【2025年最新】保育士の残業の平均時間は?サービス残業で50万円以上損している可能性も

    「子どもと関わるのは大好き。けれど、残業や持ち帰り仕事が多くて疲れる…」と感じている保育士さんはいませんか。厚生労働省の最新データでは、保育士の平均残業時間は月3時間。しかし、毎日のサービス残業が当たり前になり、年間で50万円以上の損失につながることもあるよう。今回は、保育士さんの残業事情を解説!残業代の損失額の計算方法や、業務負担を減らす工夫・園選びのポイントまでわかりやすく紹介します。

    【2025年最新データ】保育士の平均残業時間は3時間!

    子どもと関わるのは大好きだけれど、「毎日の残業が多くて疲れる」「同世代の友だちは定時で帰っているのに、私はいつもサービス残業…」と感じる保育士さんはいるでしょう。

    特に行事や事務作業が重なる時期は、当然のように残業が続き、体力的・精神的にも負担を感じやすいですよね。

    そんななかで気になるのが「保育士の平均残業時間」。

    2025年度に公表された厚生労働省の統計によると、保育士の平均残業時間は月3時間

    2019年度は平均残業時間が4時間と言われていたため、1時間ほど短縮されていることがわかります。

    平均勤務時間 月162時間
    月の平均残業時間 3時間
    1日の平均残業時間 約10分

    ※計算式:月3時間 ÷ 勤務日数20日 = 約10分

    月に20日間出勤した場合を想定し、残業が月3時間ということは…

    1日あたりの残業時間は、わずか約10分。

    「そんなに残業が少ないわけがない」と感じることもあるでしょう。

    これはあくまでも統計上の平均値であり、サービス残業は含まれていません。

    実際の現場では、行事の準備や人手不足などによって長時間の残業が発生することがあります。

    保育士のサービス残業のリアル!5時間残業したという声も…

    ponta / stock.adobe.com

    統計上では保育士の平均残業時間は1日10分と少ないものの、現場からは、サービス残業についての悩みが聞こえてきます。

    残業に関する保育士さんの声をまとめました。

    9時に出勤して仕事が終わるのが22時。残業の仕事は園長から任されたもので、残業代は出ません。5時間のサービス残業の日々。身体もメンタルもつらいです。

    毎日1時間〜1時間半残業していますが、残業代は出ていません。先輩が帰らないと帰れない状況です。これは、当たり前なのかな…。

    定時に仕事が終わっても、持ち帰り仕事がたくさんあります。おたよりや指導案などの書類は家で作成するので、2時間程度かかるときもあります。でも、残業時間とはみなされません。

    このように、サービス残業に悩む保育士さんは多く、「このままずっと働き続けられるのか」と体力的に不安になることもありますよね。

    特に昔からサービス残業が当たり前の職場だった場合は、「自分だけが不満を感じているのでは?」と声を上げにくく、我慢してしまうこともあるかもしれません。

    しかし、サービス残業は本来「労働基準法」に違反する行為です。たとえ職場で慣習のようになっていても、残業をした分の賃金は支払われるべき正当な権利です。詳しくはこちらをご覧ください。

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    保育士のサービス残業はいくら損している?1年間で約50万円以上損している可能性も!

    残業代は本来、法律で通常の賃金に対して25%割増して支払われることが定められており、受け取る権利があるお金です。

    しかし、サービス残業を繰り返し、残業代が支払われていない場合は、どのくらいの損失があるのでしょうか。

    2025年度に公表された正社員の保育士さんの平均月給である「27万7,200円」をもとに計算してみましょう。

    月給を1カ月の所定労働時間162時間で割ると…
    ※厚生労働省の労働時間平均として162時間で計算

    27万7,200円 ÷ 162時間 = 約1,711円(1時間あたりの時給)

    残業代は25%割増なので、

    約1,711円 × 1.25 = 約2,139円(1時間あたり、この位の残業代はもらえるはず!)

    もし毎日1時間サービス残業をした場合、

    約2,139円 × 20日 = 約4万2,780円(1カ月あたり)
    約2,139円 × 20日 × 12カ月 = 約51万3,360円(1年間)

    つまり、1日1時間サービス残業をすると、年間で50万円以上も損していることになるのです。

    真面目に働いているのに、その分がきちんと評価されず、無償労働になってしまう…。そんな状況が続けば、仕事へのモチベーションも下がってしまいますよね。

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      自分はどのくらいサービス残業で損している?シュミレーションに当てはめてみよう

      サービス残業している方は自分がどれくらい損しているのか、実際に計算したことはありますか?

