一般的に看護師さんの離職率は高いイメージがあると言われています。しかし実際は、看護師資格を活かしながら別の職種や業種への転職を希望している看護師さんも増えているようです。ここでは、医療機関から保育・教育・福祉の現場など、看護師さんが資格やスキルを活かして働けるさまざまな仕事をジャンル別に紹介します。
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目次
看護師資格を活かして転職できる?
看護師さんの転職先といえば、病院をイメージしますが、実は看護師資格を活かして働くことができる勤務先は意外と幅広くあります。
2021年に発表された日本看護協会による調査研究報告書「看護職員実態調査」のデータでは、回答した看護師さんの約13%が、病院・診療所などの医療施設以外で勤務していることが分かります。
また、離職した看護師さんの退職理由については「他施設への興味」が、「出産・育児のため」「結婚のため」に次いで3位となっています。
このことからも、看護師さんが転職を検討するにあたっては、医療施設だけでない選択肢が幅広くある ことが、大きく影響していることがうかがえます。
次からは、看護師資格を活かして働ける転職先と働き方について見ていきましょう。
【看護師資格を活かせる仕事】医療機関・関連施設
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看護師資格を活かして働く先は多くありますが、最も求人や需要があるのは医療関連施設でしょう。ここでは助産院などについても併せて紹介します。
大学病院・一般病院
医科大学の附属施設であり研究機関でもある大学病院と、複数の診療科を有し、地域の中心的な医療機関として機能することも多い一般病院は、医療機関の役割としては異なります。
とはいえ、どちらも主要な診療科を含めた複数の科や多数の病床が併設されている部分で共通点も多いと言えます。
大学病院で勤務する看護師さんの業務内容は患者に対する一般的な看護に加えて、教育・研究分野に関するサポートなども含まれるでしょう。
また大学病院、総合病院いずれも、それぞれの診療科に配属されても、外来・病棟・手術・救急など多岐にわたる経験を積むことができます。24時間体制の施設も少なくないでしょう。
診療所・クリニック
診療所とクリニックは同じ意味です。
開業医により運営されている医療機関で、定義としては「病床数が19床以下」「無床診療所」とされているとおり、小規模なものがほとんどです。外来診療を主として地域の一次診療を担っています。
看護師さんは少数で多くの業務を兼任する場合もありますが、病棟が設置されていない施設がほとんどのため、夜勤がないことからあえてクリニックでの勤務を選ぶ看護師さんも多いようです。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションは、患者の主治医が訪問看護指示書を発行した場合に、患者の自宅などで看護を行なう拠点として機能する事業所です。
主に高齢やがんなどによる終末期の患者や外出困難な疾患を持つ患者の利用が多く、看護師さんは、主治医の指示によって、注射や点滴などの医療処置や、健康状態の測定・観察などを行ないます。
また必要に応じて、食事・歩行介助やリハビリ指導などを手がける場合もあるようです。
業務の特性上、24時間対応の事業所が多いため、夜勤・日勤の交代制で勤務 することもあります。
助産所・助産院
助産院は、妊娠・出産に携わる施設ですが、病院やクリニックとは異なり医師が常駐していないため、助産師を中心に分娩や、妊産褥婦と新生児の保健指導などを行なう施設です。
看護師さんは、助産師や巡回医師の指示を受けて、妊娠初期から後期の健診、分娩および前後のサポートだけでなく、出産以後の継続したケアなども行ないます。
助産所・助産院は小規模かつ少人数の施設が多くアットホームなイメージもあります。また、命の誕生にかかわる仕事であることなども含め、やりがい重視で希望する看護師さんもいるようです。
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【看護師資格を活かせる仕事】国・自治体の施設
国や自治体では、主に保健所や保健センターなどで看護の知識を活かして働くことができます。
保健所・保健センター
地方自治体が運営している保健所や保健センターでは、公務員として看護師資格を持つ人材が求められます。
仕事内容としては、地域住民に対する健康相談をはじめ、定期的な健康診断や予防接種などが主になります。看護師さんの活躍する場は多いでしょう。
