「毎日1時間以上残業してもその分が支給されていない」などという保育士さんはいませんか。園側は、正社員が1日8時間・週40時間を超えて働いた分について、通常の賃金に25%以上を上乗せした残業代を支給する義務があります。今回は、残業代が出ない場合の違法性や背景、対処法・園選びのポイントを解説!実際にサービス残業した場合の損失額のシミュレーションも可能なのでぜひ、お役立てくださいね。
保育士の残業代が出ないのは違法?労働基準法違反の園はどうなる?
「毎日残業しているのに、残業代がもらえない…」
そんな状況が続くと、「そもそも、これって法律的に大丈夫なのかな?」と不安になりますよね。
残業代の支給については、労働基準法が適用されます。
労働基準法では、1日8時間・週40時間を超えて働いた分は「残業」とされ、通常の賃金に25%以上を上乗せした残業代を支払う義務があると定められています(労働基準法第37条)。
残業代を支給していない場合は、労働基準監督署(以下、労基署)から監督指導※を受け、未払い分をさかのぼって支払うよう命じられることがあります。
※労基署が、法律に違反している会社に問題を改善するように求めること
また、労基署から監督指導を受けても改善が認められないような場合は「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金(労働基準法第119条)」に問われる恐れもあるようです。
違法なはずのサービス残業…保育士の現場で起きているリアルとは
本来は残業代が支払われるべきですが、保育士の現場ではサービス残業が「当たり前」になっている園もあるのではないでしょうか。
たとえば、勤務時間外に以下のような業務をこなしているにもかかわらず、残業代が支払われていない場合がありそうです。
- 連絡帳・個別記録・指導案などの書類作成
- 日中に終わらなかった製作物や行事準備
- 保育室や園内の掃除・片付け
- 翌日の保育環境づくり(教材や遊具の準備など)
- 自宅で行う持ち帰り仕事(書類作成・製作物準備など)
これらの業務を「子どもが帰った後は時間外勤務ではなく、“自主的な作業”」とみなす園もあるようです。
保育士さんからはこのような声も…。
このように、不満を抱きながらも声を上げられずにいる保育士さんもいるでしょう。
残業代が支払われていない状況を相談したい
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残業代が出ない!サービス残業の場合はいくら損しているの?
残業代が出ていないと、「少しの時間だから…」と軽く考えてしまいがちですが、積み重なると大きな金額になります。
たとえば、2025年度に公表された正社員保育士の平均月給は27万7,200円。
これを1カ月の平均的な労働時間(162時間)で割ると、時給は約1,711円になります。
この場合、残業代は
1,711円×1.25=約2,139円(1時間あたり)
もしこの保育士さんが毎日1時間ずつサービス残業を続けていたら、次のような損失になります。
約4万2,780円/月(2,139円×20日)
約51万3,360円/年(4万2,780円×12カ月)
つまり、1日1時間のサービス残業で、年間50万円以上が無償労働になってしまうのです。
そんな状況が続けば、園への不信感が増して退職を選ぶこともありそうです。
こうして見ると、「残業代が出ない」ことは気持ちの問題だけではなく、将来の収入や生活にも大きく関わる問題でしょう。
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損失額はいくら?保育士のサービス残業代の損失額をシミュレーション
サービス残業として扱われている時間を金額にすると、思わぬ損失が見えてくるかもしれません。
下のフォームに自分の月給・所定労働時間・1日の残業時間・出勤日数を入力すると、
サービス残業でどれだけ損をしているかを簡単に計算できます。
以下のシミュレーションをご活用ください。
サービス残業の損失額を計算
【計算式の仕組み】
時給=月給÷所定労働時間(月の労働時間)
残業代=時給×1.25
月の損失=残業代×1日あたりの残業時間×出勤日数
年の損失=月の損失×12カ月
実際に金額にしてみると、思ったよりも損失が多いと感じる方もいるでしょう。
それだけ、本来は正当に支払われるべき残業代が見過ごされやすいということがわかります。
「サービス残業が多くてつらい…」という方は、今の状況を受け止め、働き方を見直すことが大切です。
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残業代が出ないと悩んだら「労働基準監督署」への相談も考えて
