保育園運営の大きな力となるのが「スーパーバイザー」です。保育現場以外の働き方として注目される求人の一つでしょう。保育士に疲れてしまい転職を検討する人も、「保育にかかわっていたい」「経験を活かしたい」という方は多くいるかもしれません。スーパーバイザーとは、どのような仕事なのか紹介します。
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■目次
保育園のスーパーバイザーとは?
スーパーバイザーとは、保育園運営に携わる仕事です。経営や園のマネジメントも担うため、幅広いスキルが求められますが、働きながら身につけられることも多くあるでしょう。
園長や主任とコミュニケーションを取りながら、現場で働く職員の育成やフォローなども行うため、保育士さんの心強い見方となる存在です。
保育園をサポートとするスーパーバイザーの一日
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保育園のスーパーバイザーは、本社で勤務するだけではなく、実際に担当する保育園へ足を運び定期巡回をします。
一人5園程の複数を担当する場合が多く、一日に数件担当園を訪問することもあるでしょう。
スーパーバイザーの一日の事例を紹介します。
9時:本社に出勤
まずは本社に出勤します。
場合によっては直接担当園に行くこともあるかもしれません。
メールのチェックなどを行い、スケジュールの確認、その日の仕事の準備をします。
10時:担当保育園に訪問
必要に応じて担当の保育園に訪問します。
実際に視察することで現状を知ることもできるでしょう。
園長や主任、現場の職員と直接コミュニケーションを取ることも欠かせません。
来客や見学者がいた場合、その対応を行うこともあるでしょう。
13時:休憩
幼稚園教諭や保育士は、休憩をとれずにいたり、他の保育士のことを気にしながらの休憩だったりしたかもしれません。
休憩の取り方は会社によって異なるでしょう。
就職活動をする中で、確認した方がよいポイントの一つですね。
14時:次の担当保育園に移動
2カ所目の担当園に向かいます。
職員との面談やヘルプとして保育に入ることもあるかもしれません。
なにか問題が起きたときにも素早く対応できるよう、臨機応変さ、冷静さが求められそうですね。
16時:帰社
保育園での対応がひと段落すると、本社に帰ります。
当日行った業務の振り返りや事務作業、会議などもあるかもしれません。
18時:業務終了
出退勤時間は、平日固定シフト制の求人が多いでしょう。
場合によっては残業をすることもあるかもしれません。
残業や勤務時間については、転職活動の際に確認すべき大切なポイントの一つですね。
上記はあくまで一例です。園によって時間帯や業務内容は異なるので、参考として把握しておきましょう。
【保育園のスーパーバイザー】役割と求められるスキル
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保育園運営や職員のフォロー、緊急時の対応などさまざまな業務がありますが、スーパーバイザーに求められることとはなんでしょうか。
役割と必要なスキルを紹介します。
求められる役割と仕事内容
スーパーバイザーの業務の中には、保育園訪問や事務作業、保育のヘルプなどがありますが、それだけではありません。
突発的に発生する仕事もあり、大変なイメージがわくかもしれませんが、とてもやりがいがあり学びにもなるでしょうか。
どのような仕事内容と役割があるのか見ていきましょう。
採用面接
保育士の求人に応募した人の採用面接を行うこともあるでしょう。
よい人材を見極めて採用業務を行うことは、保育園運営にとって大切な仕事の一つですね。
人事のスキルが身につく、よい経験となるかもしれません。
開園準備
新規開園する保育園の担当になった場合、開園準備に携わることができるでしょう。
なにもない状態から備品を揃えたり、レイアウトを考えながら職員とどのよう保育園を作り上げていくのかを話し合ったりします。
貴重な経験となり、やりがいのある仕事ではないでしょうか。
外部との連携、対応
保育園運営にかかわる方や外部とのやり取り、対応を行います。
保育園を利用するご家庭が満足いく運営となっているか、新しい入園希望者に魅力が伝わるかなどの集客の管理も取り組んでいくでしょう。
監査などの対応も参加します。
保育園のヘルプ
現場の保育士が足りていない場合、ヘルプとして保育に入ることもあるでしょう。
突発的に保育に入ることはうれしくもありますが、不安でもあるかもしれません。
しかし、現場で困っている保育士にとってはとてもありがたいことです。
信頼関係を深めるために大切かもしれませんね。
求められるスキル
さまざまな業務をこなすスーパーバイザーですが、仕事をする上で求められるスキルとはなんでしょうか。
求人に応募するうえで必須条件ではありませんが、有利な資格やスキルを紹介します。
保育士資格や経験
保育の経験や資格は非常に重宝されるでしょう。
運営するうえで役立つのはもちろん、現場保育士や園長などのフォローに回る場面では、共感できる部分も多くあるかもしれません。
心情を察した対応ができる、頼れる存在となるでしょう。
運転免許証
電車移動などもあるかもしれませんが、一日に複数の保育園を回ったり、移動が多かったりします。
そのため、運転免許証取得が条件になる場合もあるでしょう。
基本的なパソコンスキル
経営やマネジメント、外部とのやりとりなどでパソコンを使用することも多くなるでしょう。
専門的なスキルを求められることはないかもしれませんが、基本的なパソコン操作は身につけておいた方がよさそうですね。
【保育園のスーパーバイザー】気になる待遇と求人状況
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数々の業務をこなすスーパーバイザーの給料は、「絶対に保育士より高い」というわけではなさそうです。
数万円上回る場合もあれば同等くらいのところもあります。
休日は土日祝日がほとんどですが、行事などがある場合、土曜日出勤もあるでしょう。
スーパーバイザーの求人は、保育士より数も少なく見つけづらいかもしれません。
ご自身で探すよりも、転職エージェントなどに直接問い合わせてみるとスムーズですね。
保育園のスーパーバイザーとは縁の下の力持ち!
保育園のスーパーバイザーとはどのような仕事なのかを紹介しました。
なかなか新しい職種には踏み出せない、という方もいるかもしれませんね。
保育士とはまったく異なる業務内容ではありますが、今までの経験を存分に発揮できる仕事といえるでしょう。
勤務条件や仕事内容は、企業によって異なるため、新しい職種にチャレンジする場合、確認を怠らないようにすることが大切です。
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以下の記事では、本社勤務を希望する方に向けた志望動機の書き方の例文を紹介していますので、悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。