子育て支援センターで働くには?職員になるための資格や保育士の役割・仕事内容をわかりやすく解説!

    子育て支援センターとは、育児中の保護者と子どもをサポートする地域交流の場。保育士経験者は資格を活かして働けるため、転職先のひとつとして考えることも大切です。今回は、職員になるための資格や保育士の役割、仕事内容についてわかりやすく解説!「子育てに悩む保護者の相談役になりたい」「保育園とは違った経験を積み、保育士としてスキルアップしたい!」という方は必見です。

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    子育て支援センターとは?

    子育て支援センターとは、子育て中の家庭を地域で支援するための施設です。

    自治体ごとに、公共施設や保育園などの児童福祉施設のスペースを利用して運営されており、地域によってさまざまなサービスが提供されています。

    地域の交流の場として重要な施設のため、子育て支援センターで働いてみたいという方もいるかもしれません。

    保育士の経験を活かして、育児に悩むママのサポートをしたいです。相談員としての経験を積んだり、一時保育で子どもと関わったりしながらスキルアップを目指したいと考えています。

    以前保育士として働いていたけれど、出産を機に保育園を辞めました。復職先として、子育ての経験も活かせる子育て支援センターで働いてみたいです。

    子育て支援センターの概要や必要資格などを把握して、自身の働き方について考えてみましょう。

    子育て支援センターの目的

    まずは子育て支援センターの目的について見てみましょう。

    子育て支援センターは、厚生労働省が推進する地域子育て支援拠点事業の取り組みのひとつです。

    昨今は地域社会や保護者の就労形態などの変化によって、求められる保育サービスも多様化しています。

    一般的な保育園だけではあらゆる保育需要への対応が難しいことから、地域における支援体制の強化が必要とされているのが現状です。

    子育て支援センターは、「地域の育児支援事業」として育児家庭のサポートを行い、保護者の悩みや不安を取り除き、公共の場で交流を図ることで、子育て家庭の孤立を防ぐことを目的としています。

    子育て支援センターの種類

    子育て支援センターには大きく分けて2つの形態があります。

    一般型

    公共施設や空き店舗、保育園などに常設の子育て拠点を設け、地域の子育て支援機能の充実を図る役割を持つ施設形態です。

    主に親子に対して交流の場を設けたり、地域の子育て関連情報を提供したりしています。

    連携型

    児童館をはじめとする児童福祉施設など、多様な子育て支援に関する施設に親子が集う場を設けて支援を行う施設形態です。

    主に育児に関する相談や援助を行なったり、子育てに役立つ講習などを実施したりしています。

    子育て支援センターで働くには

    子育て支援センターで職員になるための必要資格は求人情報の調べ方を紹介します。

    「保育士」「子育て支援員」の資格があると採用されやすい

    子育て支援センターでは、子どもの一時預かりなどを担当する場合があり、「保育士の資格者」を募集している施設が多いもの。

    保育に関する資格がない方を募集していることもありますが、子どもと接したり保護者のサポートを行ったりするため、保育の知識や保育現場での経験などがあると、転職の際にアピールポイントとなります。

    また、都道府県や市区町村が実施する研修を受けて認定される「子育て支援員」の資格があると、採用されやすいでしょう。興味のある方は、各自治体の研修日程や内容をチェックしてみるとよいですね。

    正社員・契約社員・パートなどの多様な雇用形態の募集あり

    子育て支援センターの求人は、求人サイトや各支援センターのホームページなどで募集が行われています。

    正社員だけでなく、契約社員やパート募集などもあり、子育て中の方も活躍していますよ♪

    また、保育業界専門のキャリアアドバイザーが在籍する保育士バンク!では、子育て支援センターの仕事内容や求人状況などを詳しくご説明します!

