保育園で開催する夏祭りに向けて、子どもたちと製作を楽しみましょう。金魚すくいやヨーヨーなどゲームとして遊べるおもちゃを手作りすれば、行事に対するワクワク感を高められるかもしれません。今回は、花火や風鈴、ちょうちんなど保育園の夏祭りをテーマにした製作のアイデアを、行事のねらいとあわせて紹介します。
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保育園で夏祭り行事をするねらい
子どもたちが楽しみにしている保育園の夏のイベントとして、夏祭りが挙げられるでしょう。
夏祭りは、金魚すくいや輪投げなど昔ながらの遊びに触れられる機会でもありますが、保育園で行うのにはどのようなねらいがあるのでしょうか。
夏の風物詩に親しみ、日本文化に関心を持つ
保育園で夏祭りを実施するのには、「うちわや風鈴、ちょうちんなど日本ならではの夏の風物詩を通して、子どもが日本の伝統文化に親しみを持つ」というねらいがあります。
風鈴のちりんちりんという音を聞いたりうちわをあおいで涼を取ったりと、古くからの風習に接することで、子どもたちが日本の伝統文化へ興味をもつことにつながりそうです。
夏にちなんだ製作を通して、お祭りの雰囲気を味わう
「夏祭りならではのゲームや製作を行い、お祭り気分を味わう」というねらいもあるようです。
花火や金魚などのモチーフで保育室の壁面を飾ったり、出店や屋台に並べる食べ物の工作をしたりすれば、夏祭りへの期待感を膨らませられるかもしれません。
また、最近は夏祭り行事を親子参加型にする園も多いため、親子同士のふれ合いを通じて交流を深めるというねらいもありそうですね。
このようなねらいをもとに、保育園で楽しめる夏祭り製作のアイデアを乳児と幼児に分けて紹介します。
【乳児向け】保育園の夏祭り製作
まずは、乳児クラス向けの保育園の夏祭り製作を紹介します。
指スタンプでえがく花火
用意するもの
- 黒い画用紙
- 絵の具
ポイント
絵の具の感触を楽しみながら自由に花火をかいてみましょう。
0歳児や1歳児など容器に手を入れて絵の具をつけるのが難しそうであれば、先生が子どもの指先に絵の具をつけてサポートするとよいかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
折り紙でくしゃくしゃ金魚
用意するもの
- 透明なポリ袋
- 折り紙
- モール
- シールなど
ポイント
赤や青など色つきの透明な袋を用意して、中に入れる折り紙の色がどのように変化して見えるのか楽しんでみるのもよいでしょう。
アレンジとして、袋に綿を詰めて表面にシールを貼って装飾してみても、かわいい金魚ができあがりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
かき氷
本物そっくりな立体かき氷
<用意するもの>
- 絵の具
- 綿
- ティッシュ 1枚
- ビニール袋 1袋
- 器や使い捨てスプーンなど
<ポイント>
先生がいっしょにスプーンを持ってシロップをかけるようにすれば、1歳児頃からチャレンジできそうです。
製作する前に、「みんなは何味のかき氷が好きかな?」と声をかけて、好きな味を聞いてみましょう。イチゴ、ブルーハワイ、メロン、レモンなどいろいろな味に見立てたシロップを作り、再現してみるのも面白そうですね。(詳しい作り方はこちら)
壁面に飾れるかき氷
<用意するもの>
- 画用紙
- PEテープ
- のり
- はさみ
<ポイント>
先生は、あらかじめ画用紙でかき氷の土台を作り、PEテープを適度な大きさにカットしておきましょう。
PEテープは優しい力で簡単に裂くことができるので、先生がお手本を見せれば1歳児頃から楽しめるかもしれませんね。
ヨーヨー釣り
用意するもの
- おもちゃのカプセル(蓋部分に穴があいているもの)
- ビーズやビー玉
- 輪ゴム
- ビニールテープ
ポイント
小さなビーズやビー玉を用いるため、誤飲の危険に注意しながら2歳児クラスで取り入れてみましょう。
