子育て支援員と放課後児童支援員の違いは?働ける場所や仕事内容をおさえよう!

「子育て支援員」と「放課後児童支援員」は、名前も役割も似ていて、違いがよくわからないという方も多いかもしれません。どちらも自治体の研修を受講して取得できる点は共通していますが、働ける場所や仕事内容には違いがあります。この記事では、これから子どもに関わる仕事を考えている方にもわかりやすく、それぞれの特徴と違いをまとめました。

この記事でわかること
  • 一目でわかる比較表と向いている資格を知れるタイプ別診断 ▼詳細
  • 学童保育で働く放課後児童支援員になれる7つの受講条件 ▼詳細
  • 子育て支援員の働ける場所と仕事内容、研修の中身 ▼詳細

放課後児童支援員と子育て支援員の違い

子育て支援員と放課後児童支援員は、名称が似ているため混同されがちですが、それぞれ異なる資格です。

いずれも自治体の研修を受講することで取得できる点など、共通している点も多くあるものの、勤務先や仕事内容などは異なります。

子どもと関わる仕事に就きたいと考えている方は、それぞれの資格の違いを知ることで、転職の際に役立つことがあるかもしれません。

以下に、放課後児童支援員と子育て支援員それぞれの特徴をまとめました。

項目 放課後児童支援員 子育て支援員
主な職場 放課後児童クラブ(学童保育) 保育施設(家庭的・小規模など)、放課後児童クラブ、乳児院、児童養護施設など多様
主な仕事内容 小学生の放課後や学校休業日のサポート、地域・学校・保護者との連携、環境づくり 主に保育補助(見守り、オムツ替え、園内清掃など)
資格取得の方法 都道府県が行う認定資格研修の受講 都道府県が行う研修(基本研修・専門研修)の受講
受講要件 保育士・教員免許等の保有、または一定の実務経験が必要 特になし(子育て支援に興味があれば誰でも受講可能)
有資格者の優遇措置 (保育士・社会福祉士等の資格があれば実務経験なしで受講可能) 保育士や社会福祉士などの資格保持者は「基本研修」が免除

このように、対象となる子どもの年齢や必要な受講要件には大きな違いがあります。

とはいえ、自分にはどちらが合っている?と気になる方もいるでしょう。

簡単な質問に答えるだけのタイプ診断で、働き方の希望や経験と照らし合わせてみましょう。

子育て支援員・
放課後児童支援員
タイプ診断
どちらが向いているか気になったら
当てはまる項目にチェックしてみましょう
[子育て支援員に向いているタイプ]
[放課後児童支援員に向いているタイプ]
どちらのタイプに
より多く当てはまったか
チェックしてみましょう
働く環境や求められる役割が異なるからこそ、自分のライフスタイルや理想のキャリアに合う方を選びたいですよね。
 
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放課後児童支援員とは?

学童保育metamorworks / stock.adobe.com

放課後児童支援員は、2015年の「子ども・子育て支援新制度」の施行に伴い新たに設けられた資格です。

その概要をおさえておきましょう。

働ける場所

放課後児童支援員は、放課後児童クラブ(学童保育)で働くための専門職です。

それまで、放課後児童クラブなどで働く際の専門資格は存在しておらず、保育士資格や教員免許などを持つ方が配属されていました。

放課後児童支援員の資格が設けられてからは、放課後児童クラブなどの施設において放課後児童支援員を2名以上配置するよう、省令において定められています。

放課後児童クラブなどの施設数が増加しているものの、共働き家庭の増加で学童保育の待機児童は増えています。

そのため、求人市場でも放課後児童支援員のニーズは高まっています

仕事内容

放課後児童支援員は、放課後児童クラブ(学童保育)で、小学校に通っている子どもたちが放課後や夏休み・冬休みなどの学校休業日に安心して過ごせるようにサポートする仕事です。

放課後児童支援員として地域の方や学校と連携し、保護者と日常的に情報交換を行いながら子どもの成長を見守る役割を担います。

子ども一人ひとりの発達段階を考慮し、友だちと自発的に遊べるよう配慮したり、宿題などの課題に前向きに取り組めるような環境を整えたりすることも大切な業務といえるでしょう。

