履歴書の趣味・特技はどう書く?保育士ならではの例文と好印象を与える書き方

    履歴書の「趣味・特技」欄に、何を書けばいいか迷っていませんか?保育士として転職活動をする際、趣味や特技は応募先にあなたの人柄や強みを伝える重要なポイントです。この記事では、履歴書で好印象を与える「趣味・特技」の選び方や書き方をわかりやすく解説。実際に使えるジャンル別の例や面接での活かし方まで、転職活動に役立つ情報を網羅しています。

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    この記事の監修者
    戸田 慎一
    経歴
    高校教師として勤務、その後不動産営業を経験、現在は保育士さんの転職活動を支援する保育士バンク!にてゼネラルマネージャーとして活躍中。
    実績
    過去100名以上の保育士さんの転職活動をサポート。これまで、新人賞、ベストチーム賞、ベストマネージャー賞を受賞。

    履歴書の「趣味・特技」はなにを見られている?

    保育士の履歴書における「趣味・特技」は、業務のスキル以外にその人らしさを知る手がかりとして重視されます。

    採用担当は「子どもと関わるうえでどんな強みを持っていそうか」「保育に活かせる要素はあるか」「園の雰囲気に合いそうか」といった視点で、この趣味・特技欄を見ているでしょう。

    たとえば「ピアノ」や「ハンドメイド」などは、業務と関連性が高いため高評価に得られやすいでしょう。

    また「読書」や「映画鑑賞」など、一見業務に直結しない趣味も、心を落ち着ける方法を持っている点として、評価されることがあるかもしれません。

    このように、趣味・特技は、性格や価値観、仕事への向き合い方を伝えるためにも、履歴書のなかで必要な一要素といえるでしょう。

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    趣味・特技を履歴書に書くポイントと言い換え例

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    履歴書での「趣味・特技」を書く際のポイントについて解説します。

    箇条書きで簡潔にまとめる

    採用担当者が一目で内容を把握できるよう、趣味・特技は箇条書きで簡潔に記載するのが基本です。

    以下のサンプル画像のように、文章ではなく単語や短文にとどめると読みやすくなります。

    また、履歴書のフォーマットによってはスペースが限られているため、無理にエピソードを入れる必要はありません。

    どうしても伝えたい背景がある場合は、自己PR欄や面接時に補足するとよいでしょう。

    「特になし」や空欄は避ける

    履歴書に独立した趣味・特技欄がある場合は、「特になし」と記載したり空欄のまま提出したりしないようにしましょう。

    また、上の履歴書画像のように、記載欄が独立していない履歴書も多くあります。

    このようなフォーマットの場合、志望動機と自己PRで内容が十分に埋まっていれば、保育に活かせる特技を伝えたい場合をのぞいて、趣味や特技を無理に記載する必要はないでしょう。

    逆のパターンとして、趣味・特技の羅列で記入欄を埋めて、その分、志望動機・自己PRを省くのは避けましょう

    全体的に、志望動機や自己PRが9割、趣味・特技は1割程度のバランスにするのが最適かもしれません。

    面接で聞かれて答えられない内容は書かない

    履歴書に書いたことは、面接で質問されることを想定しておきましょう。そのため、話が広がらない内容や答えにくい趣味・特技は書くことを控えましょう。

    たとえば「ショッピング」「カラオケ」など会話の発展性が乏しい趣味や、「変顔」「芸能人のモノマネ」といった社会性を感じさせない特技は、履歴書では避けたほうが無難です。

    また、嘘を書くのはもちろんNGですが、事実であっても「寝る」「美容」「友達とおしゃべり」といった過度に個人的な表現も避けるほうがよいでしょう。

    趣味や特技についてどのような活動をしているか、また保育にどう活かせそうかという視点で、具体的に聞かれた場合に答えやすい内容かどうかを意識してみるとよいかもしれません。

    書きづらい趣味・特技の言い換え例

    「アニメ」「推し活」「SNS(動画配信)」など、履歴書には書きづらいように思える趣味もありますが、表現を工夫することも可能でしょう。

    一例として、以下のように言い換えることもできそうです。

    • アニメ→イラスト制作、映画鑑賞
    • 推し活→コンサート・舞台鑑賞
    • SNS→写真撮影、動画撮影・編集
    • ゲーム→eスポーツ
    • ショッピング、カフェ巡り→散歩、街歩き
    • カラオケ→歌唱、ダンス

    また、園によってはSNS広報を強化したいものの、人材不足で手がまわらない・外注先がないというニーズを抱えている場合もあるため、動画編集やSNS投稿などの趣味は歓迎される可能性も考えられます。

    とはいえ、内容によっては無理に盛り込まず、ほかの趣味や特技、学生時代の部活動などを優先してもよいかもしれません。

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    保育に活かせる趣味・特技の例

    保育の現場で活かせる趣味・特技は、実務スキルとして高く評価されます。

    以下ではジャンル別に、保育士としてアピールになる趣味・特技の例を紹介します。

    製作系

    • 折り紙・ペーパークラフト
    • ハンドメイド(アクセサリー・布小物)
    • ぬり絵・イラスト
    • 書道・習字
    • 手芸(刺繍・編み物・縫い物)
    • スクラップブック作り
    • 絵画・水彩画・色鉛筆画
    • 陶芸
    • 木工・DIY

    製作活動は、行事の装飾や保育室の壁面づくり、自由遊びの時間に活かせるため、特に重視されるジャンルです。

    面接でアピールする場合は

    オリジナルのレジンアクセサリーを作製して、フリマサイトで販売していました

    小1から書道を習っていて、中学生のときは全国コンクールで入賞しました

    など、具体的な活動が説明できるとよいでしょう。

    クリエイティビティやアイデア出しはもちろん、器用さや子どもにわかりやすく説明する力も評価されます。保育に落とし込んだ指導につなげられると、活動の幅が広がりそうです。

