「保育教諭」という言葉を耳にするけれど、「保育士とはどう違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?特に認定こども園で働くには、保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を持つ“保育教諭”が必要とされる場面が増えています。今回は保育教諭とは何か、保育士との違いや資格の取り方、仕事内容まで解説!資格取得を目指す方向けに「よくある質問Q&A」もあわせて紹介していますので、疑問解決にお役立てください。
保育教諭とは「保育士資格+幼稚園教諭免許状」を取得した先生のこと
保育教諭(ほいくきょうゆ)とは、保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を持つ先生のことです。
この職種が注目されるようになった背景には、保育・教育施設を取り巻く環境の変化にあります。
以前は、家庭の就労状況によって子どもが通う施設がわかれていました。
たとえば、家庭での保育が可能な場合は、3歳になると幼稚園に通い、教育を受けることが一般的でした。
一方で、保護者の就労などで保育が必要な場合は、0歳から利用できる保育園が選ばれていました。
そのため、働く先生に求められる資格も施設によって異なり、幼稚園には幼稚園教諭免許状を持つ先生、保育園には保育士資格者が配置されていたのです。
しかし、2020年以降「保育と教育のどちらの役割も担える施設が必要」という声が高まり、認定こども園が誕生しました。
認定こども園には「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」といった4つのタイプがあります。
なかでも「幼保連携型認定こども園」では、保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を持つ保育教諭の配置が法律で義務づけられています。
そのため、両方の資格を併せ持つ人材が「保育教諭」として位置づけられ、活躍の場が広がっています。
2024年4月時点で、幼保連携型認定こども園は全国に316カ所あり、今後も施設数の増加とともに保育教諭のニーズも高まっていくことが予想されます。
なぜ「保育教諭」が求められているの?資格を取得するメリット
「保育教諭」は多様な子どもたちに寄り添うために必要な存在
保育教諭が求められている背景には、「認定こども園」に通う子どもたちの生活リズムや家庭の事情がさまざまであることが関係しています。
認定こども園では、保護者の就労状況に応じて「1号認定」「2号認定」「3号認定」といった利用区分があり、登園時間や過ごし方、年間のスケジュールにも違いがあります。
たとえば、同じ認定こども園に通っていても、1号認定の子どもには夏休みや冬休みがある一方で、2号・3号の子どもは長期休みがないことも多く、子どもによって園での生活リズムが異なります。
【認定こども園の「1号・2号・3号認定」のちがい】
認定区分 | 対象年齢 | 保護者の状況 | 利用時間 | 登園時間の目安 |
---|---|---|---|---|
1号認定 | 満3歳以上 | 保護者が就労していない | 教育時間(4〜5時間程度) | 9:00頃〜13:30頃 |
2号認定 | 満3歳以上 | 共働き・介護などで保育が必要 | 保育時間(最大11時間) | 7:30頃〜18:30頃 |
3号認定 | 0〜2歳 | 2号と同じ条件 | 保育時間(最大11時間) | 7:30頃〜18:30頃 |
このように、同じ園に通っていても登園時間や一日の流れに違いがあることから、先生には柔軟な対応が求められます。
たとえば、短時間で活動を終えて帰る子どもにはスムーズな切り替えができるよう配慮し、長時間園で過ごす子どもには生活リズムが乱れないような環境づくりが求められるでしょう。
そのため、保育と教育の両方の視点を持つ「保育教諭」が必要とされているのです。
就職・進路の幅が広がる!保育教諭の資格のメリット
保育教諭の需要が高まるなか、保育士資格と幼稚園教諭免許状のどちらも持っていれば、保育園・幼稚園・認定こども園など、さまざまな職場で働くことが可能です。
そのため、「進学先や働く場所をまだ決めきれていない」「将来の選択肢を広げておきたい」と考えている方は、取得しておくとよいでしょう。
実際の求人のなかには「保育士+幼稚園教諭免許をお持ちの方歓迎」と記載されていることが多く、就職・転職面でも有利になるケースがあるようです。
保育教諭は、保育と教育の両方に対応できる専門性を示し、自分自身の進路や働き方の幅を広げられる資格といえるでしょう。
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保育教諭・保育士・幼稚園教諭との違い~資格、働き方、給料をわかりやすく比較
