夜間保育園とは。利用料金・メリット・24時間体制の働き方まで徹底解説

    夜間保育園は、夜間に働く保護者に代わって子どもを預かる施設で、認可園だけで全国に約75カ所あります。この記事では、夜間保育園の種類・料金・無償化の適用条件・認可外との違いから、保育士として働く場合の給料やメリットデメリットまでまるごと解説します。読み終える頃には、利用する側も働く側も「夜間保育園はあり?」の疑問が解決できます。

    この記事でわかること
    • 認可夜間保育園は全国約74カ所。3歳以上は保育料が無償化の対象になる ▼詳細
    • 医療従事者や夜職の方が夜間に利用できる保育園 ▼詳細
    • 保育士は深夜割増25%が加算され、日勤保育士より手取りが増えやすい ▼詳細

    目次

    医療従事者や夜職の方が夜間に利用できる夜間保育園

    夜間保育園について、開所時間の原則から全国の施設数、制度化の背景まで概要をまとめました。

    認可園は11時〜22時預かり

    夜間保育園は、児童福祉法に基づき、夜間の仕事などで家庭保育が難しい家庭の子どもを預かる施設として、厚生労働省が定めています。

    主なポイント

    • 開所時間は原則11時〜22時
    • 延長保育で深夜・翌朝に対応する園も一部ある
    • 夕方以降の「生活面のサポート」が中心

    通常の保育園が、日中の遊びや運動・教育などを主な活動としているのに対し、夜間保育園は食事・入浴・就寝といった生活全般を支えることを主な役割としています。

    認可の夜間保育園は全国約74カ所

    一般の園と同じく設置認可基準をクリアしており、保育士の配置人数や給食設備も国の基準に沿っています。

    全国で74か所の夜間保育所が稼働しており、その多くは民間によって運営されています。

    全国における夜間保育施設の設置数(2024年度)

    区分 公営 民営 合計
    指定都市・中核市 1 52 53
    都道府県 0 21 21
    合計 1 73 74

    運営主体のほとんどが民間であるため、園ごとに独自の工夫や手当が設定されていることが多いのも特徴です。

    夜間保育園は認可・認可外・企業内の3種類

    寝ている赤ちゃんBfinity / stock.adobe.com

    夜間保育園は設置主体により3種類あり、料金や無償化の条件が異なります。

    【3種類の比較】

    項目 認可夜間保育園 認可外夜間保育園 企業内夜間保育園
    無償化 3歳以上は全額対象
    非課税世帯は0〜2歳無料
    上限付きで対象
    3〜5歳:月3.7万円・0〜2歳非課税世帯:月4.2万円を上限
    企業主導型なら3歳以上対象
    申し込み先 市区町村窓口 園に直接申し込み 在籍企業経由
    開所時間 原則11〜22時 深夜・宿泊対応も可能 勤務時間に連動
    特徴 職員配置・設備基準が保証されている 時間・料金設定が柔軟。保育環境は園差が大きい 職場と近く時間ズレが生じにくい

    【認可夜間保育園】保育料無償化で信頼感あり

    認可夜間保育園は、厚生労働省が定める職員配置基準・設備基準を満たし、自治体の認可を受けた施設です。

    保育料の無償化が適用されるため、費用負担を抑えながら安心して利用できます。

    主な特徴

    • 3歳以上は利用料無償化の対象。(0歳児〜2歳児は非課税世帯が対象)
    • 申し込みは市区町村窓口
    • 利用申請は4月入園の場合は前年9月〜11月ごろに受付開始

