【2025年版】中卒で保育士になれる?受験資格や必要な実務経験の積み方

中卒でも保育士になることは可能です。主な方法は2つあり、高卒認定を取得して保育士養成校を卒業するルート、または児童福祉施設などで5年以上・7,200時間以上の実務経験を積み、保育士試験を受けるルートです。今回は、中卒者が保育士になるにはどんな条件を満たす必要があるのか、具体的な受験資格や実務経験の積み方、勉強方法まで詳しく紹介します。

目次

中卒者が保育士資格を取得する方法

子ども好きな方に人気のある保育士の仕事。

国家資格である保育士資格を取得すれば、保育士として働くことができます。

現在、社会人や主婦の方などは「中卒から保育士になれるのか」「大学に行かないと資格を取れないのではないか」など気になる方もいるかもしれません。

結論、中卒であっても保育士になることはできます!

保育士資格を取得する方法は2通りあるため、その道筋について詳しく紹介します。

高卒認定を経て保育士養成校を卒業する

1つ目は、高卒認定を受け、厚生労働省が定める指定保育士養成施設を卒業する方法です。

養成施設として認定されている大学の学部や学科の必要単位を取得し、卒業すれば保育士資格を得られます。

ただし、指定保育士養成施設に入学するためには高校卒業の資格が必要です。

そのため、中卒者はまず高校卒業程度認定試験に合格し、高卒の資格を取得しましょう。

高等学校卒業程度認定試験の詳しい概要は文部科学省のホームページをご覧ください。

実務経験を積んで保育士試験に合格する

2つ目は実務経験を積み、保育士試験に合格する方法です。

保育士試験は毎年前期と後期で2回開催され、筆記試験の9科目クリア後、実技試験である音楽・造形・言語の3つの分野から2つを選んで受験します。

しかし、保育士試験は受験資格を満たした方のみが受けられるため、誰でも受験できるわけではありません。中卒者が受験する場合、決められた条件を満たす必要があります。

詳しい受験資格について、次で見ていきましょう。

中卒者の保育士試験の受験資格

最終学歴が中卒の場合の保育士試験の受験資格を紹介します。

「児童福祉施設」における5年以上かつ7,200時間以上の実務経験を積む

中卒でも「5年以上かつ7,200時間以上」児童の養護や保護に携わった経験があれば、受験資格が認められます。

実務経験として認められる保育施設は以下の通りです。

実務経験として認められる保育施設
該当する施設
保育所(利用定員20名以上) 保育所型認定こども園
幼保連携型認定こども園 児童厚生施設(児童館)
児童養護施設 助産施設
乳児院 母子生活支援施設
障害児入所施設 児童発達支援センター
児童心理治療施設 児童自立支援施設
児童家庭支援センター  

保育の現場で実務経験を積んだことがある方は、勤めていた施設が該当するかどうか、施設長や都道府県の保育課などに尋ねてみてくださいね。

「特定の施設」における5年以上かつ7,200時間以上の実務経験を積む

児童福祉施設での勤務経験がなくても、特定の施設で働いた経験がある方は、都道府県の審査で認められれば「受験資格認定証」が交付され、保育士試験を受けることができます。

該当する特定の施設は以下の通りです。

受験資格認定基準に該当する施設
該当する施設
認可外保育施設
(認証保育園、認定保育園 等を含む)
一時預かり事業
小規模保育事業(小規模認可保育所 等) へき地保育(特例保育)
幼稚園型認定こども園 小規模住居型児童養育事業
(ファミリーホーム)
地域裁量型認定こども園 障害児通所支援事業
(保育所訪問支援事業を除く)
幼稚園(特別支援学校幼稚部を含む) 一時保護施設
家庭的保育事業(保育ママ 等) 放課後等デイサービス
(児童デイサービス)
居宅訪問型保育事業 院内保育
事業所内保育事業 放課後児童健全育成事業
(学童クラブ・放課後児童クラブ・学童保育 等)
企業主導型保育事業 等  

勤務する施設が認定対象かどうか、確認しておきましょう。

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保育士試験の受験資格に必要な実務経験の積み方と1日のお仕事スケジュール

フルタイム・短時間パートの働き方にわけて、保育施設での実務経験を積む方法と1日のお仕事スケジュールを紹介します。

フルタイムで働く

保育補助として保育園などに勤め、フルタイムで週5日×8時間勤務を5年間続けた場合の勤務時間の目安は以下の通りです。

 

