転職の履歴書について「手書きする必要がある?」「パソコン作成のほうが有利?」と悩む人は少なくないようです。履歴書は、手書き・パソコンどちらでも問題ありません。しかし、どちらにも注意点があります。本記事ではそれぞれのメリット・デメリット、手書き作成用のテンプレート、書き方のマナーと注意点、PDFに変換する方法、よくある質問まで解説します。
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履歴書は手書き派・パソコン派?
履歴書は「手書きでもパソコンでもOK」とされています。
手書きの場合はていねいさや熱意が伝わりやすく、パソコン作成の場合はオフィスソフトのスキルなど実務能力のアピールにつながるでしょう。
保育士がパソコンスキルを備えていることがメリットになる理由としては、施設側の業務のICT化が推奨されていることと密接な関係がありそうです。
以下でそれぞれの傾向をもとに求められる人材のパターンを見ていきましょう。
パソコン作成が有利なパターン
厚生労働省が2023年に公表した全国調査「保育分野におけるICTの導入効果 及び普及促進方策に関する調査研究 報告書」では、回答した保育施設の約80%が園での業務にICTを導入していることが分かっています。
そのうち主要機能をフル活用している割合は、私立園では約67%、公立では約56%となっており、私立園に勤務する保育士の方が、業務のICT化に順応している割合がやや高いようです。
この結果からも、私立園に多く見られるICTを積極的に取り入れている園であれば「履歴書をパソコンで整えられる=ICTに順応しやすい人材」とポジティブに受け止められることがありそうです。
手書きが有利なパターン
同調査によれば、ICTを導入していないと回答した園も約20%あります。
特に公立園では「自施設だけでは導入を決められない」という理由でICT導入が進んでいないという回答が、約86%と高い結果になっています。
こうした園では、紙文化が根強いためパソコンスキルを重視しない傾向が高く、ていねいな手書きの履歴書が好印象につながるケースもあるでしょう。
なお、保育士バンク!が実施した以下のアンケート結果でも、働く保育士さん目線でのICT導入に関する意見や現状を垣間見ることができます。
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いずれであっても、保育士の転職における履歴書は、形式よりも中身や誠実さが評価につながることがほとんどのようです。
手書き・パソコンいずれの場合も読みやすく美しい履歴書であればそれぞれの魅力が伝えられるでしょう。
手書き履歴書のメリット
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履歴書を手書きするメリットについてみていきましょう。
ていねいさ・熱意が伝わる
パソコン操作に不安がある人でも、手書きなら安心して作成できます。また一文字一文字手書きされた履歴書は、採用担当者にも熱意が伝わりやすいでしょう。
特に志望動機や自己PR欄を手書きすることで、思いの強さや人柄がより伝わると感じる採用担当者もいるのではないでしょうか。
美しい文字は印象アップにつながる
文字が整っていて読みやすいと、それだけで好印象を与えることができます。
保育士としては「誠実でていねいな仕事をしてくれそう」「製作や手先を使う作業もうまくこなしてくれそう」といったポジティブなイメージを持ってもらえそうです。
作成の努力がプラス評価になる
特に近年は、手書きの履歴書の割合が減っていることもあり、手書きでしっかり書かれた読みやすい履歴書があると、採用担当者の目にとまりやすくなりそうです。
パソコン作成の履歴書は書き直しや使いまわしが簡単ですが、手書きはそうはいきません。そのため、手書きの履歴書を一から作成することが努力と捉えられ、より高い評価につながることもあるでしょう。
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手書き履歴書のデメリット
手書きの履歴書のデメリットとしては、以下のようなことが考えられます。
毎回、一から書く必要があり手間と時間がかかる
履歴書を手書きする場合、応募先ごとに一枚ずつ清書しなくてはなりません。内容の一部を修正したい場合でも最初から書き直す必要があるため、時間と労力がかかります。
履歴書用紙の購入や印刷といった準備もともなうため、計画性も必要になるでしょう。
提出したら手元に残らない
手書きの場合、原本を提出してしまうと、自分の手元に控えが残りません。
コピーを取り忘れると、面接時に記載内容を確認できず、困ることもあります。そのため提出前にコピーをとっておく手間がかかる側面もあります。
パソコンスキルのアピールにつながらない
履歴書を手書きで提出した場合、パソコンスキルの有無を伝えることが難しくなります。
特にICT活用に力を入れている園や、事務作業も兼ねるポジションでは、パソコンの基本操作やオフィスソフトの扱いに慣れていることが採用のポイントになることもあるでしょう。
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パソコンで作成する履歴書のメリット
パソコンで作成した履歴書がもたらすメリットは以下の通りです。
事務処理能力などのスキルがアピールできる
履歴書をパソコンで作成することで、基本的なタイピング、オフィスソフトなどの操作スキルを持っていることをアピールできます。
書類のデジタル管理など業務のICT化を推進している園では、効率的に作成された履歴書を通じて、パソコンスキルがあることをプラス評価と考えるケースもあるでしょう。
経歴やスキルに合わせてフォーマットが調整できる
パソコン作成なら、必要に応じてフォーマットを調整することが可能です。たとえば、職務経歴が長い場合は記入欄を広げたり、資格欄を増やしたりする工夫ができるでしょう。
