保育における養護は、子どもたちの健康管理を担うという役割だけではなく、子どもたちの心身の健やかな成長を支えるという大切な要素も含まれています。けれども、具体的な内容や対応の仕方について戸惑う方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、保育における養護とは何かを説明し、乳児期と幼児期それぞれにおけるねらいについてもまとめました。

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保育における養護とは
保育における養護について、厚生労働省による保育所保育指針によれば、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士などが行なう援助や関わりであると述べられています。
つまり、保育園で過ごす子どもが生活しやすい環境を整え、子どもの心身の健康と安全を守ることが大切であり、健全な成長や発達を促すための保育活動を行なうことが養護につながるということです。
具体的には、以下のような内容が含まれます。
基本的な生活習慣の指導
食事、排泄、睡眠、着替えなど、子どもが日常生活に必要な基本的な習慣を身に付けられるように支援を行ないます。
保育士さんは、子ども自身が主体的に行動できるように配慮しながら援助を行なうことが大切です。
健康の管理
子どもの健康状態を日々把握し、病気やケガの予防や早期発見、適切な対応を行ないます。
保育園で定期的に健康診断を行なうことは、子どもの心身の状態を管理するうえで必要でしょう。
また、子どもの生活環境を清潔に保ち、感染症の予防に努めることも重要です。
そのためには、子どもへの手洗いやうがいの習慣づけや、適切な衛生管理を行なう必要があるでしょう。
安全の確保
子どもが過ごす保育園内の安全性に気を配り、子どもが安心して過ごせるよう配慮します。
危険物を排除したり、災害時を想定して避難訓練を行なったりし、対策について職員同士で定期的に共有することが大切です。
情緒の安定を図る
子どもの情緒が安定するように、保育士としてすべての子どもに愛情を持って接し、信頼関係を築くことが求められます。
子どもが保育士さんとの日々の関わりのなかで、安心感や自己肯定感を持つことができるように接することが大切でしょう。
保育士として以上のような内容を意識することにより、日々子どもたちが保育園で安心して過ごせる環境が整い、保育における養護につながります。
なお、保育園では、子どもの発達に応じた対応が求められます。乳児保育と幼児保育それぞれの養護のねらいをおさえておきましょう。
乳児保育における養護のねらい

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乳児保育では、乳児期の子ども一人ひとりの生理的欲求が、十分に満たされるようにすることが大切です。
以下、養護のねらいと合わせて具体的な実践方法をまとめました。
基本的な生活習慣を身につける
乳児保育では、子どもの心身の機能など成長のスピードが一人ひとり異なることに配慮する必要があります。
そのうえで、規則正しい食生活や、排泄、睡眠のリズムを身につけ、子どもの健やかな健康を維持することが大切です。
子どもの発達状況に合わせ、個々のタイムスケジュールを意識しながら子どもと関わってみましょう。
健康で安全に過ごせる環境を整える
寝返りやハイハイ、つかまり立ちができるようになるなど、乳児期の子どもの行動範囲の変化は著しいものです。子どもの状況に合わせて安全に過ごせる環境を整えることが、事故や危険を未然に防ぐことにつながります。
たとえば、子どもの動線上に玩具を配置しないよう注意するなど、常に先を予測することが必要です。
また、子ども一人ひとりの日々の様子を観察し、体調に変化がないか配慮しながら子どもの健康状態を維持できるよう心がけましょう。
信頼関係を築く
乳児保育では、保育士さんが子ども1人ひとりと親身に関わり合いながら笑顔で話しかけることが、子どもの情緒の安定につながります。
子どもが安心感を持つことができれば保育士さんとの信頼関係が築け、人と関わる姿勢の基盤ができるでしょう。
発達を促進させる
乳児期の子どもが自ら身近な環境に興味や好奇心をもって関わることができるよう、子どもの成長に合わせて個々に適した遊びや活動を準備する必要があります。
たとえば、サーキット遊びを導入する場合でも、ハイハイや伝い歩き、歩行など、子どもの発達段階により移動手段は異なるでしょう。
ゴールまでの速さを競わず、完走できたことを褒めることが、子どもの運動機能や認知機能の発達を促し、創造力や探究心を育むことにつながります。
これらのねらいを踏まえながら乳児期の子どもと関わることで、子どもたちの健全な成長を促し、発達の基盤を築くことができるでしょう。
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幼児保育における養護のねらい

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幼児保育においては、子ども同士で協力し合い楽しく関わり合える環境のなかで、幼児の健全な成長と発達を支援することが大切です。
保育士として、子どもの自主性や社会性が育つよう配慮することも求められるでしょう。
以下、養護のねらいと合わせて具体的な実践方法をまとめました。
健康と安全を確保する
子どもに対してバランスの取れた食事を提供し、適度な運動を取り入れることが健康につながるでしょう。
また、虫歯予防のためには、食後に歯磨きを行なう習慣が身につくよう指導することも大切です。
また、乳児期と比較して活動範囲がさらに広がる幼児期の子どもの安全対策を徹底し、事故やケガのリスクを抑えることも重要です。
心理的な安定を確保する
幼児期の子どもにおいても、保育士さんが笑顔で関わりを持つことは大切な要素です。
安心して過ごす中で自分の感情を表現し、それを保育士さんが受け止めることにより情緒の安定につながります。
また、さまざまな活動のなかで、子どもの取り組む姿勢や作品を保育士さんが褒めることにより、子どもが自分に自信を持ち、自己肯定感を育むことができるでしょう。
社会的なスキルを育成する
保育士さんや友だちとの共同作業や遊びを通して、協力することや共感することの大切さを学ぶことにつながります。
子どもが自分の言葉で感情や経験を表現できるように、保育士さんがフォローしながら適切な配慮をすることが大切でしょう。
これらの養護のねらいを実現するために、保育士さんは幼児期の子どもの健康状態や行動を常に把握し、適切なケアと支援を行なう姿勢が求められます。
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保育において大切な養護とは何かおさえておこう
子どもの健やかな成長を支えるためには、日々保育園で実践できる養護について意識する必要があるでしょう
乳児期と幼児期それぞれのねらいを踏まえ、子どもと信頼関係を築きながら保育士として健康と安全を見守っていけるとよいですね。
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