いわゆるエッセンシャルワーカーとして、出勤がメインとなる保育士さんの仕事ですが、近年は業務によって柔軟に在宅勤務を取り入れる保育園も増えているようです。ここでは、保育士さんでも在宅ワークが実現可能な業務や注意点、また在宅でできる保育士資格を活かした仕事についてもお伝えします!
milatas/stock.adobe.com
■目次
在宅ワークとは?仕事の仕方について
感染症対策で多くの企業が導入したことで、なじみのある言葉となった「在宅ワーク」や「リモートワーク」。これらは、主にパソコンを使用し、オンライン会議ツールやチャットなどを活用して取り組むのが一般的です。
近年は、働き方改革の一環として、業務の一部に在宅ワークを取り入れる保育園が、少しずつ増えてきています。
保育士の仕事は、子どもたちの保育や保護者対応といった現場での業務と、保育指針やおたより作成などのデスク業務の両パターンがあります。
在宅ワークを導入している保育園では、主にデスク業務に対応できるシステムを利用しているケースが見られます。
【保育士ができる在宅ワーク】書類作成、デスクワーク
maru54/stock.adobe.com
事務作業をはじめとしたデスクワークの効率化や、保育士さんの負担軽減のためにICTシステムを導入している保育園では、より在宅ワークへの切り替えがスムーズに行なわれているようです。
具体的にどのような業務が在宅ワークに対応しているのか見ていきましょう。
保育計画・保育記録
保育園によって、保育計画や指導計画の立案頻度については差がありますが、月・週・日などいずれかのスパンで作成し、提出している場合が多いようです。
また別に、年間を通しての保育計画も作成している園がほとんどで、これらは年齢や発達に応じた計画を立てる必要がある作業です。
記入内容が複雑かつ多岐にわたることもあるため、整理や共有ができるパソコンの表作成ソフトや専用システムなどで作成・管理する保育園が多く、在宅ワークで取り組むことも可能です。
行事の企画書、食育年間計画などの作成
季節の行事に関する企画書や、保育の年間計画などもパソコンで作成することで効率的に作成できるため、こちらの作成業務も在宅で行なうことができます。
行事は年間計画や企画をしっかり立てることが大事なので、集中して作成したいですね。
おたより関連の作成・管理
保護者への毎月のおたよりや、行事の案内、イレギュラーな通知などの配布物も、手書きと併用しながら、パソコンで作成する園が多くなっています。
おたよりのテンプレートだけでなく、紙面に使用するイラストや装飾などの素材もパソコンで管理することがあるため、共有サーバーやファイル共有サービスなどを利用して在宅勤務で行なうケースもあります。
【保育士ができる在宅ワーク】製作、教材作成
保育士さんが在宅ワークですすめられる業務として、教材をはじめとした製作物があげられます。具体的には以下のような製作物が多いようです。
教材、手作りおもちゃの作成
パネルシアター・エプロンシアターや、紙芝居などをはじめとした出し物の製作・準備や、保育現場で子どもたちが使う手作りおもちゃの製作や壊れた部分のメンテナンスなども在宅ワークで対応可能です。
また、子どもたちが園で使うぬり絵、迷路、ひらがな・カタカナ・アルファベットなどの教材プリントの作成についても、パソコンを使用して行なわれる 場合があります。
行事の製作物
入学・卒業式や運動会や発表会といった大型イベントから、毎月のお誕生日会や不定期に行なわれるお楽しみ会・食育イベントなどに向けて、模造紙や折り紙などを使って製作する飾りつけや配布物、出し物の準備なども在宅で取り組むことが可能です。
母の日・父の日・敬老の日などに向けて子どもたちが作る製作物の試作品、見本などの製作も行なえます。
壁面装飾の製作
毎月や季節ごとに壁面装飾を変えたり、飾りつけを作ったりする保育園の場合は、在宅での対応が可能です。子どもたちのお世話がない分、製作に集中することができます。
リモートワークでの注意点
78art/stock.adobe.com
保育士さんが扱うデータには、園児・保護者などの利用者、保育士さんなどの勤務者の個人情報が含まれています。 外部に漏れることなく扱うことが、在宅ワークを行う上で最も注意すべき点になります。
そのため、在宅ワークの場合は、個人情報の持ち出しには情報漏洩防止のルールの制定と、それを確実に実行できるセキュリティ対策を講じる必要があります。
また、在宅ワークといっても、自由な時間に仕事をするわけではなく、勤務時間がしっかり決まっている場合がほとんどです。
勤務時間内は、業務にしっかり従事することは当然ですが、出勤していない分、効率的な成果が求められることも頭に入れておきましょう。
保育士バンク!に転職相談をする>
在宅ワークで転職するなら
保育士さんの通常業務の一部を在宅ワークで行なうパターンだけでなく、保育士の資格や経験を活かしながら、ほかの職種・業種へ転職、また副業として行なうことで、在宅ワークでの勤務を実現することが可能です。
保育士さんが活躍でき、在宅ワークで働ける可能性が高い仕事内容には以下のようなものがあります。
- 保育園を運営する企業・法人での事務
- 保育系のSNS投稿・運用、Webライターなど
- 壁面装飾やイラストなどの製作代行
上記の例は、大きく2つのパターンに分けられます。
ひとつは、企業に所属して、就業規定や業務ルールに則ったかたちで在宅ワークに従事する場合。もうひとつが、フリーランスや業務委託として自宅で製作や営業を行なう場合です。
フリーランスや業務委託の場合は、時給制や月給制の企業勤務に対して、出来高制で報酬を得るパターンが多いでしょう。そのため副業で取り入れている保育士さんもいるようです。
いずれの場合も、自分に合った働き方を選ぶことで、保育士さんの資格や経験を最大限活かしながら、新しい働き方として取り入れられるのがうれしいですね。
在宅ワークを活用して、保育士として仕事の幅を広げよう
buritora/stock.adobe.com
近年は特に、多様な働き方、新しい働き方を模索している企業が増えており、それは保育園や保育業界も例外ではありません。
業務の一部に在宅ワークを柔軟に取り入れている保育園が増えていることや、事務や製作、広報などをアウトソーシングすることで業務委託をはじめとした単発での保育関連業務も生まれています。
フルタイムで出勤するのが難しい状況にある保育士さんの働き方のひとつとして、今後も注目していきたいですね。
また、以下のように希望の転職・就職先が見つからない方もいるでしょう。
保育士さん
保育士の資格を活かして在宅ワークをしたいけれど、なかなか仕事が見つからない。
保育士さん
せっかく保育士資格を取得したのだから資格を活かしたいけれど、長時間働く自信がない...。
特に子育て中の保育士さんは育児と仕事の両立がしやすい職場を探している方も多いかもしれません。
そんなときは保育士資格を活かせる短時間の勤務や扶養内パートなどさまざまな求人を紹介させていただきますので、保育士バンク!にご相談ください!
まだ具体的に転職を考えていなくても大丈夫!保育士さんのアドバイザーとして、職場環境についてや不安なことなど、どんな些細な相談でも大歓迎です。
専任アドバイザーが、数多くの求人の中からあなたにぴったりな転職方法を紹介します!