保育園でバイキング給食を楽しんでみませんか?食べたい料理をチョイスしたり自分で量を加減したりしてオリジナルメニューに仕上げれば、子どもの食べたいという気持ちが増すかもしれません。今回は、保育園でバイキング給食を行った際に予想できる子どもの姿と配慮点を紹介します。また、導入するねらいについてもまとめました。
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保育園で行われているバイキング給食とは
近年は行事の際に限らず、通常の給食の時間にバイキングを取り入れている園が増えているようです。
好きな料理だけを選んで食べるバイキング形式だと、子どもの栄養バランスが偏ってしまうのでは…と心配になる保育士さんもいるかもしれません。
保育園で行なうバイキング給食は、数種類から主食や副食などを選択できたり、小学校の給食のように子どもが自分で食べられる量を決めて盛り付けたりするスタイルです。
そのため、栄養バランスも考慮しながら進めることができますよ。
自分で好きな料理をチョイスするバイキング形式の給食を通して、子どもが食べることにより興味を持つきっかけになるとよいですね。
保育園にバイキング給食を取り入れるねらい
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保育園にバイキング給食を導入する際には、次のようなねらいを意識するとよいでしょう。
- 食への興味を持つ
- さまざまな食材に対する関心を深める
- 進んで食べたいという意志を育てる
- 自分で盛り付けながら適量を知る
- 完食することで達成感を味わう
子どもが自分で料理を盛り付けたり、好きな料理を選べるコーナーを設けたりすれば、食べ物を残さないで食べることへの責任感が育つかもしれません。
【バイキング給食】子どもの姿と配慮点
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ここでは、バイキング給食を導入した際の子どもの姿を予測しながら、保育士として配慮できることをまとめました。
配膳することを喜ぶ
自分でオリジナルのメニューを考えることに喜ぶ子どもの姿が見られるでしょう。
ただし、まだ自分で料理を盛り付けることに慣れていなかったり、保育士さんに希望をうまく伝えられなかったりと、いつも以上に配膳に時間を要することが予想されます。
<保育士としての配慮>
普段の給食の時間よりも早めに準備に取り掛かれば、余裕を持って配膳できるでしょう。
盛り付けに手こずっている子どもがいたら保育士さんがフォローをするなど、子どもがスムーズにバイキングを楽しめるような雰囲気作りを心がけることが大切です。
好きな食べ物に偏る
嫌いな料理を避けて盛り付けない子どももいるでしょう。
また、好きな料理ばかり摂るなど、子どもの栄養バランスの偏りが気になるかもしれません。
<保育士としての配慮>
子どもの気持ちに寄り添いながら好きな料理を積極的に食べる姿勢を褒めることで、ほかの食材に興味を持つきっかけにつながるかもしれません。
「主食、副食などコーナーを設けてそれぞれチョイスする」、「必ずひと通りの食材を摂る」、「最低でも3品は選ぶ」など、偏食を避けるためのルールを設けてみてもよいですね。
少量しか盛らない
完食したいあまり、食べる量を少なめにしてしまう子どももいるかもしれません。
<保育士としての配慮>
自分で食べられる量を考えながら盛り付けている姿を認め、完食できた喜びを共有しましょう。
「昨日全部食べられたから今日はもう少し増やしてみよう」などと声掛けし、徐々に摂取量を増やせるとよいですね。
かき揚げやコロッケに仕立てれば、子どもが無理なく一定量の野菜を摂取できますよ。
毎日手作りのお弁当だったり、週に何度か給食を導入していたりと、保育園により昼食事情はさまざま。
他の保育園に転職すれば、昼食スタイルの違いにびっくりするかもしれません。
保育園にバイキング給食を導入して食への関心を深めよう
行事のときだけではなく日常の昼食にバイキング給食を取り入れることで、子どもがより食に興味を持つきっかけにつながるかもしれません。
食育の一環として、月1回などバイキング給食を楽しむ日を設けてみてはいかがでしょうか。
なお、保育士バンク!では、日々の保育に役立つ情報を発信しているほか、専属のアドバイザーによる保育園の求人紹介も行なっています。
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情報収集だけでも大歓迎なので、この機会にご相談くださいね。