【2026年最新】保育士試験の合格率が低いのはなぜ?26.3%の実態と合格のための勉強法

保育士試験の合格率は26.3%(2024年度)。受験者の4人に1人しか合格できない難関試験です。さらに、初回受験で合格できる「一発合格率」はわずか15%。多くの受験者が複数回のチャレンジを経て合格しています。この記事では、厚生労働省のデータをもとに、保育士試験の合格率が低い理由、必要な学習時間、効果的な勉強方法までわかりやすく解説します。

One / stock.adobe.com

この記事でわかること
  • 二段階試験と全科目6割の基準が合格率を25%に抑えている ▼詳細
  • 最新の保育士試験の合格率は26.3%。4人に1人しか受からない難関試験 ▼詳細
  • 通学・通信・独学の特徴を理解すれば、自分に最適な学習方法が選べる ▼詳細

保育士試験の最新の合格率は26.3%

2024年度は5万8,767人が受験し、その合格率は26.3%でした。

最新の2024年度のデータを含む過去5年間の推移を見てみましょう。

過去の合格率の推移
  受験者(人) 合格者(人) 合格率(%)
2019年 77,076 18,330 23.7
2020年 44,914 10,890 24.2
2021年 83,175 16,600 19.9
2022年 79,378 23,758 29.9
2023年 66,625 17,955 26.9
2024年 58,767 15,475 26.3

過去5年間の合格率は19.9%〜29.9%で推移し、平均約25%で安定しています。これは受験者の4人に1人しか合格できない計算です。

保育士試験の難易度が高い理由は、9科目すべてで6割以上の得点が求められるためです。

1科目でも基準に達しなければ不合格となるため、バランスのよい学習が重要となります。

保育士試験の合格率が低いと言われる4つの理由

daimath / stock.adobe.com

保育士試験の合格率が低い理由として、以下の4つが挙げられます。

筆記・実技の二段階試験

保育士試験は筆記試験と実技試験の二段階構成です。

筆記試験に合格した人だけが実技試験に進めますが、実技試験で不合格になれば資格は取得できません。

つまり、筆記で高得点を取っても、実技で落ちてしまうケースもあるため、最後まで気を抜けない試験といえるでしょう。

9科目の幅広い出題範囲

保育士試験の筆記試験は、以下の9科目で構成されています。

筆記試験の9科目

  • 保育原理
  • 教育原理および社会的養護
  • 子ども家庭福祉
  • 社会福祉
  • 保育の心理学
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論

それぞれの科目で異なる専門知識が求められるため、学習範囲が非常に広くなります。

特に「教育原理」と「社会的養護」はセットで出題される科目で、両方とも50点満点中30点以上取らないと合格できません

この科目で苦戦する受験者が多く、合格率を下げる要因の一つとなっています。

膨大な学習範囲と暗記量

9科目それぞれで、法律、制度、心理学、栄養学、音楽理論など多岐にわたる知識が必要です。

たとえば、「子ども家庭福祉」では児童福祉法や子ども・子育て支援法などの法律知識が問われ、「子どもの保健」では発達段階ごとの特徴や病気の知識が求められます。

また、「保育実習理論」では音楽記号やコードの理解も必要です。

働きながら勉強する社会人にとっては、これだけの範囲を学習する時間を確保すること自体が大きなチャレンジとなるでしょう。

全科目6割以上の合格基準

保育士試験は、各科目で100点満点中60点以上を取らないと合格できません

これは得意科目で90点取っても、苦手科目が1つでも59点以下なら不合格ということを意味します。

科目ごとの得点でカバーし合うことができないため、苦手分野を作らずにバランスよく全科目を勉強する必要があります。

この足切り方式が、保育士試験の難易度を高くしている最大の理由といえるでしょう。

簡単1分登録!転職相談
保育士・幼稚園教諭・看護師・調理師など
保育関連の転職のご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!

保育士試験の一発合格率はわずか15%!受験回数別データを解説

厚生労働省の調査(2018年度)によると、保育士試験の合格者のうち2回受験した方が32.9%と最も多い状況で、初めて保育士試験を受けた方で合格した方の割合は全体の15%でした。


合格率出典:2018年度子ども・子育て支援推進調査研究事業実施事業/厚生労働省

この結果から、保育士試験はいかに一発合格が難しいかがわかるでしょう。

保育士バンク!の新着求人

お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!