保育・教育の仕事に関心がある方にとって、「保育教諭」「保育士」「幼稚園教諭」の違いは少しわかりにくいかもしれません。
ここでは、それぞれの資格や働ける場所、仕事内容、給料の目安を紹介します。
役割の違い
保育教諭・保育士・幼稚園教諭は、いずれも子どもと関わる仕事ですが、資格の内容や働く場所、役割には明確な違いがあります。
それぞれの特徴を一覧で比較してみましょう。
項目 | 保育教諭 | 保育士 | 幼稚園教諭 |
---|---|---|---|
必要な資格 | 保育士資格+幼稚園教諭免許状 | 保育士資格 | 幼稚園教諭免許状 |
資格を活かせる職場 | 認定こども園 | 保育園、乳児院など | 幼稚園 |
呼ばれ方 | 保育教諭 | 保育士 | 幼稚園教諭・先生 |
対象年齢 | 0〜5歳 | 0〜5歳 | 満3歳〜就学前 |
仕事内容の特徴 | 保育と教育の両方を担当 | 生活・発達のサポート中心 | 教育活動が中心 |
資格の取得方法 | 養成校で両方取得/特例制度の活用 | 試験合格または養成校卒業 | 教育系の学校を卒業して取得 |
給料の違い
保育士・幼稚園教諭・保育教諭の給与を比較すると、月給の面では保育士がもっとも高いものの、ほぼ同じ水準であることがわかります。
職種 | 月給(勤続年数) |
---|---|
保育士 | 34万8000円(11.2年) |
幼稚園教諭 | 33万5000円(9.2年) |
保育教諭 | 33万2000円(9.8年) |
なお、認定こども園の拡大や配置基準の変化、保育教諭への期待の高まりにより、今後は保育教諭の処遇改善が進み、給与水準が高まる可能性がありそうです。
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保育教諭になるには?養成校卒業ルートが最短!大学・短大・専門学校を比較
「保育教諭」になるには、保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方が必要です。
この2つの資格を同時に取得する最も効率的なルートが、「指定保育士養成施設(大学・短大・専門学校)に通う方法」です。
卒業と同時に保育士資格や幼稚園教諭免許状を取得できるため、「なるべく早く資格を取りたい」「両方の資格を確実に取りたい」と考えている方におすすめです。
ここでは、大学・短期大学・専門学校のそれぞれの特徴や学費の目安、取得できる資格の違いをわかりやすく紹介します。
大学(4年制)
4年制大学では、保育士資格や幼稚園教諭一種免許状の取得を目指しながら、じっくりと時間をかけて保育の知識や技術を学べるのが特徴です。
大学によっては、心理学・福祉・教育学など幅広い分野に触れながら、子どもの育ちや支援のあり方を多角的に学べるカリキュラムが組まれている場合もあります。
保育に限らず、より広い視野で子どもと関わる力を養いたい方に向いているでしょう。
また、幼稚園教諭一種免許状を取得できる大学を選べば、専門性の高い学びを深めることができ、将来、主任保育士や園長などのキャリアアップにもつながる可能性があります。
大学を卒業すると「学士」の学位も取得でき、これは他の進路にはない魅力のひとつです。
なお、私立大学と公立大学では学費に大きな差があり、進学の際は経済面も含めた検討が必要です。
公立大学は比較的学費がおさえられる一方で、入試の難易度が高くなる傾向があります。
【学費の目安(4年間)】
私立大学:約350万〜450万円
公立大学:約200万〜300万円
(※入学金・教材費・実習費などが別途必要な場合があります)
短大(2年~3年制)
短期大学では、2年間(または一部3年制)で保育士資格と幼稚園教諭二種免許状を同時に取得できるのが特徴です。
「なるべく早く資格を取りたい」「短期間で保育の現場に出たい」と考えている方には、効率よく学べる進路といえるでしょう。
カリキュラムは実践的な内容が中心で、ピアノ・手遊び・製作など保育技術の授業や、現場での実習が豊富に組まれています。大学と比べて学費がおさえられる傾向にあるのも魅力のひとつです。
ただし、2年間で多くの単位を修得する必要があるため、学びのペースはややハードになることも。計画的な学習と実習への取り組みが大切です。
【学費の目安(2年間)】
私立短期大学:約220万〜280万円
公立短期大学:約140万〜200万円
(※入学金・教材費・実習費などが別途必要な場合があります)
専門学校(2年~3年制)
専門学校は、現場で役立つ保育技術や実践力を短期間で身につけたい人に向いている進路です。
ほとんどの学校が2年制で、保育士資格の取得を目指せます。
なかには幼稚園教諭二種免許状の取得にも対応している学校もありますが、全ての学校ではないため、事前の確認が必要です。
少人数制で手厚いサポートが受けられる学校も多く、手遊び・ピアノ・製作といった保育実技に重点を置いたカリキュラムが組まれているのが特徴です。
実習の機会も多く、「すぐに保育現場で働きたい」「実践から学びたい」という方にぴったりかもしれません。
