児童発達支援と放課後等デイサービスの違いとは?働くならどっち?比較と解説

「児童発達支援と放課後等デイサービス、何が違うの?」と迷ったことはないでしょうか。どちらも発達に特性のある子どもを支える福祉サービスですが、対象年齢や支援の目的にははっきりとした違いがあります。この記事では2つの施設の役割や仕事内容、一日の流れ、保育士が活躍できる職種までを比較しながら整理します。児童発達支援施設で働く全体像を知りたい方は、以下の記事▶児童発達支援施設で働くにはもあわせてご覧ください。

この記事でわかること
  • 0〜6歳と6〜18歳、対象年齢でわかる2施設の違い▼詳細
  • 保育士が主役。療育で活かせる3職種の役割▼詳細
  • 自分に向くのはどっち?迷わず選べる施設の見分け方▼詳細

児童発達支援と放課後等デイサービスの違いは「対象年齢」。一覧で比較

児童発達支援と放課後等デイサービスは、どちらも児童福祉法に基づく「障がい児通所支援」を行う施設です。

発達に特性のある子どもとその家族を支える点は共通していますが、対象となる年齢や支援の目的、提供するプログラムの内容に違いがあります。

児童発達支援は、主に0歳からの未就学児を対象に、日常生活に必要な基本的動作の習得や集団生活への適応を支援します。

児童発達支援施設で働く全体像から知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
児童発達支援施設で働くには

一方の放課後等デイサービスは、小学生から高校生までの就学児を対象に、放課後や長期休暇中の時間を活用して、生活能力の向上や社会参加、学習支援などを行います。

比較項目 児童発達支援 放課後等デイサービス
対象年齢 0〜6歳(未就学児) 6〜18歳(就学児)
主な目的 基本的な生活習慣・発達支援 社会性・学習・生活能力の向上
利用時間 日中(午前〜午後) 放課後・長期休暇中の日中
支援内容 療育・遊び・日常生活支援 学習支援・社会適応訓練など

※上記は両施設の主な違いをまとめたもので、施設ごとに異なる場合があります。

このように、同じ通所型の福祉サービスでも、対象となる年齢や支援のねらいは異なります

どちらの現場に魅力を感じるかは、保育士さん一人ひとりの関心や、これまでの経験によっても変わってくる部分かもしれません。

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児童発達支援とは?0〜6歳の「育ちの基盤づくり」を支える仕事

療育活動を行う子どもたちkapinon / stock.adobe.com

児童発達支援施設は、心身に障がいを抱えている、もしくは発達に特性のある未就学児を対象としています。

日常生活に必要な基本的な動作や、集団活動への適応を促すことを目的とした、通所型の療育施設です。

施設としての役割

子どもの心身の発達や社会性を育むだけでなく、保護者と連携し、家庭でもよりよい支援ができるようにはたらきかける役割もあります。

児童福祉法では、児童発達支援の役割を以下のように定めています。

  • 日常生活における基本的な動作の習得
  • 日常生活における知識技能の習得
  • 集団生活への適応のための支援
  • 肢体不自由がある児童への治療
  • その他の国が定める支援

「児童発達支援センター」は、専門性を活かした個別の療育に加えて、地域の中核的な支援施設としての役割も担っています。

これまでのセンターは、発達面での障がい児支援を担う「福祉型」と、肢体不自由児の支援や治療を行う「医療型」に分かれていました。

しかし2024年度から両者の役割が一元化され、施設利用における障がいの区別がなくなりました。これにより、利用する子どもにとっての施設の選択肢が広がり、療育を受けやすくなりました。

仕事内容

児童発達支援では、子どもが施設内で安全に、安心して過ごせる居場所を提供し、充実した毎日を送れるよう配慮することが求められます。

具体的には、以下のような仕事を担います。

  • 感覚遊びや運動、言葉遊びなど、発達を促す療育プログラムの実施
  • 食事・着替え・排せつなど、基本的な生活習慣の習得サポート
  • 一人ひとりの発達に合わせた個別支援計画にもとづく関わり
  • 子どもの様子の観察・記録と、職員間での情報共有
  • 送迎時や連絡帳を通じた保護者とのやり取り・相談対応
  • 遊びや活動の準備、施設内の安全管理・環境整備

