児童指導員と保育士は、任用資格と国家資格という資格の種類の違いがあります。これにより、働ける施設の幅にも影響します。本記事では、児童指導員と保育士の違い、任用資格の取得方法、給与平均や仕事内容などを解説します。働ける施設もまとめたので、児童指導員を目指す方も参考にしてくださいね。
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- 資格の違い:保育士は一生有効な国家資格、児童指導員は勤務中のみ有効な任用資格
- 勤務先と対象:保育士は保育園から福祉まで広範。児童指導員は児童福祉施設での仕事に限定される
- 給料・手当:児童指導員の年収が約441万円・保育士は約406万円
児童指導員と保育士の違いは資格の種類と勤務先
児童指導員は、0歳から18歳までの子どもを対象に、日常生活の指導や発達に応じた個別訓練を行う専門員です。
障がい児施設や児童養護施設などが主な職場となり、時には親や兄弟姉妹のような距離感で、子どもの自立を中長期的にサポートする「生活のパートナー」としての側面が強いのが特徴です。
一方、保育士は、保育関連の施設に欠かせない保育のスペシャリストです。
「保育士」は、国家資格の保有者しか就くことができませんが、保育園だけでなく、学童保育などの児童福祉施設などさまざまな施設で働くことができるのが強みです。
児童指導員と保育士の比較
|
比較項目 |
児童指導員 |
保育士 |
|
資格の種類 |
任用資格(勤務期間のみ有効) |
国家資格(一生有効・更新不要) |
|
主な対象年齢 |
0歳〜18歳(勤務施設による) |
0歳〜6歳(勤務施設による) |
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主な勤務先 |
放課後等デイサービス |
保育園 |
|
仕事の内容 |
日常生活の指導 学習支援 集団生活への適応訓練 保護者との面談 |
授乳・食事・排泄の介助 遊びを通じた心身の発達支援 保育計画の作成 |
|
就職の選択肢 |
福祉施設・療育施設が中心 |
一般保育園から福祉施設まで幅広い |
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役割 |
生活指導員・自立支援のサポーター |
保育の専門家・養護と教育の提供者 |
保育士は児童指導員同様、児童福祉施設で働くことができる資格です。
なお、児童指導員として働ける児童福祉施設は、保育士も同様に働くことが可能です。この場合の仕事内容にはほとんど変わりがないでしょう。
しかし、保育士が働ける保育園や認定こども園では、児童指導員の採用はありません。
この「任用資格」については次から説明していきましょう。
児童指導員は、勤務先から任用される限定的な「任用資格」
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児童指導員になるためには、「児童指導員任用資格」が必須となります。
任用資格とは特定の職業や職位に就くために取得する限定的な資格です。
児童指導員は、児童発達支援施設や乳児院などの施設で勤務する際に、児童指導員として「任用」されることで資格を得ることになります。
この児童指導員の任用資格は、取得するために試験や研修などを受ける必要はありません。
児童指導員の資格を取得するための要件は以下の3通りです。
児童指導員 任用資格の取得条件
児童指導員として働くためには「任用資格」が必要です。以下のいずれかの条件を満たすことで取得できます。
- 大学卒業
4年制・通信制大学等で社会福祉学、心理学、教育学、社会学を専修し卒業 - 保有資格
社会福祉士、または精神保健福祉士の資格を保有 - 実務経験(高卒)
高校等を卒業し、2年以上児童福祉事業に従事 - 実務経験(その他)
3年以上児童福祉事業に従事し、大臣または知事から認定を受ける - 教員免許保有
幼・小・中・高の教員免許を所有し、大臣または知事から認定を受ける
上記のいずれかに該当していれば、学歴に関わらず任用資格を取得することができます。
ただ前述したように、任用資格はその職種に就いている期間のみ適用される資格であるため、児童指導員として働いていた施設を退職した場合は、資格は自動的に消滅します。
そのため、履歴書などの「資格」欄に保有資格として記載することはできません。
過去の職歴として、履歴書の職歴欄や職務経歴書などに書くことはできるでしょう。
