保育園の調理補助員の面接が決まったけれど、どのような点に気をつければよいか悩む方もいるかもしれません。採用担当者に見られるポイントを知っておけば、本番までに対策できるでしょう。今回は、保育園で調理補助員として働きたい方向けに面接対策をまとめました。服装など注意するポイントや、聞かれやすい質問を紹介します。
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■目次
保育園の調理補助員として働きたい方は面接対策をしよう!
保育園で働く調理補助員は食材をカットしたり、調理用具を洗って衛生管理をしたりなど、調理師のサポートを担います。在籍している園児のすべての食事を作るため大変だと思うこともあるかもしれませんが、子どもたちの成長に携わることができるので、やりがいを感じられる職業ですよね。
そんな調理補助員を目指している方の中には、求人に申し込んで面接が決まったけれど、どのような対策をすればよいか分からない方もいるかもしれません。
調理補助員として働くためには、面接を通して採用担当者に「いっしょに働きたい!」と思ってもらうことが大切です。
ここで紹介する面接対策を参考に、採用担当者に好印象を与えられるようになりましょう!
保育園の調理補助の面接で見られるポイント
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まずは、採用担当者が調理補助の面接で見るポイントを紹介します。
人間性
採用担当者は、面接を通して人間性を判断しているのかもしれません。特に調理補助は栄養士さんや調理師さんとの連携が重要なので、コミュニケーション力が重視されることが考えられます。
そのため、保育園の調理補助を目指す方は笑顔ではきはきと回答したり、コミュニケーション力が感じられるエピソードを話したりするとよさそうです。
身だしなみ
身だしなみも、採用担当者が調理補助の面接で見る点として挙げられるでしょう。ここでは、服装・髪型・メイクに分けて、それぞれのポイントを解説します。
服装
保育園の調理補助の面接に行くときは、基本的にスーツを着るとよさそうです。
スーツを持っていなかったり私服を指定されたりした場合は、オフィスカジュアルを意識した服装を選びましょう。その場合、無地のブラウス・ワイシャツにジャケットを羽織り、女性は落ち着いた色のスカートやスラックス、男性はチノパンなどを履くとよいかもしれません。
また、靴はパンプスや革靴、バッグは黒色で革製のものを選ぶと、きっちりとした雰囲気に仕上がるでしょう。調理補助は食品を扱う仕事のため、清潔感に気を付けて服装を選べるとよいですね。
髪型
採用担当者は、応募者の髪型もチェックしているかもしれません。清潔感を感じられるように長い髪の方は一つにまとめたり、男性は整髪料をつけておでこを出したりするとよさそうです。
また、髪色が明るい方は7トーンくらいを目安に、色を調節しておくとよいでしょう。
メイク
保育園の調理補助の面接に行くときは、メイクに気を付けることも大切です。派手なメイクで面接を受けた場合、「調理中に化粧品の粉やラメなどが落ちないかな」と思われることも考えられます。
そのため、当日は濃い色のリップやアイシャドウは控えて、ナチュラルメイクを心がけられるとよいですね。
入退室のマナー
入退室のマナーも、面接で見られるポイントとして挙げられます。基本的なマナーが守られていなければ、「衛生管理や調理などのこまかなルールを守れるかな」と思われてしまうかもしれません。
調理補助の面接を受ける方は下記の記事を参考に、適切な方法で入退室を行いましょう。
保育園の調理補助の面接で聞かれやすい質問例
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続いて、保育園の調理補助の面接で聞かれやすい質問と、回答例を具体的にまとめました。
この園を選んだ理由を教えてください
私は貴園の「食事を通して笑顔になる」という保育目標に魅かれ、志望いたしました。前職では児童相談所で調理補助として働いていましたが、そこには家庭に事情のある子どもがたくさんいました。
中には保護者に会えない寂しさで泣き止まない子どももいましたが、食事の時間には「おいしい!」と笑顔になる様子が印象的でした。私はその経験から、「食事には子どもを笑顔にするパワーがある」と気づきました。
そして、「もっと子どもが笑顔になる食事を作りたい!」と思うようになりました。貴園では、子どもが楽しめるように行事の食事に力を入れていたり、キャラクターをモチーフにしたおやつを出したりすると伺っております。
貴園に入職したら、子どもが笑顔になるようなおいしい食事を全力で作りたいと考えております。
「この園を選んだ理由を教えてください」など、志望動機について聞かれた場合の回答例です。「『食事を通して笑顔になる』という保育目標に惹かれた」など、その園ならではの魅力を具体的に答えましょう。
また、「児童相談所の経験を通して『子どもが笑顔になる食事を作りたい』と思った」のように、園に魅力を感じたきっかけもくわしく回答できるとよいですね。
調理補助員を目指したきっかけを教えてください
私が調理補助員を目指したのは、食事が子どもの成長に大きくかかわると感じたからです。
私は卒業後、料理教室の講師として5年間勤務した後、出産や子育てで6年ほど現場を離れました。
子育てをしながら思ったのは、「食事は子どもの成長の糧となる」ことです。
栄養バランスに気をつけることは大変ですが、その分子どもの身体が大きくなったり、苦手なものを食べられるようになったりしたときはとても喜びを感じます。
その経験から、さらに食事を通して子どもの成長をサポートしたいと思ったため、保育園の調理補助員として働くことを決めました。
調理補助員を目指したきっかけについて、聞かれた場合の回答例です。
