秋はどんぐりや落ち葉などを使った季節ならではの遊びを楽しめる時期ですよね。今回はどんぐりを使った製作アイデアやゲーム22選を紹介します。やじろべえやアクセサリーの作り方、どんぐりの当てっこゲームなどさまざまな遊びを子どもといっしょに楽しみましょう。どんぐりの消毒法もまとめたので、参考にしてみてくださいね。
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秋を感じられるどんぐり遊びのねらい
秋になるとお散歩などの時間に子どもとどんぐりを拾って遊ぶ機会があるでしょう。
どんぐりは、手作りおもちゃを作る材料にしたりゲームで使用できたりと、さまざまな場面で活用できるものですよね。
秋に楽しめるどんぐりを使った遊びには、以下のねらいが挙げられます。
- 秋の自然の植物に触れることで、季節感を感じる
- 自分で拾ったどんぐりの使い方や遊び方を学ぶ
自然物を使った活動は、子どもが四季を感じることができる大切な機会といえるでしょう。
今回は、どんぐりを使った製作遊びやゲームのアイデアを詳しく紹介します。また、最後にどんぐりの消毒方法をまとめたので、保育に役立ててみてくださいね。
どんぐり遊びの製作アイデア
どんぐりを使った製作アイデアを紹介します。
どんぐりのお手玉
用意するもの
- お手玉の布
- どんぐり
- 針
- 刺繍糸
ポイント
手縫いで簡単に作れるお手玉です。
お手玉の中身をどんぐりだけにしてもよいですが手触りがかたいため、1歳などの乳児のおもちゃにする場合は、手芸用のペレットなどを一緒にいれると手触りがやわらかくなるでしょう。
どんぐりやじろべえ
用意するもの
- どんぐり
- 竹串 2本
- キリ
- ボンド
ポイント
キリで穴をあけやすいように、どんぐりをレンジであたためる工程がありますが、加熱すると中の熱が冷めにくいため、しっかりと中まで冷めてから作業を進めるとよいでしょう。
アレンジとして竹串にマスキングテープを巻いたり、どんぐりに色を塗ったりするとカラフルなやじろべえができて楽しいかもしれません。
どんぐりコマ
用意するもの
- どんぐり
- つまようじ
- キリ
- ボンド
- 色ペン(赤や黄色など)
作り方
1.どんぐりにキリで穴をあけてつまようじをさします。
2.はさみでつまようじを適当な長さにカットします。
3.色ペンで模様を描いたらできあがりです。
ポイント
さまざまな色のペンでどんぐりに模様を描くと、コマを回したときにきれいな仕上がりになるでしょう。
つまようじが長すぎると上手くコマが回らないことがあるため、長さを調整するとよさそうです。
どんぐりけん玉
用意するもの
- どんぐり
- 毛糸
- 紙コップ
- ビニールテープ
- はさみ
作り方
1.紙コップの底面の真ん中に2カ所穴をあけて毛糸を通して結びます。
2.(1)の毛糸のもう片方先にビニールテープでどんぐりを貼りつけたらできあがりです。
ポイント
紙コップは、マスキングテープやシールで装飾するとかわいい仕上がりになりますね。
小さなサイズの紙コップを用意してミニけん玉を作ってもよいでしょう。
どんぐりマラカス
用意するもの
- 紙コップ
- どんぐり
- ビーズ
- マスキングテープ
- マジック
作り方
1.紙コップの中にどんぐりとビーズを入れます。
2.(1)の上から紙コップをかぶせて、つなぎ目をマスキングテープでとめます。
3.マジックやマスキングテープで紙コップに好きな飾りつけをしたらできあがりです。
ポイント
紙コップの中に入れるものを変えると、振ったときの音に変化がでて面白いかもしれません。また、ちぎった金色や銀色の折り紙やさまざまな色のビーズを入れると、キラキラして見た目も華やかになるでしょう。
どんぐりのアクセサリー
用意するもの
- モール
- 穴をあけたドングリ
- はさみ
ポイント
モールを使って指輪やネックレスなどを作ると、ごっこ遊びにも取り入れられそうです。
いろいろな色のモールを用意して、子どもたちに選んでもらうとよいでしょう。
どんぐり動物紙粘土
用意するもの
- 紙粘土
- どんぐり
作り方
1.紙粘土でうさぎやくま、ねこの形を作ります。
2.(1)に目や鼻に見立ててどんぐりをうめこんだらできあがりです。
ポイント
子どもたちに好きな動物を作ってもらうとよいですね。
作品の動物に名前をつけて、子ども同士で紹介しあうと楽しい時間になりそうです。
どんぐり福笑い
用意するもの
- 画用紙
- どんぐり
- クレヨン
- 目隠し用のタオルや手ぬぐいなど
作り方と遊び方
1.クレヨンで画用紙に顔の輪郭と口を描きます。
2.目隠しをしたままどんぐりを手に取り、目や鼻の位置に並べます。
3.目隠しを外して、できあがった顔の面白さを見て楽しみます。
ポイント