    入園を希望する場合は、受付開始時期を早めに確認し、余裕をもって準備しましょう。

    【認可外夜間保育園】24時間対応など柔軟性が高い

    認可外夜間保育園は、各園が料金・時間帯を自由に設定できるため、深夜や宿泊への対応が可能な施設もあります。

    ただし保育環境は園によって大きく異なるため、必ず見学して確認することが重要です。

    主な特徴

    • 利用料の無償化は条件付き
    • 深夜・宿泊対応も可能な施設あり
    • 保育環境は園差が大きいため、見学・比較が必須

    急な勤務変更や深夜まで働く職種の保護者には、柔軟に対応できる認可外施設が選択肢に入りやすいでしょう。

    企業内夜間保育園は職場近くで預けられる

    病院の院内保育所など、夜勤のある職場が独自に設置しているのが「企業内夜間保育園」です。

    勤務時間と保育時間が連動するため、時間のズレが生じにくいのが利点です。

    主な特徴

    • 病院・介護施設などに設置された職員のための施設
    • 企業主導型保育所なら3歳以上は無償化対象
    • 在籍企業の人事・総務部門を通じて申し込む

    在籍企業に院内保育所があるかどうかを、まず人事部門に確認してみましょう。

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    夜間保育園の料金目安と補助金の調べ方

    夜間保育園の費用は認可・認可外・子どもの年齢によって大きく変わります。

    補助金制度とあわせて確認することで、実質負担を抑えられます。

    認可園は世帯収入に応じて変動

    認可夜間保育園の料金は、世帯の市区町村民税額をもとに自治体が決定します。

    3歳児以上は原則無償ですが、給食費やおやつ代などの実費は別途発生する場合があります。

    給食費に関しては、非課税世帯は免除であるほか、2025年9月から無償化をはじめた東京都世田谷区のように、市区町村単位で無償になる場合もあります。

    延長料金は22時以降の対応時に発生することが多いため、勤務終了時間によっては追加費用を考慮しておく必要があります。

    認可夜間保育園の料金目安
    0歳児〜2歳児
    月3,000〜7万円程(世帯収入による) ※非課税世帯は無償
    3歳児以上
    無償 ※給食費・おやつ代などは実費負担
    延長保育
    1時間あたり600〜1,000円程度

    認可外園は月極2〜5万円程度が目安

    認可外夜間保育園は園ごとに料金を自由設定しているため、幅が広くなります。

    一時預かりも利用できる場合があり、仕事の時間が不定期な保護者にも活用しやすいのが特徴です。

    認可外夜間保育園の料金目安
    月極
    3万〜10万円前後(月額) 地域・年齢・サービスなどによって異なる
    一時預かり
    11,000〜2,000円前後(1時間)園によって異なる。夜間割増料金もあり

    利用できる補助金の有無や上限金額は自治体によって異なります。まずは居住する市区町村の子育て支援課などに確認してみましょう。

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      夜職や医療従事者などが夜間に子どもを預ける方法

      夜に登園する親子YUTO-PHOTOGRAPHER / stock.adobe.com

      夜間就労している保護者が子どもを預けるための選択肢と、夜間保育が子どもに与える影響について解説します。

      預け先としての5つの選択肢

      勤務終了時間や子どもの年齢によって、最適な預け先は異なります。

      以下の5つの選択肢から、自分の状況に合ったものを選びましょう。

      【預け先の一覧比較】

      種類 料金の目安 対応時間帯 備考
      認可夜間保育園 世帯収入による 〜22時が基本 無償化あり
      認可外夜間保育園(ベビーホテルなど) 月極3万〜10万円程度 深夜・宿泊対応が可能な施設も 柔軟だが保育環境に差あり
      企業内保育所 企業・施設による 勤務時間に連動 在籍者限定
      ベビーシッター 1時間2,500円程度 柔軟に対応 自宅対応可

      勤務終了が22時以降になる場合は、認可外園か企業内保育所が現実的な選択肢です。

      自治体の役所などに設置されている「保育コンシェルジュ」や、地域の保育課や子育て支援課などに相談すると、地域の夜間対応施設を案内してもらえます。

      夜間保育で「子どもがかわいそう」と感じたら

      夜間保育に対して「子どもがかわいそう」と感じる保護者もいるでしょう。

      しかし、それは単なるイメージにすぎません。夜間に預けること自体に、子どもの心身への特別な悪影響はないとされています。

      保護者にとって大切なのは「預けない」ではなく、以下のようなことに気を配ることかもしれません。

      • 保護者が安定して働ける環境で、子どもの生活基盤を支える
      • 預けていない時間にしっかり愛情を注ぐ
      • 設備や保育環境がしっかり整った質の高い保育園を選ぶ

