10月になるとハロウィンにちなんだ折り紙製作に興味をもつ保育士さんもいるでしょう。かぼちゃやおばけ、かわいい黒猫や魔女など、折り紙で簡単に作れたらハロウィンの行事に向けていろいろ活用できそうですよね。今回は、ハロウィンをテーマに作れる折り紙製作のアイデアを紹介します。
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■目次
保育園で折り紙製作したいハロウィンモチーフ
日本においても秋のお楽しみイベントとして、すっかり定着したハロウィン。
10月には子どもといっしょにハロウィン製作を楽しむ保育園もあるでしょう。
ハロウィンにちなんだモチーフについて、それぞれどのような意味があるのかをまとめてみました。
かぼちゃ
ハロウィンにかぼちゃが使われるようになったのは、ハロウィンがアメリカに伝わったときに収穫量の多いかぼちゃを用いていたことが起源のようです。
先祖の霊といっしょに悪霊も帰ってくるという考えがあり、悪霊を追い払うためにかぼちゃを魔除けとして使っていたそうです。
ジャックオーランタン
ヨーロッパに伝わる昔話の登場人物、悪魔をも騙す悪い男ジャックが由来です。ジャックはあの世とこの世の狭間をさまよい、「提灯ジャック」いわゆるジャックオーランタンへと変貌してしまいます。
ジャックオーランタンのともしびが、悪霊を追い払う力があるといわれているようです。
魔女
ケルト人にとって魔女は、叡智のシンボルとされていたと伝えられています。
ハロウィンが古代ケルト人より広まったことから、ハロウィンといえば魔女というイメージに繋がったそうです。
黒猫
黒猫は、魔女の使いだと考えられていたようです。黒猫は邪悪とみなされ、魔女狩りや生贄として何匹も殺されていたそうです。
こうもりやクモ、ふくろうなども黒猫同様に魔女の使いと信じられており、魔女といっしょに使われるようになったようです。
このように、ハロウィンのモチーフにはそれぞれ意味があるのですね。
次からは折り紙で簡単に作れるハロウィンにちなんだ製作アイデアを紹介します。
ハロウィンの折り紙製作【かぼちゃ】
【平面】ジャックオーランタン
用意するもの
- 折り紙(オレンジ)
- ペン
製作のポイント
あらかじめ顔のパーツを用意して、のりで貼って仕上げてもよいでしょう。
大きめの折り紙でジャックオーランタンを作って保育室に飾っても、ハロウィンの雰囲気が楽しめそうですね。
【立体】ジャックオーランタン
用意するもの
- 折り紙(黒・オレンジ)
- はさみ
- のり
あらかじめ保育士さんは、黒の折り紙で顔のパーツを作っておきましょう。
作り方
1.折り紙を、三角になるよう半分に2回折ります。
2.(1)が四角になるよう、三角の頂点を裏表ともに開きます。
3.下が閉じるよう菱形に向きを整え、中央線に沿って両サイドを折ります。
4.下に小さな三角形が2つ表れるように、(3)の折った部分を開いて折ります。
5.裏も(4)と同様に折り、中表になるようにします。
6.閉じている部分が下になるよう向きを整え、上の1枚を中に入れ込みます。
7.ほかの面も(6)と同様に中に折り込み、上の左右2枚を中心線に合わせて手前に折ります。
8.ほかの面も(7)と同様に、上の左右2枚を中心線に合わせて手前に折ります。
9.表にジャックオーランタンの顔をかきます。
10.上部の穴より息を吹きかけて、膨らませるとできあがりです。
製作のポイント
うまく膨らまない部分は、仕上げに穴から爪楊枝を入れて形を整えましょう。
緑の折り紙でヘタを作って頭につけると、よりすてきなりジャック・オー・ランタンが作れそうですね。
ハロウィンの折り紙製作【おばけ】
【平面】どろーんとおばけ
用意するもの
- 折り紙(白や水色)
- クレヨン
製作のポイント
大きめの折り紙なら、少し折りやすくなるかもしれません。
細かく折る箇所があるので、5歳児くらいから挑戦してみるとよいでしょう。
かわいい顔をクレヨンでかいたり、折り紙で顔のパーツを作って貼ったりして、子どもの発想で個性的なおばけを作ってみてくださいね。
【立体】ミイラのミニパペット
用意するもの
- 折り紙(白・黒・赤)
- はさみ
- のり
あらかじめ保育士さんは、白の折り紙を縦半分に切っておきます。
作り方
1.長方形の白の折り紙を横半分に折り、表裏とも外側に折り返します。
2.(1)を「日」の形になるように開き、ミイラの顔に見立ててはさみで丸く切ります。
3.真ん中の線を口に見立ててミイラの顔をかきます。
4.(3)を一度全て開き、顔以外の部分に赤い折り紙を貼り合わせます。
5.黒い折り紙を縦4分の1に細長く切ります。
6.(4)を半分に折り、パクパク動くように黒い折り紙で持ち手を作るとできあがりです。
製作のポイント
参考動画を参考に、折り紙で代用して折りましょう。
色や形を変えて、ジャックオーランタンや黒猫など、いろいろなキャラクターを作って遊ぶと楽しそうですね。
参考動画:【工作あそび】ハロウィンパペットの作り方/保育士バンク!
