保育園では年間を通してさまざまな行事が行なわれますよね。行事にちょっとしたアイデアを取り入れることで、より子どもといっしょに盛り上がれるかもしれませんよ。今回は、一般的に保育園で行なわれる行事を、休日編と平日編とに分けてみました。また、行事に使えるユニークなアイデアも紹介するので参考にしてくださいね。
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保育園で行事を行なうねらいは?
保育士さんのなかには、もっと行事の少ない保育園で働きたいと考えている方がいるかもしれません。
たしかに、保育園で行事を行なう際は、日々忙しい業務の合間に準備を進める必要があるため大変だと感じることがあるでしょう。
なぜ、保育園でさまざまな行事をする必要があるのでしょうか。
保育園で行事が行なわれるねらいとして、次のことが考えられます。
- 当日に向けて園児が目的をもって作品を仕上げたり練習に励んだりする
- 園児が友だちといっしょに協力し合うことで達成感を味わう
- 子どもの成長を保護者に知ってもらう
- 保育園と保護者の関係を良好に保つ
保育園で行事を行なう際には、このようなねらいを意識することで保育士としてやりがいを見出せるかもしれませんね。
まずは、一般的に保育園で行なわれる行事にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
保育園の行事一覧(休日編)
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保護者参加型の行事は、仕事が休みの方に合わせて土曜日や日曜日、祝日などに開かれる傾向にあるようです。
保育園によって異なりますが、年間を通して以下のような行事が休日に行なわれています。
- 入園式(4月)
- 保育参観(年2回)
- 給食試食会(年2回)
- 親子遠足(春または秋)
- 七夕まつり(夏)
- 運動会(春または秋)
- 生活発表会(秋)
- 卒園式(3月)
一斉に休みをとれないような企業主導型の保育園や院内保育園などでは、運動会や発表会、親子遠足などを行なっていないケースも少なくないでしょう。
保育園の行事一覧(平日編)
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保育園によって異なりますが、平日に行なわれる行事は以下の通りです。
- お誕生日会(毎月)
- 身体測定(年2回)
- 懇談会(年2回)
- 交通安全の日(毎月1日)
- 食育の日(毎月19日)
- 健康診断(春)
- バス遠足(春または秋)
- ファミリーの日(5月4日)
- プール開き(夏)
- お泊り保育(夏)
- 野菜の日(8月31日)
- 防災の日(9月1日)
- 敬老の日(9月)
- お芋ほり(秋)
- ハロウィン会(10月31日)
- クリスマス会(12月25日)
- お餅つき大会(1月)
- 節分(2月3日)
- ひな祭り会(3月3日)
平日に行われる行事では、保護者の参加は任意というケースがほとんどでしょう。
このように、保育園によっては、年間を通して多くの行事が行なわれています。
行事に向けて業務負担が増えないように、春夏秋冬の季節ごとにバランスよく行事予定を組めるとよいかもしれませんね。
保育園の行事で使えるユニークなアイデア
ハロウィンやクリスマスなど、保育園で行なわれる行事を楽しみにしている子どももいることでしょう。
ここでは、行事に向けてワクワクするようなユニークなアイデアをまとめました。
スタンプラリーを導入する
行事にスタンプラリーを取り入れてみましょう。
ハロウィンではオバケ、クリスマスではトナカイ、節分では鬼などに保育士さんが仮装し、あらゆるポイントに待機します。
子どもはヒントなどをたよりに全てのポイントを巡ってスタンプを集め、最後にお菓子や豆をゲットします。
行事にちなんだクイズをヒントに盛り込めば、知識が広がりそうですね。
郵便屋さんごっこをする
行事に向けて製作も楽しみながら、郵便屋さんごっこを導入してみましょう。
あらかじめ子どもといっしょにポストを製作して、園内に設置します。
ファミリーの日や敬老の日には大切な家族の人へ、クリスマスではサンタさんへ手紙を用意しましょう。
大きめの用紙のほうが、子どもが文字を書きやすいかもしれません。
まだ文字を書くことが難しい場合は、自由に絵を描いてもよいですね。
用紙や封筒に季節のモチーフを取り入れるなど、工夫することでより行事に親しむことができるでしょう。
順番に係を決めて、郵便屋さんになりきった子どもが配達をするのも盛り上がりそうですね。
アイスブレイクを取り入れる
アイスブレイクとは、簡単な遊びなどを会に取り入れて、参加する方の緊張をほぐす技法のことです。
保護者会などで自己紹介をする場面では、話すことに緊張する方もいるので、アイスブレイクを導入してみましょう。
例えば、あらかじめ用意したカードに子どもの趣味や特技を書く欄を設けて保護者の方に記入してもらいましょう。
一旦集めて保育士さんが誰のカードか当てるといった流れにすると、保護者の方が話しやすい雰囲気になるかもしれません。
親子クッキングを行なう
家族参加型の行事では、子どもといっしょにクッキングを楽しめる時間を設けてみましょう。
サラダやサンドイッチなど、火を使わずに作れるメニューだと安心ですね。
食育教室も同時に開催すれば、家族で食に興味を持つきっかけにつながるかもしれません。
バイキング形式にする
保育園の行事にあわせて、給食を特別なバイキング形式にしても子どもがよろこぶでしょう。
主食と副菜をバランスよく摂れるか心配な場合は、2択や3択にして好きな料理を選ぶようにするとよいかもしれません。
料理や使う器などに、行事にちなんだモチーフを取り入れることを意識してみましょう。
子どもが家族をもてなす機会を作る
卒園式に向けたアイデアとして、子どもが家族に感謝の気持ちを伝える機会を設けるのはいかがでしょうか。
例えば、子どもが自分の家族にお菓子やお茶を配膳してもてなせば、保護者の方は子どもの成長に感動するかもしれません。
子どもが心を込めて書いた手紙を用意してもよろこばれそうですね。
園行事をもっと楽しめるようなアイデアを取り入れてみよう
保育園で行なわれるあらゆる行事の準備に負担を感じている保育士さんがいるかもしれません。
盛り上がるようなアイデアを取り入れれば、保育士さんも行事に向けてもっと楽しめるかもしれませんよ。
なお、「行事の少ない保育園で働きたい」などとお悩みの方は、ぜひ保育士バンク!にご希望をお聞かせください。
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