    興味のある方やお住まいの地域に求人があるか知りたい方は、お気軽にご相談ください。

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    子育て支援センターの仕事内容

    子育て支援センターの仕事内容を見ていきましょう。

    子育てに関する相談や支援の実施

    育児経験や保育の知識を持つスタッフが、保護者からの相談に応じてアドバイスや支援を行います。

    気軽に相談しやすい環境を用意することで、さまざまな悩みを抱える地域の保護者をサポートします。

    子育て中の親子の自由な交流の場

    子育て支援センターならではの遊具やイベント、プログラムなど、親子が楽しめる遊び場を提供しています。

    地域によって実施内容は異なりますが、絵本の読み聞かせや遊具遊び、動植物とのふれ合いやイベント開催を通して、子育て世帯が自由に交流を図れる場所を提供しています。

    地域の子育て関連情報の提供

    子育て情報を掲載したハンドブックの発行や専用のホームページの開設など、育児中の保護者が幅広く利用できる情報を発信しています。

    行政サービスといった地域の子育て支援情報を広く提供することで、保護者が情報に触れる機会を増やし、積極的なサービス利用の促進に貢献しています。

    子育ておよび子育て支援に関わる講習などの実施

    子育て支援センターのなかには、保護者が参加する座談会や育児講習を実施している場合もあります。

    保育や看護、育児といった専門分野に関する資格を持つスタッフが対応し、地域の保護者に対して子育て知識の提供などを行なっているようです。

    子育て支援センターで働く保育士の役割

    保育士

    続いて、子育て支援センターで働く保育士の役割を見ていきましょう。

    「育児の不安に寄り添う」保護者にとって一番身近な相談相手に

    「私の子育ては、間違っていないのかな。不安でいっぱい…」「いつもイライラしてしまう。子どもと向き合うのが大変…」子育て支援センターは、そんな日々の育児でふと湧き上がる保護者の不安や孤独感を、安心して打ち明けられる場所です。

    保育士は相談を待つだけでなく、「何か変わりないですか?」と気軽に声をかけ、何でも話せる雰囲気を作る役割を担います。専門的な知識を持つだけでなく、一番身近で頼れる存在として、一人ひとりの保護者の心に寄り添い、支える存在として活躍できるでしょう。

    「一人ひとりと向き合う一時保育」安心できる時間と成長を支える

    子育て支援センターの一時保育には、0歳児から就学前の子どもまで、さまざまな年齢の子どもたちが集まります。保護者の方が急な用事を済ませたり、心身をリフレッシュしたりする大切な時間です。

    年齢や発達の段階、その日の体調や機嫌も一人ひとり異なるため、短い時間の中でもそれぞれの個性や状況を的確に捉え、きめ細やかに寄り添う専門性が求められます。

    初めての場所で不安を感じる子が安心して過ごせるような関わりはもちろん、遊びを通して一人ひとりの健やかな成長を支えることも大切な役割です。

    季節や発達段階に応じたイベントの企画・運営

    子どもと保護者がいっしょに楽しめるイベントを企画・運営するのも、子育て支援センターで働く保育士の役割と言えるでしょう。

    春や夏などに合わせた季節の行事だけでなく、乳児のベビーマッサージ教室や子どもと取り組める手作りおもちゃのワークショップなど、地域のニーズに応じて多様なイベントを企画し、交流の場を作っていくことが重要になります。

    子育て支援センターや育児相談に特化した施設一覧

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    続いて、子育て支援センターを含めた保護者の方と関わりやすい施設を紹介します。

    大規模な保育園や幼稚園などは、子どもや保護者の方とじっくり接する機会が少ないかもしれません。小規模園や企業内保育所などゆとりをもって子育て世帯と関わることができる職場をまとめました。

    児童館

    児童館は、赤ちゃんといっしょに児童館デビューを果たすママも多く、定期的に保護者同士の交流会などが開かれています。職員は、絵本の読み聞かせや手遊び体験などさまざまなイベントを企画しているようです。

    中には、保護者の方が忙しいことから寂しい思いを抱いて来館する子もいるため、子どもと向き合いながら心のケアに集中することができるでしょう。

    また、育児相談に乗ることも多く、保護者の方とじっくりやり取りしたいという保育士さんにぴったりな職場ですね。

    小学生や中学生など幅広い年齢の子どもたちとふれ合いを楽しめるため、保育現場とは違った経験を積むことができるのも魅力的!

