保育園の子どもたちが楽しみにしている夏のイベントといえば夏祭りでしょう。出店や屋台のほかにも、夏祭りならではのゲームがあればさらに盛り上がるかもしれません。今回は、保育園の夏祭りで楽しめる金魚すくいや的当てなどのゲームを紹介します。簡単に手作りできるアイデアもあるので、子どもたちといっしょに作ってみてくださいね。
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■目次
保育園で夏祭りを行うねらい
お神輿や盆踊りなどの出し物を行ったり、たこ焼きなどの屋台メニューを楽しんだりできる夏祭り。
夏の一大イベントとして計画している保育園も多いでしょう。
金魚すくいやヨーヨー釣りでお祭りの雰囲気を感じることができるのはもちろん、的当てや輪投げなど楽しいゲームもできるので、心待ちにしている子どもは多いかもしれません。
そんな保育園の夏祭りには、以下のねらいがあるようです。
- 日本の伝統的な季節の行事に親しむ
- 保護者とふれ合いながらいっしょにゲームを楽しむ
- 金魚すくいなどの夏ならではの遊びを楽しむ
出し物やゲームを通して昔ながらの遊びを経験したり、夏の風情を感じたりすることで、子どもが日本の伝統文化に関心を持つきっかけになるとよいですね。
今回は、保育園の夏祭り行事に活用できるゲームのアイデアをジャンルごとに紹介します。
保育園の夏祭りを盛り上げるゲーム①金魚すくい・魚釣り
まずは、夏祭りの定番でもある金魚すくいや魚釣りを紹介します。ビニールプールを使って疑似的な金魚すくいゲームをしてみてくださいね。
磁石で簡単魚釣り
用意するもの
- カプセル容器
- ゼムクリップ
- カラーセロハン
- PEテープ
- 目玉シール
- 画用紙
- タコ糸
- 磁石
- セロハンテープ
- ペン
磁石のつきが悪い場合は、2個に増やすなどして子どもが魚を釣りやすいように工夫しましょう。
ゲームのポイント
磁石を近づけるだけで簡単に釣れるので、乳児さんでも楽しみやすいかもしれません。
魚釣りゲームをするときは、制限時間を設けて何匹釣ることができるかを子ども同士で競い合うと面白いでしょう。また、カプセル容器の大きさやセロハンの色を変えて魚に点数をつけ、得点制にするのも盛り上がりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
マグネットとカプセルで釣りゲーム
用意するもの
<魚>
- おもちゃのカプセル 1個
- クリップ 1個
- カラーセロハン 1枚
- テープや画用紙
<タコ>
- トイレットペーパーの芯 1本
- クリップ 1個
- 画用紙
- テープ
- ペン
<釣り道具>
- 釣り針を描いた台紙 1枚
- タコ糸 1m
- 磁石 1個
- テープ
- 割り箸 1本
作り方をアレンジすれば簡単にイカを作ることができるので、タコとイカの両方を作ってみるのもよいですね。
ゲームのポイント
カプセル容器の魚が釣れたら2点、イカやタコが釣れたら5点などと点数に差をつけると面白いかもしれません。
先述の魚釣りゲームと同様、磁石を近づけるだけでできる簡単なゲームなので、乳児クラスでも楽しめるでしょう。(詳しい作り方はこちら)
夏の定番金魚すくい
用意するもの
- カラーセロハン 2枚
- カラータイ 1本
- 食品トレー 1枚
- ビニールテープ
- ペットボトル 1本
- ビニール紐
- はさみ
- キリ
キリを使う工程やペットボトルをカットする工程などは先生が行いましょう。金魚を作る工程のみであれば、未満児の2歳児クラスでも楽しめそうです。
ゲームのポイント
金魚やポイは水に濡れても大丈夫な素材でできているので、ビニールプールなどに水をはって、手作りした金魚を入れてみましょう。水に浮かべることで、より本物の金魚すくいの雰囲気に近づきそうですね。
浮いている物をすくうのは少し難しいかもしれないので、ビニールプールのふちを使ったり先生がいっしょにポイを持ったりすれば、未満児クラスでも楽しめるかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
空き容器で作れる釣りゲーム
用意するもの
- 乳酸菌飲料などの空き容器
- PEテープ
- モール
- ビニールテープ
