FF発達に合わせた保育は、保育士さんが子どもの成長を支えるうえで非常に大切な視点といえます。乳児から幼児にかけては年齢や月齢によって発達段階が異なり、それぞれに適した遊びや関わり方が求められます。本記事では、0歳児から5歳児までの発達の特徴を解説しながら、年齢ごとに適した遊びや関わり方のポイントを紹介します。
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「発達に合わせた保育」とは
「発達に合わせた保育」とは、子どもの年齢や発達段階に応じた関わり方や遊びを意識することです。
個々の子どもが持つ発達のペースや特性を理解し、それぞれに合った環境や保育を提供することで、無理なく、その子の発達に合ったペースでの成長を支えられます。
乳幼児期は、心身ともに大きく変化する時期であり、発達に合わない保育は子どものストレスや不安につながるため、保育士が発達の段階ごとの対応を意識することが大切です。
乳児期(0歳児~2歳児)の発達に合わせた保育
0歳児から2歳児までは、心身の発達が著しく個人差も大きい時期です。
この時期は基本的な生活リズムのなかで、信頼関係を築くことが必要になってくるでしょう。保育士としては、とくに「愛着形成」を意識したい年齢といえそうです。
そのため、乳児期にはスキンシップや安全な環境設定をベースに、子どもの興味や行動の変化を細やかにとらえ、ていねいな関わりを意識するとよいでしょう。
幼児期(3歳児~5歳児)の発達に合わせた保育
幼児期(3~5歳)は自己主張や社会性が育ち、自主的な活動を通して学ぶ段階に入ります。
集団のなかでのルールや友だちとの関係性が発達し、社会性が育つ時期です。遊びの内容も複雑になり、より創造的・協働的な関わりが求められます。
そのため、幼児期には選択の自由や協働的な遊びを取り入れるとよいでしょう。
子ども自身がやりたいことを選べる環境や、友だちとの関わりを通して協力の仕方やルールを学べるような遊びが大切になります。
このように、それぞれの段階に合った保育を実践するためには、まずは基本となる年齢別の特徴を理解しておくことが求められます。
以下から、それぞれの年齢をもとに「発達に合わせた保育」の具体的な内容についてみていきましょう。保育士バンク!で転職相談無料で会員登録する
0歳児の発達に合わせた保育
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生後6カ月未満の乳児は、生命の保持と情緒の安定が最も重要なポイントです。保育士の関わりによって快適さや安心感を得ながら、基本的な生活リズムが形づくられていきます。
6カ月を過ぎた乳児は、ハイハイ、つかまり立ちなどの運動が活発になり、周囲への興味も広がります。
また、離乳が進み、生活リズムも安定してくる時期と言えるでしょう。身近な人との関わりが情緒の安定に直結するため、保育士の温かいふれあいと応答的な関わりが、心身の発達を支えます。
発達には個人差が大きいため、ていねいな観察と愛着形成を意識しましょう。
発達の特徴と関わり方
6カ月未満
- 見る・聞く・触れる経験を通して感覚が育つ
- 寝返りや腹ばいなど、基本的な運動を始める
- 保育士とのスキンシップを通して安心感を得る
6か月未満児には、常に清潔で安心できる環境を整え、泣き声や表情などから気持ちを汲み取ることが大切です。
快適な姿勢や環境のなかで、目と目を合わせた応答的な関わりやスキンシップを通して信頼関係を築き、五感を育む働きかけを意識しましょう。
6カ月以降
- ハイハイ、つたい歩きなどで移動範囲が広がる
- つまむ・叩くなど手先の動きが活発に
- 喃語を発し、語りかけに反応する
- 依存欲求が強く、愛着関係が形成される
乳児が自由に動ける安全な環境を整え、ハイハイ・つたい歩きを通して探索できるよう援助しましょう。
また、子どもの喃語や身振りにていねいに応えることで、言葉を聞く・話すといったコミュニケーションへの意欲が育まれます。
食事や睡眠などの生活リズムを尊重しながら、個別の対応を意識しましょう。
発達に適した遊び
6カ月未満の遊びの一例
- 抱っこ、屈伸、腹ばいなど体位を変えながら遊ぶ
- 手触りや音を楽しめる玩具で遊ぶ
- 保育士が手足を持ち優しく動かしながら体操する
0歳児の遊びは、「見る」「聞く」「触れる」といった感覚体験を通して心と体を育てます。こうした感覚刺激を通じた関わりは、初期の知育にもつながるでしょう。
6カ月未満では、抱っこされて揺られたり、腹ばいで目の前に置かれたガラガラや布おもちゃに手を伸ばしたりすることで、安心感と運動の基礎を養います。
6カ月以降の遊びの一例
- つまむ、たたく、ひっぱるなど手や指を使った遊び
- 喃語や片言での発語や保育士とのやりとり
- 保育士のすることを模倣する
- 保育士の歌をきく、歌やリズムに合わせて手足や体を動かす