ハロウィン折り紙製作【こうもり・クモ】
切り絵でこうもり
用意するもの
- 折り紙(1枚)
- 白い色鉛筆
- はさみ
製作のポイント
切り絵はガーランドを作りたいときにぴったりの製作です。
切り絵でいろいろなハロウィンのモチーフを作りましょう。
折り目の部分が切れないように注意することがポイントです。
たくさん作って保育室に吊るすと、ハロウィンのちょっと不気味な雰囲気を演出できそうですね。
黒に限らずいろいろな色のこうもりを作って飾るのもよいかもしれません。
切り絵でクモ
用意するもの
<クモ>
- 折り紙(数枚)
- 白い色鉛筆
- はさみ
<クモの巣>
- 折り紙(1枚)
- 鉛筆
- はさみ
あらかじめ保育士さんが切り取り線をかいておいてもよいでしょう。
製作のポイント
クモの足やクモの巣の線が太くならないように下書きをかき、ゆっくり丁寧にはさみで切りとるときれいに仕上がるかもしれません。
細い線をちぎらないように切ることは難しいかもしれないので、大き目の折り紙を使うとよいでしょう。
ハロウィン折り紙製作【魔女と黒猫】
【平面】魔女の帽子
用意するもの
- 折り紙(青)
製作のポイント
用意するものは折り紙1枚のみですが、ハロウィンにちなんだシールなどを仕上げに貼ってもよさそうですね。
折り紙で作ったジャックオーランタンや黒猫などに魔女の帽子をかぶせて、保育園でのハロウィンを楽しみましょう。
子どもが実際にかぶれるほど大き目の紙で作ると、ハロウィンの仮装道具として使えそうですね。
【立体】魔女のミニほうき
用意するもの
- 折り紙(黒)
- のり
- PEテープ
作り方
1.折り紙を細長く丸めて広がらないようにのりでとめ、ほうきの柄の部分を作ります。
2.適度な大きさの板にPEテープを巻いてはずし、ほつれないよう上のほうで軽く縛ります。
3.(2)のテープの輪の部分をはさみで切ります。
4.(1)の枝に(3)を差し込み、はずれないようしっかり縛ります。
5.テープの束をほぐして形を整えたらできあがりです。
製作のポイント
動画を参考に、新聞紙の代わりに折り紙を代用して作る小さなほうきです。
PEテープをはさみで切る作業は少し難しいかもしれないので、保育士さんがいっしょに作り、はさみを使う練習をしてみてもよいですね。
子どもがまたがれるような大きさの魔女のほうきも、参考動画を見ながら作ってみましょう。
参考動画:魔法のほうきを作ろう♪ハロウィンほうき/保育士バンク!