    興味がある方は保育士バンク!にご相談くださいね。通勤範囲内の児童館求人状況などもお調べいたします♪

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    小規模保育園

    小規模保育園は0~2歳児、定員6~19人と少人数を対象に運営しています。少人数のご家庭を対象としているため、手厚い保育が実現でき、保護者の方への育児相談の時間も確保できそうです。

    子育て支援センターへの転職を希望する方も小規模保育園を勤務先のひとつとして考えてみるのもよいでしょう。

    大規模な保育園や幼稚園での仕事に疲れた…」という方も小規模保育園ならご家庭のケアをしっかり行いながらゆとりのある保育を実現できるかもしれません!

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    企業内保育所

    企業内保育所とは、企業のオフィス内や近隣に設置された保育所のことを指します。

    利用者の多くは企業の従業員となりますが、地域の子どもを受け入れる施設もあります。

    保護者の方の仕事場が近いため、業務内容などを伺える場面も多いかもしれません。育児相談の際も保護者の方のお仕事の話を交えながら、丁寧に対応できそうですね。

    また少人数制の園が多く、じっくり子どもたちを見守れるため、保護者の方に園での様子を詳しく伝えられそうです。

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    病院内保育所

    病院内保育所とは病院で働くスタッフの子どもを預かる施設です。

    不規則な勤務時間が多い病院のスタッフの育児支援を目的に設置されているため、早朝や夜間に対応する保育所もあります。

    病院で働くお医者さんや看護師さんは多忙な方が多く、子育てに対する不安を抱えている方もいるかもしれません。職員になれば、保育経験を活かして育児相談にのり、保護者の方々を元気づけることができそうですね。

    定員数も少ないため、子どもたちとじっくり関わりながら遊びや生活のサポートがしやすいというメリットもあるでしょう。

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    子育て支援センターへの転職についても迷っている…」という方もまずはお問い合わせお待ちしています。

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    このように子育て支援センター以外にも子育て世帯を支えられる、じっくり相談に乗ることができる施設はたくさんあります。

    転職をご検討されている方は、上記の施設なども含めて働き方を考えてみましょう。

    子育て支援センターに関するよくある質問

    子育て支援センターに関するよくある質問をまとめました。

    Q1. 子育て支援センターで働くにはどんな資格が必要ですか?

    A. 「保育士」や「子育て支援員」の資格を持っていると採用されやすく、即戦力として活躍できるでしょう。

    無資格の方を募集している場合もあるため、お住まいの地域の求人情報をチェックしてみましょう。

    Q2. 保育園での経験は活かせますか?

    A. とても活かせます!

    保育士として培った「子どもの発達理解」や「保護者対応の経験」はさまざまな場面で役立つでしょう。保育園で働いていた方の多くが活躍していますよ♪

    保育園経験を活かして
    子育てセンターで働いてみたい

    Q3.子育て支援員に向いている人は?

    A. 子育て支援員に向いているのは、子どもや保護者の気持ちに寄り添える人です。子どもと遊ぶことが好きな人や、保護者の立場に立って考えられる人も向いているでしょう。

    相手の話をしっかり聞き、安心感を与えられる姿勢が大切になります。

    また、地域の親子を支える仕事のため、協調性やチームワークを大切にできる人もぴったりです。

    出典:地域子育て支援拠点事業の実施について/厚生労働省出典:保育所・保育士による地域の子育て支援/厚生労働省

    子育て支援センターなど保護者に寄り添える施設で働こう

    子育て支援センターは育児相談や子育て情報の提供などを行ない、地域の育児家庭を支援する機能を果たしています。

    保育士資格や育児経験を活かして子育て支援センターへの転職を検討している方は、各施設のホームページや求人サイトなどを調べて求人をチェックしてみてくださいね。

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