病院内保育とは?月給相場・1日の流れ・病児保育との違いを解説【2026年版】

病院内保育(院内保育)とは、病院や医療施設の中・隣接した場所にある医療従事者の子ども向けの保育園のことです。少人数・夜勤あり・行事ほぼなしと、認可保育園とは違う特徴を持つ働き方として知られています。「病児保育と何が違うの?」「1日の流れは?月給はいくら?」など、知っておきたいことを、メリット・デメリットも含めて紹介します。

この記事でわかること
  • 病院内保育(院内保育)の定義、病児保育との3つの違い ▼詳細
  • 働き方は日勤と夜勤の2パターン、シフトごとのスケジュールの特徴 ▼詳細
  • 給料の相場は月給20〜26万円・夜勤手当2,500円前後 ▼詳細

目次

病院内保育とは?病児保育と混同しやすい「院内保育」の役割

ここでは、病院内保育とはどのようなものか解説します。

病院内保育の概要

病院内保育とは、病院内または病院に隣接した場所に設置されている保育施設のことです。

複数ある保育形態のひとつであり、基本的に病院で働いている医師や看護師といった医療従事者の子どもを預かります。

病院関係者のための企業内保育園の一種で、託児所のイメージに近いかもしれません。行政上の分類では「認可外保育施設」として運営されるのが一般的です。

なお、病院内保育は施設によって呼び方が異なるケースが多いという特徴もあります。

たとえば、「院内保育」「院内保育園」「院内保育所」「病院内保育園」「病院内保育所」「病院の中の保育園」など、施設や地域によってさまざまな呼称があります。

いずれも同じ「病院内保育」施設を指す場合が多いですが、求人サイトで探すときにどの呼び方で検索すべきか迷うことがあるかもしれませんね。

「病児保育」と「病院内保育」は何が違う?

「病児保育」と言葉は似ていますが、役割は全く異なります。

病児保育は病気になった子どもを一時的に預かる保育であるのに対して、病院内保育は病院の中で健康な子どもを保育することを指すので、求人を探す際には混同しないように注意しましょう。

しかし、病院内であるため看護師さんが常駐している場合もあり、子どもに発熱や体調不良などの症状が出た際には看護師さんと保育士さんが連携して対応することができるようです。

どんな人が向いている?チェックリストで適性確認!

病院内保育ってほかの保育園と具体的にどう違うのかな?と思った保育士さんは、特徴についてみていく前に、自分の希望に合うかチェックしてみましょう。

「病院内保育の保育士ってどう?」
働き方の相性チェックリスト

行事準備や持ち帰り仕事を減らしたい
大人数より少人数で子どもとじっくり関わりたい
クラス担任や複雑な保護者対応の負担を軽くしたい
夜勤・早朝・週休3日など、変則シフトに対応できる
病院・医療機関の落ち着いた雰囲気が好き
24時間運営・宿直など、多様な働き方を試してみたい
製作物や行事準備で消耗している
勤務先が認可園・認可外園かどうかはこだわらない
※タップしてチェックできます

3つ以上当てはまった方は、病院内保育が希望に近い働き方といえそうです。

上記のチェックリストの項目が悩みの種になっているという方は、まずは気軽に求人情報を見てみるのもよいかもしれません。

病院内保育が気になる方のなかには、すぐに求人は探さないけどブックマーク代わりに登録だけしておくという保育士さんが増えています。

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病院内保育の3つの特徴と認可保育園との比較

保育園に登園する赤ちゃんpolkadot / stock.adobe.com

病院内保育が複数ある保育形態のひとつであることはわかりましたが、一般的な保育施設と比較すると一体どのような違いがあるのでしょうか。ここでは、その違いを確認しておきましょう。

