保育士さんが乳児院を辞めたい理由。働き方や悩み、ひどいと感じる時とは

乳児院で働く保育士さんが辞めたいと感じるのはどんなときでしょうか。勤務体制、保育の内容などさまざまな問題で、ひどい・つらいと思うことがあるかもしれません。また、保育をする上で乳児院ならではの難しさもあるでしょう。ここでは乳児院で働く保育士さんが辞めたいと思う理由、辞めた後でも保育士のスキルを活かせる働き方を紹介します。

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乳児院とはどんな施設?辞めたいと感じる保育士さんの傾向

乳児院で働く保育士さんは、子どものお世話や保育に大きな意義を感じている方や、強い責任感を持っている方が多いのではないでしょうか。それは、乳児院という施設の特性からも分かります。

乳児院はさまざまな事情により家庭で養育できない子どもを預かることで、子どもたちの生活の場となる施設です。主に0歳から2歳までの乳幼児が対象で、保育士や看護師などが常駐している施設があります。

そのため、0歳児から5歳児までをクラス編成して、週数回・1日数時間の保育を行なう一般的な保育園とは、果たす役割が大きく異なります。

より社会的意義が高いと考えられる乳児院で働く保育士さんが「辞めたい」「転職したい」と考えてしまうのは、どのような理由があるのでしょうか。

保育士さんが「乳児院を辞めたい」と感じる5つの理由

泣く保育士
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施設によって勤務体制や人間関係などさまざまな要因があるようですが、乳児院で勤務する保育士さんの働き方や特色を例に、辞めたいと感じる場面や思いを見ていきましょう。

勤務時間が不規則

乳児院は、さまざまな事情があり家庭で養育できない環境の子どもを預かる施設です。

24時間体制なので、保育士さんは泊まりがけの夜勤や早朝の勤務などもあり、どうしても時間が不規則になることは避けられないでしょう。

そのため、プライベートの時間が取りづらいことが多く、将来、保育士さん自身が出産・子育てすることを希望している場合などは、この先も長く続けられるのか悩んでしまうこともあるようです。

休みがとりづらい

入所している子は0歳からの乳児が多いことや、年齢が上の子でも生育環境が複雑な子もおり配慮が必要なケースがあるのが乳児院の特徴です。

そのようななか、担当の子どもが特定の職員になじまない場合や急な病気などで対応が必要になれば、保育士さんは休みが取りづらい状況になることがあるようです。保育士さん個人に過度な負担がかかり「ひどい」と感じてしまうことも。

さらに、乳児院は保育園や幼稚園と比べると設置数が少ないこともあり、日常的に馴染みがない方が多いため慢性的な人手不足になっている施設もあるようです。

通いで保育をする保育園などと違い、24時間365日稼働しているため、年末年始などに仕事が入ることもあります。

幅広い年齢層の子どもと関わりたい

乳児院での仕事は、原則として0歳から2歳にかけての乳幼児のお世話が主になるため、どうしても年齢に偏りが生じます。

年齢が上の子どもの保育を希望している保育士さんや、幅広い年齢の子どもと関わりたい保育士さんの場合は、仕事に行き詰まってしまうこともあるでしょう。

子どもとの関係性・距離のとり方が難しい

保育士さんが働く上で、乳児院とほか保育施設で大きく異なることのひとつに、クラス担任や配置基準人数などがなく、保育士さんが子どもごとの担当制で勤務することが挙げられます。

特に乳児院にいる子どもは、家庭に複雑な事情を抱えていたり愛着形成に困難が生じていたりするケースが多いため、子どもとの関わり方には非常にデリケートな部分が多いようです。

また、数カ月~1年ほどで家庭に戻る・里親のもとに行くなどで施設を後にする子も多いため、保育士さんにとっては距離の取り方が難しい部分もあるでしょう。

担当の子に強い思い入れを持ってしまうなど、共感性が高い保育士さんは精神的にひどい負担がかかることがあるかもしれません。

責任が重くプレッシャーがかかる

乳児院では、家庭の事情で入所している子や障がいがある子の入所も少なくないでしょう。

保護者と保育士が協力して子どもの成長を見守ることができる保育園での勤務と違い、子どもの生活すべてに責任を持たなくてはと感じ、強いプレッシャーに囚われる保育士さんもいるようです。