      以下の計算式に給料をあてはめて考えてみましょう。

      ※例は月給22万円/月160時間勤務の場合

      1.時間あたりの残業代を出す

      計算式:月給 ÷ 勤務時間 × 1.25
      例:月給22万円÷160時間×1.25

      2. 月・年間でどれくらい損しているのか出す

      計算式:1時間あたりの残業代 × 1日の残業時間 × 勤務日数×12カ月
      例:約1,719円 × 1時間 × 20日 = 約3万4,380円
             約3万4,380円×12カ月= 41万2,560円

      月給22万円の場合は、毎日1時間サービス残業をすると1カ月で約3万4,380円、年間で41万円以上の損失になる計算です。

      以下のシュミレーションをご活用ください。

      サービス残業の損失額を計算









       
      ※ 月額は10円単位で四捨五入してから年額(×12)を計算します。

      残業代がしっかり支給される園
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      保育士の残業が減らないのはなぜ?持ち帰り仕事・行事の準備・人手不足が原因!

      そもそも、なぜ保育士さんのなかには、残業が減らず、つらい思いをしている方がいるのでしょうか。

      主な理由を見ていきましょう。

      持ち帰り仕事が当たり前になっている

      子どもたちを保育している日中は、事務作業や書類に集中できる時間がほとんどないという方も多いでしょう。

      そのため、家に帰ってから連絡帳や園だより、指導案、壁面装飾などの仕事をこなす方も少なくありません。

      「仕事を持ち帰って夜中まで書いている」「休日にまとめて仕上げている」という声も珍しくないでしょう。

      こうした状況が日常化していくと、

      私が仕事が遅いから仕方ないのかな。

      もっと効率よくできない自分が悪いのかも…

      と、自分を責めてしまう保育士さんもいます。

      しかし、本来は勤務時間内に終えられるように業務を調整するのは園側の役割

      持ち帰り仕事が前提の体制になっていること自体が、残業が減らない大きな原因といえます。

      行事準備に追われて夜遅くまで残る

      保育士さんからは、「運動会や生活発表会、クリスマス会など、大きな行事の前は一気に仕事が増える」との声もよく聞かれます。

      制作物の準備、保護者への案内状やプログラムの作成、会場の設営、発表に向けた練習などの業務が一気に増え、こなすだけでも大変ですよね。

      気づいたら園に21時、22時まで残っていた」という場合もあり、行事前は普段よりも残業時間が増えやすくなります。

      特に卒園児を受け持つクラス担任は、卒園式に向けた準備やアルバム制作など、通常の保育に加えて追加の業務が重なり、より負担が大きくなりがちです。

      こうした忙しさが続くと、体調を崩してしまう保育士さんもいるかもしれません。

      人手不足で一人あたりの負担が重い

      慢性的な人手不足は、保育士の残業が減らない大きな理由のひとつです。

      こども家庭庁の調査によると、2025年4月の有効求人倍率は約3.78倍

      引用:保育士の有効求人倍率の推移(全国)/こども家庭庁

      つまり、保育士1人に対して3〜4園から「ぜひ働いてほしい」と声がかかっている状況です。

      全職種の平均(約1.3倍)を大きく上回っており、保育士不足の深刻さがうかがえます。

      特に、職員の人数がぎりぎりのなかで、子どもたちを預かっている場合は、休憩が削られたり、定時後に延長保育を担当したりすることもあるようです。

      人手不足の園ではこうした状況が続き、保育士さん一人ひとりの負担が増えてしまうのです。

      残業・持ち帰り仕事削減に取り組む園を知りたい

      サービス残業や持ち帰り業務を減らすための対策

      保育士さんの仕事は忙しく、気づけば「残業や持ち帰りが当たり前」になってしまうこともあるでしょう。

      ただし、少しでも残業を減らす工夫をすることも大切です。

      【対策】
      ・書類や製作は優先順位をつける:完璧を目指しすぎず「ここまでで十分」と線を引く
      ・スキマ時間を活用する:午睡中やちょっとした空き時間にできる作業を進めておく
      ・残業を記録する:サービス残業が常態化しないように、自分で可視化しておく
      ・上司に相談する:信頼できる上司や同僚に状況を説明し、解決策を一緒に考えてもらう