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児童指導員と保育士が働ける4つの施設
児童指導員と保育士、どちらも働くことができる以下の4つの勤務先について、詳しく紹介します。
児童発達支援施設
主に0歳~就学前の障がい児が通う通所施設です。
発達障がいや身体障がいなどに応じた療育、保育園や幼稚園に通うための集団生活への適応訓練などを行います。
また保護者とやり取りしながら、医療機関や保育園、幼稚園などと連携して包括的な家族支援を行い、子どもたちの健やかな成長を見守っていきます。
なお、保育士資格を持っていれば、児童発達支援施設で保育士として働くこともできます。
施設によりますが、業務内容などは児童指導員と保育士はほぼ同様の施設が多いようです。
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放課後等デイサービス
放課後等デイサービスは、障がいのある小学生~18歳までの子どものための通所施設です。放課後や夏休みなどの長期休暇中に開所するのが特徴と言えるでしょう。
施設では、障がいや発達の遅れなどがある子どもに対して一人ひとりの特性に合わせた支援を行い、子どもたちの生活全般の自立をサポートします。
児童発達支援と放課後等デイサービスを併せて運営する施設もあるため、求人を探す方は施設形態を確認するとよいでしょう。
なお保育士資格を持っていれば、放課後等デイサービスでも保育士として働くことができます。
施設によりますが、業務内容などは児童指導員と保育士はほぼ同様である施設が多いようです。
お住まいの通勤範囲内の放課後等デイサービスについて詳しく知りたい方は、保育士バンク!にご相談ください。
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児童養護施設
児童養護施設は、さまざまな事情から保護者と暮らすことができない18歳までの子どもの入所施設(原則として乳児を除く)です。
児童指導員は保護者の代わりに子どもたちと関わりをもち、生活全般のサポートやよき相談者としてコミュニケーションを図ります。
ただ、児童養護施設は子どもの生活を見守る施設ということで「夜勤などがあり大変なのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
なかには児童指導員や保育士が働きやすいよう、サポート体制が万全な施設もあります。
求人情報が気になる方は、ぜひ保育士バンク!にお問い合わせください。児童養護施設の求人を探したい!
乳児院
乳児院とは、さまざまな事情で保護者と生活することが難しい乳児を対象とした入所施設です。
24時間体制で子どもたちの成長を見守り、着替えや食事のサポートといった家庭での生活に近い環境の中で、抱っこしたりあやしたりとぬくもりのある保育を行います。
児童指導員や保育士として「乳児保育のスキルを高めたい」「赤ちゃんのお世話をしたい」という方は保育士バンク!で乳児院への就職を考えてみましょう。乳児院の求人を探したい!
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児童指導員と保育士は子どもの育ちを支えるのが仕事
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児童指導員と保育士に共通する仕事内容を詳しく紹介します。
生活全般の指導やサポート
児童指導員や保育士は、食事や排せつ、着替えなど生活全般のサポートを行います。子どもたちの発達にあわせて少しずつ身の回りのことができるよう、指導することも大切な仕事です。
また、児童発達支援施設や放課後等デイサービスでは専門的な日常の動作や集団への適応訓練などを行い、子どもたちの自立を支援します。
その他にも子どもたちと遊んだり学校の勉強をフォローしたりと、頼れる存在としてコミュニケーションを図ることで信頼関係を構築することも重要でしょう。
個別指導計画の作成・実施
子ども一人ひとりの個別指導の計画を立て、短期・長期目標の達成に向けて子どもの成長を支えていきます。
児童指導員や保育士は、障がいのある子どもに対して個々の発達段階に応じた課題に取り組み、あたたかい言葉をかけながら関わることが大切になるでしょう。
また、児童養護施設や乳児院などでは子どもたちが安心して過ごせるように配慮しながら、経過記録などを作成し、サポートしていきます。
保護者との面談や相談支援
児童指導員や保育士の業務としては、子どもだけでなく保護者との連携、相談支援なども重要です。