こうした関わりを通じて、安定したアタッチメントの形成と、個別の発達・保護者のニーズにあわせた育ちの充実を図ります。

一人ひとりとじっくり向き合いながら、小さな成長を間近で支えられるのが、この仕事ならではのやりがいといえそうです。

児童発達支援施設での一日の流れ

児童発達支援施設では、午前から午後にかけてプログラムが組まれることが多いようです。

一日の流れは施設や日によって異なりますが、以下の一例を参考にすると流れがつかめるかもしれません。

児童発達支援施設
1日のスケジュール例
 
9:30~10:00
登園・健康チェック
 
10:00
朝の会・療育活動(感覚遊び・運動・言葉遊びなど)
 
11:30
昼食・休憩
 
12:30
療育活動・自由遊び
 
13:30
帰りの会・帰宅準備
 
14:00
降園準備・お迎え対応

なお、上記のスケジュール例は午前からですが、保育園や幼稚園に通いながら午後から通園する子どもも多くいます。

児童発達支援の現場で保育士資格をどう活かせるか、具体的な求人で見てみるとイメージがわきやすいでしょう。

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放課後等デイサービスとは?6〜18歳の「自立と社会性」を支える仕事

放課後等デイサービスは、障がいや発達に特性のある学齢期の子どもを対象に、放課後や休日の時間を活用して支援を行う通所型の福祉サービスです。

生活スキルや社会性の育成、学習支援を提供する場として、子どもと保護者の生活を支えます。

施設としての役割

児童福祉法に明記されている、放課後等デイサービスが担うべき役割は以下のとおりです。

  • 学校の時程終了後(放課後)または休業日に受け入れを行う
  • 生活能力の向上のために必要な支援
  • 社会との交流の促進

支援は「本人支援」「家族支援」「移行支援」「地域支援・連携」と多岐にわたります。

一時的な預かりだけでなく、子どもの現在と将来を見据えながら、地域社会との連携を通じて切れ目のない支援を提供する役割があるといえるでしょう。

仕事内容

放課後等デイサービスでは、放課後や休日の時間を活用しながら、学齢期の子どもの自立と社会性を育む支援を行います。

主な仕事内容は以下のとおりです。

  • 学校や自宅への送迎、子どもの受け入れ対応
  • 宿題のサポートや、年齢・発達に合わせた学習支援
  • ゲーム・運動・製作などを取り入れた療育活動
  • 着替えや片付けなど、日常生活動作の練習サポート
  • 集団活動を通じたコミュニケーション・社会性の育成
  • 個別支援計画の作成・記録と、保護者・学校との連携

支援は、本人や保護者へのアセスメントをもとに作成された「個別支援計画」にそって、集団活動と並行して進めます。

学習から生活まで幅広く関われるため、子どもの「できた」が積み重なっていく過程を支えられる仕事です。

放課後等デイサービスでの一日の流れ

放課後等デイサービスは、主に学校が終わる放課後から開所して子どもたちを受け入れます

子どもが通う学校の時程によって開所時間は異なる場合もありますが、平日の一日の流れは、一例として以下のようなイメージになりそうです。

放課後等デイサービス
1日のスケジュール例
 
14:00〜15:00
児童の受け入れ(通い・送迎)
 
15:00
学習支援・宿題
 
15:30
療育活動(ゲーム・運動・製作など)
 
16:00
おやつ
 
16:30
自由遊び・日常生活支援(着替え、片付けなど)
 