黒猫
かわいい黒猫
<用意するもの>
- 折り紙(黒 2枚)
- ペン
- のり
<製作のポイント>
黒猫の顔の部分は簡単な折り方なので、3歳児くらいから楽しく製作できるかもしれません。
顔のパーツを作っておき、のりで貼ってもよいでしょう。
大きな黒猫と小さな黒猫を作り、親子に見立ててもかわいいですね。
簡単に作れる黒猫の体
<用意するもの>
- 折り紙(黒)
- のり
<作り方>
1.折り紙を半分に折り、三角形を作ります。
2.直角が右下になるよう折り紙の向きを整え、左下の角を上に折り曲げてしっぽに見立てるとできあがりです。
<製作のポイント>
黒猫の体ができたら、黒猫の顔につけましょう。
折り紙を折る工程が2回しかないので、保育士さんといっしょなら1歳児からでも取り組めそうです。
ハロウィン折り紙製作【リース】
【平面】ハロウィンのミニリース
用意するもの
- 折り紙(緑・オレンジ 1枚)
- はさみ
- セロハンテープ
- のり
作り方
1.折り紙をはさみで半分に切り、それぞれ縦三つ折りにします。
2.(1)の各両端2分の3の位置で、斜め上に折ります。
3.(2)の2つのパーツを丸くなるように重ねて差し込み、のりで貼り合わせます。
4.(3)がはずれないようにセロハンテープで固定すると、リースのできあがりです。
製作のポイント
クリスマスリースが作れる動画を参考に折り紙の色を緑に変えて、ハロウィン仕様のリースを作ってみましょう。
小さな折り紙でいろいろなハロウィンモチーフを作ってリースに飾ると、賑やかな仕上がりになりそうですね。
参考動画:折り紙リースの折り方/保育士バンク!
【立体】ハロウィンリース
用意するもの
- 折り紙(緑・オレンジ)
- のり
- リボン
- はさみ
作り方
1.折り紙3枚を縦4分の1にはさみで切ります。
2.(1)の折り紙1枚を、端にのりを塗り輪に仕上げます。
3.(2)の折り紙に、(1)の折り紙1枚を通して輪を作ります。
4.(3)の要領で12枚の折り紙全てを繋げ、最後の輪を最初の輪に通してのりで繋げるとリースの形になります。
5.(4)のリースに好きなリボンを自由に通し、最後に蝶々結びをするとできあがりです。
製作のポイント
下記の動画を参考に、折り紙の色を緑とオレンジに変えてハロウィン仕様にアレンジしましょう。
折り紙で輪を作る行程は、保育士さんといっしょに2歳から楽しめます。
単色ではなく、水玉模様などの折り紙を使うときれいに仕上がりそうですね。
折り紙で作ったハロウィンモチーフをリースにつけて、保育室にたくさん飾りましょう。
参考動画:クリスマスリースで飾り付け 折り紙ですぐ出来る♪/保育士バンク!
ハロウィン折り紙製作【お菓子入れ】
【立体】お菓子箱
用意するもの
- 折り紙(好きな色)
製作のポイント
折り紙で作る小物入れです。
ハロウィンの季節にはお菓子を入れて使ってもよさそうですね。
子好きな色の折り紙を選んで作り、ハロウィンでもらったキャンディーやチョコレートなどを入れましょう。
【立体】巾着キャンディバック
用意するもの
- 折り紙(1枚)
- のり
製作のポイント
動画は和風の折り紙を使っていますが、緑やオレンジ色の折り紙を使ってハロウィン仕様に仕上げてみましょう。
お菓子や小物を入れてプレゼントをしてもよろこばれそうですね。
簡単かわいい折り紙製作で保育園のハロウィンを楽しもう
今回はハロウィンにちなんだ折り紙製作を紹介しました。
ジャックオーランタンや魔女、黒猫など、ハロウィンにお馴染みのキャラクターが折り紙で作れることに、子どももよろこぶでしょう。
切り絵はガーランドを作りたいときにぴったりの製作なので、たくさん作って保育室にかざるとハロウィンの賑やかな演出ができそうですね。
少し難しい行程の折り紙製作は、あらかじめ折り線をつけておくなど工夫することで、乳児クラスの子どもも無理なく取り組めるかもしれません。
折り紙製作を通して、ハロウィンの雰囲気を楽しみながら行事に親しみをもつきっかけになるとよいですね。