中に入れるものをお米にしたり小豆にしたりとアレンジして、子どもたちと音の違いを楽しんでみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
【幼児向け】保育園の夏祭り製作
次に、幼児クラス向けの保育園の夏祭り製作を紹介します。
牛乳パックのちょうちん
用意するもの
- 牛乳パック
- タコ糸などのひも
- フェルトペンなど
- パンチ
- はさみ
- ホチキス
ポイント
牛乳パックは厚みがあるので、子どもの力ではカットするのが少し難しいかもしれません。
そのため、等間隔に切り込みを入れる工程では先生が1cm程度カットした状態のものを渡すなど、子どもが作りやすいように工夫するとよいでしょう。
ちょうちんには「心を明るく照らしてくれますように」という意味が込められているそうなので、製作の際に子どもたちに伝えみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
ペットボトルの風鈴
用意するもの
- ペットボトル
- 鈴
- アイロン
- タコ糸
- 短冊など
- マスキングテープなどデコレーションするもの
- カッター
- キリ
ポイント
先生はペットボトルをカットして切り口を温め、キャップに穴をあける工程まで事前に済ませておきましょう。子どもたちには、タコ糸を通す工程から行ってもらいます。
できあがった作品を保育園に飾りつけて、風鈴の音色を楽しみながら夏の気分を味わってみてくださいね。
うちわ
吹き絵でえがく花火
<用意するもの>
- 牛乳パック
- 黒い画用紙
- ストロー
- 好きな色の絵具
- 割り箸
- はさみ
<ポイント>
ストローで吹いたときに絵の具が伸びるようにするには、少し多めの水で溶くのがポイントです。
また、中心から外側に向かって吹くようにすると花火らしい模様をつくることができるので、コツとして子どもたちに伝えてみましょう。
花火がデザインされた涼しげなうちわで、夏祭りの雰囲気を楽しんでくださいね。(詳しい作り方はこちら)
スクラッチでえがく花火
<用意するもの>
- 牛乳パック 2個
- 割り箸 1本
- 画用紙(半径10cm) 2枚
- ヘアスプレー
- コンパス
- はさみ
- テープ
- ガムテープ
- 接着剤
<ポイント>
ヘアスプレーを使用する際は、周りに子どもがいないことを確認し、換気ができる窓の近くなどで行いましょう。
スクラッチして花火の絵をかくときは、割り箸以外にも定規やプラスチックスプーンなどさまざまなものを使ってみるのもよいかもしれません。
アイテムによってひっかいたときの太さや大きさが異なるので、デザインの違いを楽しめそうですね。(詳しい作り方はこちら)
紙皿で作るスイカカバン
用意するもの
- 紙皿
- 細く切った黒い画用紙
- 紐
- つまようじ
- 接着剤
- カッター
- のり
- 両面テープ
- パンチ
- ペン
ポイント
紙皿の中心に切り込みを入れる工程と、爪楊枝の先端を半分にカットする工程は先生が行いましょう。
ペーパークイリングは細かい作業が必要になるので、5歳児クラスで挑戦するとよいかもしれません。3歳児や4歳児クラスでは、スイカの種をシールで表現したりペンで直接かいたりしてみましょう。
できあがったカバンを夏祭り当日に身につければ、さらに気分が盛り上がりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
保育園で夏祭りにぴったりなアイテムを製作しよう
今回は、保育園で楽しめる夏祭りの製作をねらいとあわせて紹介しました。
保育園で行う夏祭りには、子どもが日本の伝統文化に関心を持ったりお祭りの雰囲気を味わったりするというねらいがあるようです。
夏祭りの屋台で見かける金魚すくいやちょうちん、うちわなどのほか、メインイベントでもある花火をモチーフにした製作を取り入れれば、子どもたちの気分も高まるかもしれません。
折り紙や紙皿など身近な素材を活用して夏祭りの製作を楽しみながら、子どもたちと夏の風情を感じられるとよいですね。
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