期末や年度末などは、退職や転職を検討する保育士さんが増える時期。結婚や出産、キャリアアップなど理由はさまざまですが、今の職場を辞めるためには、園側に退職の意向を伝えなければなりません。
しかし、申し出るタイミングや退職理由の伝え方などわからないこともたくさんあるはず。
そこで、保育士バンク!キャリアアドバイザーに「円満退職するコツ」を聞きました!本格的に退職に向けて動き出す前に確認しておくべきこともまとめたので、今の職場を辞めようか悩んでいる方はチェックしてみてくださいね。
■目次
今の園を辞めたい…!退職の意思を伝える前に
こんにちは!保育士バンク!の福井と申します。
卒園式が終わり、新年度に向けた準備で大忙しの毎日を送っている保育士さんも多いことでしょう。
「今のクラスの子どもたちを見送ったら退職しよう」「一区切りとして新しい環境に踏み出そうかな…」と別の園への転職を考えている方もいるのではないでしょうか?
しかし、業界的に人手不足ということもあり、「スムーズに退職できるか不安…」「どう退職理由を伝えるといいだろう」と退職に関する悩みを持つ方も多いはずです。
そこで今回、「円満退職」をテーマに退職理由の伝え方やポイントなどをご紹介します!
その前に…保育園や幼稚園では、引き止めに合うことがとても多いです。
そのため、辞めるという強い意志や覚悟がなければ、迷いが生じてしまうことがあります。
本格的に退職に向けて動き出す前に、「一時的な感情で、辞めることを決意していないか?」「辞める覚悟、強い意思はあるか?」と、自分にとって本当に必要な退職かどうか考えてみましょう。
そのうえで「やっぱり退職したい!」と強い意思をお持ちの方は、このあとの内容をチェックして円満退職につながるコツをマスターしてくださいね。
退職の意思を伝えるタイミングはいつが適切?
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今の職場を辞めることを決意したとき、まず気になるのが意思を伝えるタイミングですよね。
目安としては、退職日の3カ月前に伝えるのがいいと思います。
実際は辞める1カ月前に自己申告をする方が多いのですが、みなさんご存じの通り、人手が足りていない園が多くあります。
スムーズに引継ぎしたり、現場の体制を整えたりすることを考えて、なるべく早く伝えるようにすると、園側も対応しやすいと思うのでぜひ心がけてほしいですね。
また、これまでたくさんの求職者さんのフォローをしてきましたが、円満に退職している方ほど早めに伝えている印象があります。
気持ちよく園に見送ってもらえるよう、園の状況にも目を向けて申告するようにしてくださいね。
退職意思は誰に、どう伝える?気をつけるべきポイント
直属の上司などに申告する前は、「同僚に打ち明けない」ことを必ず守るようにしてください。
保育園や幼稚園は狭い世界なので、同僚に伝えたことで変に上司の耳に入ったり、悪いうわさが回ったりする可能性が高いです。
必ず直属の上司に伝えてから園長先生や本部の方などに伝えるようにしましょう。
また、伝えるときは直接お話するのが基本。
先ほども話した通り、保育園や幼稚園は狭い世界なので、どこでどのようによくない話が回るかわかりません。時間外で直属の上司に直接伝えるようにしましょう。
その際、突然話しかけるのではなく、「お話があるのですが~」と事前に頭出ししておくといいですね。
メールや電話は最終手段。滅多にないと思いますが、直接拒否されたり、物理的に出勤できない状況にあったりする場合に使うようにして、それ以外は原則、直接伝えるようにしましょう。
【重要】退職を伝えるときの3つのポイント
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私が退職理由を伝えるうえで重要だと思うのは以下の3つです。
①感謝を伝える
②退職の意思が固い姿勢を見せる(次が決まっている旨を伝える)
③ネガティブなこと・悪口などは思っていても絶対に言わない
当然ですが、これまでお世話になった園に対する感謝の気持ちは忘れてはいけません。
働くなかで、「大変だったな」「あれ、嫌だったな」とマイナスな気持ちになることはあるとは思いますが、そこはグッとこらえて、まずは感謝を伝えるようにしましょう。
そのうえで、次が決まっている旨をはっきり伝え、退職の意思が強いことをアピールします。これは引き止められないようにするためにも重要になります。
あとは、ネガティブな発言をすることによって退職交渉が長期化する可能性があります。
「(あなた)園の〇〇が嫌だった」⇒「(園側)じゃあ、その部分を改善するから~」と園は、あなたに残ってもらうための改善策を提案してくる場合があるので、マイナスな発言を控えることもおさえておいてくださいね。
退職を引き止められた!上手な切り返し方、対処法はある?
