担当制保育のメリットとデメリットとは?子どもとの愛着や食事などについて

    担当制保育は、厚生労働省の保育所保育指針が推奨する一人ひとりに応じた応答的な関わりを実践する手法です。愛着形成や発達の把握に役立つ一方、現場では休みにくさなどの負担も懸念されます。この記事では、乳児保育における担当制保育のメリットとデメリットをくわしく解説します。

    この記事でわかること
    • 協力体制のある園なら、 保育のやりがいを実感できる
    • 独りで抱え込む環境は、 責任の重さで疲弊するリスクも
    • 入職前に現場の仕組みを正しく知ることが成功のカギ

    保育園の担当制保育とは子ども一人ひとりに担当の保育士を固定すること

    担当制保育は、厚生労働省の保育所保育指針にある応答的な保育を、特定の保育士が継続して行うことで実現する手法です。

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    概要

    子ども一人ひとりに担当の保育士を固定し、家庭に近い一貫した環境を整えるのが最大の特徴です。

    日々の関わり方が統一されることで、子どもが「次に何が起こるか」を予測できるようになり、情緒の安定につながります。

    保育のやり方

    主に0歳児クラスなどで導入され、遊びだけでなく食事、排泄、睡眠といった「生活援助」のすべてを原則として同じ保育士さんが担当します。

    一人ひとりの生活リズムを深く把握することで、些細な変化や発達のサインを逃さない体制を整えます。

    担当制保育のメリット

    特定の保育士さんが継続して関わることは、子どもの発達を支えるだけでなく、保育士にとっても専門性を発揮しやすい環境になります。

    項目 保育士のメリット
    愛着関係を形成できる 子どもの個性を深く理解し、的確な援助ができる
    安心感を与えられる ケアの手順が統一され、生活援助がスムーズになる
    発達の変化を把握できる 些細な成長に気づき、質の高い記録や報告ができる
    情緒を安定させられる 子どものぐずりが減り、一日のリズムが安定する
    内面の発達を促せる その子に最適な言葉がけで成長をサポートできる