      保育士として無理のない範囲で働くためにはどうすればよいのかを、考えてみましょう。

      サービス残業に疲れた保育士さんは転職を視野に!園選びのポイント

      毎日、サービス残業や持ち帰り仕事が続くと、どんなに子どもが好きでもストレスを感じてしまうことがあるでしょう。

      以前からその状況が当たり前になっている職場では、すぐに残業を減らすことは難しいかもしれません。

      「園の勤務体制は当分変わらなそう…」と不安を感じたら、働く環境を変えるのもひとつの選択肢です。

      ここでは、働きやすい園を選ぶときのチェックしたいポイントを紹介します。

      残業時間や持ち帰り仕事の有無を確認する

      転職活動では、あらかじめ残業や持ち帰り業務の状況を把握しておくことが大切です。

      求人票には、業務負担削減について具体的に記載されている場合もあるため、まずは記載内容をしっかり確認しておきましょう。

      求人票に書かれている文言例 読み取れるポイント
      平均残業時間0〜0.3時間程度 基本的に定時退勤できる日が多いと考えられる
      持ち帰り業務なし/業務は勤務時間内に完結 体制や分担が整っていて、業務が勤務時間内に収まっている可能性大
      残業代は1分単位で支給/残業が発生した場合は事前申請 サービス残業が起きにくい仕組みがある
      固定残業代(みなし残業)〇時間分を含む 実際の残業時間がみなし分を超えると追加支給が必要

      面接や見学では、行事の数や準備時間なども聞いておくと安心です。

      人員配置や職員の定着率を見る

      人手不足の園はどうしても残業が増えがちです。

      面接の前には、園の配置人数や定着率について確認しておきましょう。

      園の関係者には、失礼にならないよう、以下のような聞き方をしてみましょう。

      「1クラスに配置されている先生の人数はどのくらいですか?」

      職員数が多い場合は、一人にかかる負担が少なく、残業も発生しにくいですよ!

      「先生方は長く働かれている方が多いですか?」

      在籍年数が長い職員が多ければ、働きやすく、無理な残業が少ない環境である可能性が高いですね♪

      産休や育休を取得して戻ってきている先生はいらっしゃいますか?

      産休・育休から復帰する先生が多い園は、働きやすく定着率が高いことが多い可能性も!

      直接「人手は足りていますか?」と聞くよりも、具体的な働き方や職員の在籍状況を尋ねることで、自然に情報を得ることができるでしょう。

      ICT導入や業務改善の取り組みがあるかチェック

      求人票に「連絡帳アプリ導入済み」「業務削減プロジェクト実施中」といった記載がある園は、事務作業の効率化に取り組んでいる証拠。

      残業削減につながるポイントです。

      特に連絡帳アプリがある園で勤務する保育士さんからは

      手書きのときよりも1人あたり5〜10分短縮できるようになり、帰る時間が早くなった
      同僚と同じシステムを使うから情報共有もラクで、持ち帰りが減った

      といった声も届いています。

      小さな時短の積み重ねが、残業や持ち帰りを大きく減らすことにつながるでしょう。

      また、業務時間外の勤務に対して、きちんと残業代を支給してくれる園を選ぶことが大切です。

      しかし、「求人票だけでは、園の内情がわからない」と不安な方は、保育士バンク!までご相談ください。

      残業代の支給だけでなく、行事の多さ、職員の離職率といった詳しい情報をお届けします。

      保育業界に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたが安心して働ける園に出会うためのサポートをいたしますので、お気軽にご相談くださいね。

      保育士バンク!に転職相談

      出典:賃金構造基本統計調査/厚生労働省出典:労働基準法出典:保育士の有効求人倍率の推移(全国)/こども家庭庁

      保育士として「残業なし・持ち帰り仕事なし」を実現できる働き方を目指そう

      保育士さんは、保育以外にも事務作業や製作物、行事の準備などさまざまな仕事を抱え、残業に悩む方は多いかもしれません。

      安心して長く働き続けるためには、サービス残業や持ち帰り仕事を減らすために、自ら行動することも大切です。

      もし、現在、残業が多くて悩みを抱えている方は、転職について考えてみましょう。

      職員一人ひとりが無理なく働けることが、子どもたちへのよりよい保育につながる

      そんな考えを大切にしている園を選べば、保育士として充実したキャリアを積むことができるでしょう。

      まだ、転職すべきか迷っている」という段階でも、まずは、保育士バンク!にご相談くださいね。

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      「今の職場で長く続けるイメージはできない」と思っているのなら、どんなキャリアが描けそうかをプロに相談してみましょう。自分では気づけなかった強みや希望に気づけて、より働きやすい道が開けるかもしれません。

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