保育士の資格取得の流れ!社会人・主婦が保育士になるための最短ルート

保育士の資格を目指す方は、まず資格取得の流れを確認してみましょう。国家資格ではありますが、社会人・主婦から保育士の資格を取得し、活躍している人はたくさんいます!「試験は難しい?」「仕事や育児をしていても資格は取れるの?」そんな疑問を解消して保育士になるために動き出すことが大切!今回は、保育士資格の取得ルートや保育士試験の内容、Q&A、合格者の体験談を紹介します。子どもが好き、子どもの成長をそばで見守りたい!といった気持ちを大切に一歩踏み出してみてくださいね。

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保育士資格取得への道は2つ「指定養成校卒業」「保育士試験合格」

保育士は、保育の専門的な知識や技術、保護者の方への支援などを行う重要な仕事です。

子どもを預かる中で、生活習慣や遊びを通して成長を見守り、子どもたちの健やかな育ちを支えていきます。

基本的に保育士資格の取得には、年齢制限はありません。

だからこそ、社会人や子育て経験者など、たくさんの方が保育園や認定こども園などで活躍しています!

保育士になる方法は大きく分けて2つあります。

  • 指定保育士養成施設(大学・短大・専門学校)を卒業して取得する方法
    高校卒業後に養成校で必要な課程を修了、卒業と同時に保育士資格を取得
  • 保育士試験に合格して取得する方法
    筆記・実技試験に受験し、合格することで保育士資格を取得

【保育士資格ルート】

資格取得

中卒や高卒の方でも、所定の実務経験を積めば保育士試験の受験資格を得ることができ、試験に合格すると保育士資格を取得できます。

そのため、「学歴がないから保育士は目指せない」と諦める必要はありません。

また、多くの養成校では、卒業と同時に保育士資格だけでなく、幼稚園免許状を取得できます。幼稚園での勤務を視野に入れている方にとっては、養成校の卒業が一つの選択肢となるでしょう。

一方で、まずは保育士試験に挑戦し、保育士資格のみを取った方もその後に幼稚園免許状を取得するチャンスがあります。

児童福祉施設で実務経験を3年以上かつ4320時間以上※積めば、必要な単位を修得することで幼稚園免許状を取得できるのです。

保育士資格取得後も幼稚園教諭としての活躍の道もあることは、うれしいポイントですね!

※幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例(2025年時点では、2030年3月31日まで適用、延長の可能性もあり)

保育士資格取得の流れ「保育士試験を受ける」

保育士試験は、社会人や子育て経験のある方を含め、多くの人にチャンスがある資格です。

資格取得を目指すときに大切なのは、試験のしくみをしっかり理解し、自分に合った学び方を見つけることです。

続いて、受験資格や試験の内容、合格までの流れをわかりやすくお伝えします。

試験日程

毎年2回行われます。

前期試験

 

筆記:2025年4月19日(土)、20日(日)

実技:2025年6月29日(日)

【後期試験】

 

筆記:2025年10月18日(土)、19日(日)

実技:2025年12月7日(日)

※2025年度前期の出願期間はすでに終了しています。

※2025年6月5日時点の情報です。詳細は一般社団法人 全国保育士養成協議会の令和7年試験案内をご確認ください。

受験資格

保育士試験を受けるためには、以下のいずれかに当てはまることが必要です。

  • 大学・短期大学・専門学校の卒業者
  • 1991年3月31日以前に高等学校の卒業者※2025年時点で52歳以上の方が該当
  • 高校を卒業し、児童福祉施設などで所定の実務経験者(2年以上かつ2880時間以上)
  • 中学校を卒業し、児童福祉施設※などで所定の実務経験者(5年以上かつ7200時間以上)

児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設
保育所(利用定員20名以上)/保育所型認定こども園/幼保連携型認定こども園/児童厚生施設(児童館)/児童養護施設/助産施設/乳児院/母子生活支援施設/障害児入所施設/児童発達支援センター/児童心理治療施設/児童自立支援施設/児童家庭支援センター

