保育士資格の正式名称の正しい書き方。履歴書・職務経歴書の記載例・NG例・質問Q&A

「保育士資格の正式名称ってどう書けばいいの?」と不安に感じている方はいませんか。履歴書や職務経歴書に資格を書く際、「保育士免許」「保育士証」など、呼び方がいくつもあって迷ってしまう方もいるでしょう。今回は保育士資格の正式名称や履歴書の記載例、NG例、よくある質問まで徹底解説!保育士証をなくした場合の対応や、旧姓のままの場合の記載方法なども紹介するのでお役立てください。

目次

保育士資格の正式名称とは。取得日といつのことですか?

履歴書や職務経歴書に保育士の資格を記載する際、「保育士免許」「保育士証」と書いてよいのか迷う方も多いかもしれません。

保育士資格の正式名称は、法律上「保育士」と定められています。

都道府県知事から発行される「保育士証」を取得して最初に、「保育士」であることを証明できます。

ただし、「保育士証」や「保育士資格証明書」は専用証明書の名前であり、資格の正式な名前ではないため、注意しましょう。

履歴書や職務経歴書では、「保育士資格取得」あるいは「保育士(登録済)」といった形で記載するのが正しいです

保育士資格の「取得日」はいつ?

保育士資格には、「取得日」と「登録日」の2つの日付があります。

履歴書や職務経歴書にどちらを書けばよいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

以下の表で取得日と登録日の違いについて確認しておきましょう。

項目 意味
取得日 保育士試験に合格した日(通知書に記載)
登録日 保育士登録が完了した日(保育士証に記載)


履歴書などの書類には、保育士試験に合格した日(または、保育士養成施設を卒業した日)を「取得日」として記載します。                    

ただし、保育士試験に6月に合格した場合は、履歴書には「合格通知日」を記入する必要があります。

※上記はイメージ画像です。

履歴書や職務経歴書に記載する日付は保育士証に記載された「登録日」ではないので注意しましょう。

※上記はイメージ画像です。

「保育士資格」と「保母資格」の違い

中には「保母資格取得」と記載された保育士証をお持ちの方もいるかもしれません。

2003年(平成15年)4月の法改正により、それまで使われていた「保護母資格」は「保育士資格」となり名称が統一されました。

そのため、2003年3月以前に「保護母資格」を取得した方も、現在は自動的に「保育士資格保有者」として扱われます。

過去に「保護母資格」として資格を取得された方も、履歴書や職務経歴書などには「保育士資格取得」あるいは「保育士(登録済)」と記載して問題ありません。

【履歴書・職務履歴書記載例】保育士資格の正式名称・幼稚園免許状の書き方も紹介

続いて、履歴書や職務経歴書で免許・資格の欄の「保育士資格」や「幼稚園教諭免許状」の正式名称の正しい書き方について詳しく見ていきましょう。

履歴書の例

1.【取得年月日】

西暦・和暦のいずれであっても記載されませんが、履歴書全体で表記を統一することが大切です。養成校の卒業年月日または保育士試験の合格通知日を確認し、記入しましょう。

和暦の場合の例:令和〇3月
西暦の場合の例:20〇〇年3月

西暦 年号
2025 令和7年
2024 令和6年
2023 令和5年
2022 令和4年
2021 令和3年
2020 令和2年
2019 令和元年 / 平成31年
2018 平成30年
2017 平成29年
2016 平成28年
2015 平成27年
2014 平成26年
2013 平成25年
2012 平成24年
2011 平成23年
2010 平成22年
2009 平成21年
2008 平成20年
2007 平成19年
2006 平成18年
2005 平成17年
2004 平成16年
2003 平成15年
2002 平成14年
2001 平成13年
2000 平成12年
1999 平成11年
1998 平成10年
1997 平成9年
1996 平成8年

2.【保育士資格の記載】

「保育士取得」と記載します。このとき、「取得」の前に一文字分のスペースを空けると、見た目が整い、読みやすくなります。

また、養成校卒業前などの場合は「取得確認(〇年〇月予定)」と記入しましょう。

3.【幼稚園教諭免許の記載】

「幼稚園教諭第二種免許取得」と記載されます。 免許状に記載されている年月日を記入しましょう。 必要に応じて第一種・第二種かもかも明記します。

職務書例

続いて、職務経歴書取得資格・免許資格の執筆について紹介します。

職務職務書は、上記のような表形式だけでなく、課金線などが引かれていないシンプルな書式のものもあります。

その場合は、箇条書きで「保育士資格」などと記載し、取得時期はかっこで書く記載のが一般的です。 幼稚園教諭免許状についても同様に記載しましょう。

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【NG例付き】保育士資格の正式名称の履歴書例!よくある間違い