6か月を過ぎると、手で物を握る、口に入れて確かめる、保育士のしぐさを真似るなど、自分から関わる姿が増えるでしょう。
たとえば、音の出るボールを転がして追いかけたり、「いないいないばあ」で顔の動きに注目したりするなど、遊びを通して探索と模倣が進む姿が見られるかもしれません。
喃語への返答や、音楽に合わせて手足を動かすリズム遊びは、言葉と情緒の育ちにもつながりそうです。
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1歳児の発達に合わせた保育
1歳児は歩行や言語の芽生えなど、著しい発達の変化を見せる時期です。身の回りの世界への関心が高まり、自立への第一歩を踏み出します。
保育士との信頼関係を基盤に、基本的生活習慣や情緒の安定を支える関わりが求められます。子ども一人ひとりのリズムや個性を尊重した対応が大切です。
発達の特徴と関わり方
- スプーン・フォークを使って食べようとする、衣服の着脱に興味を持つ
- 保育士の話しかけに反応し、自分から片言でしゃべることを楽しむ
- 身の回りのものを自由に触れて遊び、外界に関心を持つ
- 喃語から片言へと移行し、言葉での表現が始まる
- 安心できる保育士の見守りの中で、大人や子どもと関わろうとする
1歳児は、一人ひとりのペースに応じた関わりが求められます。発語や運動の芽生えを見逃さず、適度な援助で「やってみたい」を支えましょう。
スプーンの使用や排泄などの生活習慣を自分でやろうとする意欲を尊重し、達成感を育むことで、自立の土台が育つ頃かもしれません。
子どもの意欲を大切にしながら、保育士の温かい応答的な関わりによって、安心して挑戦できる環境を整えることが大切です。
発達に適した遊び
遊びの一例
- 絵本の読み聞かせ
- 玩具や身のまわりのものを使った一人遊び
- 登る、降りる、跳ぶ、くぐる、押す、引っ張るなどの運動を取り入れた遊び
- 触れる、たたく、つまむ、転がすなど手や指を使う遊び
- リズムにのった簡単な言葉の繰り返しなどがある言葉遊び
- 歌いながら簡単な手遊びや身体を動かす
1歳児の遊びは、感覚や運動、言葉の発達を自然にうながす活動といえるでしょう。
なお、絵本の読み聞かせは言葉への関心を高め、玩具や身の回りの物に自ら関わる一人遊びは、手指の操作や集中力を育てます。
また、さまざまな体を使う動きを取り入れた遊びは、全身の筋力やバランス感覚を伸ばします。遊具を使った運動やリズムにのった言葉遊びや保育士との手遊び・歌遊びも発達をうながします。
このような動きを取り入れた遊びは、身体と連動した発語の意欲を育むだけでなく、人と関わる楽しさを経験する機会にもなりそうです。
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2歳児の発達に合わせた保育
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2歳児は、基本的な生活習慣の自立に向けた意欲が高まり、社会性の芽生えも見られるでしょう。
語彙が増え、二語文や簡単な会話ができるようになる頃かもしれません。自己主張が強くなり、「自分でしたい」という気持ちが育つ時期といえそうですね。
また、身体能力も向上し、活発に体を動かすことを楽しみ、他者との関わりが始まる大切な段階でもあります。
感情の起伏も大きく、思い通りにならないことでかんしゃくを起こすこともあるでしょう。保育士は一人ひとりの気持ちを受け止め、共感的に関わることが大切です。
発達の特徴と関わり方
- 簡単な身の回りのこと(食事、排泄など)を自分でやろうとする
- 保育士を仲立ちをきっかけに、生活や遊びの中で言葉を交わす
- 友達と関わりながら遊ぶ
- 自分の物、人の物の区別に気づく
- 保育士の適切な援助によって自分の物の置き場所が分かる
- 生活に必要な簡単な言葉を聞き分ける
- 生活のなかでのできごとに関心を示し、言葉で表す
この頃は、意欲と甘えが同居する時期でしょう。できたことは認め、失敗しても温かく見守る姿勢が大切です。
自分の思いを言葉にし始める段階でもあるため、保育士が言葉をつなぐことで安心感と自信を育てましょう。
発達に適した遊び
遊びの一例
- 走る、跳ぶ、登る、押す、引っ張るなど全身を使う運動
- つまむ、丸める、めくるなど手指を使う遊び(年齢に応じた知育玩具)
- 小動物、植物などの探索や模倣
- 友だちと行う簡単なごっこ遊び
- 絵本や紙芝居、繰り返しのある言葉の模倣
- 水、砂、土、紙などの素材に触れる
- 歌や簡単な手遊び、リズムに合わせた運動
2歳児の遊びは、「自分でやってみたい」という意欲を引き出し、全身の運動や感覚を育む活動が適していそうです。
走ったり跳んだりする動きは身体の基礎づくりにつながり、手先を使う遊びでは器用さや集中力が養われます。
また、簡単なごっこ遊びや言葉の模倣は、他者とのやり取りや言語発達を支えます。無料転職相談遊びを大事にする園で働きたい!