資格を取得する方法

放課後児童支援員の資格は、各都道府県が行う「放課後児童支援員都道府県認定資格研修」を受講することで取得できます。

研修を受講するには、次のいずれかの要件を満たす必要があります。

  • 保育士の資格を有する
  • 社会福祉士の資格を有する
  • 幼稚園・小学校・中学校・高校・特別支援学校のいずれかの教員免許を有する
  • 4年制大学や大学院で、社会福祉学・心理学・教育学・社会学・芸術学・体育学のいずれかの専門課程を修了している
  • 高卒以上(高卒相当)で、かつ2年以上児童福祉事業に従事した経験がある
  • 高卒以上(高卒相当)で、かつ2年以上学童保育に類似する事業に従事し、市区町村長より適当と認められた
  • 学歴問わず、学童保育での実務経験が5年以上あり、市区町村長より適当と認められた(2000時間以上の勤務経験が目安)

保育士や社会福祉士などの資格を持っていない場合は実務経験が必要になります。

一方、資格を持っていれば、実務経験がなくても放課後児童支援員の研修を受講できます。

放課後児童支援員だけでなく、放課後等デイサービスや児童発達支援施設など保育士の資格や経験を幅広く活かして活躍できる求人は、以下からチェックできます。

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子育て支援員とは?

保育士の研修kapinon / stock.adobe.com

これまで保育の仕事をしたいと考えていても、保育士資格がないために諦めていた人がいるかもしれません。

そのような方が保育の現場で活躍する第一歩になりそうな資格が、2015年に「子ども・子育て支援新制度」によって新たに設けられた子育て支援員です。

保育士資格に比べて資格取得の難易度はやさしめ、研修を受講して資格を得れば保育現場で働けます。

2026年度から全国展開されている「こども誰でも通園制度」などを背景に、保育の現場を支える人材のニーズは年々高まっています

子育て支援員は、その担い手として注目されている資格のひとつです。

働くことができる具体的な職種や仕事内容、資格の取得方法について見ていきましょう。

働ける場所

子育て支援員は、家庭的保育小規模保育事業所内保育所などの保育施設、放課後児童クラブ乳児院児童養護施設、ファミリーサポートセンター、保健所での健診時のサポートなど、子どもに関わるさまざまな施設で働くことができます。

「学童でも働けるの?」と気になる方もいますが、放課後児童クラブも子育て支援員が活躍できる職場のひとつとして、人気が高まっているようです。

仕事内容

子育て支援員は非正規雇用としての採用がほとんどなので、保育補助としての役割を主に担うことが多いかもしれません。

たとえば保育園では、保育士のサポートとして子どものオムツ替えや見守り、園内清掃など、保育業務の補助的な業務を行います

もちろん保育にまつわるメインの業務は専門職である保育士が担うことが多いようですが、有資格者である保育士は、クラス担任を任されたり保育計画を立てたりといった業務があるため、保育業務以外で多忙を極める場面も少なくないようです。

保育補助であればそのような職務が少ない分、現場で日々子どもたちと近い場所で過ごす機会が多いため、より成長を感じることができるかもしれません。

資格を取得する方法

子育て支援員も、放課後児童支援員と同様に都道府県ごとの研修を受講することで認定される資格です。

放課後児童支援員のように受講するための要件は特に設けられていないので、18歳以上で子育て支援に興味がある方は誰でも受講可能です。

資格取得のためには、国で定められている基本研修と専門研修を受講します。

必修である基本研修(8科目/8時間)に加えて受講する専門研修は、以下のコースから選択します。

  • 地域保育コース(12科目/15~15.5時間)
  • 地域子育て支援コース
    利用者支援事業・基本型(9科目/24時間)
    利用者支援事業・特定型(5科目/5.5時間)
    地域子育て支援拠点事業(6科目/6時間)
  • 放課後児童コース(6科目/9時間)
  • 社会的養護コース(9科目/11時間)

各コースは、資格取得後に働きたい現場に合わせてコースを選びます。

最近では、自治体によってeラーニング(オンライン受講)に対応しているところも増えてきています。

これらの研修を修了することで子育て支援員研修修了証書が交付され、全国で通用する子育て支援員として認定されます。

なお、保育士や社会福祉士などの資格を持っている方は基本研修の受講が免除されるので、専門研修のみ受講すれば子育て支援員として働くことができます。

子育て支援員としては、保育園だけでなく放課後等デイサービス児童発達支援施設など療育に関わる施設でも働くことができそうです。

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    児童指導員とは?子育て支援員・放課後児童支援員との違い