どんぐりを使って福笑いを作ってみましょう。
どんぐりがコロコロ転がるとさらに笑いが起こりそうですね。1歳児クラスから楽しめる遊びでしょう。どんぐりを口に入れないよう、見守りながら行なうとよさそうです。
どんぐりケーキ
用意するもの
- 牛乳パック 1枚
- どんぐり 適量
- ハサミ
- 鉛筆
- 両面テープ
- 折り紙
- ボンド
ポイント
ケーキにどんぐりを貼りつけるときは、ボンドを使用するため、保育士さんが見守るとよいでしょう。ボンドが手についた場合にすぐにおしぼりで拭けるように、用意しておくとよさそうです。(詳しい作り方はこちら)
どんぐりヨーヨー
用意するもの
- おわん型カップ 2個
- 千枚通し
- 輪ゴム 3個
- 鈴、どんぐりなど
- 割りばし(3cmに切ったもの)
- テープ
- ビニールテープ
ポイント
おわん型のカップからどんぐりが飛び出さないように、ビニールテープをしっかり巻くとよいでしょう。
外側はマスキングテープやシールで装飾してもかわいい仕上がりになりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
どんぐり人形
用意するもの
- どんぐり
- キリ
- 爪楊枝
- モール
- 絵の具
- 画用紙
- マジック
- のり
作り方
1.どんぐりに絵の具で色を塗ったり、画用紙やマジックで顔のパーツを作ってはったりして人形の顔をつくります。
2.キリで手と足をつけるための穴をあけます。
3.爪楊枝やモールを使って人形の手足をつけたらできあがりです。
ポイント
人形の手足をモールなど折り曲げることができるものを使うと、動きが出て楽しめるかもしれません。
また、手足をつけずにどんぐりの下に穴をあけて長めの枝をつけ、手持ち用の棒にしてもよいでしょう。
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どんぐりを使ったゲームアイデア
どんぐりを使ったゲームのアイデアを紹介します。
どっちの手にはいっている?
どんぐりを使った当てっこゲームで遊びましょう。
<遊び方>
1.保育士さんが左右どちらかの手にどんぐりを握ります。
2.子どもがどちらの手に入っているか当てます。
どんぐりを拾ったその場でも楽しめるゲームですが、センターラインをひいて子どもが右側や左側に移動できるような、複数人での当てっこゲームにしても楽しめるかもしれません。
複数人で行なう場合には、当てた子どもが残っていく勝ち抜き戦にしてもよいでしょう。
どんぐりの大きさ勝負
どんぐりで大きさ勝負を楽しみましょう。
<遊び方>
1.拾ってきたどんぐりを並べます。
2.一番大きなどんぐりを見つけた子の勝ちです。
計りを用意してどんぐりの重さで勝負してもよさそうです。
どんぐりを拾ってきた日は勝負を繰り返すと盛り上がりそうですね。
どんぐりバランスゲーム
どんぐりのバランスゲームを楽しみましょう。
<遊び方>
1.お玉の上にどんぐりをのせて片足立ちをしてゲームを開始します。
2.長い間どんぐりを落とさずに片足立ちをした子の勝ちです。
チーム戦にすると応援合戦が始まり、盛り上がりそうですね。
お玉を用意できない場合は、スプーンに変えて楽しみましょう。
どんぐり集め競争
どんぐりを集めてゴールを目指しましょう。
<遊び方>
1.ブルーシートの上に数十個のどんぐりを置いておきましょう。
2.スタートの合図と同時に10個拾って、先にゴールした子が勝ちです。
数字を数える練習になる楽しい遊びです。
ゲームを楽しむ中で、身体がポカポカするので秋の季節にぴったりですね。
どんぐり探し
室内でどんぐり探しを楽しみましょう。
<遊び方>
1.箱にどんぐりや落ち葉、綿などを入れておきます。
2.制限時間の中でどんぐりを何個探せるか競争し、多く見つけた子の勝ちです。
どんぐりに点数を書いて、合計点数を競っても面白そうです。
チーム戦にするなど遊び方をアレンジしてみてくださいね。
スプーンでどんぐり拾い
スプーンを使ってどんぐり拾いを楽しみましょう。
<遊び方>
1.おわんを2つ用意して並べ、ひとつにどんぐりを入れておきます。
2.スプーンを使ってどんぐりを拾い、もうひとつのおわんに入れます。
3.早く全てのどんぐりをもうひとつのおわんに入れた子の勝ちです。
スプーンを使う練習になる楽しい遊びです。スプーンに慣れている子は、箸を使って挑戦してもよさそうです。
どんぐり転がし
うちわを使ってどんぐりを転がして楽しみましょう。
<遊び方>
1.机の真ん中にマスキングテープで直線をひきます。
2.両端に椅子をおき子どもが座ってうちわでどんぐりを相手の陣地に転がします。
3.机の下に落ちないように最後まで転がせた子の勝ちです。
簡単にできるゲームなので活動に取り入れやすいでしょう。
