2026年度、保育士の給与は5.3%の追加引き上げが決定しました。正社員の平均年収は約427万円、パート時給は1,490 円へと改善しています。しかし、国からの手当は園を経由して配分されるため、「手取りがなかなか増えない」など支給額に差が出やすいのが現状です。今回は、保育士さんの最新の賃上げ施策や最大30万円の地域手当、給与が正しく上乗せされているかを見極める3つのポイントを解説します。

保育士の平均年収は約427万円!2026年には+20万予想
保育士不足を解消するため、国は異例のスピードで保育士の待遇アップに取り組んでいます。
- 第1弾(2024〜2025年)
人件費10.7%の大幅引き上げ(過去最大) - 第2弾(2026年〜)
さらに約5.3%の追加引き上げ(過去2番目の高水準)
「5.3%」の引き上げは、こども家庭庁が発表した「令和8年度予算案及び主要施策集」において、人事院勧告に伴う給与改定や処遇改善の継続として正式に盛り込まれたものです。
実際の上げ幅は園の配分によって異なりますが、今回の処遇改善により、2026年の年収は平均でさらに約20万円以上のアップが見込まれます。
気になる手取り額についても、毎月の基本給が底上げされることで着実に増えていくことが期待されています。
なお、厚生労働省が2026年に公表した調査によれば、前年度よりも正社員で約21万円、パートでも約15万円、平均年収が上がっていることがわかりました。
正社員
- 平均月給28万5,700円
- 手取り月給(目安)約23万円
- 年間賞与等84万7,900円
- 年収(支給額)427万6,300円
- 前年からの年収UP+約20万8,200円
パート(1日5.7h×月15.6日換算)
- 平均月給12万6,177円
- 手取り月給(目安)約12万円
- 時給1,419円
- 年間賞与等13万2,500円
- 年収(支給額)169万8,624円
- 前年からの年収UP+約15万1,204円
保育士よりもやや幼稚園教諭の給料は高い傾向
保育士と幼稚園教諭、どちらの道に進むか、あるいは転職するかを考える際、やはり気になるのは「給料の差」ですよね。
なお、厚生労働省が2026年に公表した調査によれば、幼稚園教諭が保育士の年収を約15万円ほど上回る結果となっています。
| 項目 | 保育士 | 幼稚園教諭 |
|---|---|---|
| 平均年収 | 427万6,300円 | 442万6,200円 |
| 平均月給 | 28万5,700円 | 29万1,500円 |
| 年間賞与等 | 84万7,900円 | 92万8,200円 |
| 給与の傾向 | 処遇改善手当により 月給が底上げ傾向 |
ボーナスの支給額が 高めに設定される傾向 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」をもとに作成
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【年齢・経験別】保育士さんの平均給料
保育士さんの年齢・経験年数別の平均給料を見ていきましょう。
【年齢別】30代前半で年収450万円超え
20代前半で年収350万円を超え、30代後半には500万円の大台に乗るなど、年齢を重ねるにつれて、給与水準が大きく上昇していることがわかります。
年齢別の給与傾向
20代前半で年収350万円前後となりますが、30代前半で450万円台、30代後半には500万円台と、年齢とともに給料が着実に上がっていることがわかります。
| 年齢 | 月給 | 年間賞与等 | 平均年収 |
|---|---|---|---|
| 20~24歳 | 25万 2,100円 |
49万 6,200円 |
352万 1,400円 |
| 25~29歳 | 27万 4,600円 |
74万 6,900円 |
404万 2,100円 |
| 30~34歳 | 30万 700円 |
95万 500円 |
455万 8,900円 |
| 35~39歳 | 32万 2,900円 |
113万 3,200円 |
500万 8,000円 |
| 40~44歳 | 32万 9,800円 |
130万 9,500円 |
526万 7,100円 |
| 45~49歳 | 39万 2,700円 |
113万 9,000円 |
585万 1,400円 |
| 50~54歳 | 32万 9,600円 |
70万 7,900円 |
466万 3,100円 |
| 55~59歳 | 48万 2,500円 |
135万 5,500円 |
714万 5,500円 |
| 60~64歳 | 29万 3,100円 |
102万 2,100円 |
453万 9,300円 |
| 65~69歳 | 22万 2,400円 |
8万円 | 274万 8,800円 |
※平均年収は「所定内給料額×12カ月+年間賞与その他特別給付額」で算出
30代後半から年収500万円を超え、ベテラン層ではさらなる高水準となるなど、キャリアを重ねるごとに収入が着実に伸びていく傾向が見られますね。
さらに、2026年からは「5.3%の追加引き上げ」がスタート。 これにより、全世代で今の平均額からさらに数万円〜十数万円の上乗せが期待できます。
あなたの経験ならいくら稼げる?給料お悩み相談【経験年数】経験5年で年収100万円アップも
経験年数ごとの給料推移を見てみましょう。初任給(0年)時点では、月給24万円前後、年収約300万円からのスタートですが、経験を重ねることでさらに給料がアップする傾向です。
5~9年目:年収400万円台へ(初任給から約100万円UP!)