働き方 週5日 × 8時間
月間勤務時間(4週換算) 160時間
年間勤務時間 1920時間
勤務年数 5年間
合計勤務時間 9600時間

規定の7,200時間よりも2400時間多く働くことになるので、お休みの日を増やしたり、勤務時間を短くしたりしても問題なく要件をクリアできそうですね。

【フルタイムの保育補助として働く~1日のお仕事スケジュール~】

保育補助としてフルタイムで働く場合の週5日×8時間の1日の仕事内容の例を紹介します。

時間 主な仕事内容
8:00 出勤・登園対応。保護者の応対や子どもの受け入れを担当する。
9:00 自由遊びの見守りや清掃、午前の活動準備を進める。
10:00 散歩や製作などの活動に入り、子どものサポートにまわる。
11:30 給食の配膳や食事介助、片付けを担う。
12:30 午睡準備と寝かしつけ。午睡中は記録や保育室の整理を行う。
14:30 起床補助とおやつの配膳・片付け。
15:30 帰りの会や自由遊びの見守り。清掃や片付けも並行して行う。
17:00 降園対応と保護者の応対。片付け・終業準備をして退勤。

現場で保育補助としての経験を積みながら試験の勉強をすることで知識が深まり、スキルアップにつながるでしょう。

パートで働く

パートで長期間働く 保育補助としてパートタイムで働きながら、週4日×6時間の短時間勤務を6年半続けた場合の勤務時間の目安は以下の通りです。

働き方 週4日 × 6時間
月間勤務時間(4週換算) 96時間
年間勤務時間 1152時間
勤務年数 5年間
合計勤務時間 5760時間

短時間パートの場合は、フルタイム勤務に比べて長い期間の経験が必要になりますが、仕事や家事、育児と両立しながら実務を積み重ねられるというメリットがあります。 現在のライフスタイルや勉強の進め方に合わせて、自分に合った働き方を選び、着実に受験資格の取得を目指していきましょう。

【短時間パートの保育補助として働く~1日のお仕事スケジュール~】

保育補助として短時間パートで働く場合の週4日×6時間程度の1日のスケジュール例を紹介します。

時間 主な仕事内容
9:00 登園対応、自由遊びの見守り、保育室の環境整備などを行う。
10:00 お散歩や制作活動の補助を担当し、担任と連携して保育に入る。
11:30 給食の準備、食事介助、片付けなどを行う。
12:30 午睡の補助、保育室の清掃、記録の記入などを担当する。
15:00 おやつの配膳、降園準備、保護者対応の補助を行い、退勤。

パート勤務であっても、日々の業務の中で子どもとの関わりや保育の工夫を学ぶことができます。

自分のペースで働きながら、保育の力を少しずつ身につけていけるのは、実務経験ルートならではの魅力ですね。

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    中卒から保育士を目指す人によくある質問Q&A

    中卒でも保育士になれるの?」「実務経験ってどうやって証明するの?

    そんな不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

    ここでは、中学校卒業後に保育士を目指す方がよく抱く疑問をQ&A形式でまとめました。

    中卒でも保育士になれますか?

    A. 実務経験を積めば、受験資格を得られます。

    保育施設などで5年以上かつ7,200時間以上働けば、学歴がなくても保育士試験を受けることができます。

    中卒で保育士資格を取るにはどんな方法がありますか?

    A. 実務経験を積んでから保育士試験を受験する方法が一般的です。

    保育補助など無資格で働ける施設で勤務を続け、要件を満たすことで受験資格が得られます。

    高校を出ていなくても保育士の養成校に通えますか?

    A. 多くの養成校では高卒以上が入学条件となっています。

    中卒の方が進学するには、高卒認定試験に合格し、高卒と同等の資格を得る必要があります。

    保育士試験を受けるにはどんな実務経験が必要ですか?

    A. 児童福祉施設での5年以上かつ7,200時間以上の勤務が必要です。

    週5日×8時間勤務であれば約5年週4日×6時間勤務なら6年半ほどで実務経験の条件を満たせるでしょう。

    認可外保育施設での勤務は受験資格にカウントされますか?

    A. 条件を満たしていればカウントされる場合があります。

    「設置根拠」「対象年齢」などが基準に合致していれば認められます。勤務先の施設や自治体の保育課など に問い合わせるとよいでしょう。

    児童福祉施設で働いたことがない人でも保育士になれますか?

    A. 未経験でも保育士を目指すことは可能です。

    保育補助など無資格で働ける職種からスタートし、実務経験を積んで受験資格を取得する方がたくさんいます。

    実務経験の時間はどうやって証明するのですか?

    A. 勤務先の施設から「実務経験証明書」を発行してもらう必要があります。

    勤務日数・時間・施設種別などを記載した証明書を、保育士試験の出願時に提出します。様式は一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式サイトでダウンロードできます。

    中卒で保育士試験に合格した人は実際にいますか?

    A. 実際に合格された方は全国に多数います。

    通信講座や過去問を活用して学習を続けて合格しているケースがあります。

    通信講座では四谷学院の保育士講座が人気で、受講者の2023年度の合格率は72.3%!
    これから試験勉強に取り組む方は受講をご検討くださいね。

    保育士試験の難易度はどれくらい?

    A. 合格率は筆記・実技を合わせて例年20%~25%前後とされているため、難易度は高いといわれています。

    筆記試験は9科目と範囲が広く、一度で全科目合格するのは簡単ではありませんが、科目ごとの合格が有効(3年間)なため、自分のペースを大切に合格を目指せます!