17:00
帰りの会・帰宅準備・送迎など

学齢期の子どもの支援に関心がある方は、放課後等デイサービスにどんな働き方があるのか見ておくと、自分に合う職場を考えるときの参考になります。

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    どちらの施設でも保育士が主役。療育で活かせる3つの職種

    療育施設で働く職員浩士-知原 / stock.adobe.com

    両施設には、福祉・教育分野の有資格者を中心にさまざまな職種が活躍する場があります。

    ここでは保育士を中心に、主な3つの職種を紹介します。

    保育士

    保育士は、児童発達支援と放課後等デイサービスのどちらの施設でも、子ども10人に対して2名以上の配置が義務づけられており、中心的な役割を担います。

    児童発達支援では発達段階を理解した関わりによる生活リズムや情緒の安定、放課後等デイサービスでは学習支援や集団活動を通した社会的な自立に向けた関わりが求められます。

    いずれの施設でも、保育士資格があれば療育が未経験でも、研修などを経て現場で活躍できます。

    個別支援計画にもとづいて少人数の子どもを見る機会が多いため、子ども一人ひとりとじっくり向き合いたい方にとって、やりがいのある仕事といえそうです。

    療育の現場で活かせる資格については、以下の記事で詳しくまとめています。

    ▶ 児童発達支援施設で役立つ資格

    児童指導員

    児童指導員は、保育士資格や教員免許、国内外の大学での福祉・心理系学科の卒業、児童福祉施設での実務経験などの要件を満たすことで勤務施設から任用される職種です。

    児童発達支援と放課後等デイサービスのいずれでも活躍でき、保育士と同様に子ども10人に対して2人以上の配置が義務づけられています。

    子どもの特性を理解したうえで、学習・行動・生活のサポートなどを行い、保護者と連携しながらチームで支援を進めます。

    遊びや活動を通じた実践的な支援に携われるポジションといえるでしょう。

    児童発達支援管理責任者

    児童発達支援管理責任者(児発管)は施設に1人以上の配置が必要な責任者です。

    利用児童ごとの個別支援計画の作成やモニタリング、関係機関との連携などを担う管理職としての役職で、保育士としてキャリアを重ねるなかで、視野に入ってくる職種のひとつといえるでしょう。

    施設で働く職員の給料が気になる方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

    児童発達支援施設で働く職員の給料

    「保育園以外でも保育士資格を活かせる仕事があるんだ」と感じた方もいるかもしれません。療育の現場は、子ども一人ひとりとゆっくり関わりたい保育士さんに選ばれています

    少人数で子どもと向き合える自分らしい働き方
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    自分に向いているのはどっち?タイプ別診断でチェック!

    「自分だったらどっちの施設がいいかな…」と考え始めた方もいるかもしれません。

    どちらも保育士資格が活きる職場ですが、関心の方向によって向き不向きの感じ方は変わってきます

    次の6つの質問で、AとBのどちらに近いか選んでみてください。

    【診断】
    児童発達支援と
    放課後等デイサービス
    向いているのは?
    当てはまる選択肢をタップしてください
    Q1
    関わりたい年齢は?
    Q2
    支援したいのは?
    Q3
    取り入れたい関わりは?
    Q4
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    Q5
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    Aが多かった方
    「児童発達支援」が向いているかもしれません。0〜6歳の発達初期から関わり、遊びや生活習慣を通じた基礎づくりに携われます。日中の勤務が中心になるため、生活リズムを整えやすい点もポイントです。
    Bが多かった方
    「放課後等デイサービス」が向いているかもしれません。小学生から高校生まで幅広い年齢の子どもと関わり、学習支援や社会性の育成にじっくり取り組めます。放課後からの勤務が中心になるため、午前の時間を確保しやすいのも特徴です。
    AとBが半々だった方
    両方のサービスを行う「多機能型」の事業所も選択肢に入ります。