    愛着関係を結べる

    特定の保育士さんが密接に関わることで、子どもの性格や心境などを理解しやすくなり、信頼関係の形成につながるでしょう。

    厚生労働省の「保育所保育指針」でも、乳児期における特定の大人との安定した関係は、情緒発達の基盤とされています。

    信頼が深まることで、保育士さんにとっても一人ひとりに寄り添った質の高い保育が可能になります。

    安心感を与えられる

    同じ保育士さんが1対1で接することで、子どもにとって園が安心できる場所になるでしょう。

    抱き方や声掛けといったケアの流れが統一されるため、子どもが環境に慣れやすくなるといった効果が期待できます。

    食事の時間を落ち着いて過ごしたり、意欲的に遊びに入ったりしやすいでしょう。

    発達について知ることができる

    特定の子どもを継続して担当することで、一人ひとりと丁寧に向き合うことができます。

    前回と比べてできるようになったことなど、集団保育では見落としがちな子どもの細かな変化にも気づけるようになるかもしれません。

    根拠を持って成長を見守ることができるため、保護者への共有や指導計画の作成もより自信をもつことができます。

    情緒を安定させることができる

    担当制保育では、保育士さんの遊び方の手順や話し方の特徴などを子どもが覚えやすくなるでしょう。

    「次はこれをしてもらえる」という行動パターンの予測がつくことで、子どもの情緒が安定し、不必要な不安やぐずりが減少する可能性も。

    これは、保育士さんにとっても日々の保育活動をスムーズに進める大きなメリットとなりそうです。

    内面の発達を促すことができる

    信頼する保育士さんに対して、子どもが安心して自己主張を表現できるようになります。

    日々同じ子どもと接することで、個々の発達段階に応じた必要な援助や言葉がけを的確に選択でき、子どもの自発的な育ちを効果的にサポートできそうです。

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    担当制保育のデメリット

    子ども一人ひとりと深く向き合える担当制保育ですが、その裏側には現場の負担や運用上の課題も存在します。

    ほかの保育士では対応しづらい

    特定の保育士さんとの愛着関係が築かれることで、担当以外の保育士さんが保育した際に、子どもが懐かないなど苦労が生じることがあります。

    たとえば、0歳児クラスでは、お気に入りの抱っこの姿勢などが決まっている子どももいます。

    担当以外でもスムーズに保育できるよう、抱き方のコツや寝かしつけのタイミングなど、些細な情報を先生間でこまめに共有しておくことが重要です。

    休みがとりにくい

    特定の子どもを担当することで、病欠や有給休暇などを取りにくいと感じる場面があるかもしれません。

    「自分がいないとあの子が落ち着かないのでは」という責任感が、心理的な負担になるケースも見られます。

    誰か一人の負担にならないよう、職員同士で互いに把握し、体調不良時などは無理なく代われる体制を整えておく必要があります。

    相性によるストレスを感じやすい

    1対1で保育をするため、通常よりも担当する子どもや保護者との関わりが密接になります。

    そのため、万が一相性が合わない場合の接し方に戸惑い、ストレスを一人で抱え込んでしまうリスクがあります。

    不安なことがある場合には、すぐに周囲の保育士さんや主任に相談し、園全体でフォローし合える環境を選ぶことが大切です。

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      担当制保育のデメリットをやりがいに変える!園選びのチェックポイント

      デメリットを読んで「私に責任が持てるかな」と不安を感じた方も多いはず。実はこれらの課題は、保育士さんの努力不足ではなく園の仕組みひとつで解決できるものです。

      本来のやりがいを実感しながら、無理なく働き続けられる園の見極め方をチェックしましょう。

      サブ担当(複数担任)を配置しているか

      特定の保育士一人に責任を丸投げせず、必ずペアやチームで子どもを見守る体制があるかを確認しましょう。

      自分以外にも「あの子の特性」を深く知っている仲間がいれば、有給休暇や急な病欠も気兼ねなく取ることができます。

      情報共有が仕組み化されているか

      その先生にしかわからないコツをなくす仕組みが重要です。

      ICTツールなどでケアの手順が言語化・共有されていれば、誰が担当しても質の高い保育を再現できます。

      情報がオープンな園は、特定の人に負担が偏るのを防げます。

      リーダーのフォロー体制があるか

      悩みはどうしても一人で抱え込みがちです。

      相性問題や保護者対応に戸惑った際、主任やリーダーが担当のローテーションや助言をくれる環境かを確認しましょう。

      「逃げ道」がある環境なら、心に余裕を持って子どもと向き合えます。

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      担当制保育に関するよくある質問

      ここでは、担当制保育に関するよくある質問をまとめました。

      Q.担当制保育は、一斉保育よりも仕事量が増えますか?

      A.一時的には「個別の記録」などの細かさは増えますが、長期的には子どもの情緒が安定し、不必要なぐずり対応が減るため、精神的な負担や突発的な対応は軽減される傾向にあります。

      Q.担当の子が休んだり、自分が休んだりしたときはどうなりますか?

      A.健全に運営されている園では「メイン・サブ」の複数体制をとっています。自分が休んでもサブの先生が対応できる仕組みがあるかどうか、入職前に確認することが重要です。

      Q.経験が浅い保育士でも担当制は務まりますか?

      A.むしろ、決まった子どもを深く観察できるため、発達の過程を学びやすい環境といえます。先輩保育士と連携しやすいチーム体制の園であれば、着実にステップアップできます。

      出典:第2章 保育の内容/こども家庭庁

      担当制保育で理想の保育を実現しよう!仕事探しは保育士バンク!で

      今回は、一人ひとりの子どもの成長に深く関わる担当制保育のメリットやデメリットをまとめました。担当制保育は、個々の発達に合わせた丁寧なケアを目的としています。

      特定の保育士さんが継続的に関わることで、生活援助の質が安定し、子どもとの深い愛着関係を築けるでしょう。一人ひとりに寄り添うこのスタイルは、一斉保育にはない大きなやりがいに繋がるでしょう。

      「もっと丁寧な保育に挑戦したい」と感じた方は、担当制を導入している園への転職を、新しいキャリアの選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

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