      家族が笑顔で安定して働けることが、子どもの豊かな生活につながります。罪悪感を抱かずに、信頼できる保育園を選ぶことを優先したいですね。

      信頼できる保育士さんに子どもを見て欲しい方、定期的ではなくスポットで利用したい方はベビーシッターの利用も検討できそうです。

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      読んでおきたいおすすめ記事

      夜間保育園で働く保育士の給料とシフト

      夜間保育園で働く保育士の収入やシフトの実態を解説します。

      深夜手当の仕組みや業務の流れも、事前に確認しておきましょう。

      正社員の月収は20〜30万円で深夜割増25%が上乗せ

      夜間保育園では、労働基準法の規定により22時〜翌5時の勤務に対して25%以上の賃金割増が義務付けられています。

      同年代の日勤保育士と比べて、手取りが多くなりやすい点は大きな魅力です。

      雇用形態 給与の目安 補足
      正社員 月収20〜30万円+深夜手当 基本給+夜間手当あり
      パート 時給1,300〜1,500円 仮眠時間中の賃金扱いは施設によって異なる

      深夜割増は法定義務であるため、面接時に「22時以降の割増賃金がどのように計算されるか」を必ず確認しましょう。

      シフトは早番・中番・準夜勤・深夜勤の交代制

      夜間保育園のシフトは早番から深夜勤まで複数の時間帯に分かれています。

      夜勤の頻度は週1〜月1と園によって大きく異なるため、面接時に必ず確認しましょう。

      11:00〜22:00 保育スケジュール

      11:00〜
      早番

      開園・順次受け入れ開園準備、登園時の視診・検温

      13:00〜
      早番 中番

      昼食介助・午睡食事のサポート、入眠の見守り、休憩交代

      14:00〜
      遅番

      遅番出勤指導案作成・事務作業・夕方の活動準備

      16:00〜
      中番 遅番

      ★夜間受け入れ開始夜間利用児の受け入れ・視診、おやつ提供

      18:00〜
      早退勤 中番 遅番

      夕食・入浴サポート食事介助、入浴・清拭、順次お迎え対応

      20:00〜
      中退勤 遅番

      就寝の見守り寝かしつけ、睡眠チェック、最終お迎え対応

      22:00
      遅番

      閉園・退勤戸締まり・清掃・業務終了


      保育の流れ・スケジュール

      08:00〜
      日勤

      順次登園・朝食夜勤帯の子どもの送り出し、日中活動の準備、早番との引き継ぎ

      13:00〜
      日勤 準夜

      午睡・事務作業午睡の見守り、連絡帳記入、準夜勤への引き継ぎ

      17:00〜
      準夜 深夜

      夕食・入浴サポート夜間利用児の受け入れ、食事介助、入浴・着替え

      21:00〜
      準夜 深夜

      消灯・寝かしつけ順次お迎え対応、寝かしつけ、深夜勤への最終引き継ぎ

      23:00〜
      深夜勤

      睡眠チェック・環境整備0歳児は5分、1・2歳児は10分おきの呼吸確認、日誌作成

      03:00〜
      深夜勤

      仮眠・休憩(交代制)深夜降園の子の対応、スタッフ間で交代で休憩・仮眠

      06:00〜
      深夜勤

      起床・朝食準備検温、着替えの補助、降園準備・対応

      夜勤の頻度は週1〜月1と幅があり、生活リズムへの影響度も大きく変わります。

      夜間だけ働きたい場合は、シフト希望を夜間で固定できる園、もしくは夜間保育がメインの認可外園やベビーホテルに転職するといった手段も考えられそうです。

      日中保育との最大の違いは、「生活面サポートが中心」である点です。遊びや製作活動より、食事・入浴・就寝など子どもの生活を丸ごと支えることが求められます。

      異年齢混合の小規模保育になるケースが多く、子ども一人ひとりとじっくり関われる環境でもあります。

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      夜間保育園で働くメリットとデメリット

      夜間保育の仕事ならではのメリット・デメリットを整理しました。

      保育士としてのライフプランと照らし合わせて検討しましょう。

      【メリット】手当の厚さと持ち帰り仕事の少なさ

