放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料を知りたい方もいるでしょう。「給与が低い」というイメージがあるようですが、条件を満たし、必要な研修を受けることで給与のアップが期待できます。今回は保育士資格が活かせる放課後児童支援員の給料事情を解説!年代別の年収や月収、給与を上げるための方法もまとめました。
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放課後児童支援員の給料
放課後児童支援員とは、小学校に通う子どもたちの放課後や土曜日、長期休みの際に、学校内や児童館などで子どもの育成・支援を行なう資格専門職です。
具体的な仕事としては小学生の預かりを行ない、遊びや生活などをサポートする重要な存在です。
2022年度の厚生労働省の賃金統計によれば、放課後児童支援員の給与は以下の通りです。
年収:381万9000円
月収:31万7500円
また、年収の手取りは75%〜80%といわれているため、年収381万9000円の75%として手取り額を算出すると、約286万円となります。
月収31万7500円の手取りについては、約23万8千円となるでしょう。
【年代別】放課後児童支援員の給料
年代別の放課後児童支援員の給料を詳しく見ていきましょう。
年齢 | 月収 | 平均年収 |
---|---|---|
20~24歳 | 24万8308円 | 297万9700円 |
25~29歳 | 28万8550円 | 346万2600円 |
30~34歳 | 31万8257円 | 381万9300円 |
35~39歳 | 32万4583円 | 389万5000円 |
40~44歳 | 36万9550円 | 443万4600円 |
45~49歳 | 36万1933円 | 434万3200円 |
50~54歳 | 36万3850円 | 436万6200円 |
55~59歳 | 34万8566円 | 418万2800円 |
上記を確認すると、20代の年収は約297万円~346万円、30代は約381万円〜389万円と、少しずつ給与が高くなっていることがわかります。
ただ、40代の年収は約443万円〜436万円、50代は436万円~418万円と40代以降下がる傾向にあるでしょう。
放課後児童支援員の給与を上げる方法
放課後児童支援員で給与をアップするための方法を紹介します。
キャリアアップ研修を受講する
放課後児童支援員として実務経験を重ね、一定の条件を満たした方は国が実施する「放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業」において、研修を受けることで手当が支給されます。
「放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業」の内容は以下の通りです。
出典:図表1-2-74 放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業/厚生労働省からの抜粋
上記の表を簡単に説明すると、以下のように手当てが加算される仕組みです。
- 放課後児童支援員の資格を取得者で必要な研修を修了した者:月額1万円
- 放課後児童支援員として5年以上の勤務経験者で必要な研修を修了した者:月額2万円
- 放課後児童支援員として事業所長などのマネジメントを行なう立場にあり、10年以上の勤務経験者で必要な研修を修了した者:月額3万円
経験を積み、手当が加算されると最大年額39万円4000円の給与アップが期待できるため、条件を満たす方は研修の受講を検討してみましょう。
好待遇の施設に転職する
近年、学童保育所の不足が問題視されており、これからも小学生を預かる放課後児童クラブや児童館などが新設される可能性があるでしょう。
また、塾や英語レッスンなどと一体化した学童保育所を運営する民間企業もあります。中には月収27万円以上の求人や時給1400円以上のパート求人などもあるため、求人情報をチェックしてみるとよさそうです。
出典:図表1-2-74 放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業
放課後児童支援員の給料相場を知り、転職・就職を検討しよう
放課後児童支援員の給料は、経験年数を積み重ねキャリアアップ研修を受けることで加算される可能性があります。
また、好待遇の施設に転職することで給与のアップするケースもあるため、お悩みの方は一度保育士バンク!にご相談ください。「通勤範囲内に給与が高い学童保育所はあるかな?」と求人情報を知りたい方もお問い合わせお待ちしています。