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3歳児の発達に合わせた保育
3歳児は基本的な生活習慣がほぼ身についてくることで、自立への意欲が高まる頃でしょう。
また、言葉や社会性の発達が顕著になるため、友達との関係も広がります。
ただし、まだ自己中心的な考えが強く、トラブルも起こりやすい時期かもしれません。保育士は、子ども同士の関わりの中で適切に介入し、調整役を担うことが重要です。
発達の特徴と関わり方
- 排泄・着脱・清潔などが自分でできるようになる
- 積極的に外で遊び、体を動かす
- 言葉の理解と表現が進む
- したいこと、してほしいことを言葉で伝える
- 友達とのつながりを広げ、集団活動を楽しむ
- 遊びの順番を待つなど、簡単なきまりを理解し守る
- 異年齢の子どもに関心を持ち、関わりを広める
- 自然や身の回りへの好奇心が高まる
この時期は、友達との関係が大きく育つこともあるでしょう。
保育士は、遊びや会話の中で子どもが安心して表現できる環境を整え、社会性の芽生えを支えることが大切です。
言葉による表現が豊かになってくるとともに、ほかの子どもへの関心が高まり、集団遊びや子ども同士のコミュニケーションも豊かになってくるでしょう。
発達に適した遊び
遊びの一例
- 積み木やブロックなど、並べたり積み上げたりする遊び
- ごっこ遊びや集団遊び
- 絵を描く・簡単な製作などの創造的な遊び
- しりとりなどの言葉遊び
- 身近な動植物への興味・関心を高める製作や体験
- 感じたこと・想像したことなどを自由に表現する
遊びを通じて言語・社会性・想像力が発達することが考えられます。3歳児は、ごっこ遊びや集団遊びを通して、ルールや役割を理解するようになり、人との関わりの楽しさを学び始めます。
保育士は、友だちとのやりとりがうまくいくよう、必要に応じて仲立ちやフォローを行いながら、遊びのなかで子どもたちの創造性や興味を引き出せるよううながしましょう。
4歳児の発達と保育
4歳児は、友達と一緒に遊ぶことへの関心が高まり、集団での活動やルールを理解しようとする時期です。
また、身のまわりの生活習慣においては自立がみられ、思ったことを言葉にして伝える力も育ってくる頃かもしれません。
想像力や探求心も大きく伸びていく時期といえます。保育士は子どもの「やってみたい」気持ちを尊重しながら、集団の中での調和もサポートできるとよいでしょう。
発達の特徴と関わり方
- 衣服の着脱や手洗いなどを自分で行えるようになる
- 経験や思ったことを話す力が育つ
- 集団の中での関係が広がる
- 友達の言葉を理解し、ルールのある遊びを楽しむ
- 年下の子どもへの関心や優しさが見られ、思いやりの心が育つ
- 動植物や身の回りの人々、公共のしくみに興味を持つ
4歳児の世界は、他者との関わりを通して大きく広がる子も多いかもしれません。自然や社会への関心が生まれ、それらを理解する言語表現が豊かになる時期でしょう。
保育士は共感的に関わりながら、子どもが「相手の気持ち」を想像する経験を重ねられるように意識しましょう。
製作や遊び、発表などの取り組みでは、失敗を意識させず、挑戦を認める姿勢で関わることが、より強い自信と主体性を育むことにつながりそうです。
発達に適した遊び
遊びの一例
- 遊具、用具や自然物を使い、身体を動かす遊び
- 跳び箱やマット運動を使った運動
- さまざまな素材や画材などを使った製作
- 童話や絵本からイメージを広げた表現・製作
- 作ったものを用いて遊んだり、周囲を飾って楽しむ
- お店屋さん・電車の車掌さんなどのごっこ遊び
- 鬼ごっこ、かくれんぼなどルールを守って楽しむ遊び
製作など創造的な遊びを通して子どもの興味を引き出しましょう。
