転職する保育士さんにとって、志望動機は悩みの種の一つではないでしょうか。どんな内容をどう書けばよいのか迷ってしまいますよね。今回は、弊社保育士バンク!キャリアアドバイザー直伝の「想いが伝わる」志望動機の書き方を解説します。ケース別例文やありがちなNG例もまとめたので、転職活動の参考にしてみてくださいね。
■目次
保育園に提出する履歴書の志望動機、どう書く?
保育園に応募した理由をまとめる志望動機。
「書く内容が思いつかない」「どんな風にまとめればよいのかわからない」など、履歴書を作成するうえで悩んでしまうこともありますよね。
志望動機は、保育園側がどうして自分たちの園を選んだのかを知るための材料になります。つまり、履歴書でその園への熱意を上手く伝えられないと、「他の園でもよいのでは?」といった印象を与え、書類選考で不採用となる可能性もあるでしょう。
そのため、盛り込むべき内容や書き方のコツを掴んで、「伝わる」志望動機を書くことが内定への第一歩といえます。
では、転職意欲をアピールできる志望動機は、どのように作ればよいのでしょうか。保育士バンク!キャリアアドバイザーが教える書き方のコツを見ていきましょう。
履歴書の志望動機を書く前に押さえておきたい3つのこと
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志望動機の作成にあたって、これから紹介する3つのポイントが重要になります。
①志望理由を明確にする
志望動機では、応募先の保育園を選んだ理由を明確にしましょう。
具体的には、以下を盛り込むと意欲が伝わる内容に仕上がりそうですね。
- 「保育士として働きたい理由」ではなく「その園で働きたい理由」
- これまでのスキルや経験をどのように活かしていきたいか
- 保育方針や理念などで、自身が魅力を感じたことや共感したポイント
その園で働きたい理由や共感した保育観について書くことで、採用担当者は「だから自分たちの園に応募してくれたんだ」と納得しやすくなります。
また、採用後の活躍をイメージしてもらうために、経験を活かしてその園に貢献できる旨を記載するのもポイントです。
②読みやすい文章を心がける
せっかくよい内容が書いてあっても、話が論理的にまとまっていないと十分に伝わらない可能性があります。
「結論→具体例→まとめ」の流れを意識し、読みやすく理解しやすい志望動機を書くよう心がけましょう。
③その園を志望した理由を”結論”としてまとめる
以下は、採用担当者に伝わりにくい志望動機の書き方例です。
私はこれまで〇〇といった保育を実践してきました。貴園には〇〇プログラムがありよいと思いました。〇〇の経験を活かして頑張りたいです。
上記の例文は、具体的にどのような点が伝わりにくいと考えますか?
先述したように、志望動機では「結論→具体例→まとめ」の流れが重要です。
そのため、履歴書ではまず冒頭で「貴園の○○が魅力的だから志望した」と端的に伝えましょう。そのうえで、学生時代や前職での経験を踏まえ、なぜその点を魅力的と感じたのかを説明します。
さらに、「自身の経験を活かしてこんな姿勢で臨みたい」といった形でまとめると伝わりやすい志望動機に仕上がるでしょう。
キャリアアドバイザーが教える!保育士の志望動機の例文
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保育士バンク!キャリアアドバイザーが教える、参考にしやすい志望動機の例文を「既卒」「新卒・未経験」にわけてまとめました。
【既卒】志望動機の例文
貴園の保育方針である「こころの成長保育」に魅力を感じて志望いたしました。
私は、現職の園で3歳児クラスを担当しております。
日々の保育を通して、子どもたちが自ら興味を持ち、楽しく活動に取り組む経験こそが何よりも成長につながると実感しました。そのため、常にどうしたら子どもが自発的に「やりたい!」と感じられるのかを考えながら活動を計画しています。
保育士として培ったこれまでの経験を活かし、さらに子どもたちの心に寄り添えるような保育を実践していきたいと考えております。
自身の経験を踏まえて、応募先の園で働いた際にどのように貢献できるのか、また今後どのようなことを実現したいのかを明確にすることを意識しましょう。