15年以上: 年収470万円台へ(初任給から約180万円UP!)
また、約3年以上働くと、主任やリーダーなどの役職に就くチャンスが増えます。特に国による「月額最大4万円」の役職手当(処遇改善等加算)があるため、長く働きキャリアを積むことが、確実な年収アップが狙えます。
| 経験年数 | 月給 | 年間賞与等 | 平均年収 |
|---|---|---|---|
| 0年 | 24万 600円 |
10万 7,400円 |
299万 4,600円 |
| 1~4年 | 25万 1,400円 |
64万 6,400円 |
366万 3,200円 |
| 5~9年 | 26万 8,900円 |
77万 6,500円 |
400万 3,300円 |
| 10~14年 | 28万 200円 |
84万 9,800円 |
421万 2,200円 |
| 15年以上 | 30万 6,500円 |
111万 6,700円 |
479万 4,700円 |
※平均年収は「所定内給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で算出
30代以降は年収400万円〜470万円超が目安となり、キャリアを重ねるごとに収入が着実に伸びていく傾向が見られますね。
【公立vs私立】私立保育園は約409万円!公立との差は約26万円
施設別の給料を見てみましょう。かつては「公立が圧倒的に高い」と言われていましたが、度重なる処遇改善により、2024年度の資料によれば、私立保育園の平均年収も約409万円まで上昇。
公立との差は26万まで縮まっています。
409万7,616円
435万9,780円
さらなる処遇改善で、この差は今後ますます縮まると予測されます。
| 施設形態 | 月給 | 年収 |
|---|---|---|
| 私立保育園(保育士) | 34万 1,468円 |
409万 7,616円 |
| 公立保育園(保育士) | 36万 3,315円 |
435万 9,780円 |
| 私立幼稚園(保育教諭含む) | 33万 4,791円 |
401万 7,492円 |
| 公立幼稚園(保育教諭含む) | 40万 6,195円 |
487万 4,340円 |
※「1人当たり給与月額(賞与込み)」の金額は、令和6年3月分の月額給与。職員の給与には、月額給与の他、令和5年度分の賞与の1/12が含まれる
※幼稚園は、保育教諭(保育士+幼稚園資格を持つ方)の給料が含まれています。
公立保育士(公務員)は安定していますが、採用枠が減少し続けているのが現状です。
一方、私立保育園は、家賃を補助する借り上げ制度(月8万円ほどの手当)や「賞与4.5カ月分」といった待遇を用意しているケースが増えています。
確かに手厚い福利厚生は魅力的ですが「公立じゃないと稼げない」は過去の話。今は、待遇のよい私立保育園を選ぶことが、年収アップの方法のひとつといえますね。
【2026年も賃上げ】全員に月9,000円~「処遇改善手当」の仕組み
2024年度から始まった給与改善の流れは、2026年度も継続しています。
ただし、給料が上がっていないと感じる保育士さんがいるのも事実。その原因は、保育士さんへ手当が届くまでの「仕組み」にあります。
処遇改善のお金は、国から保育士個人の口座に直接振り込まれるわけではありません。
【給料アップのお金の流れ】
※ここで差が出る!