の検索結果は0件でした。
データの取得に失敗しました。しばらく経ってからお試しください。

選択済みの市区町村

    2026年の保育士試験の概要

    Free1970 / stock.adobe.com

    保育士試験は年2回(前期・後期)開催されています。2026年度の試験日程は以下のとおりです。

    前期試験

    筆記試験:2026年4月18日(土)、19日(日)
    実技試験:2026年6月28日(日)

    後期試験

    筆記試験:2026年10月24日(土)、25日(日)
    実技試験:2026年12月13日(日)

    2026年2月17日時点の情報です。詳細は一般社団法人 全国保育士養成協議会の保育士試験を受ける方へをご確認ください。

    筆記試験

    筆記試験の科目は全部で9つあります。各科目の出題内容は以下の表をご覧ください。

    教科 内容
    1.保育原理
      • ・保育の意義及び目的
      • ・保育に関する法令及び制度
      • ・保育所保育指針における保育の基本
      • ・保育の思想と歴史的変遷
      • ・保育の現状と課題
    2.教育原理
      • ・教育の意義、目的及び子ども家庭福祉等との関連性
      • ・教育の思想と歴史的変遷
      • ・教育の制度
      • ・教育の実践
      • ・生涯学習社会における教育の現状と課題
    3.社会的養護
      • ・現代社会における社会的養護の意義と歴史的変遷
      • ・社会的養護の基本
      • ・社会的養護의 制度와 実施体系
      • ・社会的養護の対象・形態・専門職
      • ・社会的養護の現状と課題
    4.子ども家庭福祉
      • ・現代社会における子ども家庭福祉の意義と歴史的変遷
      • ・子どもの人権擁護
      • ・子ども家庭福祉の制度と実施体系
      • ・子ども家庭福祉の現状と課題
      • ・子ども家庭福祉の動向と展望
    5.社会福祉
      • ・現代社会における社会福祉の意義と歴史的変遷
      • ・社会福祉の制度と実施体系
      • ・社会福祉における相談援助
      • ・社会福祉における利用者の保護に関わる仕組み
      • ・社会福祉の動向と課題
    6.保育の心理学
      • ・発達を捉える視点
      • ・子どもの発達過程
      • ・子どもの学びと保育
    7.子どもの保健
      • ・子どもの心身の健康と保健の意義
      • ・子どもの身体的発育・発達と保健
      • ・子どもの心身の健康状態とその把握
      • ・子どもの疾病の予防及び適切な対応
    8.子どもの食と栄養
      • ・子どもの健康と食生活の意義
      • ・栄養に関する基本的知識
      • ・子どもの発育・発達と食生活
      • ・食育の基本と内容
      • ・家庭や児童福祉施設における食事と栄養
      • ・特別な配慮を要する子どもの食と栄養
    9.保育実習理論
      • ・保育所保育指針の内容など、実習で学ぶ理論について
      (音楽や言語、絵画、絵本など)
    2026年2月17日時点の情報です。詳細は一般社団法人 全国保育士養成協議会の保育士試験とはをご確認ください。

    筆記試験はマークシート形式で、1科目につき10~20問の設問が用意されています。

    重要!一度合格した科目は3年間有効
    合格した科目は3年間再受験が免除されます。つまり、全科目を一度に合格する必要はなく、複数回に分けて少しずつ取得していく戦略も有効です。

    実技試験

    筆記試験の全科目に合格すると、実技試験を受験できます。

    実技試験は、「音楽表現」「造形表現」「言語表現」の3分野から2分野を選択します。

    各分野の内容は以下の表をご覧ください。

    実技試験の出題科目・内容・求められる力
    出題科目 出題内容 求められる力
    音楽表現に関する技術 幼児に歌って聞かせることを想定して、課題曲(2曲)の両方を弾き歌いする 保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること
    造形表現に関する技術 保育の一場面を絵画で表現する 保育士として必要な造形表現(情景及び人物等を豊かにイメージした描写や色づかいなど) ができること
    言語表現に関する技術 3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定し、3つある課題のうち指定された1つを、子どもが集中して聴けるようにお話する 保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方が できること
    2026年2月17日時点の情報です。詳細は一般社団法人 全国保育士養成協議会の実技試験(前期)概要をご確認ください。

    各分野50点満点中30点以上、2分野で合計60点以上で合格です。

    筆記試験、実技試験の両方に合格すると、保育士資格を取得できます。

    読んでおきたいおすすめ記事

    保育士試験に合格するための学習時間と3つの勉強方法

     

    zasabe / stock.adobe.com

    保育士試験の合格率や難易度を踏まえ、必要な学習時間と効果的な勉強方法を紹介します。

    通学講座を利用する

    保育士試験の合格には、一般的に120〜180時間の学習が必要といわれています。科目別に分解すると以下のようになります。

    【筆記試験:100〜150時間】
    ・9科目 × 各10〜15時間 = 90〜135時間
    ・過去問演習・復習:10〜15時間

    【実技試験:20〜30時間】
    ・2分野 × 各10〜15時間 = 20〜30時間

    【学習期間の目安】
    1日1時間 → 約6カ月
    1日2時間 → 約3〜4カ月
    1日3時間 → 約2〜3カ月

    ただし、これはあくまで目安です。保育や福祉の予備知識がある方はもっと短く、ゼロから始める方は少し多めに見積もるとよいでしょう。

    重要なのは時間の長さではなく、継続することです。スキマ時間を活用しながら、毎日少しずつでも学習を積み重ねましょう。

    では、この時間をどのように活用して勉強するか、3つの方法を見ていきましょう。

    通学講座を利用する

    民間企業が提供する保育士試験対策の通学講座を利用する方法です。対面で講義を受けられるため授業に集中でき、勉強するモチベーションを保ちやすいでしょう。

    直前対策や実技試験対策など短期集中型の講座もあるため、苦手な分野を重点的に学習できます。

    直接講師からフィードバックをもらえるため、基礎からしっかり学びたい方や実技科目に不安を感じる方は向いているでしょう

    保育士試験対策用の通信講座は、送付される教材をもとに勉強をして課題を提出し、チェックしてもらうスタイルが一般的です。

    通信講座を利用する

    保育士試験対策用の通信講座は、送付される教材をもとに勉強をして課題を提出し、添削を受けるスタイルが一般的です。

    定期的に課題を添削してもらえるため、自分の弱点や間違いを見直すことができます。また、DVDやWEB学習などに対応しているため、働きながら勉強する社会人の方も活用しやすいでしょう。

