保育士試験の実技科目のひとつ、「言語」の対策に苦戦していませんか? 具体的な評価基準が公表されていないことから、どのように準備をすればいいのか迷うかもしれません。この記事では、「言語」の実技試験合格に向けた効果的な練習のポイントを解説します。また、当日の心構えなど、「言語」合格への道筋を徹底解説します。
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【保育士試験】実技の「言語」とは
保育士試験の筆記試験を突破したら、実技試験が待ち構えています。
実技試験では、「音楽表現」「造形表現」「言語表現」の3科目のうち2科目 の選択が必要です。それぞれ6割以上の得点を獲得することが合格基準となっています。
まずは「言語表現」とはどのような実技試験なのか、試験内容や評価基準をみていきましょう。
試験内容
「言語表現」の実技試験では、課題である4つのお話から1つを選び、3歳児が15人程度目の前にいる想定で行ないます。
子どもたちがお話の内容をイメージできるよう適切な身振りや手振りを加え、絵本などの道具を一切持たずに素話を3分間することになっています。
評価基準
具体的な評価基準は公表されていません。
一般社団法人全国保育士養成協議会の実技試験概要によれば、求められる力として次のような内容が記載されています。
- 保育士として必要な基本的な声の出し方ができる
- 表現上の技術がある
- 幼児に対する話し方ができる
これらのことを踏まえて、「言語」の実技試験に臨んでみましょう。
次より、「言語」実技試験で合格を引き寄せるポイントについて解説します。
【保育士試験】「言語」攻略のポイント
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「言語」の実技試験に向けて、ただ闇雲に練習を積んだところで評価がされないかもしれません。
以下のポイントをおさえ、しっかりと準備をして当日の試験に臨みましょう。
構成を決める
まずは、課題の中から選択したお話について、シンプルな構成の台本を作成してみましょう。
作成にあたっては、3歳児が理解できるようなわかりやすい言葉を用いることが大切です。
お話の背景が伝わるよう具体的な説明文をつけたり、登場人物を際立たせられるような印象的なセリフを盛り込んだりと工夫してみてくださいね。
登場人物の区別をつける
試験では絵本や人形などの道具は一切使えないため、子どもが聞いただけで内容を理解できるようにお話をする必要があります。
そのためには、登場人物それぞれの声色を使い分けながら語れるように練習することも大切でしょう。
時間配分を調整する
3分間でお話できるように、台本を読み終える時間を調整しておきましょう。
なお、試験当日は何も見ず暗記してお話をする必要があるので、長ければ覚えるのも一苦労でしょう。
子どもにゆったり話すことを想定し、短めの内容で3分間にまとめるとよいかもしれません。
鏡や動画を活用する
明るい表情を意識しながら、身振り手振りのジェスチャーも取り入れてお話ができるように仕上げていきます。
ひととおり暗記してお話ができるようになったら、実技の様子を確認するために鏡の前でも練習してみましょう。
また、動画撮影をして見返せば、滑舌や声のトーンなども客観的に確認できますよ。
家族や友人に聞いてもらう
鏡や動画を活用したら、実際に誰かの前で実演できるとよりよいですね。
家族や友人など周囲の人より、客観的な視点からアドバイスがもらえるかもしれません。
試験当日までに調整できる期間も踏まえて、早めに実践できるとよいですね。
3歳児の前で実演する
可能であれば実際に3歳児の前で演習し、お話を聞く子どもの表情や態度に注目してみましょう。
もしも子どもが退屈そうにしていた場合、もっと興味をひくように身振り手振りを取り入れるなど、子どもたちが最後まで楽しめるような工夫をする必要があるでしょう。
なお、子どもの前で実演する機会がない場合は、子どもに見立てたぬいぐるみなどを複数個床に置いて練習すると、目線をどの辺りに向けて話せばよいのかわかるかもしれません。
【保育士試験】「言語」当日の心構え
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「言語表現」の実技試験当日は、次に挙げる内容を意識して臨んでみましょう。
笑顔でゆったり話す
試験中に想定外の失敗をしたと思っても、笑顔を絶やさずに最後までお話することができれば、試験官に好印象を与えることができるでしょう。
緊張すると早口になりがちですが、子どもが理解できるようゆったり話すことも意識できるとよいですね。
低い位置に目線を合わせる
試験官を見ながらお話をすると、過剰に緊張してしまいそうです。
試験の間は子どもが目の前に座っている状況を思い描き、低い位置に目線を向けて素話を進めるとよいでしょう。
時間配分をそれほど気にし過ぎない
試験会場内には、時計が設置されていないかもしれません。また、腕時計をしても試験中に確認する余裕もないでしょう。
先述したように、あらかじめ3分でおさまるようお話の長さを調整しておくと、当日時間を気にせず焦らずに臨むことができるかもしれません。
なお、当日の試験でお話が3分ぴったりで終わらないと試験が通らないということはないため、焦る必要はありません。大切なのは、保育士らしく振る舞うことです。
そのため、時間が余った場合は、笑顔をキープしながら「おもしろかったね。」と子どもに語りかける演出をしたり、途中で時間オーバーになった際には「続きはまた明日のお楽しみね。」などと臨機応変にアドリブを加えてみてもよいでしょう。
実技試験当日は入退室時の挨拶も試験官に見られているという意識を持ち、最後まで気を抜かずに臨んでくださいね。
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保育士試験の「言語」突破に向けて保育士になりきろう
「言語表現」の実技試験では、完璧にミスなく話せることよりも、保育士としての子どもに向けた話し方ができているかどうかが大切な要素です。
そのため、万が一途中でセリフが飛んだり想定外のミスをしたりしても、明るい笑顔を絶やさずに自信を持って最後まで臨んでくださいね。
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