製作や遊びのなかでは、子ども個人の自主性を尊重し、過程を認める姿勢が信頼関係の構築につながります。
迷路やパズル、ボードゲームといった知育的な遊びを効果的に取り入れられるのもこの時期かもしれません。
また、身体をじゅうぶんに動かして遊べる環境や機会をできるだけ用意しましょう。跳び箱などの代わりに、公園や園庭の遊具を活用するのもよさそうです。
鬼ごっこなどルールのある遊びのなかで、子どもの社会性を育みながら、周囲との関係を築くことも、発達段階に合った効果が期待できそうです。会員登録・相談無料保育士バンク!で転職相談
5歳児の発達と保育
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5歳児は、集団の中での役割を理解し、主体的に活動しながら友達と協力する喜びを味わう時期といえるでしょう。
生活習慣や社会性が育つなかで思考力や言葉で伝える力も高まってくるでしょう。自分の意見を持ちつつ、相手の気持ちに寄り添うこともできるようになる子もいるようです。
保育士は、子どもたちのこのような発達段階を個別に観察しながら、就学に向けた準備ができるよう支えていきましょう。
発達の特徴と関わり方
- 衣服調節や清潔保持、安全意識が高まる
- 簡単なきまりを作り出し、友達と遊びを発展させる
- 考えたことを言葉で伝え、相手の話も聞く
- 友達への親しみを深め、自分たちでつくったきまりを守る
- 人に迷惑をかけないように人の立場を考えて行動する
- 自然・社会への関心が深まる
- 感じたことや想像したことを、工夫して表現する
5歳児は、言葉の力が伸びて表現力が豊かになってくる場面が見られるかもしれません。この時期は、やりたいことを実現する力を育てる支援ができるとよいでしょう。
製作や遊び、発表などの取り組みのなかでは、失敗を責めず、挑戦を認める姿勢で接することで、より強い自信と主体性を育むことにつながりそうです。
絵本や物語でさまざまな世界にふれるきっかけをつくることや、園外での見学・体験といった活動も取り入れるとよいでしょう。
発達に適した遊び
遊びの一例
- 器具や遊具を使った運動遊び
- 素材や用具を利用した製作
- 身近な生活や遊びにつかう実用性があるものの製作
- グループでの共同作業
- 想像したものを体の動きや言葉などで表現する
- 興味を持った話やできごとを演じたり表現したりする
5歳児には「やりたいことを実現する力」「他者とのかかわり」を育てる遊び方を意識するとよさそうです。
積極的な外遊びはもちろん、チームで協力するゲーム要素がある遊びや、アスレティックなど複雑な身体の動きが求められる遊具での遊びも取り入れましょう。
活動としては、ゲームなどの知育遊びやグループでの製作、室内の飾りつけ、劇や合奏、ダンスなどの表現活動、チームワークを体験できるものが適しています。
遊びや活動のなかで、達成感と責任感を持てるような体験を多く提供できるとよさそうです。
出典:保育所保育指針/こども家庭庁出典:現行の保育所保育指針における発達過程に応じた保育の内容【ねらい】/厚生労働省
年齢や月齢ごとの発達に合わせた保育と関わりを意識しよう
発達に合わせた保育を実践することは、保育士としての専門性を高めるうえでも役立ちます。
子どもの発達を観察し、どのような関わりが適しているかを見極める力は、専門性を高める要素のひとつです。
また、子どもの成長を保護者に伝える際にも、発達の知識があることで信頼関係が深まりそうです。
保育士としては、遊びや活動に関しても、定期的な振り返りや研修を通じて、発達に目を向けながら工夫・改善していけるとよいでしょう。
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