「残業代が出ていないけれど、どうしたらよいのかわからない…」と悩みを抱いたときは、労働基準監督署(労基署)に相談する方法があります。
労基署は、職場に労働基準法を守ってもらうために設置された公的な窓口で、働いている側が無料・匿名で相談することも可能です。
相談の際は、タイムカードや給与明細、シフト表などの記録を用意しておくと、状況を伝えやすいでしょう。
労基署は相談者が特定されないよう配慮して対応してくれるようなので、まずは問い合わせを考えてみましょう。相談はこちら
職場に対して労基署から監査(立ち入り調査など)が行われることで、未払い分の支給や職場環境の改善につながる場合もあります。
不安や疑問を一人で抱え込まず、まずは一歩踏み出してみましょう。
正当に残業代を支給してもらうための対策
残業代が支払われない状況をそのままにしていると、不安や不満が募るもの。
とはいえ、「労基署」へ連絡するのは勇気がいるため、なかなか相談できないという場合もありそうです。
まずは自分の働き方を正しく把握し、必要に応じて園に相談したり、環境を見直したりすることも大切です。
無理のない範囲で、できることから少しずつ取り組んでいきましょう。
タイムカードや業務記録を保存する
残業代を正しく受け取るためには、自分がどれだけ働いたかを客観的に示せる証拠を残しておく必要があります。
たとえば、次のような記録を控えておきましょう。
- タイムカードやICカードの打刻記録
- シフト表
- サービス残業で行った業務
また、持ち帰り仕事がある場合は、作業した日・内容・所要時間を簡単にメモしておくとよいですね。
こうした記録があれば、実際の勤務時間と給与明細に記載された労働時間とのズレを確認しやすくなり、園に相談するときにも役立つでしょう。
園に相談する
実際の勤務時間と給与に差があると感じたら、職場に相談してみるのも一つの方法です。
その際は、日々の記録をもとに「残業が多いのに給与明細に反映されていないようだ」と事実に基づいて伝えることを意識するとよさそうです。
園側が勤務状況を把握していないだけの場合があるため、冷静に伝えることで改善につながる可能性があります。
また、同じように残業代の未払いについて悩みを抱える職員の方もいるかもしれません。
まずは同僚や先輩保育士に相談し、園長や副園長に話し合いの場を設けてもらうことで、職場全体の環境改善につながる可能性もあります。
きちんと残業代を支給する園へ転職する
正当な残業代が支払われないなかで「園に相談できない雰囲気がある」「相談しても何も変わらなかった」という場合は、転職を検討するのも一つの方法です。
無理に我慢し続けるよりも、自分の努力や時間がきちんと評価される環境に移ることを考えてみましょう。
転職先を選ぶときは、残業代がしっかり支払われているかどうかを見極めることが大切です。
転職先を見つける際は、次のようなポイントをチェックしてみましょう。
- 求人票や募集要項に「残業手当あり」「残業時間の目安」が明記されているか
- 勤怠管理システムやタイムカードで勤務時間を正確に把握しているか
- 有給休暇の取得率や職員の定着率が高いか(待遇に満足して長く働いている職員が多いか)
- 面接や園見学の際に、残業の有無や支給方法を具体的に質問できるか
- 労基法に基づいて残業代を1分単位で計算しているか
こうした点を事前に確認しておくことで、安心して長く働ける園に出会える可能性があるでしょう。
また、保育士バンク!では、あなたが残業代を含め、安定した収入を得られる園を紹介いたします。
人間関係など、職場環境の情報もお伝えしているので、まずは一度ご相談ください。
残業時間の削減に取り組むホワイトな園もたくさんありますので、まずはお問い合わせください。
保育士バンク!に相談出典:賃金不払が疑われる事業場に対する監督指導結果(令和6年)/厚生労働省出典:労働基準法出典:総合労働相談コーナーのご案内/厚生労働省
残業代が出ないとあきらめないで!保育士が安心して働ける職場を見つけよう
「残業になるのは私の仕事が遅いから…しょうがないよね。」などと考え、今の状況に不満を持ちながらも働いている方はいませんか。
無理に我慢を続けるより、自分を大切にできる、あなたを大切にしてくれる職場に出会うことで、保育にも集中できるでしょう。
保育士バンク!では、各園の残業時間や手当、有給取得率など職場環境の情報をお伝えしたうえで、あなたに合った園探しをサポートしています。
求人票ではわからない園の内情もお伝えいたします。「もっと安心して働ける職場を見つけたい」と考えている方はぜひ一度ご相談ください。
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