- タコ糸などの紐
- 割り箸
- シールなど
容器の口部分の大きさによって、釣りやすさの難易度を変えることができます。そのため、年齢にあわせてさまざまな種類の容器を使って作ってみるのも面白いでしょう。
ゲームのポイント
モールの先端にひっかけて釣る動作は少し難しいので、目安として4歳児くらいから楽しむとよいかもしれません。金魚に点数をつければ、チームや個人で得点を競うゲームにアレンジすることもできますよ。(詳しい作り方はこちら)
牛乳パックで作る釣りセット
用意するもの
- 牛乳パック 1個
- モール 5cm
- タコ糸 30cm
- 割り箸 1本
- はさみ
牛乳パックに切り込みを入れるときは、横幅の半分位を目安にするとよいでしょう。
油性ペンなどで色づけしてデコレーションすれば、かわいらしい見た目の魚を作ることができますよ。
ゲームのポイント
水をはったビニールプールに魚を浮かべて、実際に魚釣りゲームをしてみましょう。
魚を色ごとに点数分けして得点制にしたり、釣れた数を競ったりして楽しむとよいかもしれません。
魚が小さいため釣り針にひっかけるのは難しいかもしれませんが、幼児クラスくらいからチャレンジしてみましょう。(詳しい作り方はこちら)
保育園の夏祭りを盛り上げるゲーム②的当て
夏祭りの出店の定番といえば的当て。
ボールを投げたり飛ばしたりするだけで遊べるので、未満児クラスでも楽しめるでしょう。
次は、手作りで簡単に製作できる夏祭りの的当てゲームを紹介します。
ピンポン玉で簡単的当てゲーム
用意するもの
- ピンポン玉 1個
- マジックテープ 1枚
- 画用紙 1枚
- 大小異なる大きさのフェルト 数枚
- はさみ
- ペン
ゲームのポイント
子どもの年齢ごとに的との距離を変えてゲームをしてみましょう。
先生が隣でサポートすれば、1歳児くらいでも的に向かってボールを投げられるかもしれません。
幼児クラスの場合は的との距離を離し、難易度を上げて楽しむのもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
発射台を使った本格的当てゲーム
用意するもの
- 割り箸 2本
- 洗濯バサミ 1個
- ペットボトルのキャップ 1個
- 輪ゴム 1本
- 牛乳パック 1枚
- ピンポン玉
- テープ
- カッター
- はさみ
点数に合わせて的の大きさを変えれば難易度を上げることができるので、子どもの年齢にあわせてアレンジしてみるとよいでしょう。
ゲームのポイント
先生が割り箸を手で支えながらサポートすれば、2歳児くらいから球を飛ばせるかもしれません。
ゲームの際は、「1人〇球まで」と回数制限を設けてチャレンジしてみましょう。
そうすることで、子どもたちも本気で取り組むようになるので、より一層盛り上がりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
勇者ごっこも楽しめる的当てゲーム
用意するもの
<剣>
- ストロー 1本
- 割り箸 1本
- コピー用紙 5枚
- はさみ
- テープ
- のり
- 両面テープ
<風船>
- 正方形に切った新聞紙 数枚
的となる風船は、作る際に新聞紙の大きさを変えることで難易度を変更することができます。
4歳児や5歳児クラスで取り入れる場合は、小さい的を作ってみてもよいかもしれません。
ゲームのポイント
的にモンスターのキャラクターをかいた画用紙などを貼りつければ、子どもたちが勇者の気持ちになってより一層楽しんでくれるでしょう。
また、剣を振るときに掛け声をつけてみるのも面白そうですね。(詳しい作り方はこちら)
お化け退治ができる的当てゲーム
用意するもの
- トイレットペーパーの芯
- 色画用紙
- 輪ゴム
- テープ
- はさみ
画用紙に絵をかいてからトイレットぺーパーの芯に貼りつけるようにすると、スムーズに製作が進むでしょう。
ゲームのポイント
このゲームは、幼児クラスを楽しめる目安としていますが、先生がパチンコをいっしょに持つようにすれば、未満児クラスでも取り入れられるかもしれません。
ゲームの際は、「1人3回まで投げられる」というようにルールを決めて、倒した本数を競争して遊びましょう。また、お化けの色ごとに点数をつけて得点を競う遊び方もよいですね。(詳しい作り方はこちら)