定員10〜30人の少人数保育

一般的な保育施設は、施設の規模にもよりますが、多くの場合子どもの定員が60~100人以上で、年齢別にクラス分けがされています。

一方、病院内保育は病院内で働く医療従事者の子どもの保育を行う施設なので、定員がそれほど多くはありません。

そのため、少ないところでは10人未満、平均20~30人程度という小規模な保育園が多いです。

また、基本的に少人数の異年齢保育となるため、一般的な保育施設のようにクラス分けがされないという特徴もあります。

医療従事者シフトに合わせた24時間運営・夜勤あり

一般的な保育施設は、多くの場合、施設の開所時間を朝7時から夜19時までとしています。

しかし、病院内保育の場合、病院で働く医師や看護師は夜勤をこなすことがあるため、勤務時間に合わせて夜間保育を実施しているところもあるようです。

そのため、病院内保育で働く保育士さんも早朝勤務や夜間勤務などのシフト制になっていることも少なくありません。

登園・降園時間がバラバラになる事情

一般的な保育施設の場合、登園は朝7~9時、降園は夕方16~18時と大体の時間が決まっているでしょう。

しかし、病院内保育の場合は保育を利用する日の保護者の勤務時間によってバラつきがあります

たとえば、保護者が日勤であれば朝8~9時頃に登園してくるかもしれませんが、夜勤であれば夕方の17~18時頃に登園するということも十分あり得ます。

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日勤と夜勤、それぞれの1日スケジュール

病院内保育施設で働く保育士さんのことを「病院内保育士」と呼びますが、具体的にどのような仕事をするのでしょうか。また、一日の流れも確認しておきましょう。

保育内容は一般の保育園とほぼ同じ

病院内保育は、受け入れているのが医療従事者の子どもであるという特徴があるだけで、保育内容自体は一般的な保育所と大きな差がないようです。

食事や排せつ、着替えなどの身の回りの援助をはじめ、天気のいい日には外に出て戸外遊びをするなど、年齢や発達に合わせた関わりをします。

ただし、一般的な保育士さんはクラスを受け持ったり、行事やイベントの準備などを行ったりするのに対し、病院内保育で働く保育士さんはクラスを受け持つこともなく、行事がほとんどないため、製作作業や持ち帰り仕事をすることはほとんどないといいます。

日勤・夜勤の1日タイムスケジュール

病院内保育で働く保育士さんの一日の流れは施設によって異なりますが、一般的に以下のようなスケジュールで働いていることが多いようです。

日勤の場合

時間 活動内容
8:00~9:00 園児の受け入れ
9:00~10:00 自由遊び
10:00~ 朝の会
10:30~12:00 室内遊び・製作遊び・戸外遊びなど
12:00~13:00 昼食
13:00~15:00 午睡
15:00~15:30 おやつ
15:30~16:00 自由遊び
16:00~ 帰りの会
17:00~ 順次園児の降園

夜勤の場合

時間 活動内容
15:30~ 園児の受け入れ
16:00~18:00 自由遊び
18:00~19:00 夕食
19:30~20:00 入浴・歯磨き
20:00~ 寝かしつけ・夜間見守り
7:00~ 起床
8:00~ 朝食、歯磨き
9:00~

順次園児の降園

パートもOK・週休3日も!病院内保育のシフトと働き方

園児と保育士ucchie79 / stock.adobe.com

実際に働くことを見据えた場合、雇用形態や勤務時間などの勤務体系についても詳しく知っておきたいですよね。それぞれについて紹介します。

雇用形態

病院内保育士の求人には正社員とパート・アルバイトのどちらの募集もあり、地域限定正社員の募集を行っているところもあるようです。

しかし、認可保育園などに比べると病院内保育を行っている施設数は少ないため、求人の数もそれほど多くないのが現状です。

勤務時間

保護者である医療関係者の働き方にあわせて、病院内保育は24時間体制で子どもを預かっているところが多いようです。

そのため、夜勤・早朝勤務、また宿直勤務など、勤務時間も多岐にわたります。例えば正社員でも週1回の夜勤が入ったり、パートさんなどはシフト制で、夜勤・早朝のシフトに入ったりすることがあるようです。

