秋だからこそ楽しめる自然遊びを保育に取り入れてみましょう。屋外に出れば紅葉やどんぐり、まつぼっくりなど、子どもの好奇心を刺激する自然物がたくさん！さまざまな秋のモチーフを使って製作やゲームを楽しめば、季節の移り変わりを体感できそうですね。今回は、秋の保育に活かせる自然遊びについて、カテゴリーごとに紹介します。
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■目次
秋の保育に自然遊びを取り入れるねらい
公園の木々も色づく、色彩豊かな、秋。
保育士さんも子どもといっしょにワクワクするような自然遊びを、秋の保育に導入してみませんか？
まずは、保育園で秋に自然遊びを行なうねらいをおさえておきましょう。
- 秋の草花や昆虫などに興味を持つ
- 友だちといっしょに秋の自然物を活かした遊びを楽しむ
- 自然遊びを通して秋へ移り変わる季節感を味わう
紅葉や木の実などの秋の自然物を使って、見立て遊びをするのも楽しそうですね。
自然遊びに取り入れられる秋のモチーフ
秋は、保育に使える自然物で溢れています。
以下、カテゴリーごとに分けてまとめてみました。
＜草花・木の実＞
- コスモス
- イチョウ
- モミジ
- どんぐり
- まつぼっくり
＜果実・野菜＞
- ぶどう
- 梨
- 栗
- りんご
- 柿
- かぼちゃ
- さつまいも
＜昆虫＞
- キリギリス
- コオロギ
- スズムシ
- トンボ
あらかじめ秋の植物や昆虫の図鑑に親しんでおけば、園外保育の際に子どもがよりさまざまな自然物に興味を示すかもしれませんね。
次より、保育に使える秋の植物や昆虫などにまつわる自然遊びを紹介します。
秋の草花や木の実を使った自然遊び
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赤や黄に色づいた葉やどんぐりなどの木の実を使った遊びのアイデアをまとめました。
見立て遊び
秋の自然物を使って、さまざまな見立て遊びができますよ。
落ち葉のクッション
赤や黄色の落ち葉をビニール袋などにたくさん集めましょう。
集めた葉の上からビニールシートをかぶせれば、ふかふかのクッションに見立てることができます。
乳児クラスの子どもも、紅葉の感触を楽しめそうですね。
秋色おままごと
どんぐりや落ち葉をたくさん集めて、さまざまな料理に見立ててみましょう。
集めた自然物を容器に盛り付ければ、ご飯やサラダなどのご馳走に！
たくさん作ってパーティーごっこをしても盛り上がりそうですね。
落ち葉で変身
子どもの顔くらいの大きさの落ち葉を見つけて、覗き穴をあけてお面を作ってみましょう。
保育士さんが落ち葉のお面を顔につけながら「だーれだ？」と語りかけたら、子どもがびっくりするかもしれませんね。
製作遊び
ここでは、秋の自然物を使って楽しめる製作遊びをまとめました。
どんぐりのやじろべえ
＜用意するもの＞
- どんぐり（数個）
- 竹串（2本）
- 電子レンジ
- キリ
- 接着剤
＜ポイント＞
日本の伝統的な玩具、やじろべえを知らない子どもがいるかもしれません。
子どもといっしょにやじろべえを作ることで、日本の伝統文化に触れてみましょう。
どんぐりにキリで穴を開ける工程は、保育士さんが行ないます。
やじろべえで遊んだあとは、平均台などを使ったバランス遊びに発展させてもよいですね。
落ち葉のフクロウ
＜用意するもの＞
- 落ち葉（適量）
- 画用紙（1枚）
- 絵の具（数色）
- ストロー（1本）
- ノリ
- ハサミ
- ペン
＜ポイント＞
色とりどりの落ち葉をたくさん拾って、ふくろうを作ってみましょう。
絵の具を使った吹き絵遊びも楽しめますよ。
完成したら、秋の壁面製作として保育室に飾ってもよいですね。
まつぼっくりの首飾り
＜用意するもの＞
- まつぼっくり（1個）
- 毛糸（1m）
- ストロー（数本）
- ハサミ
＜ポイント＞
園外保育の際に、お気に入りのまつぼっくりを見つけておきましょう。
保育士さんがあらかじめ適当な大きさにストローを切っておけば、年少児クラスでもスムーズに取り組めそうですね。
さまざまな色のストローを用意すると、カラフルな首飾りを作ることができますよ。
秋色のお弁当
＜用意するもの＞
- 秋の葉や木の実（紅葉、まつぼっくり、どんぐりなど）
- ビニール袋（1枚）
- フードバック（1個）
- 弁当用の小分け容器（数個）
- 輪ゴム
＜遊び方＞
1.ビニール袋のなかに秋の葉や木の実などを集めます。