履歴書に保育士資格を記載する際のよくある間違いについて紹介します。

「保育士 免許 取得」と書くのはNG

以下のように「保育士 免許 取得」と書くのは間違いです。

「免許」という表現は、教員免許(例:幼稚園教諭免許)などに用いられる言葉であり、保育士には当てはまりません。

保育士資格は免許ではなく、あくまでも「資格」なので、「保育士資格 取得」と記載しましょう。

「保育士 試験 合格」と書くのはNG

以下のように「保育士 試験 合格」と書くのは間違いです。

履歴書などには保育士は試験に合格したことを書くのではなく、取得したことを記入します。

保育士試験の合格通知の日付を確認し、記載しましょう。

「保育士資格・幼稚園教諭免許状 取得」とまとめて書くのはNG

「保育士資格」と「幼稚園教諭免許状」の両方をお持ちの方でも、1行にまとめて記載するのは間違いです。

それぞれ別の資格であり、取得年月日も異なる可能性があるため、必ず1行ずつ分けて記載する必要があります。

他の資格の取得日に関係なく最初に「保育士資格 取得」と書くのはNG

たとえ保育士資格がメインの資格であっても、他の資格の取得日に関係なく最初に「保育士 資格 取得」と記載するのは誤りです。

職務経歴書や履歴書では、すべての資格を取得した順に、正しい年月日を添えて記載しましょう。

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    「保育士資格」の書き方や保育士証~よくある質問Q&A~

    保育士資格に関する書き方や保育士証・登録証などの扱い方について、よくある質問をQ&A形式で紹介します。

    保育士に必要な資格の正式な名前は?

    A. 正式には「保育士」という名称の国家資格です。

    履歴書などには「保育士資格(国家資格)」や「保育士登録済」と記載します。

    保育士資格の認定機関ってどこ?誰が発行してるの?

    A. 保育士資格の認定機関は厚生労働省です。登録と保育士証の発行は都道府県知事が行います。

    保育士資格は、厚生労働省が所管する国家資格で、児童福祉法に基づき制度が設けられています。

    試験に合格した後は、都道府県知事により「保育士」として登録され、「保育士証」が交付されます。

    保育士証を持つことで、正式に「保育士」として名乗ることができます。

    昔取得した「保母資格」は、今も使えますか?

    A. 現在も「保育士資格」として有効です。

    2003年(平成15年)の児童福祉法改正により、「保母」という呼称は「保育士」と統一しました。このため、法改正前に取得した「保母資格」をお持ちの方は、新たに資格を取り直す必要はありません。「保育士資格保有者」とみなされています。


    登録事項変更を行う場合は「保育士証」が交付されるため、 登録事務処理センターにて詳細を確認しましょう。

    保育士は更新の必要がある資格ですか?

    A. 保育士資格に更新制度はありません。

    保育士は一度資格を取得し、都道府県知事に登録されて「保育士証」が交付されれば、その後の更新手続きは必要ありません。

    履歴書には保育士証の登録日を書くのが正解?合格日でもいい?

    A. 「保育試験の合格通知日」を書くのが正解です。

    履歴書に記載する「資格取得日」は、その資格を取得する要件を満たした日=試験合格日を記載します。

    保育士資格の取得見込みの場合は履歴書に書けばいいの?

    A. 取得見込みであることを明記すれば記載できます。

    保育士試験に合格していない段階でも、受験予定であることや合格・登録が見込まれていることが明らかであれば、履歴書に「取得見込み」として記載できます。

    採用側も入職時期や業務内容を調整しやすくなるため、正しく日付を記載しましょう。

    資格・免許がたくさんある場合は何を基準に書けばいいの?

    A. 応募先の仕事内容や求められるスキルに関係のある資格を優先して書きましょう。

    履歴書には、すべての資格を網羅する必要はありません。

    応募先が重視しそうな資格や、その仕事に直接活かせるものを優先して記載します。

    保育施設での勤務を希望される場合は、「子育て支援員」「こども環境管理士」「発達障害児支援士」などの資格があれば、時系列に沿って記入するとよいでしょう。

    保育士証の名前が旧姓のままですが、変更した方がいいですか?