このように一度「園」を経由するため、具体的に誰にいくら渡すかの配分は、ある程度園の裁量に任されています。
ただし、国が「一時金」として保育士さんに支給するのではなく、毎月の給料にプラスして手当を支給することを推奨しています。
具体的に3つのポイントを見ていきましょう。
つまり、今の保育士の給料は…
「①全員への手当」
+
「②役職手当」
+
「③基本給などの底上げ」
この「3階建て」で増えていくのが理想的な形です。
あなたは大丈夫?「処遇改善手当」を受け取るためのチェックポイント
国が進めている賃上げですが、「園によって配分の仕方が少しずつ違う」のが現状です。
「ニュースでは保育士の給料がアップと聞くけれど、なぜか手取りが変わらない…」と感じる場合は、以下のポイントを確認してみましょう。
「処遇改善手当」「ベースアップ加算」など、基本給と分けて記載されている園はとても誠実。上乗せ分がハッキリ分かる。
役職手当(月最大4万円)には研修が必須。先生たちが手当をもらえるよう、園が積極的に受講を勧めているかが鍵。
地域手当拡充中!働く地域によって最大+30万円
国の処遇改善で給料の昇給が期待される中、自治体ごとに独自の手当や補助を設けている地域もあります。
「年間30万円支給」「勤続ごとにボーナス」など、思わず目を引くような制度も!代表的な自治体の取り組みをまとめました。
兵庫県・神戸市【最大30万円の一時金!】
神戸市では、市内の私立保育園や幼稚園に新しく採用された保育士さんに対し、1~2年目で最大30万円の一時金が支給されます。
さらに、3年目以降も節目ごとに最大20万円の支援が続き、7年間で合計最大160万円を受け取れる仕組みになっています。
出典:「6つのいいね」の神戸で保育士・幼稚園教諭になろう。/神戸市千葉県・千葉市【月最大4万円の給料アップ】
千葉市では、市内の認可保育園などに勤務する保育士さんに対して、国の処遇改善に加えた独自の給料上乗せ制度を導入しています。
具体的には、園を通じて月額最大4万円が給料に上乗せされる仕組みです。
出典:保育士等給料改善事業/千葉県千葉市北海道・札幌市【勤続年数ごとに10万円支給】
札幌市では、市内の認可保育所や認定こども園などで働く保育士さんに対し、3年目・6年目・9年目の節目ごとに10万円が支給されます。
出典:札幌市東京都・江戸川区【月1万円+勤続5年報奨金10万円】
東京都の江戸川区では、市内の認可保育園などで働く保育士さんに対し、区独自の手当として毎月1万円が支給されます。
また、勤続5年に達した翌年度に10万円の報奨金を受け取ることができます。
出典:東京都江戸川区🌸 地域の「最新手当」はいくら?
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転職で実現「年収50万円アップ&退職金あり」の園に出会えた体験談
給料アップを実現した先輩たちは、何を基準に園を選んだのでしょうか?リアルな声を紹介します。
「サービス残業ばかりで賞与が低い…」私が年収50万円アップできた理由
前職ではサービス残業が当たり前。賞与も低く、将来が不安で転職を決めました。複数の園を見学し、賞与が4カ月つく園に転職した結果、年収は約50万円アップ。子どもたちの卒園を待って4月入社に調整したことも、誠実だと評価してもらえました。(認可こども園→企業主導型保育園に転職)
「このままでは老後が不安!」退職金制度のある園へ転職した体験談
6年勤めた園に退職金制度がないと知り、迷いましたが転職活動を始めました。夜19時以降の面接など、今の仕事と両立するために転職エージェントに相談。面接などを調整してもらい、希望通り『退職金制度完備・家賃補助あり』の園へ。新しい職場は無理なく長く続けられそうです。(認可外保育園→認定こども園に転職)
保育士の給料~よくある質問Q&A~
Q.正社員とパートで給料にどのくらい差がありますか?
Q.地域によって給料は変わりますか?
Q.公立と私立ではどちらの給料が高いですか?
Q.給料を上げる方法はありますか?
出典:国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策の重点事項/こども家庭庁出典:保育士/厚生労働省出典:令和7年度以降の処遇改善等加算について/こども家庭庁出典:賃金構造基本統計調査
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処遇改善や自治体独自の取り組みにより、保育士の給料は少しずつ上昇しています。
今回紹介したように、各地域の手当の活用や退職金・賞与が充実した園へ転職すると、年収がアップする可能性があります!
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