保育園の夏祭りを盛り上げるゲーム③ヨーヨー釣り
出店で大人気のゲームであるヨーヨー釣りを、保育園の夏祭りにも取り入れてみましょう。
次は、夏祭りゲームに取り入れられる簡単なヨーヨー釣りを紹介します。
おもちゃのカプセルで作るヨーヨー
用意するもの
- おもちゃのカプセル(蓋部分に穴があいているもの)
- ビーズやビー玉
- 輪ゴム
- ビニールテープ
ゲームのポイント
ビニールプールの中に並べ、魚釣りゲームで作った釣り道具を使ってヨーヨー釣りゲームをしてみましょう。
制限時間を設けて、時間内に何個釣ることができるのか子どもたち同士で勝負すれば盛り上がりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
おわん型カップで作る大きなヨーヨー
用意するもの
- おわん型カップ 2個
- 輪ゴム 3個
- 鈴・木の実など
- 割り箸 3cmに切ったもの
- テープ
- ビニールテープ
- キリ
中にビー玉など重いものを入れすぎてしまうと、輪ゴムが切れやすくなってしまうので注意しましょう。
ゲームのポイント
このゲームは、ヨーヨーが大きく重さがあるため釣りあげるのが難しいかもしれません。そのような場合は、輪ゴムの長さを短めに調節すると子どもたちが釣りやすくなるでしょう。
ヨーヨーのデザインごとに点数を決め、30秒でどのくらい得点できるかといった遊び方にアレンジしても楽しめそうですね。(詳しい作り方はこちら)
保育園の夏祭りを盛り上げるゲーム④輪投げ
夏祭りの出店で大人気の輪投げゲーム。輪っかを投げるだけの簡単なゲームなので、乳児も幼児も楽しめるかもしれません。
次は、手作りの輪投げゲームを紹介します。
乳酸菌飲料の容器で作る輪投げ
用意するもの
- 乳酸菌飲料の容器 数個
- マスキングテープ
- 台紙
- 鈴
- モール 2色
- 両面テープなど
ゲームのポイント
画用紙に乳酸菌飲料の容器を貼りつけるときは、ランダムにしたり三角形に並べたりと、置き方をアレンジしてみましょう。
また、容器ごとに点数をつけたり、輪っかを投げられる回数を決めたりしてゲームするのもよさそうですね。(詳しい作り方はこちら)
動物の絵合わせ輪投げ
用意するもの
- 紙皿 1枚
- 紙コップ 1個
- 段ボール(画用紙を貼っておく) 1枚
- 鈴
- コンパス
- はさみ
- テープ
ゲームのポイント
この輪投げはどのくらい絵が合わせられているのかという完成度を競うゲームにするとよいでしょう。
あらかじめ画用紙を貼った段ボールにルーレットのような放射線状の線を引いておき、「この区間に目が入っていれば〇点」といったルールを決めておくとよさそうですね。
幼児クラスを楽しめる目安としていますが、乳児クラスで行う場合は紙コップの高さを低くするなどして、投げやすいように工夫するとよいかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
トイレットペーパーの芯で作る輪投げ
用意するもの
- トイレットペーパーの芯
- 画用紙 2枚ほど
- モール 2本
- ペン
- はさみ
- のり
作り方
1.トイレットペーパーの芯に画用紙を巻きます。
2.巻いた画用紙にペンで絵をかき、的を作ります。
3.はさみを使って、的の下部の縁に切り込みをいれます。
4.(3)で作った切り込みにのりをつけ、大きな画用紙に貼りつけて固定します。
5.2本のモールをつなげ、輪を作ります。
6.的を狙って、モールの輪を投げて遊びます。
トイレットペーパーの芯の高さを変えることで難易度を調節することができます。
高い的と低い的の両方を作れば、輪投げが苦手な子どもでも楽しく遊べるかもしれません。
ゲームのポイント
画用紙に点数をかいて得点制の輪投げゲームにするとよいでしょう。
または、動物のキャラクターをかいた画用紙を貼り、先生が指定した動物の的に輪っかを入れられた人が勝ち、というようなルールを作っみても面白いかもしれません。
この製作は以下の動画を参考にしています。くわしい作り方を知りたい方は、チェックしてみてくださいね。
関連記事:【工作あそび】ハロウィンの遊びは輪投げで決まり!ハロウィン輪投げの作り方/保育士バンク!