夜勤はその病院の勤務体系によるので、月に3回ほどあるところや、週に1回のところ、基本的に毎日行っているところなど、園によってさまざまです。

夜勤をした場合には、1回につき2,500円程度夜勤手当がつく場合もあるようです。

休日

一部の病院内保育施設では、1日の実働時間を10時間にする代わりに週休3日制をとるなど、多様な働き方を認めているようです。

ほかにも、週に2回程度休園日を設けている園や、預かりの予約がない場合にはお休みになる園などもあります。

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病院内保育の給料は月給20〜26万円・夜勤手当2,500円

保育士バンク!でも、クリニック併設の保育室、小児科の託児ルーム、24時間対応の院内保育所などさまざまな施設で募集が行われています。

どの施設も少人数の子どもの保育を行っているところが多いようで、子ども一人ひとりと丁寧に関われる環境が整っているようです。

正社員 20~26万円(月給)
パート・アルバイト

1,000~1,300円(時給)

※保育士バンク!に掲載された全国の主な求人情報から算出しています。

上記の金額はあくまで相場であり、実際は年齢や経験年数、時期や地域によって支給される金額は異なります。

施設によっては資格手当や役職手当が加算されることもあります。

📌 給与にも影響あり!「院内保育所運営事業」

病院内保育の多くは、厚生労働省の「院内保育所運営事業」の補助対象として運営されています。
これは医療従事者の離職防止と確保を目的とした制度で、保育士の人件費・運営費の一部が補助されており、給与水準の安定要因のひとつにもなっています。施設によっては医療法人本体の福利厚生として手厚い手当が用意されているケースもあります。

また、夜勤がある施設では夜勤手当がつくこともあります。柔軟に働くことができれば給与アップにもつながるでしょう。

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病院内保育士の3つのメリット【行事準備ゼロ・少人数保育】

メリットELUTAS / stock.adobe.com

ここでは、病院内保育士ならではのメリットを紹介します。

一人ひとりと深く関われる少人数保育

病院内保育のメリットのひとつは、小規模な環境で保育ができることです。前述したとおり、病院内保育は毎日同じ子どもが預けられるわけではなくクラスも存在しないため、比較的少人数の子どもを預かることとなります。

そのため、一人の保育士さんに対しての子どもの人数が少なく、一人ひとりと向き合って深く関わることができると言えるでしょう。

体調不良でも病院と連携してすぐ対応

病院内保育は病院の中や付近で行われているため、体調不良の子どもが出た場合には、すぐに病院と連携して対応できるというメリットが挙げられます。

また、保護者の方が病院内で勤務しているため、連絡がつきやすく、保護者の方にとっても安心と言えるでしょう。

運動会・発表会準備なし、行事ゼロの働き方

一般的な保育園にあるような運動会やそのほかの行事がほとんど行われないため、行事を理由とした忙しさがないのもメリットと言えるかもしれません。

イベントに向けた製作物や持ち帰りの仕事なども少ないため、子どもたちの保育により集中できそうです。

働きやすい園、ほかにもある?残業なし・少人数など
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デメリット?「理想と違う」と感じる2つの場面

続いては、病院内保育士として働くデメリットを確認しておきましょう。

不規則勤務・急なシフト変更の可能性がある

病院で働いている人の子どもを預かるため、勤務時間が不規則になることが考えられるでしょう。

子どもの保護者は医療従事者なので、夜勤や急なシフト変更が発生したり、救急患者のために急に出勤したりすることもあるため、保護者の勤務時間に合わせた柔軟な対応が求められそうです。

このことから、夜勤などのシフトに臨機応変に対応できる人材を求めている求人も多く、柔軟に働けるパートやアルバイトの求人を出しているところも多いようです。

外遊び・季節行事が少なく物足りないことも

病院内保育は小規模で行われていることから、多くの場合、限られた場所で保育を行っています。広々とした場所での外遊びやプール遊びなどは難しくなってしまうでしょう。

したがって、子どもたちと思いっきり外で遊んだり、季節ごとの行事やイベントを楽しんだりしたい保育士さんにとっては、理想と異なることもあるかもしれません。

また、クラスを受け持つこともなく、子どもたちの顔ぶれも日によって変わります。同じ子どもの成長を近くで見守りたいという保育士さんにとっては、物足りなく感じてしまうこともありそうです。

