保育士1年目で辞めたいと思ったら。自分を責める前に知るべき判断基準と退職の手順

    保育士1年目で「辞めたい」と悩むのは、決して珍しいことではありません。令和6年度の最新調査でも、私立園の新卒保育士の約10人に1人が1年以内に新たな道を選んでいるという現実があります。1年目での退職は決して失敗ではなく、自分を削り続ける前に環境を見直す正しい軌道修正です。自分を責めるのをやめ、まずは今の職場を冷静に振り返り、納得して次へ進むための準備を整えましょう。この記事では、今の状況を見極めるための判断基準と、役割や立場に合わせたスムーズな退職の手順を詳しく解説します。

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    この記事でわかること
    • 無理に続けると心身を壊し、 保育が嫌いになるリスクがある
    • 1年目のリセットは、 将来を守るための正攻法
    • 保育業界に詳しいプロを頼り、 次こそ理想の職場を選ぶ

    保育士1年目の辞めたい気持ちが甘えではない2つの理由

    「自分に根性がないだけ」と考える前に、現場を取り巻く客観的な状況を確認してみましょう。

    1年目で限界を感じる背景には、個人では解決できない3つの要因があります。

    私立園では10人に1人が1年で辞めている事実

    令和6年の最新の政府統計によると、私立園の新卒保育士の離職率は9.68%です。

    これは、私立園で働く新卒の約10人に1人が、1年以内に退職を選んでいるという現実を示しています。

    公立園の離職率(2.2%)と比較しても私立園の環境は圧倒的にハードであり、今苦しいのは業界全体が抱える環境の厳しさが主な原因です。

    そのため、1年目での離職は、統計上も自分を守るための普通の選択肢の一つといえます。

    有効求人倍率2.77倍。選び直せる選択肢は十分にある

    こども家庭庁が公表した保育士の有効求人倍率の推移(全国)によると、2025年7月の保育士の有効求人倍率は2.77倍と非常に高い水準です。

    これは同時期の全職種平均(1.22倍)の2倍以上にのぼり、ほかの職業に比べてやり直しのチャンスが物理的に多いことを意味しています。

    もちろん、早期退職を厳しく見る園があるのも事実ですが、深刻な人手不足を背景に、ポテンシャルを重視する「第二新卒」の需要は確実にあります。

    「せめて3年」という言葉に縛られて体調を崩す前に、別の環境を探すことは、今の市場においては十分に現実的な選択肢です。

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    保育士1年目だけど辞めたい。今の環境を確認するチェックリスト

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    今の現場で報われないと感じるのは、体制側に課題があるからです。以下の項目に当てはまる数が多いほど、あなたの努力不足ではなく、職場環境に原因があると言えます。

    1.人員配置と業務負担

    保育中に一息つく暇が1秒もなく、日々の振り返りができない

    休憩時間が削られ、子どもと一緒に食事をとる休憩ゼロの状態

    事務作業はサービス残業や持ち帰りで行うのが当たり前

    常に人手不足で、先輩やリーダーに相談できる余裕が全くない

    1年目が「効率的に動けない」のは当たり前です。しかし、そもそも「メモを取る隙もない」「休憩が取れない」のは、人員配置という経営側の不備です。穴の空いたバケツで水を運ばされているような状態で、「こぼさないように走れ」と言われているのが今のあなたかもしれません。

    2.指導・受け入れ体制

    質問をしても「自分で考えて」と言われるだけで、手本を見せてもらえない

    園共通のマニュアルがなく、先輩によって指導内容や正解がバラバラ

    「一度教えたよね」と言われるのが怖くて、二度目の質問ができない

    ミスをしたときにフォローし合うのではなく、責任追及される空気が強い

    新卒1年目は教わって育つ期間です。「自分で考えろ」という放置や、人によって変わる指導は、教育体制が機能していない証拠です。正解がわからない場所で闇雲に努力しても、自信を失うのは当然の結果といえます。

    3.職場の雰囲気とメンタル

    質問をすると「やる気がない」とネガティブに受け取られる

    同期や周囲と比較され、自分のダメな部分ばかりを指摘される

    出勤前や帰宅後も不安が消えず、不眠や体調不良を感じている

    心理的安全性が低い職場では、ミスを恐れて本来の力が出せなくなります。特に不眠や動悸などの症状は、心身が発している限界のサインです。これを根性の問題として片づけるのは、身体からのSOSを無視することと同じです。