まずは、「子どもの近くで料理の仕事をしたいと思った」など、調理補助員になりたい理由を端的に答えましょう。その後で、「食事は子どもの成長の糧となることに気づいた」のように具体的なエピソードを伝えることで、採用担当者の納得感を得られるかもしれませんね。
調理補助員として働くうえで役立つ長所を教えてください
私の長所はてきぱきと動けるところです。
普段、家庭では夕食に4品ほどの料理を作っているのですが、基本的に1時間以内で作ることができています。効率よく調理できるように、同時に3品作るなどの工夫も行っています。
「調理補助員の仕事は効率よく動くことが大切」と伺っているため、この長所は業務にも活かせると自負しております。
自身の長所について聞かれた場合の回答例です。長所を伝える際は「てきぱきと動けるところ」のように、調理補助を担ううえで有利となるものを選ぶとよいでしょう。
「4品ほどの料理を1時間以内で作れる」など、具体的な数字を盛り込んだエピソードを用意すれば、採用担当者に「この園で活躍できそうだな」と思ってもらえるかもしれませんね。
調理経験はありますか
保育園やレストランなどでの調理経験はありませんが、日ごろから家庭で料理を行っております。
家族の健康を守れるように、肉や野菜、豆などの食材をバランスよく使ったメニューを作っています。また、衛生管理にも注意し、肉や魚がふれた調理器具はしっかり消毒するように心がけています。
調理経験について聞かれた場合の回答例です。
今までに調理の経験がある方は、どのような施設に勤めていたか、何を担っていたかなどを説明できるとよいでしょう。一方、経験のない方は家庭でどのような料理を作っているのかを説明したり、衛生管理で注意していることを話したりするとよさそうです。
どのような調理補助員になりたいですか
子どもの好き嫌いがなくなるように、しっかりサポートできる調理補助員になりたいです。以前働いていた園ではあまり食育に力を入れておらず、好き嫌いをしてしまう子どもが多くいました。
50年続く伝統を守っている園だったので、食事の内容も古風な雰囲気を大切にしているようでした。
しかし、貴園では食育が活発で、子どもの好き嫌いがなくなるようにキャラクターをモチーフにした料理や、野菜を使ったおやつを作ると伺っております。盛り付けを工夫したり野菜の切り方にこだわったりして、子どもが楽しく食べられるようにサポートしていきたいです。
入職後の目標について聞かれた場合の回答例です。
採用担当者に入職意欲が伝わるように、「盛り付けの工夫などをして、子どもが楽しく食べられるようにサポートしたい」など具体的な行動を答えるとよいでしょう。
また、「貴園では野菜を使ったおやつを作ると伺っている」など園の取り組みについてふれれば、「よく調べていて熱意が感じられるな」と思ってもらえるかもしれませんね。
調理補助員として働くうえで何か質問はありますか?
食物アレルギーを持つ子どもの対応について、完全除去食を確実に配膳できるようにどのような工夫を行っていますか?
採用担当者から逆質問をされた場合の回答例です。採用担当者は逆質問をすることで、応募者の入職意欲や園への理解度を見ているのかもしれません。
面接の最後に聞かれやすいので、調理補助を目指す方は事前に園のホームページなどをしっかり確認し、疑問点を洗い出しておけるとよいですね。
保育園の調理補助員の面接を受ける際の注意点
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最後は、面接を受ける際の注意点を解説します。ここで紹介する基本的なポイントを押さえ、調理補助員の面接を成功させましょう。
分かりやすく回答する
面接を受けるときは、分かりやすく回答することが大切です。
採用担当者からの質問に答えるときは論理的に伝わるように、P(結論)→R(理由)→E(具体例)→P(結論)の順で回答するPREP法を意識するとよいでしょう。また、答えるときはダラダラと話さず、簡潔にまとめると好印象を与えられるかもしれませんね。
持ち物をしっかり準備する
持ち物を不備なく用意することも、面接を受ける際の注意点として挙げられます。面接の際は、基本的に以下のアイテムを準備しておくとよさそうです。
- A4サイズのクリアファイル
- 筆記用具
- メモ帳
- 印鑑
- 履歴書など指定された書類
A4サイズのクリアファイルは頂いた書類をきれいな状態で保管したり、雨が降ったときに水濡れを防いだりすることに役立ちます。
その他、採用担当者から就業条件など重要な説明を受ける可能性もあるため、筆記用具やメモ帳は用意しておくと安心です。
事前に園研究を行う
園のウェブサイトなどを確認し、事前に保育方針や目標、取り組みの内容などを理解しておきましょう。
しっかりと調べておくことで志望動機などの回答に盛り込むことができ、採用担当者に「この園についてよく理解しているな」と思ってもらえるでしょう。園についてくわしく知りたい方は園見学に行くことで、園の実際の雰囲気や食事の様子などを見ることができるかもしれませんね。
調理の仕事をしたい方へ
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面接対策のポイントを押さえ、保育園で調理補助員として働こう!
今回は、保育園の調理補助員の面接対策について紹介しました。
採用担当者は面接を通して、応募者の人間性や身だしなみなどをチェックしているようです。調理補助員を目指す方は、清潔感のある服装や髪型を心がけられるとよいでしょう。
また、採用担当者の質問にスムーズに回答できるように、受け答えの内容も考えておくとよさそうです。ここで紹介した面接対策を参考に、保育園の調理補助員を目指してみてくださいね!
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