引き止めにあったら…
一旦、その状況を受け止めつつ、次が決まっていることをはっきりと伝えましょう。
繰り返しになりますが、ここで重要なのは”辞める”という強い気持ちをもって臨むこと。揺らがない意思を持って伝えてくださいね。
難航していたら…
何を言ってもうまくかわされてしまうと、「やっぱり今の職場に残ったほうが楽かも…」と気持ちが負けてしまう方もしばしば。自分一人でその状況に向き合うのはすごく大変だと思います。
そんなときこそ、私たちキャリアアドバイザーが味方になります!
キャリアアドバイザーは、あなたのビジネスパートナーのような存在として、家族や友人、現職場の方たちには言えないお悩みやご相談にお応えいたします。
あなたの次へのステップを後押しさせていただきますので、お気軽にご相談くださいね!
退職当日までにやっておくべきことは?
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引継ぎをきちんとすることと、今の仕事を最後までやり抜く姿勢を見せることです。
引継ぎがきちんとできていないと、現場がうまく回らなくなります。
マニュアルを作るなど、自分がいなくても現場がスムーズに回る状態を作ることを心がけるようにしましょう。
また、”もうすぐ辞めるから”という意識があると責任感が弱くなってしまう方もいます。
特に、2~3月など年度末は、発表会や卒園式など大きな行事があるので、そういうときに無責任な態度や気の抜いた姿は見せてはいけません。
どの時期に辞めたとしても、今の仕事を最後までやり抜く姿勢を見せてほしいですね。
補足ですが、退職日が確定したあとは退職後の話をなるべくしないよう注意しましょう。
なぜなら、必要以上に詮索されて、環境が変わるにもかかわらず肩身の狭い思いをしてしまう可能性があるからです。
実際、辞めることが決まり他の職員に周知したときに、執拗に「次はどこの職場で働くの?」と聞かれて困ったというご相談がありました。
特に近隣の園に転職する方などは、どこで今の職場の方とつながっているかわからないため、必要以上に答えず「次の職場との兼ね合いもあるので…」と上手に切り返すことが大事ですね。
【保育士バンク!キャリアアドバイザーより】退職を検討している方へ
辞めることを決めてから退職当日まで、想像以上の時間と労力を使います。
意向を伝えても引き止められたり難航したりして、「今の職場に残ったほうがいいんじゃないか…」と迷いが生じることもあるでしょう。
そんなときは、いま転職しようと思った理由に立ち返ってみてください。
迷いや辛さを感じるのは、退職交渉の段階だけです。転職を決めたときの気持ちを思い出すことで「新しい環境でステップアップするんだ!」と、未来に目を向けることができます。
そして、そうした状況を私たち保育士バンク!といっしょに乗り越えていきましょう。
退職理由の伝え方などのアドバイスはもちろん、あなたに合う園探しのサポートもさせていただきます。
転職先が決まってからも定期的にフォロー、アフターフォローの手厚さが保育士バンク!の強みですので、新しい職場でお困りごとがあったときもいつでもご相談ください。
当サービスは完全無料でお使いいただけます。
退職しようか迷っている方、退職交渉中だけどうまくいかない…という方はぜひ保育士バンク!を活用してみませんか?