    保育士になりたいけれど、未経験のため、本当に仕事ができるか不安です。

    A.未経験で保育士として活躍している方はたくさんいます!最初は誰でも不安なものですが、子どもと関わる中で少しずつ自信がついていくでしょう。

    現場では先輩保育士のサポートを受けながら学べる環境が整っていることも多く、段階的に業務を覚えていけるケースが一般的です。焦らず、自分のペースで成長していきましょう。

    また、保育士バンク!のYouTubeで現役保育士のリアルな1日や仕事風景をチェックしてみてくださいね。

    実際の働き方や雰囲気を知ることで、イメージがしやすくなるでしょう。

    読んでおきたいおすすめ記事

    中卒者が保育士試験に合格するための勉強方法

    保育士試験の合格率は例年、20%~25%で推移しています。

    難易度が高いといわれていますが、しっかり対策を行えば、合格することができるでしょう。

    保育士試験に合格するための勉強方法を紹介します。

    通信講座・独学で学ぶ

    保育士試験を受験する場合の勉強方法として一般的なのは「通信講座」や「独学」です。学習の進め方が異なるため、詳しく見ていきましょう。

    通信講座

    通信講座とは、自宅で学習しながら、テキストや映像講義、添削サポートなどを受けられる方法です。費用はおおよそ2万円~8万円ほどで、講座の内容によって差があります。

    【メリット】
    カリキュラムが用意されているため、学習の進め方に迷いにくく、法改正などの最新情報にも対応した教材が使えるのが特徴です。質問対応や実技対策など、サポートがある講座もあります。

    【デメリット】
    独学に比べて費用が高くなりやすく、講座のペースや内容が自分に合わないと感じることもあります。また、サポート期間が限られている場合は、スケジュール管理も必要です。

    なお、四谷学院の「保育士講座」は、基礎から実技対策まで段階的に学べる「55段階学習システム」を導入。理解度に合わせて一歩ずつ進められるので、学習にブランクがある方や中卒の方も安心して取り組めるでしょう。実技対策の模擬動画や合格ポイントなどもチェックできるため、自宅でも具体的なイメージをもちながら練習できるのが特徴です。詳しくはこちらをチェック!

    独学

    独学とは、市販のテキストや過去問題集を使って自分で計画を立てて学習する方法です。参考書代などの費用は1万円前後に収まることが多く、経済的な負担をおさえたい方に選ばれています。

    【メリット】
    自由に教材を選び、自分のペースで進められる点が魅力です。インターネット上にも試験対策の情報が豊富にあり、参考にしながら進めることができます。

    【デメリット】
    学習内容やスケジュールなどを自分で管理する必要があるため、計画の立案やモチベーションの維持が課題になることもあるでしょう。法改正への対応や、実技試験の対策が難しいと感じる場合もあります。

    最新の試験傾向を把握する

    保育に関連するトレンドや制度、法律の改訂などをきちんと把握しておきましょう。

    例年、試験範囲や出題傾向に大きな変更はありませんが、その年度の保育業界の動きや時事的な話題が出る可能性が高いでしょう。

    特に、児童福祉法や保育所保育指針など重要法令の改訂があった年や、新しい子育て支援制度などが発表された年の翌年度などは、関連分野が出題されることが多いようです。

    最新情報をキャッチアップできるように日頃からニュースに目を通すことはもちろん、参考書やテキストは最新版を購入するとよさそうですね。

    過去問を活用する

    基礎をしっかりと押さえて最新情報も把握できたら、保育士試験の過去問を解きましょう。

    過去問を解くことで、これまでの出題傾向や頻出事項などを把握し、時間配分や効率的な解答のしかたなどを自分なりに見つけることができるかもしれません。

    筆記試験の1カ月前くらいになったら、過去問を繰り返し解いて保育士試験の問題形式に慣れておくことがポイントです。

    受験資格を得て、中卒から保育士を目指そう

    中卒からでも保育士になることは十分可能です!今の自分に合った方法で、少しずつ目指していきましょう。

    自分のライフスタイルとバランスを取りながらコツコツと勉強を進め、保育士資格の取得を目指してくださいね。

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    なお、「働きながら学びたい」「できるだけ費用をおさえて受験したい」という方には、通信講座の活用もおすすめです。

    たとえば、四谷学院の通信講座では、保育士試験に必要な科目を自宅でしっかり学ぶことができます。

    テキストや映像講義は初心者にもわかりやすく、過去問の解説やサポート体制も充実しているので、安心して取り組めるでしょう。

    出典:保育士になるには/こども家庭庁出典:保育士試験合格者の就職状況等に関する調査研究研究報告書/厚生労働省出典:保育士になるには/こども家庭庁出典:高卒認定試験/文部科学省出典:保育士試験の実施状況(令和5年度)/こども家庭庁出典:令和7年試験案内/一般社団法人 全国保育士養成協議会

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