    音楽系

    • ピアノ
    • ギター
    • ウクレレ
    • リコーダー
    • バイオリン
    • 歌唱
    • リトミック
    • バンド活動
    • 作曲、DJ
    • 音楽鑑賞

    音楽は日常保育に欠かせない要素です。とくにピアノは朝の会や行事の伴奏で活躍します。ギターやウクレレなどの弦楽器は、外遊びや自由保育の時間にも手軽に使えて重宝されることがあります。

    歌が好き、子どもと一緒に楽しめる音楽の知識がある方は、面接で具体的に伝えると好印象につながりそうです。

    運動・スポーツ系

    • ダンス、バレエ、チア
    • ヨガ、ピラティス
    • マラソン、陸上競技
    • スイミング
    • 球技(サッカー、バスケットボールなど)
    • 武道(空手、柔道など)
    • ウインタースポーツ(スノーボード、アイススケートなど)
    • 体操、新体操
    • キャンプ、アウトドア
    • 登山、クライミング
    • 乗馬、自転車競技

    体力やリズム感が求められる保育士にとって、運動系の趣味・特技は実践的な強みになります。

    遊びや運動会の指導リトミックや体操指導にもつながるため、子どもと一緒に楽しんだり指導したりする意欲や、運動理論を学んだ経験などがあると特に評価されるでしょう。

    その他

    • 読書、絵本集め
    • 旅行
    • 映画鑑賞
    • カメラ、動画編集
    • ボランティア
    • 料理、お菓子作り
    • 家庭菜園、ガーデニング
    • 美術鑑賞
    • 手品
    • 投資
    • 整理整頓
    • ドライブ、運転
    • 釣り
    • 勉強、語学

    一見、保育とは無関係に思える趣味・特技でも、保育に応用できそうな幅広い世界観を持っていることは強みになります。

    面接でアピールする際は

    年に3回は国内外を旅行しています。世界遺産や現地の美術館を巡るのが趣味です

    休日はオリジナルのお菓子づくり動画をSNSでシェアしていて、フォロワーが1000人を超えました

    など、具体的に話ができると印象がよくなりそうです。

    読書や旅行などはよくある趣味に見えてしまいそうですが、保育や保育士としての業務に応用できることを自分の言葉で伝えられると、大きな強みになるかもしれません。

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      趣味・特技の伝え方Q&A

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      趣味や特技がないと感じる方や、面接でどう伝えるべきか迷う方は多いようです。よくある質問に答える形で不安を解消しましょう。

      Q1. 保育に活かせる趣味・特技がない場合は?

      A. 無理に保育に関連させなくてもOK

      「保育に関係する趣味がない」と感じても心配はいりません。直接的でなくても、人柄や考え方を伝えられる趣味は立派な自己紹介になります。

      たとえば「読書が好き」であれば、面接の際の受け応えや人柄と併せて「落ち着いた時間を大切にしている」「知的好奇心がある」などをアピールすることができます。

      それでも難しいと感じる場合は、趣味・特技欄のない履歴書を選んでみるのもひとつの方法かもしれません。

      Q2. 面接で聞かれた場合に印象がよい答え方は?

      A. 明るい笑顔で前向きに。過度な自己アピールは不要

      面接で趣味・特技について聞かれたときは、明るく受け答えする姿勢を心がけるとよいでしょう。

      たとえば、「スキューバダイビングが好きで、夏は月に2回は行っています。今年中にライセンスを取りたいと思っています」といった前向きな話し方を意識しましょう。

      過度な自己アピールや無理なエピソードづくりよりも、相手が共感しやすいように笑顔で話すことを意識できれば十分です。無理に取り繕わず、自分らしさが出せればよいでしょう。

      Q3. 「育児」は趣味や特技に含めていい?

      A. 特にアピールできるポイントを抽出してみて

      「育児」は、趣味や特技というよりも生活の一部ではありますが、そのなかで得た気づきやスキルを特技として活かすことは可能かもしれません。

      「絵本の読み聞かせ」「離乳食づくりでの工夫」「子どもが遊べるダンボール工作」など、自分なりの視点で語れることがあれば特技として記載してもよいかもしれません。

      その場合は、子育て経験だけを漠然と強調するのではなく「子育てを通じて得たこのスキルは保育でもこのように活かせる」という方向でアピールするようにしましょう。

      Q4. 「読書、音楽鑑賞」はありきたりすぎる?

      A. 面接で聞かれることを想定して答えを準備しよう!

      「読書」「音楽鑑賞」などは定番の趣味ですが、面接での伝え方次第で個性を出すことができます。たとえば、具体的なジャンルやエピソードを加えると話が広がりやすくなりそうです。

      海外の絵本や児童文学を集めています。美しい絵を見ながら語学の勉強にもなります

      子どもの発達研究に関する本を読んでいます。最近は〇〇先生の著書に感銘を受けました

      養成校でピアノをはじめてからジャズに興味が出て、ライブにもよく行くようになりました

      など、保育に関連づけた表現にするとより効果的です。

      単に「読書」や「音楽鑑賞」では印象に残りにくいため、面接で聞かれた際にはもう一歩踏み込んで具体化できれば、大きな強みになりそうです。

      読んでおきたいおすすめ記事

      保育士としての魅力が伝わる趣味・特技で印象アップ!

      趣味や特技は、履歴書の中でも採用に直結する項目ではないものの、これまでの経験や人柄などをアピールできる場として活用しましょう。

      無理に誇張する必要はありませんが、保育とのつながりや、日々を前向きに楽しんでいる様子が伝わる内容にできると、よりよい印象につながるかもしれません。

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