2.透明なフードパックのなかに、集めた自然物を並べます。
3.輪ゴムでフードパックをとめればできあがりです。
＜ポイント＞
赤や黄色の葉、どんぐりや木の実など、いろいろな自然物を集めて豪華なお弁当を作ってみましょう。
バランや弁当用の小分け容器も用意すると、より本物のお弁当のように見立てることができそうですね。
レジャーシートを持っていけば、秋のピクニックごっこに発展させることもできますよ。
かくれんぼゲーム
2人1組になり、ジャンケンで負けた子どもがどんぐりなどの木の実を落ち葉の中に隠します。
もう1人の子どもは、隠された木の実がどこにあるのかを探し当てましょう。
チーム戦にして、木の実を多く見つけたほうが勝ちというルールにしても盛り上がるかもしれませんね。
秋の果物や野菜を使った自然遊び
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保育に、秋の果物や野菜を使った遊びを導入してみましょう。
スタンプ遊び
用意するもの
- 秋の果物や野菜（りんご、さつまいも、かぼちゃなど）
- 絵の具（数色）
- 紙皿（絵の具と同数枚）
- キッチンペーパー（絵の具と同数枚）
- 画用紙（1枚）
遊び方
1.断面の模様が分かるように野菜を半分に切ります。
2.数種類の絵の具を、それぞれの色が混ざらないよう紙皿に用意します。
3.(2)にキッチンペーパーを浸して、各色のスタンプ台を作ります。
4.野菜の断面に絵の具をつけます。
5.色のついた野菜を、画用紙に押しつけて遊びます。
ポイント
スタンプ遊びに入る前に、いろいろな秋の果物や野菜に実際に触れ、それぞれの特徴を観察する時間を設けてみましょう。
絵の具の濃淡によって変化するスタンプの色合いにも注目しながら遊んでみてくださいね。
秋バスケット
用意するもの
- 秋の果物や野菜（数種類・人数分）
- 椅子（人数より1つ減らした数）
遊び方
1.秋の果物や野菜を各自1つずつ持ちます。
2.椅子を円形に並べ、円の中心を向くようにして座ります。
3.オニを1人決め、オニは円の中心に立ちます。
4.オニは好きな果物や野菜の名前を1つ呼びます。
5.オニに呼ばれた果物や野菜を持っている人は他の椅子へ移動します。その間にオニは空いた席に座ります。
6.オニが「秋バスケット」と言ったら全員が他の椅子へ移動します。
ポイント
フルーツバスケットと同じルールです。
遊びを通して、子どもがさまざまな秋の果物や野菜に興味を持つかもしれませんね。
例えば、3回オニになったら保育士さんからのインタビューに答えるなど、工夫することでより盛り上がるでしょう。
秋の昆虫に親しめる自然遊び
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次に紹介するような昆虫にまつわる遊びを、保育に導入してみましょう。
虫の鳴き声どんな声？
秋の戸外で耳を澄ませば、キリギリスやコオロギなどの鳴き声が聞こえてくることがあるかもしれません。
キリギリスは「ギーギー、チョン！」、コオロギは「コロコロ」など、それぞれの鳴き声には特徴がありますよね。
保育士さんも子どもといっしょに、いろいろな昆虫の鳴き声の真似をしてみましょう。
なんの虫の声なのか、クイズに発展させてもよいですね。
秋の虫採り探検隊
用意するもの
- 紙コップやジャムなどの容器（数個）
- 虫の餌（ナス・キュウリ・カボチャなど）
- スコップ
- 軍手
遊び方
1.園庭の土にスコップで穴を掘ります。
2.穴のなかに容器を埋め込み、中に虫の餌を忍ばせます。
ポイント
簡単な仕掛けを使って、秋の虫を捕まえてみましょう。
虫メガネを使えば、昆虫の細かい特徴まで観察をすることができますよ。
なお、虫に刺されないように長袖の服を着用したり、虫刺されの薬を持参したりといった対策も忘れずに楽しみましょう。
秋は天候の変化が激しいため、園外保育を行う際には各自で雨具を持参すると安心でしょう。
前もって子どもにとって危険が潜む場所や行動を予測し、保育士同士で十分な打ち合わせをしておくことも大切です。
自然遊びを保育に取り入れて秋の葉や昆虫に親しもう
秋の自然遊びを通して、子どもの探求心や冒険心をくすぐってみましょう。
保育士さんも子どもといっしょに楽しみながら、秋の季節感を存分に味わってくださいね。
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