自分の強みを最大限にアピールできる履歴書を作ることができるのは大きなメリットといえます。
基本情報などを複数の応募先に使いまわせる
名前・住所・学歴・職歴などの基本情報は変更がないため、パソコンで一度入力しておけば複数の園への応募時にも活用できます。
志望動機などの個別部分だけ修正すればすぐ仕上げられるため、時間を大幅に短縮でき、転職活動を効率的に進めることができます。
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パソコンで作成する履歴書のデメリット
手軽で便利なパソコン作成の履歴書も、以下のようなデメリットが隠されていそうです。
手書きを重視する応募先ではマイナス評価に
一部の保育園や、年配の採用担当者がいる法人や施設では、手書きに対して「熱意がある」と高く評価する傾向があるようです。
そのような風潮がある園にパソコン作成の履歴書を提出すると、手抜きしていると受け取られてしまうリスクがあるかもしれません。事前に応募先の傾向を確認できるとよいでしょう。
複数の応募先に使用した場合、修正漏れのおそれがある
テンプレートを使いまわす際、応募先の名前や志望動機の内容を変更し忘れてしまうと、大きなマイナス評価につながります。
一度作ったデータを使いまわしできて効率的な反面、複数園への応募を行う場合はチェックミスが発生しやすいため注意が必要です。
作成時と印刷後で仕上がりが異なる場合がある
パソコンで整えたはずの文字や表が、印刷するとずれていたり、読みにくくなったりすることがあります。
また、メール送付の場合でもテキストエディタで作成したものをそのままPDF化したときに、枠内で文字が切れてしまうなど、変換時に画面上での見え方と異なってしまうことはよく起こるようです。
使用するフォントや用紙、印刷設定によっては仕上がりが大きく変わることもあるため、印刷やPDF化のあとは細かく確認しましょう。
履歴書を手書きする場合の書き方と注意点
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手書きの履歴書で転職に臨む際の、準備・作成・提出についてのポイントを押さえておきましょう。
履歴書用紙・必要なものの準備
市販のJIS規格履歴書を使用するか、厚労省の公式テンプレートを印刷して使用します。用紙サイズはA4か、センターで二つ折りにしてA4になるA3が一般的です。
郵送で提出する場合は封筒・A4サイズのクリアファイルもセットで用意しましょう。クリアファイルは郵送・手渡しいずれの場合も準備しておくと便利です。
筆記具は黒のボールペンまたは万年筆が基本です。消せるタイプのボールペンや修正液・修正テープは使用しないようにしましょう。
厚生労働省履歴書様式(手書き用)厚生労働省履歴書様式(パソコン作成用)
書き方のコツ・注意点
文字は楷書でていねいに書き、文字の大きさや全体のバランスを統一します。「バイト(アルバイト)」「パワポ(パワーポイント)」といった略語や(株)(社)といった略字の使用は避けましょう。
また、志望動機は、別の紙に下書きをしてから清書すると失敗が少なくなりそうです。用紙の汚れを防ぐために鉛筆で下書きするのは避け、清書後はコピーを取って控えを残しておくと安心です。
手書き履歴書提出前のチェックリスト
手書きの履歴書を提出する前に、以下のチェックリストで不備がないか確認しましょう。
チェック | 確認項目 |
---|---|
JIS規格など、市販の一般的な履歴書用紙を使用している | |
用紙を折れや汚れのない状態で準備している | |
写真は3カ月以内のものを剥がれないように貼付できている | |
黒のボールペンまたは万年筆で記入している | |
ていねいな楷書で記入している | |
文字のにじみ、インクのかすれで読みにくい箇所がない | |
修正液や修正テープを使用していない | |
日付は提出日または前日を記入している | |
西暦・和暦を統一している | |
郵便番号・住所・電話番号・メールアドレスに誤りがない | |
学歴・職歴に「以上」「現在に至る」などの結語を入れている | |
内容に誤字脱字がないか最終チェックした | |
郵送か手渡しかなど、提出方法を確認済み |
手書きした履歴書をPDFにする方法
履歴書の提出にメール送付が指定されている場合は、手書きした履歴書をPDFデータにする必要があるでしょう。
ここでは、手書きの履歴書をPDFデータにする方法を紹介します。
スキャナーで取り込む
家庭用プリンターや事務用複合機に付属のスキャナー機能を使えば、履歴書を高画質な状態でPDF化できます。
スキャニングの際は、カラー設定やデータの解像度にも注意し、写真や文字が潰れないように調整しましょう。
コンビニエンスストアなどのプリンタを利用
コンビニエンスストアやショッピング施設などに設置されているマルチコピー機を使えば、紙の履歴書をPDFデータに変換できます。
作成したPDFデータはUSBやスマホなどにその場で保存・送信することができます。操作も簡単で手軽に使えるため、自宅に複合機やスキャナーがない方にも便利でしょう。
スマートフォンのカメラで履歴書を撮影
スマホのカメラを使って、手書きの履歴書を撮影したものをPDF化する方法もあります。
写真をPDFデータにすると、いかにも写真のような見た目になりがちですが、スキャン機能をもつアプリを利用することで、書類として遜色ない仕上がりが保てるようです。
撮影を行う際は、明るい場所で真上から撮るようにして、影の映り込みや手ぶれを防ぐとよいでしょう。
保育士バンク!で転職相談無料で会員登録する手書きの履歴書にまつわるQ&A
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履歴書を手書きにするかパソコンにするか迷う方のために、よくある疑問にお答えします。
Q1. 書類選考で「手書きじゃないから落とす」ことはある?