障がいのある子や保護者と生活することが難しい子などの家庭は、精神的なケアが必要な場面も多いかもしれません。
保護者と円滑なコミュニケーションを図り、子どもへの対応方法なども話し合いながら、不安などの解消に向けて取り組みます。
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児童指導員の平均年収は441万円・保育士は406万円
厚生労働省の資料「令和6年賃金構造基本統計調」などをもとにした資料から、児童指導員と保育士それぞれの平均給料と平均時給をまとめました。
| 児童指導員 | 保育士 | |
| 年収 | 441万円 | 406万8.000円 |
| 求人賃金(2025年9月) | 25万3,000円 | 22万4.000円 |
| 時給(フルタイム) | 2,241円 | 2,055円 |
| 時給(パートタイム) | 1,397円 | 1,370円 |
給与面では、全体的に児童指導員のほうが上回っている傾向があるようです。
これは、全国的に保育士の人数や勤務施設が多いことから、平均を出すことでやや下限が影響していることもありそうです。
保育士さんも任用要件を満たしていれば、放デイなどの施設で児童指導員として任用されることができるため、勤務先によっては平均給与より高待遇をねらうこともできます。
近年は障がい福祉サービスの従事者の待遇の向上を図り、国からも報酬の見直しが行われているため、給与の底上げも期待できるでしょう。
高待遇の保育求人給与が高い求人を探す!児童指導員と保育士の違いについて気になるQ&A
児童指導員と保育士についての疑問や転職についての質問に答えます。
Q1. 児童指導員と保育士の決定的な違いは?
保育士は取得すれば一生有効な「国家資格」、児童指導員は特定の施設に勤務している期間のみ有効な「任用資格」という、資格の違いが大きいでしょう。
また、保育士は保育園から福祉施設まで幅広く働けますが、児童指導員の主な活躍の場は、放課後等デイサービスや児童養護施設などの児童福祉施設に限定されます。
Q2. 保育士が児童指導員になるには?
児童指導員の任用条件には、保育士は含まれていないため、保育資格のみで児童指導員になることはできません。
しかし、児童指導員 任用資格の取得条件に該当する場合は、保育士資格を有したまま、児童指導員として働くことが可能です。
Q3. 児童指導員と保育士の給料は?
2026年時点で確認できる厚生労働省の最新資料によれば、児童指導員の方が高い傾向にあります。
ただし、この数値は保育士の勤務先の幅が広いことも平均値に影響していることが考えられるため、保育士資格を持って福祉施設で働く場合は、より高待遇になる可能性も。
詳しくはこちらQ4. 児童指導員の資格は履歴書に書ける?
児童指導員は、任用された施設のみで使用できる「任用資格」のため、免許状のように資格欄へ書くのは一般的ではありません。
しかし、児童指導員に任用された経歴は、履歴書に記載することでアピール材料になります。
この場合は、職歴欄に勤務先と合わせて「児童指導員として勤務」のように、役職名として記載することで、実務経験に基づいた専門性を伝えることができそうです。児童指導員を目指そう!理想の転職先を探してもらう
保育士資格がなくても児童指導員として保育の仕事に就ける
児童指導員は子どもたちの居場所を作り、将来の自立に向けてサポートする重要な存在です。
資格の取得を検討されている方は仕事内容や働ける施設を把握したうえで、道筋を立てて行動してみましょう。
また、保育士資格を持っているけど保育園以外の職場を探したい、児童指導員として働ける施設への就職・転職を迷っている方もいるかもしれません。
その際は保育士バンク!にご相談ください。
あなたの希望条件にあわせて仕事とプライベートの両立ができる施設やじっくり子どもと関われるアットホームな施設などを紹介いたします。
「通勤範囲内の障がい児施設はあるの?」という相談もOK!お気軽にお問い合わせくださいね。保育士資格を活かせる保育園以外の求人も多数!出典:児童指導員及び指導員の資格要件等/厚生労働省出典:最低基準等及び措置費における職員配置基準について/厚生労働省出典:令和6年度障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容/厚生労働省出典:「児童発達支援ガイドライン」の概要/厚生労働省
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