【学費の目安(2年間)】
専門学校:約200万〜260万円
(※入学金・教材費・実習費などが別途必要な場合があります)
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保育士・幼稚園教諭どちらかの資格を持っている人へ。保育教諭になるための特例制度
すでに「保育士資格」または「幼稚園教諭免許状」のどちらかを持っている方が、もう一方の資格を取得し、「保育教諭」として働きたい場合、特例制度(幼保特例)を活用することができます。
所定の実務経験と必要な単位を満たすことで、通常よりも短い期間・少ない費用で、もう一方の資格を取得することが可能です。
特例制度の期限は2030年3月31日までとなっています。※2025年7月時点
そのため、「これから保育士資格または幼稚園教諭のみを取得する予定」の方であっても、特例制度を活用して、後からもう一方の資格を取得することも可能です。
制度の活用を視野に入れておけば、将来の選択肢も広がるでしょう。
ここからは、
- 保育士が幼稚園教諭免許状を取得する方法
- 幼稚園教諭が保育士資格を取得する方法
2つのパターンについて解説します。
特例制度を利用して保育士が幼稚園教諭免許状を取得するには
【対象者】
保育士資格を有し、以下の実務経験を満たしている方
実務経験…保育士としての勤務経験が3年以上かつ4,320時間以上
【必要な単位数と内容】
・大学・短大・通信制課程などで8単位程度の履修が必要
(幼保連携型認定こども園における保育教諭等としての勤務経験が2年以上かつ2,880時間以上ある場合、必要な単位数が6単位に軽減)
【免許状の種類】
学歴に応じて、「一種」または「二種」の幼稚園教諭免許状が授与
【申請方法】
必要単位を修得後、都道府県の教育委員会へ申請
特例制度を利用して幼稚園教諭が保育士を取得するには
【対象者】
幼稚園教諭免許状を有し、以下の実務経験を満たしている方
勤務経験・・・幼稚園教諭としての勤務経験が3年以上かつ4,320時間以上
【必要な科目・内容】
・保育士養成施設(大学・短大・専門学校)などで、厚生労働省が指定する科目を履修する必要あり
・必要な単位数の目安は8科目程度
※幼保連携型認定こども園での勤務経験が2年以上かつ2,880時間以上ある場合、一部単位が軽減される可能性があり(自治体の判断による)
【申請方法】
必要単位を修得後、各都道府県の保育士登録機関を通じて申請
保育教諭の仕事内容~1日のスケジュール~
保育教諭は子どもたちの成長段階や家庭環境に応じて、保育と教育の両面から関わるのが特徴です。
「幼保連携型認定こども園」では、0歳~5歳までの幅広い年齢の子どもたちを対象に、生活の援助から学びのサポートまで、さまざまな役割が求められます。
保育教諭の主な仕事内容は以下の通りです。
- 子どもたちの身の回りの援助(食事・排せつ・着替えなど)
- 年齢や発達に応じた保育・教育活動の企画・実施
- 異年齢児とのかかわりや集団生活を通じた社会性の育成
- 保護者との連絡・面談、子育て支援
- 行事の準備や環境整備、記録の作成
たとえば、1号認定の子どもは9時頃に登園し、午後の早い時間には降園する傾向があります。
また、2号・3号認定の子どもたちは朝早くから夕方まで長時間を園で過ごすため、それぞれが安心して過ごせるように、柔軟な対応が求められるでしょう。
【1日のスケジュール例】
保育教諭の1日のスケジュール(例)
時間 | 対応する子ども | 業務内容 |
---|---|---|
7:30~ | 2号・3号認定 | 早朝保育、登園対応、健康観察 |
9:00~ | 全児(1号含む) | 朝の会、主活動(戸外遊び・制作など) |
11:30~ | 全児 | 昼食、歯みがき、排泄援助 |
12:30~ | 2号・3号認定児 | 午睡(年齢に応じて)・休息 |
14:00~ | 1号認定児 | 降園対応・保護者対応 |
15:00~ | 2号・3号認定児 | おやつ・自由遊び |
16:00~ | 2号・3号認定児 | 順次降園・延長保育開始 |
18:30~ | 延長保育児 | 延長保育終了、清掃・日誌記録・明日の準備 |
- 1号認定児:教育を目的に通園(保護者が就労していない等)、登園時間は短め
- 2号認定児:3歳以上で保育を必要とする子(就労・介護などが理由)
- 3号認定児:0~2歳で保育を必要とする子
登園時間や活動内容が異なる子どもたちに合わせて活動を用意し、健やかな成長を支えることは保育教諭の大切な仕事です。
また、多様なニーズに応える認定こども園には多くの子どもが通う傾向があります。
少子化の時代であっても閉園リスクが比較的低く、安定した運営が期待できるため、長期間安心して働ける職場といえるかもしれません。
保育教諭とは?よくある質問Q&A
最後に、保育教諭に関するよくある質問にQ&A形式で紹介します。
保育教諭って国家資格ですか?