なお、病院内保育以外にも、保育士から転職しやすい異業種を知りたいという方は以下の記事をご覧ください。

病院内保育にまつわるよくある質問

病院内保育での働き方が気になる保育士さんの疑問に答えます。

Q. 病院内保育とは何ですか?

A. 病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接した場所に設置された保育施設のことです。

「院内保育」「病院内保育園」「病院内保育所」などとも呼ばれます。主に医師・看護師など医療従事者の子どもを預かる、企業内保育所の一種で、定員10〜30人程度の少人数保育が中心です。

Q. 病院内保育と病児保育はどう違う?

A. 病院内保育は「病院内で健康な子ども」を預かる施設、病児保育は「病気の子ども」を一時的に預かる施設です。

それぞれの役割は全く異なります。病院内保育では、子どもの発熱時に隣接する病院の看護師と連携して対応できるという強みがあります。求人探しの際は混同しないよう注意が必要です。

Q. 病院内保育で働く場合の1日の流れは?

A. 日勤と夜勤の2パターンに分かれます。

日勤は8時受け入れ→9時自由遊び→12時昼食→13時午睡→17時順次降園というスケジュールで、一般的な保育園に近い流れ。夜勤は15時半受け入れ→18時夕食→20時寝かしつけ→翌朝9時降園という構成で、保護者の医療シフトに合わせた泊まり保育が行われます。

Q. 病院内保育の給料相場はどのくらい?

A. 正社員の場合は月給20〜26万円前後、パート・アルバイトの場合は時給1,000〜1,300円程度が相場です。

この金額は、保育士バンク!の求人情報をまとめた相場です。これに夜勤手当(1回2,500円程度)、資格手当、役職手当などが加算されるケースもあります。実際の金額は地域・経験年数・夜勤回数によって変動します。

Q. 病院内保育では夜勤や24時間保育がありますか?

A. はい、夜勤や24時間体制で運営している施設が多くあります。

保護者である医師・看護師が夜勤を行うため、それに合わせて夜間保育を実施しているのが特徴です。夜勤の頻度は施設によって異なり、月3回程度の園もあれば週1回の園、毎日対応している園もあります。一方で日勤のみの病院内保育施設もあるため、求人選びの際は勤務形態を必ず確認しましょう。

Q. まだ転職は考えていないけど、登録するとどうなる?

A. ご自分の希望に合わせて情報がもらえます。

保育士バンク!の登録者の中には「今すぐではないが、いつかのために情報を集めたい」という方も多くいらっしゃいます。希望を伝えなければ求人の紹介もされず、情報を受け取るだけの状態を続けられます。必要なタイミングが来てから相談に切り替える、という使い方も可能です。

「今すぐ動く気はないけど、選択肢として知っておきたい」という方は、自分のタイミングで情報を確認できるようにしておく、という使い方もできます。

Q. 登録したら「転職する人」としてカウントされる?

A. いいえ、登録したからといって転職活動を始めたとみなされることはありません。

「まだ考えていない」「情報収集だけ」と一言伝えるだけで、求人紹介もされず、情報受信のみの状態を続けられます。在職中の方も多くご利用いただいています。

Q. 登録すると、しつこく連絡が来ることはない?

A. ご希望に合わせた連絡方法・頻度で対応します。

「メールだけにしてほしい」「電話は不要」「夜の時間帯はNG」と伝えれば、その通りに対応されます。在職中の方の場合、連絡の時間帯にも配慮できます。

病院内保育は少人数保育をしたい保育士さんにぴったりの職場

病院内保育は、病院で勤務する人々の子どもを預かり、医療関係者の育児を支える役割を担っています。

保育士資格を持っていれば病院内保育士として働くことができ、少人数保育ができることや残業などが比較的少ないというメリットがあります。

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