特に0歳児のお世話は、昼夜を問わず非常に神経を使うことが多いでしょう。責任感が強い保育士さんほど精神的なキャパシティを超えてしまうこともあるかもしれません。

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乳児院を辞めたい保育士さんが働ける転職先

乳児院を辞めたいと考えたとき、まず行動に起こしたいのが、転職活動ではないでしょうか。保育士の資格や、これまでの経験やスキルを活かして働ける場所を紹介します。

保育園

保育士資格が最も活かせて、転職しやすい・選択肢が幅広いのは保育園です。

保育園は全国で人手が足りていないこともあり、地方での転職を探している方やUターン・Iターンでの転職を希望している方にも広い選択肢があるでしょう。

保育園には、公立・私立や認可・認可外など業態がそれぞれあるのも特徴です。

保育士さんが働く上で、どんな働き方がしたいか、どんな保育園のイメージが希望に近いかを考えてみましょう。

たとえば、ワークライフバランスを重視しながら長く働きたい・保育士としてキャリアアップしたいという方には、制度や働き方が整っている公立保育園が近いかもしれません。

また、自分の個性や保育観にあった保育園を自由に選びたいという方は、さまざまな保育方針で運営している私立保育園で、自分に合った転職先を見つけるのもよいでしょう。

勤務するにあたっては、園児の人数やクラス編成、施設設備などが中規模から大規模な保育園をイメージしている場合は国からの認可を受けている認可保育園が近いかもしれません。

一方、乳幼児を中心に預かる託児所など小規模の園をイメージしている場合は、小規模な認可外保育園を探してみると、希望の働き方に近づけるかもしれません。

認定こども園

近年、全国で増加しているのが認定こども園です。

保育園として長く運営してきた施設が認定こども園に業態変更するケースも多く、通う園児の層や勤務形態も、一般的な保育園と大きくは変わらないことが多いようです。

認定こども園には以下の4つに分類されます。

  • 幼保連携型 幼稚園と保育園の機能を併せ持ったタイプ(教育機関)
  • 幼稚園型  幼稚園がベースで一部保育園の機能を持っているタイプ(教育機関)
  • 保育所型  保育園がベースで一部幼稚園の機能を持っているタイプ(福祉施設)
  • 地方裁量型 設置主体に決まりがないため認可外として運営可能なタイプ(福祉施設)

このうち「幼保連携型」で勤務する場合は、保育士・幼稚園教諭の2つの資格が必要です。

ほか3つのタイプでは、両方の資格保有が望ましいとされていますが、保育士資格のみで勤務が可能です。

認定こども園の仕事を紹介してもらう

ベビーシッター・託児所

乳児院で勤務していた経験とスキルを活かすなら、ベビーシッターや託児所勤務などの選択肢も視野に入れてみましょう。

ベビ―シッターは、事業所に登録して業務委託やフリーランスとして働いたり、自宅などで開業したりすることも可能です。

働き方としては、時間に余裕をもって勤務できる部分を活かして、家庭やプライベートとの両立を重視する方や、副業として働いている方も多いようです。

託児所に関しては、一時預かりの拠点として企業内や商業施設、病院などさまざまな場所に併設されていることが多いようです。希望のシフトで余裕をもって働ける勤務先もあるでしょう。


託児所の仕事を紹介してもらう

児童養護施設

乳児院の経験をより活かしたい保育士さんには、児童養護施設という選択肢もあるでしょう。

乳児院で養育される年齢を超えた子どもたちが入所し、共同生活を行なう施設が児童養護施設です。

乳児院のように社会貢献度が高い仕事を求めている保育士さんや、乳児院よりさらに上の年齢の子どもと関わりたい保育士さんには、児童養護施設が向いているかもしれません。


児童養護施設の仕事を紹介してもらう

このように、保育士資格や乳児院での勤務経験を活かして転職するのなら、上記のようなさまざまな職種があります。

保育士バンク!の求人検索では、住んでいるエリアや働き方などの条件で絞ってリサーチすることも可能なので、まずは求人情報をチェックしながら理想の転職先を探してみるのもよいかもしれませんね。

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乳児院を辞めたい保育士さんは、経験を活かして次のステージに


子どもを抱っこする保育士polkadot/stock.adobe.com / stock.adobe.com

乳児院を辞めたい気持ちが生じたとき、なにがその要因となっているのか、ひどいと感じるのはどんな時かを改めて考えてみるのは、今後の転職先探しに向けてとても重要です。

ワークライフバランスが大事なのか、保育士としてのキャリアや理想の保育を重視したいのかなど、希望の働き方について、一度ゆっくり考えてみましょう。

そうすることで、自分にぴったりの転職先を見つけるヒントがつかめるかもしれませんね。また、ボランティアとして活動するという方法もあるので検討してみるのもよいでしょう。

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この診断について(監修・参考文献)
戸田 慎一

監修

戸田 慎一

高校教師として勤務、その後不動産営業を経験、現在は保育士さんの転職活動を支援する保育士バンク!にてゼネラルマネージャーとして活躍中。実績:過去100名以上の保育士さんの転職活動をサポート。新人賞、ベストチーム賞、ベストマネージャー賞を受賞。

本診断は、以下の公的ガイドラインや運営指針を参考に、保育士専門のキャリアアドバイザーの知見に基づいてAIを用いた独自のロジックで作成されています。

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