受験内容

保育士試験は、筆記試験と実技試験の2段階で実施されます。

筆記試験

保育士として必要な知識や考え方を問われる試験です。以下の9科目があります。

保育原理/教育原理および社会的養護/児童家庭福祉/社会福祉/保育の心理学/子どもの保健/子どもの食と栄養/保育実習理論

マークシート形式で全160問、合格ラインは各科目で60点以上。全ての科目に合格する必要がありますが、一度合格した科目は3年間有効になるので、その期間内に残りの科目をクリアすれば、実技試験へと進めます。

実技試験

実技試験は、保育の現場で求められる表現力や技術を評価します。

受験者が3分野の中から、2分野を選んで試験に臨みます。

  • 音楽表現に関する技術(ピアノで弾き歌いなど)
  • 造形表現に関する技術(描画で保育士と子どもが遊ぶ風景を描くなど)
  • 言語表現に関する技術(3分間の物語を話すなど)

どの分野を選ぶかは、自分の得意分野や準備状況によって決めるとよさそうです。どの分野も豊かな表現力が求められるため、繰り返し練習することがポイントです。

難易度

保育士試験の2023年度の合格率は26.9%でした。

過去のデータを見ると、合格率はおおむね20%前後で推移しており、国家資格の中でもやや難易度が高い試験といえます。

合格率だけを見ると「そんなに難しいのかな…」と不安になる方もいるかもしれませんが、2年~3年かけて合格を目指す方もたくさんいます。「チャレンジしてみたい」という気持ちを大切にしましょう。

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保育士資格取得を目指して~保育士試験Q&A~

続いては、保育士試験に関するよくある質問や疑問をまとめました。

Q1. 保育士試験はオンラインで受験できますか?

A. すべて会場での対面受験となるため、オンライン受験に対応はしていません。

筆記試験・実技試験ともに指定された会場で受験する必要があります。

Q2. 試験はどこの都道府県でも受験できますか?

A. 原則として居住地にかかわらず、全国どこの試験地でも受験可能です。

ただし、申込時に選択した試験地でしか受験できないため、後から変更はできません。事前によく確認しましょう。

Q3.筆記試験は科目ごとに受験することは可能ですか?

A. 筆記試験は科目ごとに受験することが可能です。

すべての科目を一度に受ける必要はなく、科目を選んで受験することができます。各試験の時間割が決まっているため、事前にスケジュールを確認しましょう。

Q4.仕事や育児と両立しながら試験勉強することはできますか?

A. 仕事や育児と両立しながら保育士試験の勉強をする方はたくさんいます!

時間の制約がある中でも、勉強方法を工夫しながら、自分のペースで学習を続けることで合格を目指すことが可能です。

Q5. 保育士試験に合格後、すぐに保育士として働けますか?

A. 合格後に保育士登録を行い、「保育士証」が交付されてから働くことができます。

合格した方の中には一刻も早く「保育士として働きたい!」という意欲を抱く方もいるでしょう。

早めに就職活動を始めたい方は、面接時などに「現在保育士登録申請中であること」をきちんと伝えておくとよいですね。

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    保育士資格合格を目指して~1年以内or2年間の勉強スケジュール~

    いざ、保育士試験に挑戦!となったときに実際どのようなスケジュールで勉強を進めればよいのかを具体例を基に紹介します。

    【最短の取得を目指して】保育士試験を1年以内に合格したい場合 

    保育士試験に1年以内に合格するためには、計画的に学習スケジュールを立てる必要があります。

    前期試験で最短合格を目指すスケジュールの一例を見てみましょう。

    1年スケジュール 仕事や育児などと両立しながら勉強を進める場合、限られた時間の中でいかに学習時間を確保するかが大きな課題となります。

    日々の予定を把握し、カレンダーと照らし合わせながら現実的なスケジュールを立てることが大切です。

    【一歩一歩自分のペースで】保育士試験を2年で合格したい場合

    保育士試験の筆記試験では、全9科目にクリアする必要がありますが、一度にすべての科目に合格しなければならないというわけではありません。

    一度合格した科目は3年間有効となるため、複数年にわたって計画的に合格を目指すことができます。

    たとえば以下のように「2年間で全科目合格する」ことを目標にしておけば、無理のないスケジュールで学習を進められそうです。

    不合格の科目があった場合は、自分のペースを大切にしながら、次の試験に向けて対策を立て、諦めずに取り組みましょう。

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    保育士資格取得を目指して~試験は「独学」「通信講座」どちらがいい?~