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    保育士1年目で辞めたいときの立場別退職手順

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    1年目であっても、クラスを持っているか、補助的な役割かによって辞めづらさの理由は異なります。それぞれの立場に合わせた事務的な進め方を解説します。

    担任(主担任・副担任)の場合

    「担任だから投げ出せない」という強い責任感に襲われるかもしれませんが、後任の確保はあくまで管理職の仕事です。

    退職を伝える際は、「今の心身では子どもの安全を全うできず、事故のリスクがある」と伝えましょう。

    これは感情論ではなく、保育の質を守るための専門職としての冷静な判断です。

    引き止められても「安全が保障できない以上、継続は不可能」と一点で押し通すことが重要です。

    フリー・補助(固定なし)の場合

    「人手不足の中で自分だけ抜けるのは申し訳ない」と罪悪感を抱きがちですが、人員の穴を埋めるのは経営側の課題です。

    伝える際は、「最大限努力したが、健康を維持できる限界に達した」と事実を淡々と話してください。

    「みんな大変なんだから」という同調圧力に対しても、「個人の限界値は人それぞれであり、私はすでに超えている」と事務的な回答に徹して自分を守りましょう。

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      保育士を諦める前に、別の園に目を向けてみる

      「自分は保育士に向いていない」と結論を出すのは、まだ早すぎます。

      仕事が思うように進まないのは、適性ではなく単に今の園の新人を受け入れる体制が整っていないだけのケースが多いからです。教育の手順が明確な園へ移れば、本来の良さを発揮できることも珍しくありません。

      たった一つの職場のせいで、大好きだった保育を嫌いになるのはあまりにもったいないことです。心が折れる前にリセットすることは、プロとして働き続けるための前向きな決断といえます。

      次こそ納得できる場所を選ぶために、公式サイトや求人票だけでは見えない「本当の空気感」をプロの目を通して確認し、自分を大切にできる環境を手に入れましょう。

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      保育士1年目の退職・転職に関するよくある質問

      退職を決意したあとに直面しやすい、1年目ならではの不安にお答えします。

      Q.いつまでに伝えればいいですか?

      A.正社員(無期雇用)であれば、法律上は2週間前の申し出で退職可能です。

      就業規則に「1ヶ月前」とあっても法律が優先されます。心身が限界なら無理に規則に縛られず、自身の健康を最優先に判断しましょう。

      Q.1年目で辞めたら、転職に不利になりますか?

      1回目は環境とのミスマッチとして許容されるケースが大半です。

      現在は「第二新卒」を歓迎する園も非常に多いため、今の需要なら再就職は難しくありません。

      Q.次の仕事が決まる前に辞めても大丈夫ですか?

      心身が限界なら、まずは自分を休ませることを優先すべきです。

      保育士は求人が多いため再就職しやすい職種ですが、生活費などの不安があるのも事実です。辞める前に専門のエージェントへ「今の条件ならいつ頃決まりそうか」見通しを確認しておくだけでも、焦らずに次の一歩を踏み出せます。

      出典:社会福祉施設等調査 令和6年社会福祉施設等調査 個別表 施設票/政府統計の総合窓口 出典:保育士の有効求人倍率の推移(全国)/こども家庭庁 出典:一般職業紹介状況(令和7年7月分)について/厚生労働省 出典:第5章 仕事を辞めるとき、辞めさせられるとき/厚生労働省

      保育士1年目で辞める決心が固まったら保育士バンク!に相談を

      今の園を離れる決心が固まったら、次は一人で抱え込まずにプロの力を借りるのが賢明です。1年目での離職は、統計でも10人に1人が経験している「自分を守るための正当な判断」であり、決して将来を閉ざすものではありません。

      高い求人倍率に支えられている今だからこそ、環境をリセットすることで本来の力を発揮できる場所は必ず見つかります。二度と同じ失敗を繰り返さないためにも、求人票だけでは見えない「現場の本音」や「教育体制の実態」を事前に確認することが、次こそ納得して働くためのカギとなります。

      保育士という仕事を嫌いになってしまう前に、まずは保育士バンク!へ相談し、もっと自分を大切にできる職場への一歩を踏み出しましょう。

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