収入や待遇も安定している公務員であることから、離職率も低く募集はそう多くないと言われています。残業もほとんどない勤務形態のため人気も高いようです。
地域包括支援センター
地域の高齢者を主な対象として、包括的なケアを実施するのが地域包括支援センターです。
看護師さんの仕事としては、地域の高齢者の総合相談、地域の支援体制づくり、介護予防の必要な援助など、予防看護に近い業務が主となるでしょう。
こちらも日勤で残業が少ないことが特徴です。保健師なども活躍できる業務内容ですので、看護師のほかに保健師の資格があればさらに転職に有利でしょう。
省庁
省庁で勤務する看護師さんは「省庁看護師」と呼ばれます。
管轄としては厚生労働省での募集が主ですが、外務省などほかの省庁でも看護師さんの採用はあるようです。
厚生労働省では「看護技官」という職種で「看護行政等の業務」としての募集がかけられることがあります。他省、地方自治体、国際機関などへ出向する可能性もあるようです。
公務員としての安定感や経験が積めることで、転職の選択肢としては人気が高いと言われます。
【看護師資格を活かせる仕事】保育・教育関係
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保育・教育の現場でも看護師さんの需要は非常に高く、特に保育園の求人は多く見られます。
保育園
保育園には国の認定基準を満たした「認可保育園」や「認証保育園」といったカテゴリーがあり、それらの園では規模にかかわらず、最低1人の看護師を常駐させることが推奨されています。
そのため、看護師さんの需要は大変高いのが現状です。
保育園で働く看護師さんの仕事は、以下のような内容が主になります。
- 園児の日常的な健康観察・体調管理
- 定期健康診断・歯科診断
- 施設の衛生管理・園児や保護者への衛生指導
- 給食・おやつなどのアレルギー対応
- 園児や職員のケガや急な病気などの対応
- 医療的ケア児の保育
ほかにも、園によっては保育補助的な業務を担当することもあるようです。
保育園では教育機関にいる「保健の先生」「養護の先生」のようなポジションになるため、子どもたちの日々の健康管理を保育士さんや嘱託医と連携・協力しながら見守ることになります。
医療機関で小児科や小児病棟などの勤務経験がある看護師さん、経験がなくても子どもが好き・子どもに関わる仕事がしたい看護師さんには向いている仕事と言えます。
また、公立保育園に採用が決まれば公務員として勤務することができます。
幼稚園
保育園以外の幼児にかかわる施設では、幼稚園と認定こども園があります。
どちらも保育園に比べると募集は少ないのが現状ですが、業務内容は上記の保育園看護師と大きくは変わらない ようです。
違う部分としては、保育園と認定こども園は0歳児からの子どもを預かりますが、幼稚園は3歳児から就学前までの園児が通園すること、また、幼稚園は園児の登降園時間が定まっていることなどが挙げられます。
ベビーシッター
看護師資格があれば、ベビーシッターとして働くことも可能です。
ベビーシッターは、保護者に代わって利用者の自宅で子どもを預かり、おむつ替えや離乳食のサポートなどを行ないます。
1対1または1対2など少人数の子どもと接するため、家庭的な環境でゆったりと関わることができそうです。
小児科に勤務されていた方や子育て中の看護師さんなどは、自身の経験やスキルを活かして活躍する方も多いようです。
また、依頼によっては2、3時間の預かりなど短時間勤務もあることから、自分の都合にあわせて働くことが可能です。
また、KIDSNAシッターでは、ベビーシッターとして働きたい方と保護者の方のマッチングサービスを提供しています。保育士や看護師、幼稚園教諭免許をお持ちの方はまずは登録会の参加をお待ちしています。副業として働きたいという方も自身の都合にあわせて働くことができるので、登録してみてくださいね。
学校
学校看護師の需要は、近年特に高まっているようです。
文部科学省の資料によれば、公立小・中学校に勤務する看護師さんは、医療的ケア児の介助などが主な業務として想定されています。
これらは教員との密な連携によって行なわれるべき業務とされているため、学校教育の現場への理解と看護・医療の経験と知識の両方が求められることもあるようです。
また、私立・公立問わず小学校から高校、大学にかけて保健室勤務の看護師も定期的に募集されることもあります。この場合は養護教諭との連携が必要になるでしょう。
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