保育園でよく取り入れられる手遊びや歌遊びには、どのような意味や効果があるのでしょうか。今回は、保育園で楽しめる手遊びを年齢別に詳しく紹介します。音楽は子どもたちのさまざまな能力を引き出してくれることが考えられます。歌遊びをいっしょに楽しみ、子どもたちの成長をサポートしていきましょう。
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■目次
手遊び・歌遊びとは
子どもたちが歌に合わせて手や身体を動かしたり楽しく歌ったりする「手遊び」や「歌遊び」。
0歳児から楽しめるため、保育園で取り入れられる活動のひとつでしょう。
また、準備なしでできるので、保育の隙間時間にも楽しめそうです。
保育士さんは手遊びや歌遊びのバリエーションを増やしたりアレンジしたりして、子どもたちに音楽の楽しさを知ってもらえるとよいですね。
保育に手遊び・歌遊びを取り入れる効果
まずは、保育に手遊びや歌遊びを取り入れる効果についてポイントを抑えておきましょう。
リズム感を養える
子どもたちは歌遊びや手遊びを楽しむ中で、リズムに合わせて身体や手を動かします。
初めは大人のまねをしながらリズムを取っていき、次第に自分で指先を動かしたりジャンプしたりとさまざまな動作を覚えていくことでしょう。
また、一定間隔でボールを投げたり縄跳びを跳んだりするのは、リズム感があってこそできることのようです。
リズム感を養うことは運動能力を高めるうえで重要な要素になるでしょう。
コミュニケーション能力を育める
手遊びや歌遊びをするうちに、友だちの手にふれたりやり取りを楽しんだりすることができますよね。
中には一人ではできない歌遊びもあるので、コミュニケーション能力を養うことにつながるでしょう。
また、歌を歌うときはある一定のテンポが求められることがあります。
その経験がテンポよく会話のキャッチボールをするときの練習にもなるようです。
手遊びや歌遊びの子どもへの効果がわかったところで、年齢別の人気の遊びネタを見ていきましょう。
遊びネタの難易度を確認したうえで、子どもたちそれぞれの年齢に合わせて取り入れることがポイントになります。
【0歳児向け】人気の手遊び・歌遊び
0歳児向けの人気の手遊び・歌遊びを紹介します。
ラララぞうきん
子どもとスキンシップを楽しみながら遊べる手遊びです。
保育士さんはアップテンポのリズムに合わせて優しく子どもの身体をなでていきましょう。
いっぽんばしこちょこちょ
いっぽんばしこちょこちょは、昔から愛されるわらべ歌ですよね。
「階段のぼってこちょこちょこちょ~」という歌詞は少し声のボリュームをあげて、子どものわき腹やほっぺたなどをくすぐってみましょう。
むすんでひらいて
簡単な歌詞で覚えやすい手遊びなので0歳児から取り入れることができそうです。
「その手をうえに」という歌詞は「その手をお尻に」などとアレンジして楽しんでみるとよいですね。
【1歳児向け】人気の手遊び・歌遊び
コロコロたまご
ローテンポの歌遊び「コロコロたまご」。
昼寝の時間の前に優しい歌声で歌うと子守歌のように感じて、スヤスヤと気持ちよく寝てくれそうですね。
のぼるよコアラ
リズムに合わせて手をグーにして元気よく動かしてみましょう。
慣れてきたら少しずつ歌の速度をあげると盛り上がりそうです。
さかながはねて
さかなの動きを手で表現しながら楽しめる、人気の手遊びです。
手を動かしながら、身体の部位を覚える練習になりそうですね。
【2歳児向け】人気の手遊び・歌遊び
手をたたきましょう
手や足をリズムに合わせて動かし、笑ったり怒ったりする表情を楽しみましょう。
「プンプン」「エンエン」はオノマトペの繰り返しなので、子どもたちが覚えやすいフレーズかもしれませんね。
りんごのうた
「りんご」や「みかん」「ピーマン」などさまざまな食べ物が登場します。
言葉の理解が進む2歳児にぴったりな歌なので積極的に取り入れてみてくださいね。
くいしんぼうゴリラ
ゴリラのまねをしながら、歌詞のフレーズに合わせて表情豊かに楽しみましょう。
食べ物を食べる様子を表現する部分は「うどん」や「とうもろこし」などの歌詞にアレンジして、食べる仕草を変えてみるとよいですね。
【3歳児向け】人気の手遊び・歌遊び
キャベツの中から
キャベツの中からあおむしの家族が登場する手遊びです。指先を器用に動かして楽しみます。
最後の「ちょうちょになりました~」の歌詞に合わせて、みんなで手を大きく動かしてちょうちょが飛ぶ様子を表現すると面白いでしょう。
のねずみ
数字に親しめる手遊びといえば、「のねずみ」の手遊びですよね。
初めはゆっくりリズムを楽しみ、慣れてきたら少しずつテンポを速くすると盛り上がりそうです。
はじまるよ
最後のフレーズが「手がおひざ~」なので、誕生日会やお楽しみ会などでお話を集中して聞いてほしいときにもぴったりな手遊びですよね。
この歌をテーマにした絵本があるので、導入時に取り入れてみるとよいですね。
【4歳児向け】人気の手遊び・歌遊び
かみなりどんがやってきた
リズミカルな歌が楽しい手遊びで、身体の部位を覚えるのにぴったりです。
繰り返し楽しみ、慣れてきたら隠す場所を増やして楽しんでみてくださいね。
三ツ矢サイダー
振りつけが面白い「三ツ矢サイダー」は、炭酸の様子を表現する手遊びです。
夏の暑い日にもおすすめの歌なので、リズムに合わせて身体を思いきり動かして元気よく歌ってみましょう。
ワニのかぞく
繰り返しの面白いリズムを楽しめる「ワニのかぞく」は子どもに大人気の手遊びのひとつ。
「お尻フリフリ♪」の歌詞はクスッと笑いが起こりそうですね。保育士さんが積極的に大きく手や身体を動かしていきましょう。
【5歳児向け】人気の手遊び・歌遊び
やきいもグーチーパー
じゃんけんが楽しめるゲーム性のある手遊びは、5歳児クラスにぴったりかもしれません。
2人同士で向かい合わせになったりグループごとに楽しんだりと、取り入れ方を工夫してみるとよいですね。
まほうのて
まほうのてはさまざまなものに変身する手遊びなので、子どもたちに替え歌を提案してアイデアを集めると盛り上がりそうですね。
おにのパンツ
節分の日にぴったりな「おにのパンツ」は、全身を使って楽しめる手遊びです。
「あなたも~あなたも~あなたも~」の歌詞の部分では、友だち同士で指を差しながら顔を見合わせると、クスっと笑いが起こりそうでね。
子どもと手遊びや歌遊びを楽しもう
手遊びや歌遊びを保育活動に取り入れることで子どもたちのリズム感を養ったり、コミュニケーション能力を高めたりとさまざまな効果が期待できます。
保育士さんは上記で紹介した手遊びや歌遊びを参考にして、活動に取り入れてみてくださいね。
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