【新卒・未経験者】志望動機の例文
私は、子どもと保護者に信頼される保育士になりたいと考えております。
実習や講義を通して勉強するなかで、保育を通して保育園や家庭を笑顔にする手助けをしたいという想いをより強く持つようになりました。
貴園のホームページを拝見し、私が目標とする笑顔を大切にできる保育士が目指せるのではないかと感じ、志望いたしました。
貴園にて経験を積みながら日々勉強させていただき、立派な保育士となれるように努力してきたいと考えております。
保育現場の経験がないことが多い学生や未経験の方は、自分がなりたい保育士としての将来像を明確にして、意欲や園との親和性をアピールしましょう。
もし実習や見学に行った経験がある場合は、その際に感じたことや印象に残ったエピソードなどを記載するのもよいですね。
こんな書き方していませんか?保育士の志望動機NG例
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志望動機のOK例とあわせて、マイナスな印象を与えやすいNG例も覚えておきましょう。以下に一例をまとめました。
条件面を重視した内容
NG例①:「家から近いので志望しました」
NG例②:「勤務条件が希望と合っていたから応募しました」
NG例③:「子どもが幼稚園や小学校に通っている時間で働きたいと思いました」
ほかにも、給与面や福利厚生に言及するなど、求人やホームページに記載されている条件のみを決め手として応募したことを伝えると、採用担当者に「他の園でもよいのでは?」という印象を与えてしまいます。
たとえば、「新しい保育資格の取得にチャレンジしたいと考えており、積極的に職員さんの資格取得を支援している貴園であれば、学んだスキルを活かしてよりよい保育を実現できると考えた」など、条件面のみを重視している印象を与えないように伝え方を工夫するとよいですね。
保育士として当たり前の内容
NG例:「子どもがかわいい、好きだからです」
「子どもが好き」というのは、もちろん保育士として持っておくべき重要な要素です。
しかし、その園に応募した理由の説明にはならないため、志望動機に記載するのは控えましょう。
また、採用担当者に「子どもが好きなことは保育士として当然」と捉えられ、場合によってはマイナスな印象を与える可能性もあります。
園を志望する理由と全く関係ない内容
NG例:「私は休日にゲームをするのが趣味です」
履歴書の志望動機欄は、あくまでもその園に応募した理由をまとめる項目です。
そのため、自分の趣味や好きなものの話題のみを永遠に話すなど、志望理由として見当違いな内容を書くのは控えましょう。
転職に対する意欲や志望度の高さをしっかり伝えられるように、必要な内容のみを端的にまとめることが大切です。
保育士としてのキャリアのみの内容
NG例:「保育士として〇〇を経験してきました」
これまでのキャリアをアピールするだけでは、その園に応募した理由が伝わりません。
志望動機では、キャリアを活かしてその園でどんな保育を実現したいのかまで書くのが鉄則です。
志望動機を作成したら、最後にチェック!
これまで紹介した内容をもとに志望動機を作成できたら、提出する前に最終チェックをしましょう。
☑志望する理由が端的に伝わっていますか?
☑句読点の使い方は適切ですか?
☑正しい言葉を使っていますか?
☑誤字脱字はありませんか?
内容はもちろん、採用担当者にとって読みやすい文章になっていることも大切です。
作成した志望動機を読み直し、不自然な言い回しやおかしな表現がないか、伝えたいことが端的に説明されているかなど確認しましょう。
志望動機の書き方に迷ったら保育士バンク!にご相談ください!
今回は、保育士バンク!キャリアアドバイザー直伝の志望動機の書き方を解説しました。
転職するにあたって、保育園選びや応募書類の作成など、不安なことがたくさんありますよね。そんなときは、転職のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
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