    A. 現在使用している氏名に変更しておきましょう。

    保育士証と履歴書・身分証明書の氏名が異なると、採用手続きや資格確認の際に照合作業が発生し、手間や時間がかかる場合があります。

    そのため、結婚・離婚などで氏名が変わった場合は、「登録事項変更届出書」を提出し、保育士証の氏名を現在の名前に変更しておくとよいでしょう。

    氏名変更にかかる費用は1,600円(2025年6月時点)です。手続き後およそ2カ月で新しい保育士証が届くようです。

    保育士証をなくしたら再発行はできる?

    A. 発行(再交付)できます。費用は1,100円程度(2025年6月時点)で、申請から約2カ月後に新しい証が届きます。※前後する可能性あり

    転職活動などで早めの提出が必要な場合は、すぐに再発行のための手引書を登録事務処理センターから取り寄せるとよいですね。

    読んでおきたいおすすめ記事

    保育士資格の正式名称を確認しようとしたら…保育士証が見当たらない!どうする?

    転職活動の準備中に「保育士証がない…」と気づく方も少なくありません。そんなときは、以下の流れを確認し、落ち着いて対応しましょう。

    step1:保育士証が保管されていそうな場所を探す

    まずは、過去に勤務していた園からの書類や引越し時の段ボール、自宅の重要書類ファイルなどを丁寧に確認してみましょう。

    もし、過去に勤務していた園に保育士証を預けたままになっている可能性がある場合は、直接問い合わせてみるのもひとつの方法です。

    意外な場所に保管されている場合もあるでしょう。焦らず一つずつ確認していくことが大切です。

    step2:再発行に向けて手引書を申請する

    探しても見つからない場合は、 登録事務処理センターから「登録変更等の手引き(保育士証再交付申請用)」を取り寄せる必要があるため、詳細をホームページでご確認ください。

    手引書が手元に届いたら、手数料1,100円(2025年6月時点)を支払い、以下の書類を準備しましょう。

    • 保育士証再交付申請書(「再交付手引き」に同封)
    • 振替払込受付証明書(郵便局の窓口で支払い後に受け取る)

    申請書類の点検確認で不備が判明すると再交付が遅れる可能性があります。

    記入漏れや送付書類の不足などがないかしっかり確認しましょう。

    step3:履歴書には「保育士証(登録済・再発行申請中)」と記載する

    再交付中に保育士証が手元にない場合でも、資格登録が済んでいれば履歴書に「保育士証(登録済・再発行申請中)」と記載して問題ありません。

    ただし、採用担当者には面接時などで口頭で説明できるよう、準備しておきましょう。

    保育士証が見当たらないときの転職活動の進め方

    「保育士証が届かない…」と気づいたとき、多くの方が「転職活動を始めてもいいのかな?」と不安になるかもしれません。

    とりあえず保育士証の再発行手続きを進めている最中でも、今できることを少しずつ進めていくことが大切です。

    「自分一人で動くのは不安…」「応募園に保育士証を紛失したことを知られたら、印象が悪いかも…」などと悩む方は、保育士専門の転職支援サービス「保育士バンク!」にご相談ください。

    保育士バンク!では、求人の紹介から園との調整までを担い、専任のアドバイザーが状況に合わせたサポートをさせていただきます。

    なお、保育士資格の状況や再交付の進捗状況などについても、専任のアドバイザーが不安の事情に寄り添い、応募先の園に丁寧に説明してくれることもあります

    転職活動を一人で進めるのが不安なときは、どこか専門のサービスを頼ることで、安心して自分が働きたい職場を見つけることができます。

    保育士証の再発行を待ってから動き出すのではなく、一歩踏み出すことができ、希望する職場との出会いにつながります。

    「転職しようか迷っている」「転職したくても保育士証を無視して一歩踏み出せていない」のような悩みを抱く方は、保育士バンク!へお気軽にご相談くださいね。

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    保育士資格の正式名称を正しく理解して、自信を持って履歴書を書こう

    保育士資格は、児童福祉法で定められた国家資格です。

    転職や就職活動の際には、履歴書・職務経歴書に資格名を記載する機会が多いため、正式名称や取得日などを正しく保管することが大切です。

    基本的なマナーを知っておくと、自信を持って履歴書に「保育士資格」と記載することができるでしょう。

    また、中には「これから保育士資格を取りたい」と考えている方もいるかもしれません。

    保育士は、子どもたちの成長を見守り、日々の関わりを通してやりがいを感じられる魅力的な仕事です。

    そんな保育士を目指してスタートとして、四谷学院の保育士講座のような初めての方でも安心して学べる通信講座の活用を考えてみませんか。

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