    保育士試験の合格に向けて「どうやって勉強を進めればいいんだろう?」と迷う方も多いでしょう。

    自分で教材を選んで進める独学の方法もあれば、サポートがついた通信講座を使う方法もあります。

    どちらが合っているかは、人によってさまざま。

    ここからは「独学」「通信講座」それぞれの特徴やメリット&デメリットを確認してみましょう。

    独学

    独学は、決まったカリキュラムに沿わず、テキストや過去問題集などを活用しながら、自分で計画を立てて学習を進めていく方法です。

    時間や場所にとらわれず、生活スタイルに合わせて柔軟に取り組めることが特徴です。

    メリット

    • 費用を抑えて始められる
    • 自分のペースで無理なく進められる
    • 自由に好きな教材や勉強方法を選べる

    デメリット

    • 学習計画や進捗管理を自分で行う必要がある
    • 疑問点をすぐに解消しにくい
    • 試験制度や変更点の情報を自ら調べる必要がある

    通信講座

    通信講座は、保育士試験に特化したカリキュラムに沿って学習を進められる方法です。

    あらかじめ学ぶ順序や内容が整理されており、教材もセットになっているため、はじめて試験に挑戦する方でも取り組みやすいのが特徴です。

    添削課題や質問対応、模擬試験など、学習をサポートする体制が整っている講座も多く、スケジュールに沿って無理なく勉強を続けたい方にぴったりかもしれません。

    メリット

    • 試験対策に沿ったカリキュラムで効率よく学べる
    • 困ったときにサポートが受けられる
    • 実技試験の対策も含まれていることが多い

    デメリット

    • 独学に比べて費用がかかる可能性がある
    • 自分に教材が合わない場合、調整が難しいことがある
    • 受講開始から合格までに期限がある講座もある

    保育士資格取得を目指して~通信講座で合格を目指した体験談(四谷学院)~

    忙しい毎日の中で、無理なく効率的に学べる方法として選ばれている通信講座。

    今回は、四谷学院の講座を活用して一発合格をつかんだ受講生の声を紹介します。

    「演習トレーニングが楽しくて、勉強が好きになった」子育てと両立しながら合格へ

    2人の子どもを育てながら、「今年がラストチャンス」と保育士試験に挑戦!

    限られた時間の中でも、四谷学院の演習トレーニングを活用して楽しく効率的に学習を進めました。

    家族の協力にも支えられながら、無理なく続けられる勉強スタイルを見つけ、見事一発合格しました。

    「今からでも遅くない」50代から始めた保育士への一歩

    子どもたちが成長し、「外で人と関わる仕事がしたい」と思うようになったことが保育士を目指しました。

    勉強が得意ではなかったものの、四谷学院のテキスト演習トレーニングで楽しみながら学習を継続。

    細かく区切られたカリキュラムやサポート体制の中で、見事全科目一発合格を果たしました。

    その他の体験談は、四谷学院の公式サイトをご覧ください。

    出典:保育士になるには/こども家庭庁出典:幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例/文部科学省出典:令和7年試験案内/一般社団法人 全国保育士養成協議会

    保育士資格は誰でも挑戦できる資格!試験対策をして最短で取得しよう

    保育士資格は、年齢を問わず多くの方が目指せる国家資格です。

    学歴や経験によって受験資格が異なる場合もありますが、要件を満たしていれば、どなたでも挑戦することができます。

    また、着実に保育士試験の合格を目指したい方には、四谷学院の保育士講座の活用を検討してみませんか?

    合格に必要な知識をクイズ感覚で学べる「演習トレーニング」や、実技試験に対応した対策教材も充実しており、効率よく勉強を進められます。

    詳しくは「四谷学院の保育士講座」をチェックしてみてくださいね。

    また、「まずは保育の現場を知ってみたい」「資格取得の前に経験を積みたい」という方には、資格がなくても始められる『保育補助』の仕事もあります。現場を体験しながら、自分に合った働き方を見つけていくのも一つの方法です。

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    無理のない方法で、あなたらしい一歩を。保育士を目指す気持ちを、今日から少しずつ形にしていきましょう。

     

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