転職活動で避けては通れない履歴書の「自己PR」に頭を抱えている保育士さんもいるでしょう。「『明るい』くらいしか自慢できることがない…」とお悩みなら、それを自己PRにしてしまいましょう!今回は、保育士さんの履歴書や面接で「明るい」を自己PRのキラーワードに変身させるポイント、すぐに使える例文などを紹介します。
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■目次
「明るい」が保育士さんの自己PRになる3つのキーワード
保育士さんの就職・転職活動において、性格を自己PRにすることはまったく問題ないでしょう。
しかし、ただ「私の長所は明るい性格です」と答えてしまうのでは言葉足らずと言えます。
履歴書や面接では「明るい」性格を、より具体的に相手にイメージさせる 説明が必要になります。
つまり、明るい性格が保育の現場でどう活かせるかのアピールが必要ということです。
「明るい」を、保育士としての適性につなげるキーワードを見ていきましょう。
コミュニケーション能力
保育士さんの適性を感じさせる、明るい性格の具体例として分かりやすいのは「コミュニケーション能力」の高さです。
これは、職員同士のチームワークやクラスをまとめる基盤となる 「協調性」、
子どもから大人までさまざまな関係性の相手と円滑に仕事を遂行させる「調整力」、
人に信頼感を与えたり、人脈の幅を広げられたりする能力を持つ「社交性」などの具体例でアピールすることができます。
ポジティブ
ポジティブな考え方ができるという性格も、保育士さんの自己アピールに適しています。
トラブルやクレーム、失敗などにも負けず、前向きに解決に向けて模索できる「強い心」、
困難を乗り越える「レジリエンス能力」などを裏づけられるエピソードなどがあるとよいでしょう。
また、具体的に問題を解決したエピソードがなくても、いつもポジティブな姿勢で仕事にのぞむことで、周囲によい影響を与えられた経験や、その際にかけられた相手からの言葉や評価などを引き合いに出すのもよいでしょう。
笑顔
子どもたちが元気で健やかに成長するため、また、保育園で家族と離れて生活する時間を不安にさせないためにも、保育士さんが「笑顔でいること」は、とても大事です。
履歴書や面接でも、この人に働いてもらいたいと印象づけることにもつながるでしょう。
ここで大事なのは「私はいつも笑顔でいます」と、事実を伝えるのではなく「笑顔でいることを大事にしている・ポリシーとしている」という、自分自身の心がけとして伝えることです。
そのうえで「笑顔」がなぜ大事と考えるのかの裏づけとして、子どもとのかかわりや周囲の人間関係においてのエピソードや経験を盛り込みましょう。
基本をチェック!自己PRの書き方
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採用の場で、履歴書や面接をもとに判断されるのは、主に以下の内容と言えます。
- 園の方針にあっている人材か
- 今までのキャリア、経験
- 仕事に対する考え方、取り組み方
- いっしょに気持ちよく働けるか
ただ漠然と自分の長所を書き連ねるのではなく、これらを念頭においたうえで、相手が「知りたい情報」を盛り込みながら「求めている人材」であることを伝える のが、自己PR成功への一歩です。
効果的な自己PR文作成の基本として、以下の順序で文章を組み立てるのがのぞましいでしょう。
【1】結論
【2】裏づけになるエピソード、他己評価
【3】転職先でどう活かせるか
まず書き出しを「私は○○な明るい性格です」などと結論から述べたうえで、その理由や根拠、裏づけとなるエピソードを補足します。
最後に、それらが保育士としてこの就職先でどのように活かせるかという内容に着地しましょう。
「明るい」で保育士転職を成功させる自己PR例文3
ここでは、キーワードごとに3つの例文を紹介します。
「コミュニケーション能力」の例文とポイント
例文
保育士が働くうえで、大切なのはチームワークだと考えています。
以前の園では、職員同士の報告・連絡・相談などが個人のやり方に任されていて、子どもの情報や状況が共有されずにトラブルとなったり、活動や保育がうまくいかなかったりすることが多々ありました。
私は、あいさつや雑談など小さいコミュニケーションを積み重ねることで、職員同士の情報共有が大事ということを伝え、みんなの仕事のスタイルに合う共有方法を考えて提案しました。
また、職員同士のコミュニケーション不足を解消するため、私自身がみんなの橋渡し役になるよう、明るくふるまいながら会話や記録による情報共有の機会を増やすようにも努めました。
その結果、保育でのトラブルが減り、子どもたちとの接し方にもよい影響が生まれました。
これからも私の持ち味である協調性を発揮して、子どもたちやあらゆる人たちとのチームワークを大事にしていきたいと考えています。
ポイント
明るい性格とコミュニケーション能力の高さをアピールしながら、職場の課題解決に取り組んだ事例をアピール しましょう。
子どもとのコミュニケーションや、クラスのチームワーク・団結力を高めたといったような保育内容のエピソードにも応用できます。
「ポジティブ」の例文とポイント
例文
私はつねにポジティブに物事をとらえるようにしています。
前職の保育園では、保護者からの理不尽な要求やクレームに、園として対応しなければならない場面が多くありました。
精神的にも大変つらい対応でしたが、あえて「前向きにとらえる」を心がけたことで、クレームに対しても、ただ受け入れる、または抵抗するのではなく、よりお互いにとって建設的な解決策を考えるきっかけととらえることができました。
そうして相手の言葉と向き合ってポジティブに対応していくことで、保護者やクレーム相手からも、最終的には「○○先生に相談してよかった」と信頼を得ることにもつながりました。
保育士は子どもだけでなく、多くの人と親身にかかわることが大事な仕事だと考えています。つねに前向きに問題を解決しながら、明るい保育の実現を目指していきたいです。
ポイント
トラブル対応を信頼に結びつけた経験など、仕事上での具体的なエピソードを交えながら、自分の心がけや保育観とあわせてアピールできるとよいでしょう。
「笑顔」の例文とポイント
例文
私は、いつでも明るく笑顔を絶やさずにいることを大切にしています。
保育の現場では、発達段階がさまざまな子がいます。乳幼児期は一人ひとりの差もあるため、親の不安が子に伝わってしまったり、子ども間のトラブルのきっかけになったりする例も見てきました。
そんなときに私は、子どもや保護者に対して難しいアドバイスをするのではなく、まずは明るく笑顔で「大丈夫」と明るく伝え、ほめるようにしています。
保育士として専門知識を活かしてサポートするにあたり、それを受け入れてもらうために、子どもや保護者の不安や不満をとりのぞき、安心してもらうことが大切だと考えているからです。
つねに笑顔でいることには努力も必要ですが、自分の笑顔が子どもたちの笑顔につながると信じて、これからも続けていきたいと考えています。
ポイント
「明るい」ことが、保育の現場でどう活かされているかをアピールしましょう。
ただ楽観的な人・ことなかれ主義の人と受け取られないように、意識をもって明るく努めていると伝えることが必要です。
保育士さんへ
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履歴書の自己PRに使える「明るい」の言い換えパターン集
明るい性格を、そのまま「明るい」と表現するのでは、社会経験がある転職の履歴書内容としては物足りないでしょう。
ここでは、自己PRに参考になる明るい性格の具体的な言い換え例を一覧にしました。
自分の「明るい」を補足できる言葉を見つけてみましょう。
保育士さんの履歴書は「明るい」を活かした自己PRで!
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明るい性格は、保育士さんにとってはとても大事な要素です。
その明るさを保育の現場でどう活かせるか 、子どもや職員たちにどんなよい影響を与えられるかを最大限アピールできるよう、履歴書の自己PR文で効果的に伝えましょう。
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