    受講期間は約半年から1年程度で設定されている場合が多く、着実に知識を積み重ねられそうですね。

    【通信講座をお探しの方へ
    「保育士試験、何から始めればいいのかわからない…」という方は、四谷学院の保育士講座がおすすめです。

    筆記は55段階システムで基礎からしっかり理解し、実技も音楽・造形・言語の分野別に教材&動画でサポート。

    2024年度の合格実績は71.7%!充実したカリキュラムで、効率的に合格を目指せます。

    独学で勉強する

    講座などを利用せずに独学でチャレンジする方法もあります。

    筆記試験は自身で購入したテキストや問題集を利用し、実技は教室やレッスンに通ったり動画を有効活用したりして対策するスタイルです。

    コストは市販のテキスト代とレッスン料のみなので費用を安く抑えられるというメリットもあるようです。

    ただし、自分で学習計画を立てて進めなければならないため、モチベーションを維持するための工夫が必要です。

    保育士試験の合格率に関するよくある質問

    ここでは、保育士試験の合格率に関するよくある質問をまとめました。

    Q.ほかの資格と比べて保育士試験の合格率は低いですか?

    A.はい。

    社会福祉士(56.3%)や介護福祉士(78.3%)と比べると、保育士試験の合格率(26.3%)は低い水準にあります。これは9科目すべてで6割以上が必要という厳しい合格基準が影響しています。
    ※社会福祉士・介護福祉士は2025年実施試験、保育士試験は2024年度のデータです。

    Q.前期と後期で合格率に差はありますか?

    A.前期・後期で大きな差はありません。

    どちらを受験しても合格率はほぼ同じです。自分の学習進度に合わせて受験時期を選びましょう。

    Q.独学と通信講座で合格率は変わりますか?

    A.一般的に、通信講座や通学講座を利用した方が合格率は高い傾向にあります。

    たとえば、四谷学院の通信講座では2024年度の合格実績が71.7%と、全国平均(26.9%)を大きく上回っています。

    出典:保育士試験の実施状況(令和6年度)/こども家庭庁出典:保育士試験合格者の就職状況等に関する調査研究 研究報告書/厚生労働省出典:保育士試験を受ける方へ/一般社団法人 全国保育士養成協議会出典:社会福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移/厚生労働省出典:介護福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移/厚生労働省

    合格率や難易度を踏まえ、保育士試験に向けて対策しよう

    保育士試験の合格率は例年25%前後で、決して簡単な試験ではありません。しかし、しっかり対策を立てれば合格を目指すことが可能です。

    保育士試験対策には、通学・通信・独学の3つがあります。それぞれの特徴を踏まえ、自分に合った学習スタイルを目指しましょう。

    また、四谷学院の通信講座は、スキマ時間でも取り組める効率的な筆記対策教材と自宅でできる実技対策が充実しているので、ぜひ一度ご検討ください。

    なお、試験対策と同時に保育士の求人状況をチェックすることも大切です。お住まいの地域にどんな保育園があるのか確認しておきましょう。

    保育士バンク!では、現場未経験者が働きやすい園も提案させていただきます。お気軽にお問い合わせください。

    保育士バンクに登録近隣の保育園を紹介してもらう

    保育士バンク!の新着求人

    お住まいの地域を選択して、最新の求人情報をチェック!

    の検索結果は0件でした。
    データの取得に失敗しました。しばらく経ってからお試しください。

    選択済みの市区町村

      保育士さんに人気の勤務先

      あなたへのおすすめ記事

      特集コラム一覧

      本記事の内容は、記事作成日時点の資料等を基に可能な限り正確な情報を掲載するよう努めております。
      しかしながら時間の経過等により情報が古くなったりすることもあり、必ずしもその内容の正確性および完全性を保証するものではございません。

      また、記事の内容はひとつの見解を示すものであり、皆様が思考を更に深める材料としてご活用いただくことを目的としております。
      実際には多様な見解があり、必ずしも唯一絶対の真理を示すものではありません。これらの点につき、本記事の内容を参考にしていただく際は念のためご留意ください。

      プロ厳選!プレミアム求人

      保育士求人を探す

      コラム記事を探す

      よくある質問

      就職・転職の無料相談放課後児童支援員見落としがちな転職先保育士の在宅ワーク

      保育士バンク!で無料転職相談

      保育専門のキャリアアドバイザーがあなたのご希望に寄り添い厳選求人をご紹介!