    ほかにも名前が似ていて混同しやすいのが「児童指導員」です。

    児童指導員は、研修を受けて取得する子育て支援員・放課後児童支援員とは異なり、「任用資格」にあたります。

    福祉系の養成施設を卒業する、大学で心理学・教育学・社会学などを履修して卒業する、保育士資格を持っているなど、決められた要件を満たすことで得られる点が特徴です。

    主に児童養護施設や放課後等デイサービス、児童発達支援施設などの児童福祉施設で働きます。

    子育て支援員

    【取得方法】自治体の研修で取得

    【主な役割】保育全般のサポート役

    【活躍の場】保育園・小規模保育・学童など

    放課後児童支援員

    【取得方法】自治体の研修で取得

    【主な役割】学童保育の専門職

    【活躍の場】放課後児童クラブ

    児童指導員

    【取得方法】任用資格(要件を満たして取得)

    【主な役割】児童福祉施設の職員

    【活躍の場】児童養護施設・放課後等デイサービスなど

    児童指導員と保育士の違いについては、こちらの記事でもくわしく紹介しています。

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    子育て支援員と放課後児童支援員の違いについてのQ&A

    保育士TAGSTOCK2 / stock.adobe.com

    Q. 子育て支援員と放課後児童支援員、結局どちらを選べばよいですか?

    A. 子どもに幅広く関わりたい方は子育て支援員、小学生の放課後を専門に支えたい方は放課後児童支援員が向いています。

    子育て支援員は保育園や小規模保育などでサポート役として幅広い職場で働け、放課後児童支援員は学童保育の専門職です。どちらが合うか迷う方は少なくありません。保育士バンク!では、希望や経験をうかがったうえで、それぞれの資格に合う求人をご案内しています。

    Q. 子育て支援員はどこで働けますか?

    A. 家庭的保育や小規模保育、事業所内保育所、放課後児童クラブ(学童保育)、乳児院や児童養護施設、ファミリー・サポート・センターなど、子どもに関わるさまざまな施設で働けます。

    保育士資格を持っていない場合は「保育補助」としての採用になるでしょう。「学童でも働けるの?」と気になる方もいますが、放課後児童クラブも職場の選択肢としてのひとつです。保育士バンク!では、非公開求人なども含め、子育て支援員の資格を活かせる豊富な求人をご紹介しています。

    Q. 児童指導員とは何が違いますか?

    A. 児童指導員は研修ではなく「任用資格」で、児童養護施設や放課後等デイサービスなどの児童福祉施設で働く職種です。

    子育て支援員・放課後児童支援員が自治体の研修受講で取得するのに対し、児童指導員は福祉系の養成施設の卒業や、大学で心理学・教育学・社会学などを履修して卒業するなど、決められた要件を満たすことで得られます。

    Q. 研修に費用はかかりますか?無資格でも受けられますか?

    A. 子育て支援員研修は多くの自治体で受講料が無料で、18歳以上であれば無資格・未経験でも受講できます。

    基本研修と専門研修で構成され、保育士や社会福祉士などの資格がある方は基本研修が免除されます。「資格がないから無理かもしれない」と感じていた方も対象になります。なお、放課後児童支援員の研修は、保育士資格や一定の実務経験などの受講要件があります。

    Q. 子育て支援員と放課後児童支援員の違いを一言でいうと?

    A. 子育て支援員は保育全般をサポートする役割、放課後児童支援員は学童保育(放課後児童クラブ)で働く専門職です。

    どちらも2015年の子ども・子育て支援新制度で設けられ、自治体の研修を受講して取得するという部分が共通しています。

    Q. まだ転職は考えていないのですが、登録してもよいですか?

    A. はい、問題ありません。

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    出典:放課後児童支援員の役割及び職務と補助員との関係/厚生労働省出典:放課後児童支援員に係る都道府県認定資格研修ガイドラインの概要/厚生労働省出典:「子育て支援員」研修について/厚生労働省

    子育て支援員と放課後児童支援員の違いをおさえよう

    放課後児童支援員は、放課後児童クラブなどで働く専門職です。保育士の資格がある方は、実務経験がなくても研修を受講して資格を取得できます。

    一方、 子育て支援員は、さまざまな保育現場でサポート的な役割を担うことができる資格です。なお、保育士の資格がある方は、認定を受ける際に受講する基本研修が免除されるというメリットがあります。

    いずれも資格取得にまつわる詳細は各都道府県によって異なるので、興味のある方は各居住エリアで実施されている研修の公式ページを確認してみてくださいね。

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