うちわが子どもの顔に当たらないようにルールを説明してから行ないましょう。
どんぐり釣り
どんぐり釣りを楽しみましょう。
<遊び方>
1.どんぐりにセロハンテープでクリップをつけて、竿となる割りばしには毛糸とマグネットをつけます。
2.制限時間内にどんぐりをたくさん釣った子の勝ちです。
どんぐりからクリップが外れないようにしっかり固定しておくとよさそうです。
また、どんぐりに怒り顔や笑顔、泣き顔など、さまざまな表情を描いておくとクスッと笑いが起こるかもしれません。
どんぐりボーリング
どんぐりでボーリングを楽しみましょう。
<遊び方>
1.ボーリングのピンに見立てて、どんぐりを並べます。
2.少し離れたところから指でどんぐりをはじいてピンに当てて遊びましょう。
距離を長くしたり、ピンになるどんぐりの並べ方を変えて難易度に変化をつけたりして、1つずつクリアしていくようなゲームにすると、子どもも楽しみやすくなるかもしれません。
どんぐりの的あて
どんぐりを使ったボールを作って的当て遊びを楽しみましょう。
<遊び方>
1.透明カプセルなど、子どもが掴めるサイズの入れ物にどんぐりを数個入れます。
2.カプセルのふたをマスキングテープなどで固定します。
3.両面テープでカプセルにマジックテープをつけ、ボールを作ります。
4.木の形に切ったフェルトを的に見立てて壁にはり、的めがけてボールを投げて遊びます。
的との距離を近くすれば、1歳くらいの年齢の子どもも楽しめるでしょう。
安全面に気をつけて広いスペースで行ないましょう。
どんぐりすべり台
オリジナルのすべり台を作ってどんぐりを転がして遊びましょう。
<遊び方>
1.縦長に切った10~15cm程度の厚紙を複数枚用意します。
2.どんぐりを転がした際に横に落ちないように、厚紙の両サイドをしっかり折ります
3.大きめの画用紙に(2)を貼り付けてすべり台を作ります。
4.(3)を壁に貼って上からどんぐりを転がし、すべり台を滑らせて遊びます。
厚紙の長さを変えたりコースを変えたりと、さまざまなバージョンのすべり台を作れば、子どもが飽きずに楽しめるかもしれません。
坂をゆるやかにしすぎるとどんぐりが滑りにくいため、角度を調整しながら進めるとよいでしょう。
拾ったどんぐりの消毒方法
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最後に、遊びに使うどんぐりの消毒方法を紹介します。
拾ったどんぐりの中には、虫が入っている場合が多くあります。
拾ったまま何もせずに時間が経過してしまうと虫が出てきてしまうため、工作やゲームなどに使用する前にきちんと消毒を行なうとよいでしょう。
1.選別をする
殻にヒビが入っていたり穴が空いていたりするどんぐりは、虫が産んだ卵が入っていたり、孵化した幼虫が入っていることがほとんどのようです。
そのため、目視でヒビや穴がないどんぐりだけに仕分けましょう。
続いて、どんぐりを水が入った洗面器や鍋に入れて浮かんでくるか確認しましょう。
中に虫がいる場合は、虫が実を食べながら育つため、どんぐりの中に空洞ができる場合が多くあります。水に浮かんだどんぐりには虫が入っている可能性が高いので、除外するとよいでしょう。
2.加熱消毒する
次にどんぐりを煮沸消毒します。鍋の中に水とどんぐりを入れてから火にかけます。
沸騰した状態のお湯にどんぐりを入れると破裂する危険性があるため、水の状態から入れておくとよいでしょう。
全てのどんぐりがしっかり水に浸かるように入れると、火の通りにムラができにくいかもしれません。
煮沸時間は小さなものだと3~4分、大きいものは7~8分程度かかることが多いようです。長く火にかけすぎると割れることもあるようなので、長くても10分程度を目処にして火を止めるとよいですね。
3.粗熱をとる
どんぐりをザルにあけてしっかり水切りをします。
どんぐりの殻は乾きやすいため表面の水気はすぐになくなりますが、中はまだ熱を持っている状態が続くため火傷に注意しましょう。
冷水につけると殻が割れやすいため、自然に粗熱がとれるのを待つことが大切です。
4.乾燥させる
どんぐりが完全に冷めたら新聞紙などの上において、しっかり乾燥させます。
3日~1週間程度を目安にして乾燥させ、直射日光を避けた風通しのよい場所を選ぶとよいでしょう。
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どんぐり遊びで子どもといっしょに秋を楽しもう
秋の季節を感じられるどんぐりは、製作遊びやゲームに取り入れやすい素材ですよね。
必要に応じて保育士さんがサポートしながら子どもといっしょにどんぐり遊びを楽しんでみてくださいね。
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