保育園の夏祭りを盛り上げるゲーム⑤ボーリングゲーム
ボールを転がしてピンを倒すボーリングは、ルールが簡単なので子どもたちにもわかりやすいゲームでしょう。誰が一番多くピンを倒せるのか、子どもたちで勝負すると楽しそうですね。
紙コップで簡単ボーリング
用意するもの
- 紙コップ
- ビー玉
- マスキングテープ
- 新聞紙
- ビニールテープ
- 画用紙
- はさみ
紙コップにビー玉を入れすぎるとピンが倒れなくなってしまうので、少しずつ調節しながら量に注意するとよいですね。
ゲームのポイント
紙コップに点数をかいて、子ども同士で倒したピンの総得点を競ってみましょう。
「1人〇回まで投げられる」とルールを決めて、一番点数が高い人が勝ちというゲームにすると、子どもたちも本気で取り組んでくれそうです。
このゲームは幼児クラスを楽しめる目安としていますが、先生がいっしょにボールを転がして援助するようにすれば、未満児クラスでも楽しめるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
ペットボトルでボーリング
用意するもの
- ペットボトル
- 色水(もしくはビー玉など重りになるもの)
- カラーテープ
- 画用紙
- 新聞紙
- ガムテープ
- ペン
- はさみ
- 接着剤
作り方
.1.ペットボトルの周りをカラーテープで装飾します。
2.画用紙に魚やフルーツなど夏のモチーフとなる絵をかき、カットします。
3.(2)をペットボトルに貼りつけます。
4.ペットボトルの中に重りとなる色水やビー玉を入れます。
5.新聞紙を丸めたものをガムテープで巻き、ボールを作ればできあがりです。
ペットボトルに色水を入れれば、見た目を楽しめるカラフルなピンができあがるでしょう。また、ビー玉を入れればピンが倒れたときの音も楽しめそうですね。
ゲームのポイント
ピンを本格的に並べて、倒した本数を子どもたちで競うボーリングゲームをしてみましょう。
また、「パイナップルのピンを倒せた人が勝ち」というように指定されたピンを倒すゲームにアレンジしてみるのも面白そうです。
保育園の夏祭りを盛り上げるゲーム⑥飛行機とばし
最後に、手作りして遊べる飛行機の製作を紹介します。
保育園の夏祭りで、誰が遠くまで飛行機を飛ばせるか競ってみましょう。
トイレットペーパーの芯で作る飛行機
用意するもの
- トイレットペーパーの芯 2つ
- 画用紙
- 太めのストロー 2本
- テープ
- 輪ゴム
- はさみ
ストローよりも一回り大きいくらいがちょうどいい大きさになるので、飛行機本体の穴の大きさに注意して作ってみてくださいね。
ゲームのポイント
飛行機とばしゲームは、ルールを決めて行ってみましょう。
一番遠くまで飛ばせた人が勝ち、という飛距離を競うゲームにしたり、目的の場所まで飛ばせた人が勝ち、という的当てのようなゲームにしたりと、さまざまなルールを決めて遊ぶと盛り上がりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
画用紙と割り箸で作る簡単飛行機(~0:43)
用意するもの
- 画用紙 1枚
- 割り箸 1本
- クリップ
- はさみ
- テープ
ゲームのポイント
この飛行機は持ちやすく飛ばしやすいので、未満児さんでも楽しめるかもしれません。
シンプルに誰が遠くに飛ばせるか飛距離を競うほか、的当てゲームのパチンコとして活用してみても面白そうですね。(詳しい作り方はこちら)
飛ばして遊べる簡単紙飛行機
用意するもの
- 折り紙
- はさみ
- のり
- セロハンテープ
折り紙1枚で簡単に作れるので、3歳児くらいであれば手作りするところから楽しめそうです。
ゲームのポイント
床に何本か印をつけて、「ここまで飛ばせたら5点」など飛ばした距離が得点になるゲームをしてみましょう。
「1人3回まで投げられる」などとルールを決めて、最終的な得点を競ってみると盛り上がりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
簡単なゲームを取り入れて、保育園の夏祭りを楽しもう
今回は、保育園の夏祭りに活用できる金魚すくいや的当てなどのゲームのアイデアを、行事のねらいとあわせて紹介しました。
保育園で行う夏祭りには、子どもたちが夏を感じたり保護者との交流を深めたりするねらいがあります。お神輿などの出し物をしたり出店を並べたりすることで、日本の伝統文化に触れる機会となるでしょう。
夏祭りに活用できるゲームは身近な素材で簡単に作れるアイデアが多いので、年齢にあわせて手作りするところからいっしょに楽しんでみるのもよいですね。夏祭りでゲームを楽しみ、保育園で過ごす夏を盛り上げましょう。
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