保育教諭という資格そのものは存在せず、「保育士資格」と「幼稚園教諭免許状」の両資格を取得した方が「保育教諭」と呼ばれています。
保育士の資格だけでも認定こども園で働けますか?
認定こども園ごとで求められる資格が異なるため、将来的なキャリアを考えると、両方の資格を取得しておくと安心です。
特例制度って誰でも使えるの?
たとえば、保育士として3年以上・4,320時間以上勤務した方であれば、短期間で幼稚園教諭免許状を取得できます。制度の利用期限は2030年3月31日までです。
学費が安い専門学校では保育士資格しか取れないので進路に悩んでいます。
保育士資格のみで進学した場合でも、卒業後に特例制度を利用して、もう一方の資格を取得することも可能です。
なお、厚生労働省が都道府県を通じて行う「保育士修学資金貸付」制度では、保育士養成施設に通う学生が月5万円(最大120万円)まで借りることができ、卒業後に対象の施設で5年間勤務すれば返済が免除されます。
保育教諭になるには養成校でピアノを弾いたり、実習に参加したりする必要はありますか?
保育士資格や幼稚園教諭免許状を養成校で取得するために、大学・短大・専門学校の保育実習や教育実習が義務づけられています。
また、音楽(ピアノ・歌)や手遊び、制作指導などの実技もカリキュラムに含まれることが多く、保育現場で求められるスキルを養う内容となっています。
ただし、ピアノを弾くことに不安がある方でも、入学時点でのスキルは問われず、基礎から学べる学校がほとんどなので安心して学べます。
保育教諭の求人は増えてきていますか?
少子化が進む一方で、保育の質を重視した保育施設の整備が進み、「保育も教育もできる人材」として保育教諭のニーズが高まっています。
認定こども園の数が増えている影響もあり、保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を持つ保育教諭は採用面で優遇されるケースもあります。
認定こども園の求人を知りたい出典:保育士になるには/こども家庭庁出典:保育士試験合格者の就職状況等に関する調査研究研究報告書/厚生労働省出典:保育士試験の実施状況(令和5年度)/こども家庭庁出典:令和7年試験案内/一般社団法人 全国保育士養成協議会
保育教諭とは保育のプロ!資格取得を検討してみよう
保育教諭は、保育と教育の両方の視点から子どもたちの成長を支える専門職です。認定こども園の増加により、ニーズは高まっています。
「保育士資格」と「幼稚園教諭免許状」の両方を取得することで、就職やキャリアの選択肢も広がるでしょう。
また、なかにはまず、保育士資格を取得したいという方もいるかもしれません。
そんな時は、四谷学院の保育士講座を活用してみてはいかがでしょうか。
四谷学院では、初心者でも安心して学べる教材とサポート体制が整っており、独学では不安な科目も効率よく学習できます。
保育士資格を取得しておくことで、将来的に特例制度を活用して保育教諭を目指すことも可能です。
「子どもが好き」という方はぜひその想いを大切に、四谷学院の通信講座の受講を検討してみてくださいね。
また、保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を持っているなかで、認定こども園への転職を考えているけれど、何を基準に得欄べば良いの悩んでいるという方もいるかもしれません。
そんな時は、保育士バンク!にご相談ください。
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