    どちらに魅力を感じるか迷うときは、両方の求人を見比べて、職場の雰囲気や勤務時間で判断する方法もあります。

    応募を考え始めたら、児童発達支援への応募で使える志望動機の例文をまとめた以下の記事も参考になります。

    児童発達支援の志望動機 例文5選

    どちらの施設が合うか迷うときは、両方の求人を見比べてみるとわかりやすいでしょう。条件に合う職場を一緒に探してもらうこともできます。

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    希望を伝えれば、児童発達支援・放課後等デイサービス両方の求人から、自分に合うものだけ紹介してもらえます。

    児童発達支援と放課後等デイサービスの違いについてのQ&A

    Q. 児童発達支援と放課後等デイサービスの一番の違いは何ですか?

    A. 最も大きな違いは対象年齢です。

    児童発達支援は0〜6歳の未就学児、放課後等デイサービスは6〜18歳の就学児が対象です。目的にも違いがあり、児童発達支援は基本的な生活習慣や発達の土台づくり放課後等デイサービスは社会性や学習・生活能力の向上が中心になります。

    Q. 児童発達支援センターと児童発達支援事業所は何が違いますか?

    A. センターは地域の中核的な支援施設としての役割も担います。

    その一方、事業所はより身近な通所支援が中心です。2024年度からは福祉型・医療型の区分が一元化され、障がいの種別によって利用先が限られにくくなりました。どちらも未就学児の療育を行う点は共通しています。

    Q. 療育が未経験の保育士でも働けますか?

    A. 保育士資格があれば未経験からでも始められる職場が多くあります。

    入職後に研修を受けながら少しずつ慣れていける施設も多く、保育園での経験はそのまま活かせます。最初は不安に感じる方も多いですが、子どもと向き合ってきた経験は療育の現場でも大きな強みになります。保育士バンク!では、未経験者を歓迎する求人もご紹介しています。

    Q. 保育士資格がなくても働けますか?

    A. 求人によっては資格がなくても保育補助などで働けます!

    保育補助の求人がある施設は、無資格でも応募OKの場合が多いようです。いずれの場合も、保育士や児童指導員などの資格があると採用の幅が広がります。児童指導員は、保育士資格や教員免許、福祉系学科の卒業、実務経験などの要件を満たすことで任用されます。

    Q. 児童発達支援と放課後等デイサービスでは、どちらが大変ですか?

    A. 大変さの種類が違うため、一概にどちらとはいえません。

    児童発達支援は未就学児の生活面のサポートが中心で、放課後等デイサービスは学齢期の子どもの学習支援や送迎が加わることもあります。体力面や関わり方の好みは人によって異なるので、見学で雰囲気を確かめてから選ぶ方も多いです。

    Q. まだ転職は考えていないのですが、登録してもいいですか?

    A. もちろん大丈夫です。「まだ迷っている」「どんな職場があるのか知っておきたい」という方も多くいらっしゃいます。

    登録フォームの最初の質問「今のお気持ち」では「今は情報収集のみ」を選べるので、転職をすぐに決めていない段階でも気軽に使えます。希望を伝えなければ求人を無理に紹介されることもなく、自分のペースで進められます。

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    Q. 登録したあとは、どのような流れになるのですか?

    A. まず希望の働き方や条件をうかがったうえで、ご希望があれば合う求人を紹介します。

    児童発達支援と放課後等デイサービス、どっちがいい?自分でもできる?」というようなご相談から利用される保育士さんも多いんです。アドバイザーも、友だち感覚でお話を聞かせてもらうことから始めます。

    出典:児童福祉法/e-Gov法令検索出典:児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準/厚生労働省出典:児童発達支援ガイドライン/こども家庭庁

    児童発達支援施設と放デイの違いを知って職場選びにつなげよう

    児童発達支援と放課後等デイサービスは、対象年齢や支援内容、働く職種に違いがありますが、どちらも発達に課題を抱える子どもの成長を支える大切な仕事です。

    自分のスキルや関心に合った職場を選ぶことで、より充実した支援ができ、働きがいにもつながりそうです。

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    児童発達支援施設で働くには


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