履歴書は形式よりも内容が重視されるのが一般的であるため「手書きじゃないから」「データ作成じゃないから」という理由で採用・不採用が決まることはないでしょう。
しかし、求人票に記載されている応募要項にしたがっていない場合は、履歴書の内容以前に「ルールを守れない応募者」と判断されて不利になることも考えられます。
まずは、応募先の求人情報をしっかり確認してから履歴書を作成しましょう。
Q2. 履歴書を手書きした場合、職務経歴書はどうする?
職務経歴書には決まったフォーマットがなく、自己裁量にまかせられているため、手書きでもパソコン作成でも、職務経歴のボリュームや伝え方にあわせて作成できれば、どちらでも構いません。
特に、履歴書を手書きする場合、職務経歴書はあえてパソコンで作成することで、書類作成能力やパソコンスキルをアピールする材料にしている方もいるようです。
Q3. 字のきれいさに自信がない場合はパソコン作成のほうがよい?
たしかに履歴書の字が整っていて美しいと、それだけで印象が大きくアップすることもありそうです。
とはいえ、手書きの履歴書でもっとも強くアピールできるのは、ていねいに仕上げることです。
たとえ字が整っていなくても、相手の読みやすさを考慮したていねいな履歴書を提出できれば、保育士として求められる仕事をまかせられる印象をもってもらうことができるでしょう。
Q4. 手書きが評価される園・パソコンが評価される園はどう見分ける?
手書きの履歴書を応募書類として指定している場合がありますので、必ず確認しましょう。
指定がない場合は、求人情報や園の公式サイト・SNSなどで、応募先の傾向を読みとる必要がありそうです。
たとえばWeb応募を取り入れていたり、業務内の書類作成や保護者との連絡ツールでICT化を推進していたりする園は、パソコン作成の履歴書が歓迎される傾向があるかもしれません。
とはいえ、このような作業は手間になるだけでなく、正解もはっきりせず不安になることもあるでしょう。
転職エージェントに登録して求人を探すことで、応募先の雰囲気や求める人物像、履歴書の形式の傾向なども事前に教えてもらえるので安心です。
会員登録・相談無料保育士バンク!で転職相談Q5. パート・アルバイトの場合は手書きとパソコンどっちがいい?
パートやアルバイトであっても、履歴書の作成方法はどちらでも問題ないでしょう。
ただ、パート・アルバイトの採用は「〇時~〇時に入れる人」「週〇日〇時間以上働ける人」のように、求める条件や採用基準が正職員とは異なり、より実務のニーズに即している場合が多いようです。
そのため、手書きでもパソコン作成であっても、採用条件に見合う人材であるかがしっかり伝わる履歴書を作成することに注力しましょう。
Q6. 手書きを指定している園にパソコンスキルをアピールするには?
履歴書は手書きで提出し、職務経歴書や添え状や自己PR文など別添資料をパソコンで作成すれば十分アピールできそうです。
また、履歴書の資格欄や自己PR欄にパソコンのスキルの記載を加えることもできます。特にオフィスソフト検定のグレードは資格として明記しておきましょう。
資格を持っていなくても、実務経験があればそれを具体的に記載することも可能です。
たとえば書類作成ソフトであれば「文書作成・名簿作成・差し込み印刷」、表計算ソフトなら「表・グラフ作成、IF関数、VLOOKUP関数」のように、実務で役立つスキルを具体的に記載してもよいでしょう
履歴書の作成は自分をよりアピールできる方法で
履歴書の形式は、応募先の指定を優先するのが基本です。手書き・パソコンのどちらでも受付可能の場合は、より自分の強みを引き出せる作成方法を選ぶとよいでしょう。
書類選考には、手書きであってもパソコン作成であっても、提出された履歴書のていねいさ・正確さ・読みやすさが大切です。
応募要項をよく確認し、自信を持って提出できる履歴書を準備したいですね。
履歴書の書き方に迷っている方は、転職に関するさまざまなことを相談できる保育士バンク!に登録するという手段もありそうです。
保育専門の転職エージェントである保育士バンク!なら、希望にあった転職先の紹介だけでなく、履歴書や職務経歴書の作り方や面接対策のアドバイスもしてくれます。
まずは無料登録からはじめてみませんか?
保育士バンク!で転職相談無料で会員登録する保育士バンク!の新着求人
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