      夜間保育園で働く保育士は、深夜手当によって同年代の日勤保育士より手取りが多い傾向があります。

      また、運動会や発表会などの行事が少ないことから、準備に追われる繁忙期がないこともメリットといえそうです。

      夜間保育士4つのメリット

      • 深夜手当(22時〜翌5時は25%以上の割増)で収入アップ
      • 夜間の空き時間に事務作業を進めやすく、持ち帰り仕事が少ない
      • 小規模・家庭的な保育環境で、一人ひとりの子どもに深く関われる
      • ピアノ演奏の場面がほぼなく、苦手な方にも取り組みやすい

      向いている保育士タイプ

      ● 収入を増やしながら、子どもとじっくり向き合いたい

      夜型の体質で夜間勤務が苦にならない

      【デメリット】生活リズムの乱れとスキルの偏り

      夜勤と日勤を繰り返すシフト制は、睡眠リズムが崩れやすいという身体的な負担がともないます。

      遊び・製作・行事対応など日中保育特有のスキルを磨く機会が限られる点も考慮が必要です。

      夜間保育士4つのデメリット

      • ・日勤/夜勤の切り替えで睡眠リズムが崩れやすい
      • ・遊びや行事対応など日中保育スキルを積む機会が減る
      • ・結婚・出産などライフステージの変化で夜勤の継続が難しくなる場合も

      向いていない保育士タイプ

      ● 行事・製作・運動など幅広い保育活動を重視したい

      ● 自身に家庭があり、育児と両立して働きたい

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      夜間保育園に関するよくある質問

      夜間保育園を利用したい方、夜間保育園で働きたい方の疑問や不安に答えます。

      Q1. 夜間保育園で働くのに特別な資格は必要?

      A. 保育士資格があれば働けます。

      保育士資格を持っていれば、夜間保育園でもそのまま勤務可能です。

      施設の状況によっては、無資格でも働ける「保育補助」を募集している場合もあるでしょう。

      病院などの医療機関では、医療従事者に向けた夜間保育園を運営する法人も多く、柔軟に働ける保育士さんのニーズは高いようです。

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      Q2. 何歳から夜間保育園に預けられる?

      A. 施設によって0歳から預けられます。

      認可・認可外ともに、設備や職員体制によって受け入れ月齢が異なります。

      0歳児から対応の園もありますが、事前に各施設への確認が必要しましょう。

      Q3. 認可外夜間保育園でも無償化は受けられる?

      A. 自治体の要件を満たせば上限付きで対象になります。

      3〜5歳は月額3.7万円まで、0〜2歳の非課税世帯は月額4.2万円まで補助が受けられる場合があります。

      利用前に自治体窓口で確認しましょう。

      Q4. 夜勤中の保育士の配置人数は?

      A. 年齢別基準に加え、最低2名以上が必要です。

      認可夜間保育所は年齢別の職員配置基準が適用されます。

      加えて夜間は安全確保のため、原則として最低2名以上の職員が在園することが求められます。

      Q5. 夜間保育に自治体の補助金はある?

      A. 認可外保育料の補助制度がある自治体も。

      補助の有無や金額は自治体によって異なります
      居住する市区町村の子育て支援課または保育課に直接問い合わせるか、自治体のウェブサイトで確認しましょう。

      Q6. 夜間保育園のパート・アルバイト求人はある?

      A. 夜間専門のパート募集も。

      17〜22時のみ、または深夜のみなど、短時間・夜間限定のパート募集を行っている施設もあります。
      副業やWワークとして活用する保育士さんもいるようです。

      夜間保育が気になるパートで働ける求人 出典:夜間保育所の設置認可等について/厚生労働省

      夜間保育園はキャリアの選択肢を広げる場所

      夜間保育園は、深夜に働く保護者と子どもを支える大切な施設として設置されています。

      保育士として働く場合は深夜手当による収入アップが期待できる一方、生活リズムへの影響やスキルの偏りという側面も理解したうえで判断しましょう。

      少しでも興味があれば、まず求人情報を見てみるだけでも選択肢が広がりそうです。

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