれど、結局辞められなかった…」などと考え、今まで自分のことよりも園のこと、子どもたちのことを優先して頑張り続けてきた方もいるでしょう。
もし、今の環境で心がすり減ってしまっているのなら、「自分を大切にすること」を考えてみてくださいね。
保育士さんは、子どもたちに笑顔と愛情を注ぐ仕事です。
しかし、それは先生自身の心が元気であってこそ、できること。
あなたが笑顔でいられる場所を選ぶことは、決して「逃げ」ではなく、これからの保育士人生を楽しむ一歩と考えましょう。
まずは、通勤時間の合間に求人を眺めて、「世の中にはこんなにたくさんの園があるんだ」と知るだけでも、心が少し軽くなるかもしれません。
保育士バンク!には毎日たくさんの保育士さんからご相談が寄せられ、「おもいきって相談してみてよかった」と言ってくださる保育士さんもいます。「転職しようか悩んでいる」「新しい一歩がなかなか踏み出せない」という方は、お気軽にお問い合わせください。
転職時期を相談する





















































